2018年12月06日公開
2018年12月06日更新
リバーズエッジの漫画あらすじは?怖い結末もネタバレ紹介【岡崎京子】
二階堂ふみさん、吉沢亮さん主演で映画が2018年に公開されたリバーズエッジ。元々は岡崎京子さんが手がけた同名の漫画を原作としています。映画リバーズエッジはこの漫画を原作をより映像映えするようになっていました。今回はリバーズエッジの漫画のあらすじをネタバレありで結末まで紹介しつつ、既に漫画版リバーズエッジを読破した人の感想や、映画化の内容についてもネタバレありで紹介していきます。
目次
リバーズエッジの漫画あらすじが気になる!
2018年に二階堂ふみさんと吉沢亮さん主演で映画化されたリバーズエッジ。この映画は1993年頃に岡崎京子さんが手がけた漫画を原作としています。そうなると気になるのは漫画版のあらすじです。漫画リバーズエッジは既に20年前に完結した作品ではありまますが今尚、岡崎京子さんの代表作と言われる程の強いインパクトを残した作品です。
今回は今尚、根強いファンを持ち、連載終了から20年経過した2018年になって実写映画の原作となった漫画リバーズエッジのあらすじをネタバレありで結末まで紹介しつつ、既に読んだ人の感想や映画の情報に関しても改めて紹介していきます。
リバーズエッジの漫画あらすじをネタバレ!
早速ですがリバーズエッジの漫画版のあらすじをネタバレしていきます。漫画リバーズエッジは登場人物の紹介を含めるような形であらすじが始まっていきます。
山田を助けるハルナ
若草ハルナは彼氏の観音崎が主導で行うイジメを止めに入ります。女子からは密かに人気のある山田ですが、その一方で男子からは嫌われ、イジメの対象になっているのでした。山田は実はカンナという彼女がおり、また後輩である吉川こずえと河原のヤブに消えたという噂、また男子と手を繋いで歩いている姿を目撃されたなど実に多くの噂が飛び交っていました。
しかしハルナにとっては山田はハルナもミルクをやった事がある野良ネコに餌を上げていた事がある事、屋上で一度会話した事がある相手、それくらいの関係でした。しかし彼氏である観音崎の行き過ぎたイジメにハルナは止めに入ったのです。同じ日の夜、観音崎によってロッカーに山田が閉じ込められたままである事を聞かされたハルナは再び山田を助けにいきます。
その帰り道、山田はハルナに自分をイジメる相手を残酷な目に合わせたいと考えている事と、自身が同性愛者で、彼女のカンナの事も何とも思っていない事を告白します。明くる日、ハルナは観音崎に山田イジメに関してキレました。一方で観音崎もハルナに対して不満をぶつけます。ハルナの興味は既に観音崎にない一方で観音崎はハルナの事を「おまえはオレの女だ」と言って譲らないのでした。
秘密の宝物
ハルナが山田を助け観音崎と口を利かなくなって2週間。運動神経抜群である山田が体育で目立ったことに苛立ちを覚えた観音崎が再び山田イジメを行います。しかしあまりにも行き過ぎた行為にそれまでは一緒にイジメていた観音崎の友達でさえ引いてしまいハルナに止めるように頼む始末でした。三度ハルナは山田を助ける事になります。そして山田から助けてくれたお礼に秘密の宝物を教えると誘いを受けるのでした。
ハルナと山田は共に帰路につきますが、その様子を山田の彼女であるカンナも目撃します。そうとはしらずハルナは山田と待ち合わせの約束をして一端分かれて家路につきました。ハルナは片親の母に育ててもらっており、仕事もしている母に変わり当番制で夕食作りを担当していました。ハルナは料理を作ると友達の所に行くと嘘の置き手紙を残して家を出ます。
その頃、観音崎は観音崎で、ハルナの友達でもあるルミを呼び出して肉体関係を持っていました。そうとはしらないハルナは山田と合流、山田がハルナに見せた宝物とは「死体」でした。偶然見つけたこの死体を眺める事で、辛いことを忘れてほっとできると山田は話します。この死体の事を知っているのは山田とハルナ以外では山田と噂になっていたこずえだけだという事です。
ここからのあらすじは登場人物をより掘り下げる話しがいくつかネタバレされます。ハルナが翌朝、家に帰ると母親には友達の所に行くという嘘がバレていて「妊娠だけはするな」と釘を刺されます。こずえは大量に食べてはトイレで吐く様子が描かれ、ハルナはこずえを通して山田のもう1つの宝物である好きな男子を知らされます。またハルナは観音崎と山田をイジメない変わりにハルナも話をしないという約束をさせられるのでした。
死体発見の危機
あらすじが転換するのは学校を飛び交った1つの噂がきっかけです。その噂はネタバレすると学校の近くのヤブに1000万が埋まっているという内容なのですが、その場所はあの「死体」がある場所なのです。ハルナは山田に知らせたいと思いますが内容が内容だけに簡単に伝える事は出来ません。そんな裏ではこずえが学校でも食べては吐くを繰り返していましたが、そこにルミと観音崎が来てしまった事で吐く場所を失ってしまいます。
結果をネタバレするとハルナが山田に噂に伝える前に山田は気付く事になります。カンナと共に土手を歩いている時に、男子達がヤブの中を探しているのを目撃したのです。慌てた山田は男子達をボコボコにして追い払いますが、自身も怪我をする事になってしまうのでした。山田はバレる危険性を考えて死体を埋めるべくハルナとこずえを呼び出します。山田の様子が変だった事でカンナは何かを疑い家に電話した事で出かけた事を知ります。
ハルナは山田と2人ではない事に少し損した気分になりますが怪我をしてろくに力の入らなず戦力外の山田に変わりこずえと共に死体を埋めます。バレないように深く穴を掘る必要があった為、作業は夜遅くにまで及ぶのでした。その間にハルナはこずえが死体に対して抱いていた思いなどを知る事になります。
それぞれのデートとこずえ
日曜日、ハルナは観音崎に半ば無理矢理デートに連れ出されます。ハルナは観音崎がハルナの事をお前と呼ぶ事も呼び捨てされる事にも嫌悪感を覚えますが、そのデートの中で観音崎の家庭事情を知る事になります。観音崎が大変だった時に何もしてあげられなかった自分に気付き、謝罪の意だけで観音崎に肉体関係を許すのでした。そこで改めてハルナは恋愛感情は無い事を認識します。
同じ日、山田もまた彼女のカンナと水族館にデートに出かけていました。カンナは楽しそうにはしゃぎお弁当を持参するなどしますが、山田は全然楽しそうじゃありません。それでも「楽しかった」といってカンナと別れます。しかしその後、街に出た山田はおっさんに自身を売るのでした。
あらすじが前後しますがネタバレすると2つのデートの合間にはこずえのもう1つの顔が描かれます。こずえは芸能人としても活動しているのです。普段のこずえとは違いステキぶっているこずえが出演するCMが2つのデート中、テレビなどで流れている様子が映し出されています。
それぞれの感情のゆさぶり
ハルナは学校にいきますが、話題はくだらないものばかり。観音崎にも家に誘われますが、テレビを理由に断ります。調理実習で余ったミルクを上げようと野良ネコを探していると山田が先約で餌を上げていました。しかし山田の目的は体育をしている好きな男子を眺める事です。ハルナは興味本位で男子同士の行為について質問しますが、山田は「いきなり失礼だよ」と指摘します。そしてそんな様子を遠巻きにカンナは眺めていました。
一方で徐々に知名度があがってきたこずえと知り合いであるハルナをクラスメイト達が羨ましがります。こずえはドラマ出演まで決まっているのでした。しかしこずえもまた家庭に問題を抱えています。母親はステージママで、こずえは5歳からモデルとして稼いで親を食わせ、しかも高校には進学しなくていいというのをこずえ自身の努力で無理矢理進学したのでした。
不良の男子がこずえにサインを求めますがこずえはさらっとかわしてしまいます。こずえに手を出すわけにはいかない男子達の矛先は小動物に向かいます。ハルナはこずえに連れ出され野良ネコ達の死骸をみせられます。思わず吐いて号泣したハルナにこずえはそんなつもりじゃなかったと謝罪しました。その頃、観音崎は再びルミを誘います。しかしルミは避妊しないなら行かないと断り、生理が来てないと妊娠の可能性を伝えるのでした。
またネタバレするとルミは妊娠の可能性を日記に書いていましたがその事をルミの悪姉が盗み見ているシーンも描かれています。野良ネコの事を知らない山田は自身で名付けた名を呼んで猫達を探しますが見つかりません。カンナは自身を好きになってほしいと懸命に山田に話しかけますが、山田はついカンナに怒りをぶつけて去ってしまいます。
こずえの告白
ハルナが学校に登校すると下駄箱に「あんたなんか死んでしまえばいい」と大量に書かれた手紙が入っていました。しばらく学校を休んでいたルミも登校しますがただ観音崎遠巻きに見ているだけです。またカンナは周囲には山田と上手くいっているように見せていましたが、山田自身はそんなカンナに嫌悪感を感じるようになっていました。ハルナが保健室でサボっていると同じくこずえがサボりにやってきます。
こずえはハルナを自身の家に招待し、その夜ハルナはこずえの家に行きます。ヨーロッパ調のおしゃれなインテリアに圧倒されるハルナ。そこでこずえはハルナにテレビのレギュラーが3本決まり2年生に進学する事は難しくなったことで学校を辞める事になりそうだと伝えます。こずえ自身は大学まで行くつもりでいたようです。
さらにこずえは大量の出前を頼んでおりハルナをさらに仰天させます。そしてこずえはハルナに自身が摂食障害を起こしている事を実際に証明してみせた上で、ハルナに告白するのでした。
リバーズエッジの漫画の結末をネタバレ!ラストの意味とは?
リバーズエッジはいわゆる日常系なので明確な区切りはありませんがあらすじが結末に向かう転換期の1つと言えるのが観音崎の犯してしまったとある行為です。ここからはリバーズエッジのあらすじの結末までをネタバレありで紹介していきます。
観音崎がルミを殺す?
ルミが観音崎を河原のヤブに呼び出します。観音崎がこれまでルミと肉体関係に及ぶ際、一度も避妊しなかった事を理由に中絶費用を迫ります。観音崎は金がないと一旦は断りますが、ルミはハルナにピアスを買ってあげた事を指摘して観音崎に了承させます。その上でルミはハルナが観音崎を全然好きではない事、さらには観音崎自身が両親に優秀な兄と比較されている事を指摘して挑発します。
怒り狂った観音崎はルミの首を締めてしまいます。ルミがもがき苦しむ中、ふと観音崎が我に返った時にはルミは意識を失っていました。観音崎はルミが死んだと思い慌てふためきます。しかもその現場を偶然通りかかった山田に目撃されてしまうのでした。観音崎は慌てて泣きながらルミを埋めようと手で掘ろうとし始めますが冷静な山田はスコップがないと無理だろうと指摘します。
2人で学校に出向きスコップを調達しますが、その頃になって観音崎は誰にも言うなとわめいたあげく、思い出したように吐きだします。そんな観音崎に山田は人手が必要だからとハルナとこずえを呼ぼうと提案します。山田の口からハルナの名前が出た事で観音崎は激高しますが、山田は女子に興味がない事、そして観音崎は嫌いだから襲う事はないときっぱりと言い切るのでした。
連絡を受けたハルナは、仮にも自分の彼氏である観音崎が友達であるルミと肉体関係を持っていた挙句、殺してしまったという状況に混乱しながらも現場に出向きます。しかし4人で現場に戻るとルミの死体はすっかり消えてしまっているのでした。死体がないのなら帰ろうと話す山田とこずえ。しかし観音崎は3人の関係に迫ろうとします。ハルナが観音崎が好きだと嘘をついて止めますが観音崎はハルナを押し倒してしまうのでした。
ルミとカンナ
あらすじは少し前後しますが観音崎は殺したと思っていましたが実はまだ意識を失っただけであったルミは、観音崎と山田が学校に生きハルナとこずえと合流している間に目を覚ましていました。ボコボコにされた揚句だったので文句を言いながらも家に帰ると姉が自身の日記を盗み見ている現場に出くわします。これまでも姉の行為にうんざりしていたルミでしたが、苛立ちもあって姉に鬱憤をぶつけます。
ここまでのあらすじでは詳しくは省いていましたがネタバレするとルミの姉、マコは、ルミとは対称的にデブで部屋に引きこもってBL同人誌を手掛ける日々を送っていましたが、自身とは似ても似つかないあげく、その容姿を使って男達をたぶらかす生活を送るルミの生活に嫉妬を覚えていたのでした。マコは悪癖としてルミの部屋に勝手に侵入しては服を強引にきて伸ばしてみたり、日記を盗み見るなどしています。
当然ルミもその事には気付いて今までも苦言を呈していましたがマコが止まることはありませんでした。マコはマコでルミの日記から援助交際や、妊娠の事実を知って言及します。かぶせるようにルミが姉に対しての罵倒をぶつけた事で激高したマコは隠し持っていたカッターナイフでルミを斬りつけるのでした。この時点ではその後どうなったかは不明ですが、後々結末が描かれる事になります。
一方でカンナの嫉妬心も頂点を極めていました。カンナが山田の家に電話すると外出中であり、同時にハルナの家にも電話して外出している事を確かめます。同時に外出している2人にカンナは山田とハルナが2人で会っているんだと確信して嫉妬します。そしてカンナはハルナがいなくなれば山田が自分に向いてくれると思いハルナの住むマンションに出向いているのでした。
カンナがハルナのマンションのゴミ捨て場でごそごそしている所を住民に見つかります。逃げ出そうとするカンナでしたが誤って自身に火を付けてしまいます。カンナはハルナの住むマンションに放火しようとしていたのでした。そこに通りかかったのが観音崎とハルナを河原に置いて帰路についていた山田とこずえでした。2人は新しい死体をみつける事になるのです。
それぞれの出来事はしっかりと結末まで描かれています。カンナに関しては上記でもネタバレしたように焼け死んでしまいますが、幽霊になってバケて出るという噂が広がっていました。一方ルミとマコの騒動はルミを刺した後錯乱したマコは自身も刺してしまいますが、2人とも命に別状はありませんでした。しかしルミの子供は流産してしまいます。お見舞いに行こうとしたハルナはそこで初めてルミの気持ちを知る事になるのです。
それぞれのその後を描く結末
リバーズエッジのあらすじの結末は学年の終わり、それぞれのその後を描く形で結末を迎えています。まずハルナは引っ越しをする事が決まっていました。カンナによる放火で部屋が燃えてしまった事もありましたがその実、ハルナの母が放火による団地特有の阻害から耐えられなくなってしまったのでした。当然ハルナは高校を転校する事になります。
また学年が変わった事で、山田が好きだった男子は卒業を迎えてしまい、こずえも正式に学校を辞める事になるのも結末の1つとして描かれています。引越しが迫る中、観音崎が引越し準備の手伝いにきます。河原での出来事以来、ハルナと観音崎の間には一切関係がなく、またあの時関わった人の事を話す事もありませんでした。ハルナは観音崎がハルナという1人の関係者がいなくなる事をほっとしていると感じています。
観音崎が帰ると入れ替わるように山田がハルナの元を訪れます。ハルナは山田と共に川沿いを歩く事にしました。山田はハルナに最近カンナの幽霊を見ると話し、生きていた時よりも今の死んでしまった彼女の方が好きだとハルナに話します。ハルナが死体じゃないと愛せないのかと山田に問うと、山田はそんな事無いと否定します。そして「生きている若草さんが好き。いなくなってさびしい」と告げるのでした。
ハルナはその言葉にそっとうつむきます。泣き顔を山田に見られないように、泣き声を山田に聞かれないように泣きました。これがハルナの物語としてのリバーズエッジのあらすじの結末ですが、最後にこずえのカットが描かれています。撮影の為に早起きしたこずえがハルナの置いていったライターでタバコに火を付けて微笑むのです。このシーンでリバーズエッジは本当の結末を迎えます。
リバーズエッジの漫画を読んだ人の感想とは?
あらすじをネタバレありで結末まで紹介した所で既にリバーズエッジの漫画を結末まで読破した人の感想を紹介していきます。リバーズエッジの感想は賛否両論ある状態ではあるのですが、そこには大きな特徴があります。
面白かったけど!?
まずリバーズエッジを賞賛し、連載から20年経過した今でも作者岡崎京子さんの代表作であるとする人が多いというのは紛れもない事実です。ただ評価する人の多くが同時に「人を選ぶ作品である」とも感想を書いています。登場するキャラクターの多くがどこか歪んでおり、性的な描写や、高校生の喫煙など、1990年代という時代背景も考慮して読まなければいけないという事などがそれらの感想には込められています。
ただ賞賛する人の多くは、このリバーズエッジの漫画のリアルさ、人間の裏表、そして生と死についての描き方に触れる人が多いです。登場人物の多くがいわゆるマイノリティーな趣向や思考、立場の持ち主であり、それらの絡め方などが読んでいて心に刺さる、響くという感想が多く書かれています。
面白くないではなく「意味が分からない」
反対にリバーズエッジの漫画に対しての批判的な感想は、面白くないではないのが大半です。その感想の多くは「意味が分からない」という賞賛ではないものの否定的とも言えない状態に留まっています。特に作中で大きな意味を持ちそうに登場した「死体」などがあっさり埋められてしまったりとあらすじを追うだけでは何が書きたかったのか分からないとする声も多いのです。
その結末におけるハルナの涙においてもそこまで恋愛感情などが強く描かれる事はなかった為に、「山田を好きだと気付いて(それでも引越しが決まっているから離れなければならないから)泣いたの?」「ハルナとして見てもらったから?」などと多くの感想を生み、結果として意味が分からないという結末になってしまっています。
また面白いか面白くないか、ではなくその描写が苦手だとする感想も見られます。特に映画化きっかけで原作を読んだ1990年代の当時の背景などを実体験していない~20代後半世代に取っては暴力的な表現や、性行為など、現代とはまた少し違った形で描かれる事でリアルさを感じないという人、苦手だとする人も多くなっています。読む時はあくまでも20年前の漫画だからという前提で読む事をおすすめする人もいる程です。
リバーズエッジの漫画が映画化!そのあらすじとは?
上記のあらすじを持つ岡崎京子さん原作漫画をベースに製作されたのが2018年に公開された映画、リバーズエッジです。あらすじはその結末に至るまでおおよそ原作に忠実に展開されますがよりそれぞれの心情が分かりやすいように、また映像映えするように脚色が加えられています。特に原作では、そこまで深く描かれていなかったハルナの心情などがより深く描かれる事になりました。
また2018年に公開された実写映画ではありますが、リバーズエッジの漫画が連載された1990年代の雰囲気を出す為に当時の映像のように4:3のスタンダードサイズで撮影を行い、衣装も当時の定番ブランドや当時の古着を活用するなどしました。それらの手法も評価され、映画版リバーズエッジは第68回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で国際批評家連盟賞を受賞しています。
監督は行定勲さん
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リバーズエッジの映画の監督を務めるのは行定勲さんです。行定勲さんは2004年公開の映画、「世界の中心で、愛をさけぶ」を手掛けた事で知られる映画監督で、以降も長編映画、ドラマ、短中編映画、CM、ミュージックビデオ、テレビCM、演劇などの監督を幅広く手掛けています。時に監督と並行して脚本を務める事もありますがリバーズエッジでは監督業に専念しました。
リバーズエッジの映画キャストを紹介!二階堂ふみが話題に!
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実写映画化となると嫌でも注目されるのがそれぞれの登場人物を演じる事になるキャストです。特にリバーズエッジが映画化されると発表された際にはヒロイン、ハルナを誰が演じるのかと注目を集めました。ここからはヒロインハルナを演じると話題になった二階堂ふみさんを含むキャスト陣を映画のネタバレも含みながら紹介していきます。
二階堂ふみ/若草ハルナ
映画では漫画と違い、より虚構感を感じている登場人物として描かれるハルナを演じたのは沖縄出身の映画女優、二階堂ふみさんです。元々はファッションモデルとしてデビューしましたが、2007年にドラマ「受験の神様」で女優デビューを果たすと以降数々の作品に出演するようになります。一方でより知名度を高める為に、バラエティ番組「ぐるぐるナインティナイン」の人気コーナー「ごちになります」にも出演しています。
これまでの出演作としては、2011年に映画初主演を務めた「劇場版神聖かまってちゃんロックンロールは鳴り止まないっ」や、2013年に出演した「ヒミズ」「悪の教典」などが代表作として知られ、それぞれに映画賞の新人賞や主演賞などを獲得、近年ではNHK大河ドラマ「西郷どん」に西郷隆盛の2番目の妻である愛加那役を演じるなどその活躍の幅を広げ続けている女優さんです。
吉沢亮/山田一郎
ハルナの相手役である山田役を演じたのが吉沢亮さんです。2011年に「仮面ライダーフォーゼ」にて2番目のライダーである朔田流星/仮面ライダーメテオ役を演じると注目を集めました。また芸能界でも屈指のスポーツマンでもあり、剣道、ダンス、ジャグリング、バスケを得意としています。特に剣道は二段の腕前で、テレビの企画の中で日本一の実業団の選手相手に勝利を収めるなどしています。
これまでの出演作としては、2013年に初めて主演をつとめたドラマ「ぶっせん」、また二階堂ふみさんとの共演作でもあった2016年の映画「オオカミ少女と黒執事」などで知られている他、2017年には実写版映画「銀魂」にて沖田総悟役を演じて話題となりました。近年はそれらの影響もあって漫画原作の実写映画などに多く出演しています。
上杉柊平/観音崎
映画では漫画に比べてより暴力的な部分が強調される観音崎役を演じたのは上杉柊平さんです。2015年に俳優としてデビューしたばかりながら、ゲスト出演、レギュラー出演を多く果たしています。代表作としては2016年放送のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や、2017年公開の同じく漫画原作の実写映画「一週間フレンズ。」の九条一役などがあります。
SUMIRE/吉川こずえ
3人目の秘密の共有者、こずえ役を演じたのがモデルと女優として活躍するSUMIREさんです。俳優の浅野忠信さんとミュージシャンのCHARAさんの娘として生まれると、母CHARAさんのジャケット写真などでモデルとしてデビューする事になりました。2014年に本格的にモデルとして活動を開始したものの、女優としてのデビューは2018年に入ってからで、リバーズエッジは2本目の出演作となります。
土居志央梨/ルミ
ハルナの友達として、観音崎の浮気相手として登場するルミを演じるのが女優の土居志央梨さんです。3歳の時からバレーを習い始め、以降高校卒業までバレエ団の多くの公演に出演していました。大学入学を期に俳優の道を目指し、舞台「花ちりぬ」での妖艶な演技で注目を集める事になりました。以降ゲスト出演などでドラマ、映画で活躍しました。リバーズエッジでの濡れ場での演技なども強烈なインパクトを残しています。
森川葵/田島カンナ
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山田の彼女であるカンナ役を演じたのが森川葵さんです。元々はファッションモデルとして芸能界デビューを果たしましたが現在は女優として活躍しています。作品ごとに全く異なる役を自在に演じ分けるのが特徴でカメレオン女優と評されています。また2018年11月には「ロミオとジュリエット」にて初舞台で初主演を務めるなど今後のさらなる活躍が期待される女優さんです。
リバーズエッジの漫画あらすじまとめ!
漫画リバーズエッジは決して万人受けするタイプの漫画ではないものの、強いメッセージ性と時代特有の雰囲気がしっかりと溶け込んだ作品として今でも話題に上る事も多い漫画です。連載が終わってから20年経過した後の実写映画化にもリバーズエッジの漫画がどれだけ強いインパクトを残したのかが分かります。
上記でネタバレしたあらすじのようにその結末はリバーズエッジ独特のものであり、まさに読んだ人にしか分からない何かを孕んだ作品です。ネタバレしてしまうとおおよそのあらすじは原作漫画も映画も変わらないので、好きな媒体で楽しむのが良いですが、出来るなら原作である漫画も手に取ってみる事をおすすめします。そこには原作者岡崎京子さんの強いメッセージ性を感じる事がもきます。
ただやはりその描写は人を選ぶのは間違いありませんし、映画もR15指定されるなど子供向けの作品ではないことは事実です。上記のネタバレあらすじを読むだけではその雰囲気しか伝える事は出来ないのでぜひ1度自身の手に取りその雰囲気を存分に味わってみてはいかがでしょうか?