H2・あだち充漫画のキャラクターや名言を紹介!最終回のあらすじと結末は?

あだち充先生原作漫画の「H2」は野球と恋愛に青春を捧げた二人のヒーローと二人のヒロインの話です。複雑に絡み合う人間関係にやきもきさせられた人も多くいるでしょう。漫画「H2」に出てくるキャラクターや名言、最終回のあらすじと結末などを紹介していきます。

H2・あだち充漫画のキャラクターや名言を紹介!最終回のあらすじと結末は?のイメージ

目次

  1. H2の漫画紹介
  2. H2の漫画のあらすじ
  3. H2の漫画に登場するキャラクターの紹介
  4. H2漫画最終回のあらすじとネタバレ①「英雄同士の対決」
  5. H2漫画最終回のあらすじとネタバレ②「決着」
  6. H2漫画最終回のあらすじとネタバレ③「英雄とひかりの結末」
  7. H2の漫画最終回のあらすじとネタバレ④「比呂と春華の結末」
  8. H2のドラマ版最終回のあらすじとネタバレ
  9. H2の漫画に登場するキャラクター達の名言を紹介!
  10. H2は魅力的なキャラクターがたくさん出てくる野球漫画だった!

H2の漫画紹介

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「H2」はあだち充先生原作の漫画で、週刊少年サンデーにて1992年から1999年まで連載されていました。「H2」という漫画は高校野球をテーマにした長編野球漫画です。二人の野球少年と二人のヒロインが野球と恋に青春を捧げています。単行本は小学館少年サンデーコミックスで全34巻、ワイド版は全17巻、小学館文庫で全20巻出ています。単行本全34巻は4800万部売り上げています。

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H2は漫画だけでなく、1995年にアニメを放送し、2005年1月~3月まで実写ドラマ「H2~君といた日々」も放送されました。タイトルの「H2」は2人のヒーローである「比呂」のHと「英雄」のHの意味だと作中で英雄が明かしています。完全版表紙には「The Highschool Days of 2 Heroes and 2 Heroines,Hiro Kunimi, Hideo Tachibana, Hikari Amamiya, Haruka Koga」という副題がつけられています。

H2の漫画のあらすじ

H2の漫画の主人公、国見比呂と橘英雄は親友であり、野球のライバルです。比呂の幼なじみで英雄のガールフレンドの雨宮ひかりと比呂が入学した千川高校で出会った古賀春華、「H」を持つ2人のヒーローとヒロインが織りなす野球と恋の物語です。比呂とキャッチャーの野田は中学時代、比呂は肘、野田は腰にそれぞれ爆弾を抱えていると医者から診断され、野球を断念し、野球部のない「千川高校」に入学しました。

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しかし「千川高校」には野球同好会が存在しました。サッカー部と野球愛好会の試合で野球愛好会に入部して勝利に導きました。愛好会に誘われましたが、二人は怪我の事もあり、一度は断ります。ですが、中学時代に診断した医者が無免許で逮捕され、別の病院で診察を受けると全く問題なく、正式に愛好会に入部しました。野球部昇格する為、野球部嫌いの校長の出した条件をクリアする為に英雄のいる明和一高と試合をしました。

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明和一高に勝てば「野球部」になれましたが、惜しくも負けてしまいました。しかし、この試合で頑なだった校長が心を開き、めでたく野球部に昇格し、甲子園出場を目指しています。野球部設立に尽力したマネージャーの春華と比呂は次第に距離を縮めていきます。幼なじみのひかりは英雄と比呂の間で揺れ動き、春華も加わって複雑な人間関係になっていきます。

H2の漫画に登場するキャラクターの紹介

H2に登場するキャラクター紹介!千川高校「国見比呂」

H2の漫画に登場する千川高校投手の国見比呂(くにみひろ)は英雄、ひかり、野田と同じ中学校出身です。中学時代は豪速球で有名だった比呂ですが、医師から「3ヶ月で確実に肘が壊れる」と宣告され、野球部のない千川高校に入学しました。サッカー部に入部しましたが、サッカー部と野球愛好会の試合中、サッカー部の野球を侮辱する発言に耐え兼ね、野球愛好会に入部し、試合に参加しました。

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野球は一度きりのつもりでしたが、中学時代に診断した医師が無免許だった事を知り、本格的に野球を始めました。150Km/h超のストレート、切れのよい変化球、抜群のコントロール、無尽蔵のスタミナ、フィールディングも兼ね備えている超高校級選手です。英雄にひかりを紹介しましたが、1年半後にひかりが好きだと気づき、想いを打ち明けないまま失恋しました。

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千川高校のマネージャー古賀春華から漫画当初より、好意を寄せられ、比呂も気にかけていましたが、ひかりへの想いもあった為、複雑で煮え切らない感情がありました。春華への想いは、春華に熱烈にアプローチをしていた米国帰りの男のやりとりをきっかけに自覚し、春華に「I LOVE YOE」と告白しています。比呂の名前の由来は「1月16日」生まれで誕生日の語呂合わせだと「H2」の漫画内で語っています。

H2に登場するキャラクター紹介!千川高校「古賀春華」

H2の漫画に登場する千川高校野球部マネージャー古賀春華(こがはるか)は美人で性格もよくおっちょこちょいな部分も含めて、男女を問わず人気があります。古賀商事の社長令嬢で高校野球の大ファンです。千川高校に野球部を創設した立役者で甲子園を再び目指す夢を比呂に与えるきっかけを作りました。将来の夢はスチュワーデスか女優で、理由は「プロ野球選手の奥さんは女優かスチュワーデスが多いから」と漫画内で語っています。

1年生の時の文化祭ではミス千川の候補に挙がるほどの美人ですが、本人は不本意だったようで、参加しないで屋上に隠れていました。成績も非常に優秀で、おっちょこちょいなのに運動神経が非常にいいキャラクターです。春華のお兄さんは12歳年上で、校長に気に入られて千川高校の監督になりました。とぼけた性格ですが、指揮官として優れた手腕を発揮する事もあります。本業は古賀家の運転手で、比呂はその時に会っています。

比呂に会う前はまともな男性に縁がなく、いつもハズレくじを引いていたとと言っています。癖のある男ばかりに言い寄られていましたが、比呂はハズレじゃないよ、とひかりは言いました。春華は一途に比呂を想い、支えていて、米国帰りの男に言い寄られていた時、気持ちを自覚した比呂に告白され、相思相愛になりました。しかし、両想いになっても比呂の事を理解するひかりに嫉妬する描写もありました。

H2に登場するキャラクター紹介!明和一高「橘英雄」

H2の漫画に登場する明和一高野球部の四番バッターの橘英雄(たちばなひでお)は天性のスラッガーで守備もうまく、強肩の持ち主です。将来はプロ野球の打撃記録をすべて塗り替えるつもりだと言っています。練習嫌いでしたが、中学一年生の時、紅白戦で比呂から三振を奪われて以来、猛練習をするようになりました。お酒に弱く、匂いだけで酔ってしまい、普段は言わない駄洒落やギャグを言うおかしなキャラクターになります。

比呂の幼なじみのひかりとは周りから公認の交際をしており、お似合いのカップルと言われています。英雄は元々内気なキャラクターで、中学一年生の時、比呂からひかりを紹介してもらいましたが、その時は全く話すことが出来ず、比呂が二人の間を取り持って交際に至りました。英雄は比呂の事を親友だと思っていますが、比呂の大ファンでもあるとH2の漫画の中で語っています。

比呂の大ファンなのでひかりが比呂を選んでしまっても比呂を許してしまいそうだから、ひかりに対して比呂への気持ちを直接問いただす勇気を持てないでいます。甲子園で比呂と決着をつけることを目標にしていて、そこでひかりに英雄か比呂か選ばせようとしていて、比呂に負けた時はひかりから身を引くつもりでいました。11月6日生まれで比呂と同じく誕生日の語呂合わせで「ヒーロー」を「英雄」にしました。

H2に登場するキャラクター紹介!明和一高「雨宮ひかり」

H2の漫画に登場する明和一高でミス明和に選ばれた雨宮ひかり(あまみやひかり)は比呂の幼なじみで、英雄の恋人です。成績優秀で家事も万能なキャラクターで、将来の夢はスポーツ記者です。小さい頃は比呂より身長が高く、姉と間違われる事もありました。比呂が試合に負けた日、ひかりが初恋であった事を聞き、比呂への想いが急速に育ってしまいましたが、英雄が好きだった為、比呂への想いは封印しました。

英雄とは周囲公認の仲ですが、比呂にキスシーンを見られた際は英雄を拒むなど、二人の間に微妙な距離感もありました。英雄とは誰もがうらやむ仲であると周囲に見られていますが、その事に違和感を覚えている描写もありました。比呂と英雄の試合をスタンドで見守る中、改めて英雄への気持ちを自覚したひかりは試合に負けた英雄に会い、恋人であり、大切なのは英雄だと告げました。

H2の漫画の中盤では、ひかりの母が入院し、急逝してしまいした。母が他界して以降、家事に勉強にと今まで以上に励み、気丈にふるまっていましたが、比呂にキャッチボールに誘われ、空き地でキャッチボールをしていると母との思い出がよみがえってきて泣きながらキャッチボールをしていました。ひかりは自分の誕生日に比呂からプレゼントとしてその日のウイニングボールをもらっていました。

H2漫画最終回のあらすじとネタバレ①「英雄同士の対決」

「H2」漫画の最終回あらすじは、東京同士、親友同士の試合です。投手の比呂と4番バッター英雄の直接対決です。二人ともこれまでの活躍で野球ファンを魅了してきました。甲子園という舞台で二人の対決が始まります。比呂は英雄との対決の為に高速スライダーの練習をしてきました。高速スライダーを見せるのはこの試合が初めてです。二人の試合にはひかりにもう一度、比呂か英雄を選ばせるという重要な意味もあります。

ひかりに選ばせるという話を比呂は知りませんでしたが、野田が口を滑らせてしまった為、比呂も知るところとなりました。比呂のピッチングを見て、ひかりに選ばせる話を比呂が知ったと英雄も気付きます。どんなピンチでも楽しむ事に変えてしまう比呂が野球を楽しんでいません。勝つ事に拘ったピッチングをしています。この試合に何としても勝つという気概が伝わってきました。

H2漫画最終回のあらすじとネタバレ②「決着」

迎えた9回裏、比呂は英雄との1打席の勝負の為に、3打席比呂らしくない我慢したピッチングをしてきました。最初で最後の勝負、残った力をすべて絞り出した今までで一番早い球を投げると英雄は信じているとひかりは言いました。マウンドに立った比呂に野田は「本当に好きなんだな?ひかりちゃんのこと」と確認します。比呂は一言「ああ」と答えると野田は「がんばれ」とだけ言って戻っていきます。

9回裏2アウト、2対0で千川高校がリードしています。最後の打席に英雄が立ち、最初で最後の勝負が始まりました。比呂の投げた球は英雄に打たれましたが、判定はファールでした。最後の一球を投げた比呂の球はど真ん中のストレートでした。英雄の頭にスライダーが一瞬よぎってしまい、空振りしてしまいました。投げ切った比呂とスタンドのひかりの二人が泣いています。

H2漫画最終回のあらすじとネタバレ③「英雄とひかりの結末」

比呂の涙は勝利を喜ぶ涙ではなく、ひかりへの初恋が終わってしまった事を哀しむ涙でした。ひかりの流す涙もまた、比呂と同じ理由です。比呂は勝負に勝つ事でひかりとの関係を清算したのです。ひかりは英雄の元に行きます。融通のきかないバカ正直さに心惹かれたひかりは勝敗に関係なく、英雄を選ぶ事が決まっていたのです。英雄がすべき事は勝つのではなく、ひかりに自分の弱さをぶつけて受け止めてもらう事でした。

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比呂との勝負で、誰よりもひかりを必要としているのは自分だという事がわかった英雄とひかりは抱きしめ合い、恋人として再出発を果たす結末となりました。これまでひかりの本当に好きな相手は比呂なんじゃないかと不安や嫉妬にかられてひかりに弱い部分を見せる事が出来なかった英雄ですが、比呂との勝負でひかりは自分の気持ちをきちんと自覚し、英雄もひかりが必要だと打ち明けられ、今後は揺らがない二人になるでしょう。

H2の漫画最終回のあらすじとネタバレ④「比呂と春華の結末」

英雄との勝負はひかりが間違いなく英雄が好きだという事を証明する為と、比呂自身がひかりへの想いに別れを告げる為に必要な事でした。今まで比呂の勝利には必ずひかりがいました。しかし、これから先はひかりがいなくても平気だと、ひかりを必要としているのは自分じゃないという事を見せる為のものでもありました。ひかりへの想いを持ちながら、春華への想いもしっかり持っている比呂は最終的に春華を選びました。

英雄との勝負を迎える前から春華に告白したり、ひかりの父親から「長生きする嫁をもらえ」という言葉を受けて春華に「長生きしろよな」と伝えたり、ラストでは「ちょいと大リーグまでな」と言い、春華のプロ野球選手の嫁になりたいという夢を共に追う事を確認する描写もあります。ひかりへの想いはまだあると思いますが、春華への気持ちもきちんとあります。

H2の最終回については様々な解釈がなされていますが、英雄はひかりと、比呂もひかりへの想いと別れて、春華と新しい未来へ再出発する事を選びました。一途に想ってきた春華は比呂の事をずっと待ち続けるでしょう。比呂と春華の関係も新しく始まるという結末になりました。千川高校の甲子園はまだまだこれからです。勝敗については描写がありませんが、千川高校の優勝で幕が閉じる結末だといいですね。

H2のドラマ版最終回のあらすじとネタバレ

H2の漫画を実写ドラマ化した「H2~君といた日々~」の最終回は原作では描かれなかったその後が放送されています。その後のあらすじは、二学期入り、比呂と英雄はプロ野球入りが決まりました。比呂と春華は甲子園以降会話がなくなり、英雄とひかりもギクシャクしています。比呂は初恋に決着をつける為、英雄と3球ストレート勝負をします。比呂に負けた英雄はアメリカ留学をするひかりと話をして、元の鞘に収まりました。

一方、比呂は野田に言われて春華と始まった校舎裏へ行きます。誰もいないという比呂の元に春華が訪れました。春華は前日に野田から全てが終わったら比呂が行くからと連絡を受けていたのです。春華は改めて比呂が好きだと告げ、比呂も春華に好きだと告白しました。漸く、最終回で二人も結ばれたのです。比呂は大リーグに挑戦し、飛行機に乗っているとCAの古賀が声をかけてきます。

比呂と春華は夢を叶えたという結末がわかります。「近くにある新聞には「FAを待って比呂を追いかける」という英雄の記事と記事の結びにはスポーツ記者の夢を叶えた「雨宮ひかり」という名前が記載されていました。最終回で英雄とひかりの夢も叶ったという事もわかる結末となっていました。最終回まで見ていた人は嬉しかったのではないでしょうか?原作「H2」では見る事の出来なかった結末がドラマ「H2」では描かれました。

H2の漫画に登場するキャラクター達の名言を紹介!

H2の漫画に登場するキャラクター達の名言①

H2の漫画に登場する古賀春華の名言は画像のセリフでしょう。このセリフはファンの間でも好きだとよく言われています。比呂がデートに遅刻してきても怒ることなく、待っている時間もデートだと告げた春華のキャラクター性がよく出ている名言です。春華のこの言葉はいつ読んでも可愛く見える名言でしょう。

H2の漫画に登場するキャラクター達の名言②

比呂の印象的な名言と言えば画像のセリフです。このセリフは連載当初、世間の目がサッカーに向いていた為、反抗する意味も込めて描かれたものだとあだち先生が対談で語っています。この発言が出た時もサッカー部と野球愛好会の試合中で、サッカー部が野球を侮辱する発言をした後でした。漫画の中、世間に向かって発言した言葉だとわかる比呂の名言です。

H2の漫画に登場するキャラクターの名言③

英雄との試合を前に、ひかりに会いに行った比呂は口先だけでいいから応援してくれと頼みます。ひかりは本当に口先だけでしか応援が出来ませんでした。無理に言わせたことを謝る比呂ですが、二人の切ない空気が伝わってくるシーンであり、名言です。

H2の漫画に登場するキャラクターの名言④

H2の漫画内で中学時代は味方として戦っていた比呂と英雄ですが、高校生になると敵同士です。改めてお互いが強敵であり、敵にすると面倒な相手であると認識したシーンではないでしょうか?英雄は比呂を明和一高に誘ったこともあります。比呂は英雄に投げる面白さに気付いて断っていますが、もし同じ高校で一緒に甲子園を目指していたらどうなったのか、想像したファンも多くいたでしょう。

H2は魅力的なキャラクターがたくさん出てくる野球漫画だった!

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H2の漫画の最終回あらすじとドラマの最終回あらすじ、ネタバレ、名言などを紹介しました。H2に出てくるキャラクターはどの人も魅力的で、あだち先生の言葉選びはとても秀逸です。何度も読み込まないとわからないシーンも多くあります。夏になると読みたくなる漫画に「H2」があがることもあります。今年の夏は「H2」を読んで野球と恋に青春を捧げる比呂達と一緒に甲子園を目指しましょう。

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