彼岸島の邪鬼の種類・画像まとめ！個性的な特徴と強さをランキングで紹介

週刊ヤングマガジンにて連載中のサバイバルホラー、彼岸島。連載開始は2002年、10年以上連載を続けている長寿作品です。単行本も70冊を超えており、ホラー漫画として例を見ぬ大ボリュームです。その特徴は、ストーリー、キャラクター、怪物の全てがホラー漫画として相応しい存在にも関わらず、ファンの間ではギャグ漫画と呼ばれているようです。

行方不明となった兄を探すため、彼岸島を訪れた青年、宮本明。彼とその仲間達が、襲い掛かってくる吸血鬼達に翻弄されながらも、兄を探して奮闘する姿を描いた作品なのですが、何故か主要武器が丸太であったり、独特の台詞回しに、シリアスな場面でもつい吹き出してしまうのです。

彼岸島では吸血鬼と呼ばれる存在が住み、古くは人間と共存生活を送っていましたが、ある事件をきっかけにして、雅と呼ばれる吸血鬼を中心に島を支配してしまいました。その吸血鬼が一定時間人間の血を吸わないと発作を起こし、変化した姿、それが邪鬼(オニ)。基本的に理性を持たず、怪力や驚異的な生命力を持つ等特徴を持っています。彼岸島では様々な種類の邪鬼が出てきますが、そんな彼らの強さをランキングで紹介していきます。

彼岸島では吸血鬼の種類として、邪鬼の他に混血種(アマルガム)、という存在があります。吸血鬼が吸血鬼の血を吸うと通常は破裂してしまうのですが、その破裂を耐えうる強さを持った者はアマルガムと呼ばれ、更なる力を得ることができるのです。厳密にいえばアマルガムは邪鬼ではないのですが、彼らも非常に個性的で、魅力的な姿、特徴を持っていますので、今回のランキングに加えます。

20位から11位まで紹介します。しかし20位からとはいっても、簡単に対処できた邪鬼はいません、明たちは犠牲を払ったり、絶体絶命になりながらも、1体1体倒したり、逃げ延びたりしてきたのです。それぞれ個性的な姿、性格も特徴的です。

一般的な吸血鬼が邪鬼に変化した姿のうちの一つ。痩身型と呼ばれていおり、彼岸島で一番初めに登場したのがこのタイプです。一般的とはいえ明達人間を軽くあしらう姿は、存在感と絶望感に溢れていました。しかし後々はより強大な邪鬼に捕食されたり、人間軍に倒されたりと、恐ろしさが薄れてしまった邪鬼。似たタイプに巨大で頭が固いという特徴を持つ石頭型もいます。

頭が魚、体が人間の邪鬼。海に潜み彼岸島から脱出しようとする人間に襲い掛かってきます。音を頼りに獲物を判別しているようで、人間のように泳いでくる姿が非常に個性的です。こちらもどちらかといえば一般的な邪鬼に当たり、同じタイプの邪鬼が複数存在します。

まり子と呼ばれるアマルガムです。人間の顔で無理矢理福笑いをしたような醜い顔をしています。彼女の腐った卵のような臭いの息を吸い込むと、幻覚を見せられてしまいます、その息によって獲物を捕らえた後、手足を縛った上で吊し上げ、大鉈をふるって少しずつ切り刻むのを好むようです。領域に入ったものは吸血鬼でさえ同じ扱いを受けます。

炭鉱に住まう吸血鬼が邪鬼に変化したものです。糸を吐き出し繭を作り、長い年月を経てその中から現れます。体中に目がついており、尻尾を持ちます。再生能力もあり、傷を受けてもその大量の目によって修復してしまうのです。明達はこれを打倒する術を持ちませんでしたが、姫(後述)と呼ばれる邪鬼に簡単に倒されてしまいました。

その名の通り足の長い老婆の姿をした蜘蛛型の邪鬼で、額には5つの目を持ち、歯茎には牙を潜ませています。尾と口から糸を出し、麻痺性の毒針で獲物をぐるぐる巻きにするのが彼女の捕食方法です。人間や母親としての感情を僅かに残しているようで、息子の命令に従っていました。

大糞赤子(後述)の母親であった者が邪鬼となった姿です。単純な強さはありませんが、その牛のような乳房から出てくる母乳は、吸ってしまうとその母乳無しでは生きられなくなってしまうほどの凶悪な中毒性を持ちます。彼女は人間を捕らえると自分の乳を吸わせます、そして獲物が栄養失調で死ぬまで放しません。

おかっぱ頭をした女性型の邪鬼。目から口のついた触手のようなものが生えており、そこから人間や吸血鬼を吸い込んで捕食します。見た通り視力は全くありませんが、嗅覚が非常に発達しているようで、体中に空いた穴から臭いを嗅ぐことが彼女の索敵方法です。

元々雅の側仕えの吸血鬼でしたが、あまりに片思いが募るあまりお茶に毒を盛ってしまいます。その事を咎められ、側仕えを辞めさせられそうになった時、彼女は自分の目を抉り出し雅に捧げました。そのため、邪鬼になっても彼女は目を持たないのです。

彼岸島第3部、『48日後…』にて初めて登場した邪鬼が吉昭です。元はモデルを勤めるほどの美少年でしたが、邪鬼になり面影すら残しません。巨大な体躯に三つ又の尻尾を持ちます。人間の頃付き合っていた彼女、ユリも邪鬼となっており、お互いを助け合っているようです。

元々仙石原のススキ野原に住んでいた痴漢が吸血鬼になり、邪鬼となった物。頭がエビの胴体、体が女性、女性器の中から男の顔が突き出している、という非常に個性的な姿をしています。邪鬼となっても女性を好み、人間、吸血鬼、亡者問わず、異常な執着心を持ち、襲い掛かってきます。

アマルガムの一人の金剛です。その名の通り金剛力士像そのものの大男です。アマルガムになる前雅に心酔しており、より強い力を得るため他の吸血鬼の血を取り入れましたが、拒絶反応からおぞましい化物と化してしまいました。金剛力士像に似ている姿になっています。

しかし強靭な意思により自我を保ち、自らの体を彫刻刀で金剛力士像の体に彫り上げたのです。アマルガムとして脱皮の能力を持ち、人間や吸血鬼を捕食することで体が膨れ上がった後、脱皮することで以前よりも強い力を手に入れることができます。

続いて10位より6位までを順次紹介します。大型の種類が多く、ストーリー上も重要な役割を果たす邪鬼達となってきます。雅の左腕と呼ばれるアマルガム、斧神。黒山羊の被り物に丈の長い腰巻を巻き、その名の通り、手には大きな斧を持っています。

元々は人間のレジスタンス側、それも明の兄と共に修行をする兄弟弟子でしたが、吸血鬼となった後、雅の思想に共感、その斧を人間に向けることとなりました。非常に狂暴、残酷な性格をしており、気に入らない者は吸血鬼でさえ切り刻んでしまうため、吸血鬼からも恐れられています。

着物を着た超巨大な邪鬼です。口には無数の牙があり、長く伸びる舌、顔の中心は巨大な単眼を持ちます。腹には女性器に似た目と口を持ち、そこから人間の血を一気に吸い上げてしまいます。基本的に邪鬼使いと呼ばれる吸血鬼に従われていますが、多少の感情はあるようで、自分を傷つけた者に対して恐怖心を抱いているようです。

トカゲのような巨大な図体に、人間の手足のような前足、赤子のような顔で、口は頭の上にあります。常に尻尾にある複数の肛門から大便を垂れ流して歩いており、邪鬼すら捕食する凶暴さですが、とてつもなく長いへその緒に触れられると更に激怒し、手が付けられなくなってしまいます。雅にその狂暴性を気に入られており、実験所で飼われているようです。

人間型の邪鬼ですが、頭を2つ持ち、腹が異様に膨れ、それ以外は逆に骨だけのように痩せこけてた姿。旺盛な食欲を持ち、その食欲から吸血鬼達に満腹爺と名付けられました。視力はほとんど無いようですが、鋭い嗅覚で獲物を探し出し、その長く伸びる手で拘束、捕食します。強酸の泉の中でも自由に動きまわり、酸を口に含んで吹きかける攻撃を持つ等、棲み処である地獄谷に適応しているようです。

明と共に彼岸島に渡り、共に吸血鬼達とも戦ってきたガールフレンド、ユキが邪鬼となってしまった姿。花のような形の頭部、背骨、蜘蛛のような手足を持ちます。細身ではありますが超巨大で、通天閣を破壊し、大阪城まで投げ飛ばすほどの怪力です。頭部の蕾から針のような触覚を放ち、これで獲物を捕食します。背骨の一つにユキの姿を残しており、ここが弱点です。意識が少し残っていたようで、明の名前を呟いていました。

彼岸島・邪鬼ランキング第5位は、姫と呼ばれる邪鬼です。巨大な長い体躯を持ち、若い女性の頭、そしてそれとは別についた大口、百足の体に無数の乳房と、数え切れないほどの人間の手足を持つ生理的嫌悪感を催す姿をしています。

普段は廃坑に潜んでおり、目を合わせると、頭部である女性の形相が大幅に変わり、合わせた者を執拗に食い殺そうとする習性があります、相手が例え同じ邪鬼でも構いません。ただ、長い間廃坑に潜んでいたせいか、光に弱い、という弱点があります。

4位は骸骨頭が特徴的な邪鬼の「死神」です。体から無数の腕が生えており、うち2本の腕は指自体が人間の腕の形をしています。彼岸島に今まで登場した邪鬼の中で唯一、飛行能力を持つ種類の邪鬼で、背中から羽を生やし、空から襲い掛かってくるような個性的なキャラクターになっています。

睡眠をとる種類の邪鬼ですが、眠りを妨げられることが嫌いなようで、睡眠中の体に少しでも触れると直ぐに起き、襲い掛かってきます。弱点は股間の陰部についている目で、飛行中に銃などで狙撃することで撃ち落とすことができます。

ついに第3位まできました、こちらにランクインするのは、雅のペットであるチワワ様。なまはげの顔、虎の体に人間の後肢をもった巨大な邪鬼です。普段島外れの岩島に立つ五重塔に棲んでおり、近づく者に襲い掛かります。

雅配下の吸血鬼からチワワ様と呼ばれているのが名前のようで、犬のチワワとは特に関係ないキャラクターになっています。首と胴体が繋がっていないかのように頭部を高速回転させることがあります。また、並みの敵なら一瞬で黒焦げとするほど炎をはく能力を持っています。

明達人間のレジスタンスの主導者であり、皆の精神的支柱であった師匠と呼ばれる人。実は彼は吸血鬼でした。吸血鬼の衝動に耐え、皆を率いてきた師匠ですが、物語の最終局面でついに邪鬼と化してしまいます。

邪鬼と化した師匠は、大糞赤子によく似た姿を持っていますが、頭部に彼の姿を残しています。足は昆虫の様な細い足が生えており、頭部の下部より巨大な腕が生え、その脇からハサミのついた触手のようなものを伸ばして人間や壁を切り裂き、獲物を捕食するのです。

一時は邪鬼の性質のまま明達に襲い掛かった師匠ですが、一度撃退された後、明達のピンチに叫ぶ声に応えます。その自我の強さを持って彼らを救いました。人間の味方をした邪鬼はこれまで師匠ただ一人です。

栄えある彼岸島の邪鬼ランキング1位は、明の宿敵にして、物語の黒幕、雅です。彼は日本軍の実験により、複数の吸血鬼の血液を注入され、吸血鬼にしてアマルガムとなりました。その強さの底は、この長い連載の中でもまだ見えてきません。

彼を倒す手段を、明は未だ手に入れていません。一度は首すらも落とすことに成功しましたが、胴体のみで動き回り、頭を取り戻した後、完全に復活するほどの再生力を持っており、最低でも400年の間生き続けていることが分かっています。

更にここまでのランキングに登場した、全ての邪鬼、全てのアマルガムを従えており、思いのまま操る力を持ってます。単純な強さでも、武器として鉄扇を用いて、どのような攻撃も撃ち落とし、投げれば邪鬼の首を容易く落とす程です。

その強さと、ミステリアスな美形であることから、女性には、主人公である明よりもファンが多い程です。彼岸島で出てくるキャラクターとしては、似つかわしく無いタキシードを普段着として愛用しており、その不敵な笑みが崩れたことは未だありません。

彼の強さ、不気味さ、不死身さ、どれをとっても、作中で最強と言っても過言ではないでしょう。雅という存在を、明が打倒する瞬間が訪れたとするなら、それは間違いなく、彼岸島という作品が終わりを迎える時でしょう。

彼岸島という作品に出てくる邪鬼達をランキングにて紹介させていただきました。いかがだったでしょうか、もしあなたの感性に響く邪鬼がいたならば、既にあなたは彼岸島の不思議な魅力に取りつかれた一人でしょう。彼岸島は現在も絶賛連載中で、様々な種類の新しい邪鬼、アマルガム達も出番を控えています。これからもその個性的なデザインをした彼らの活躍を楽しみにしたいです。