彼岸島はギャグ漫画なの?ホラーとは思えない面白シーンを画像付きで紹介

『彼岸島』はギャグのような面白シーンがたびたび登場する漫画としてネットで有名です。しかし『彼岸島』の公式ジャンルは「吸血鬼サバイバルホラー」。『彼岸島』はホラー漫画なの?ギャグ漫画なの?今回は『彼岸島』のホラーと思えない面白いシーンを画像付きでご紹介します!

彼岸島はギャグ漫画なの?ホラーとは思えない面白シーンを画像付きで紹介のイメージ

目次

  1. 『彼岸島』とは
  2. 公式ジャンルは「吸血鬼サバイバルホラー」
  3. 彼岸島はギャグ漫画?「丸太」の面白い画像
  4. 彼岸島はギャグ漫画?主人公・宮本明が強すぎる!
  5. 彼岸島はギャグ漫画?シュールすぎるシーンの数々
  6. 彼岸島はギャグ漫画?公式も遊び始める
  7. 彼岸島はホラー漫画なのにギャグ要素もある作品だった!

『彼岸島』とは

2002年から週刊ヤングマガジンで連載中の『彼岸島』シリーズは、吸血鬼や異形の怪物が跋扈する恐怖の島「彼岸島」を舞台に、主人公の宮本明(あきら)たち人間と吸血鬼の戦いが描かれる、「吸血鬼サバイバルホラー」です。

『彼岸島』は2010年に連載終了し全33巻で完結となっていますが、その後、明たち人間と吸血鬼の最終決戦を描いた『彼岸島 最後の47日間』(全16巻)、最終決戦後に吸血鬼の国となってしまった日本本土での戦いを描く『彼岸島 48日後…』(連載中)と、タイトルを変えつつ連載が続いています。

また、2005年にはゲーム化、2010年には日韓合同での実写映画化、2013年にはテレビドラマ化、2016年には再びの実写映画化とアニメ化…と幅広いメディアミックス展開をしている、非常に人気のある作品です。

そんな『彼岸島』ですが、ネット上では「シリアスギャグ漫画」や「スタイリッシュ丸太アクション」など、ホラー漫画とは別の路線で高い人気を集めています。『彼岸島』には、実はギャグ漫画だったのか?と思ってしまうような、シュールで面白いシーンがたびたび登場するのです。今回は、『彼岸島』の面白いシーンを画像付きで紹介します!

公式ジャンルは「吸血鬼サバイバルホラー」

本筋はホラー漫画

面白シーンの前に、『彼岸島』のホラー漫画なポイントもおさえておきましょう。『彼岸島』は吸血鬼と人間の戦いを描いた作品です。敵である吸血鬼は、人間を遥かに超える力を持ち、頭を潰されたり切り落とされたりしないかぎり死なないなど、常人では太刀打ちできない存在で、主人公の明たちも最初はどんどんと追い詰められていきます。

また、『彼岸島』の吸血鬼は「吸血鬼ウィルスに感染した人間」であり、仲間や恋人、肉親が吸血鬼となってしまい戦わなければならない、悲劇的でシリアスな展開もあります。

明の兄である篤(あつし)は、明を助けようとして吸血鬼ウィルスに感染します。吸血鬼となって明たちの前に立ちはだかった篤を、明は死闘の末に討ち倒しました。超常的な力を持つ吸血鬼たちと、ときに仲間の犠牲を乗り越えながらも戦うというストーリーが『彼岸島』の本筋であり、「吸血鬼サバイバルホラー」という看板に偽りがあるわけではありません。

ギャグとは言えない異形の怪物たち

『彼岸島』に登場する敵は、吸血鬼だけではありません。吸血鬼から変化した邪鬼(おに)や亡者といった怪物も、明たちの前に立ちはだかります。そのほとんどが虫や動物と人間のパーツを無数に組み合わせた異様な姿をしており、恐怖感を煽ります。

yukaku_yoshiwaraさんの投稿
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画像は「姫」と呼ばれる、ムカデと人間の女性が合体したような巨大な邪鬼です。目を合わせたものは人間や他の邪鬼ですら食い殺すという恐ろしい存在です。『彼岸島』にはこのような怪物が数多く登場し、人間を追い詰めます。

彼岸島はギャグ漫画?「丸太」の面白い画像

「丸太」は『彼岸島』の代名詞

kaitoishii5620さんの投稿
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『彼岸島』を読んだことがなくても、この画像やセリフは見たことがあるという方もいるのではないでしょうか。「スタイリッシュ丸太アクション」といわれるように、『彼岸島』では丸太が頻繁に登場し大活躍します。あまりに頻繁に登場するため、丸太のせいで面白いことになっているシーンが多々あり、『彼岸島』をギャグ漫画と疑わせる原因のひとつでもあります。そんな「丸太」の面白画像をいくつか紹介しましょう。

丸太がギャグ1「丸太」は対吸血鬼用兵器

丸太の基本的な使用方法がこちら。吸血鬼の頭を粉砕し息の根を止めます。驚異的な生命力を持つ吸血鬼を相手に、弱点の頭を潰す戦法は理にかなっているのですが、『彼岸島』の登場人物たちは何故か扱いにくいであろう丸太を好んで使います。半開きの扉から丸太が勢いよく突き出し吸血鬼の頭を潰す光景はとてもシュールです。

仲間が一丸となって異形の化け物に立ち向かうときも、武器はもちろん丸太です。全員が決死の覚悟で突撃するシーンですが、手に持っている武器が丸太というだけでなんとも面白い画像に。あまりに頻繁に武器として手頃な丸太が登場するため、彼岸島には丸太がそのまま生えているのでは?と疑われることも。また、『彼岸島 48日後…』では丸太に代わる武器として、新種の丸太「角材」が登場しました。

丸太がギャグ2「丸太」は盾

丸太は慣れれば画像のように、飛んできた矢を「ふんっ」の一声とともに防ぐ盾としても使うことができます。飛んでくる矢に反応し、身の丈以上ありそうな丸太を左手一本で軽々と振り回す明がもう面白いのですが、このシーンをギャグにしているのは、やはり圧倒的存在感を放つ丸太でしょう。日本刀などでは、凄いだけでここまで面白いものにはなりません。

丸太がギャグ3「丸太」は身を救う

高所から落下する明に差し出された、救いの手ならぬ救いの丸太の画像がこちら。丸太は仲間の窮地を救う際にも使われます。明はどうなってしまうのか?というドキドキの展開なのですが、穴からニュッと突き出す丸太と師匠(明たちの仲間で吸血鬼との戦い方の師匠)の表情が笑いを誘います。

丸太がギャグ4「丸太」への強すぎる信頼

「みんな、丸太は持ったな!」や、明を助けようと差し出される丸太の画像のように、攻守さまざまに活躍する丸太は、アーサー王が手にした聖剣エクスカリバーもかくやという強い信頼を、敵味方の区別なく『彼岸島』登場人物たちから勝ち取っています。

ktr2954さんの投稿
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吸血鬼のボス・雅(みやび)が丸太を褒め称えるひとコマの画像です。このコマが有名ですが、師匠の丸太攻撃をなんなく受け止めた雅が、本物を見せてやると言わんばかりに近くに生えていた大木を引き抜き、手触りを確認して「これは、いい丸太だな…」と感想を述べたというのが全容です。雅の圧倒的な力がわかる絶望の展開なのですが、敵のボスが丸太を称賛するという、なんとも面白いシーンになってしまいました。

彼岸島はギャグ漫画?主人公・宮本明が強すぎる!

宮本明とは?

『彼岸島』の主人公である宮本明は、本編の2年前に行方不明になった兄を探すため、友人たちと彼岸島を訪れた、ごく普通の青年でした。最初は島からの脱出を目的として吸血鬼と戦っていましたが、戦いの中で友人を失ったことから、吸血鬼のボスである雅を倒すことを誓います。

そして、明は吸血鬼に対抗するレジスタンスのリーダーである師匠のもとで修行を積み、雅にも劣らない超人的な身体能力を手に入れました。その無茶苦茶な強さで人間からは救世主扱いをされています。頼りない青年から救世主様に成長した明ですが、あまりに強くなりすぎたために漫画のジャンルが変わるという面白現象を起こしています。

主人公がギャグ1敵の攻撃を軽々回避!マトリックス明

無数に飛んでくる注射器を、明は細い足場の上で難なく回避します。注射器の雨をかい潜る様子は、映画『マトリックス』のよう。明が人間離れした動きで敵の吸血鬼を追い詰めるため、『彼岸島』が「吸血鬼サバイバルホラー」であることを忘れてしまいそうになります。カッコイイシーンなのに明が全裸なので、なんともしまらないギャグシーンにもなっています。

主人公がギャグ2奥義ギロチンタイフーン

明なら巨大なギロチンの刃を猛烈に回転させることにより竜巻を起こすこともできます。このあたりになると誰も明の身体能力に疑問を持ちません。

主人公がギャグ3ザンッ!鉄剣

『彼岸島 最後の47日間』のラストにて明は右腕を失い、『彼岸島 48日後…』では中に刀を仕込んだ義手を装着しています。その刀の切れ味は抜群で、明の人知を超えた身体能力と合わさってあらゆるものを「ザンッ!」と両断する斬鉄剣となり、吸血鬼や邪鬼を相手に無双します。

彼岸島はギャグ漫画?シュールすぎるシーンの数々

シュールすぎてギャグにしか見えないシーン

笑いどころではないはずなのに、独特な擬音使いやセリフによってギャグになってしまっているシーンも『彼岸島』名物です。次はそんな、真面目なシーンのはずがシュールギャグになっている面白画像を紹介します。

シュールなギャグ1怖いか人間よ!

秋刀魚のような魚頭の邪鬼が「怖いか人間よ!」と叫ぶ、絵面的には緊張感の欠片もないこの画像は、彼岸島面白画像の中でも有名です。実はこのセリフは邪鬼が言ったものではなく、邪鬼を操る雅のセリフなのですが、この構図では秋刀魚のような魚が叫んでいるようにしか見えません。セリフの尊大さと邪鬼の間の抜けた魚面が奇跡的なミスマッチを起こし、見ているだけで笑ってしまう愉快なギャグシーンが誕生しました。

シュールなギャグ2狙撃手がいるかもしれないから…

狙撃手が潜む市街地を抜ける行軍という緊迫のシーンなのですが、「念のため頭を守りながら進もう」と明たちが装備したのは、鉈やゴルフクラブ、バットといったどう考えても防具にならない品々。それで頭を守りながら歩く様子は、明たちが真剣なぶん余計に面白く笑ってしまいます。「シリアスな笑い」とはこういうものだという“迷”画像です。

シュールなギャグ3エンジンキーが必要です

エンジン付きの船を動かすならエンジンキーが必要という当たり前の事実を、衝撃の真実のように語っているところが笑いを生むシーンです。とはいえ、吸血鬼や邪鬼のような怪物が跋扈している彼岸島という環境を考えれば、緊張でエンジンキーの存在が頭から飛んでしまってもおかしくないかもしれません。

シュールなギャグ4リズミカルな擬音表現ギャグ

壁に「カンッ」と当たった日本刀の先端が「ポキッ」と折れて宙を舞い、「プスッ」と明の足に刺さる『彼岸島』屈指の擬音ギャグシーンです。「カンッ」「ポキッ」「プスッ」と迫力に欠ける音を立てながらリズミカルに折れて突き刺さる刀と、痛そうな明の表情が笑いを誘います。この4コマで笑いが完成されている、4コマ漫画画像でもあります。

彼岸島はギャグ漫画?公式も遊び始める

でかした!彼岸島公式文字コラ大会「丸太杯」

丸太や数々の“迷”シーンで人気を集めている彼岸島ですが、その人気に公式がコラボしたイベントが開催されたこともあります。その名も「でかした!彼岸島公式文字コラ大会『丸太杯』」。映画『彼岸島デラックス』の公開を記念して2016年に開催され、最優秀作品には『彼岸島』原作者である松本光司先生直筆サイン入りの丸太が送られました。ホラー漫画なのにギャグ漫画のような扱いを、公式からも受けています。

彼岸島はホラー漫画なのにギャグ要素もある作品だった!

以上、漫画『彼岸島』のホラー漫画とは思えない面白いシーンを画像付きでご紹介してきました。『彼岸島』には「ギャグにしか思えない明らかにおかしなシーン」や「よく考えるとおかしいギャグシーン」が数多くあり、ギャグ漫画のように思えます。

しかし、明たちの生き残りをかけた戦いはスリルに満ちたものであり、吸血鬼や邪鬼に立ち向かわなければならない絶望感もしっかりと描かれています。どんどん人間離れしていく明はギャグですが、『彼岸島』のホラー感は失われていません。明と雅の戦いの結末は?人間はこの先どうなってしまうのか?次はどんな面白い“迷”シーンが生まれるのか?『彼岸島』のこれからに注目していきましょう。

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