2018年10月10日公開
2018年10月10日更新
女子高生に殺されたいのあらすじをネタバレ!広瀬アリスおすすめ漫画の内容は?
鬼才とも言われている古谷兎丸によって描かれた画業20周年記念作品となる女子高生に殺されたい。女優、ファッションモデルの広瀬アリスもお勧めしている漫画となっています。女子高生に殺されたいというかなり奇怪な理由で高校教師になった主人公が、理想的な殺され方を模索、思案しながら異常な殺人計画を主人公が演出するのです。そんな異色な漫画のあらすじやネタバレをまとめていきます。
目次
女子高生に殺されたいのあらすじや結末を徹底調査!
女子高生に殺されたいと思ったことはありますでしょうか?普通の人なら考えもしないようなことだと言われています。しかし、そんな普通は思いつかないような人、所謂異常志向を持っている主人公が主役となっているお話になっています。今回は、そんな女子高生に殺されたいという漫画をまとめていきます。かなり異色な漫画となっていますので、あらすじやネタバレを交えて紹介していきます。独特な設定やあらすじが見どころです。
女子高生に殺されたいは広瀬アリスおすすめ漫画!
人気女優である広瀬すずの姉であり、同じくファッションモデルをしている広瀬アリス。休みの日には家に籠って漫画を読むほど、さらに自分のことを「男子」「漫画バカ」を自称するほど。青年向け雑誌「週刊ヤングジャンプ」や「ヤングマガジン」といった主に男子向けの雑誌を読むことから男子と称したと言われています。そんな広瀬アリスは「アメトーーク!」内の「マンガ大好き芸人」に出演するほどの漫画好きなのです。
アメトーークで大人気を博している企画「○○芸人」広瀬アリスは今回の本屋で語る「マンガ大好き芸人」に出演し、広瀬アリス自身が好きな漫画や好きなキャラクターを明かしました。そこで出てきたのが古屋兎丸の名前だったのです。広瀬アリスはこの古屋兎丸が書いた「女子高生に殺されたい」がお気に入りだと語ったのです。青年向け漫画をおすすめするのも、広瀬アリスが漫画好きで様々なジャンルの漫画を読んでいるためでしょう。
広瀬アリスがこの女子高生に殺されたいを紹介された後日、本屋から女子高生に殺されたいが消えるほど爆発的に売れたのです。アメトーークのこの「○○芸人」はかなりの影響力があると言われ、視聴率も高いのです。そのコーナーで紹介された漫画は本屋で爆発的に売れ、オンライン上ではアメトーークキャンペーンなどが行われるほど。加えて人気女優の広瀬アリスが勧めたとなれば気になる人はたくさんいることでしょう。
女子高生に殺されたいの漫画あらすじをネタバレ紹介!
そんな広瀬アリスが大絶賛した漫画「女子高生に殺されたい」そのあらすじをネタバレを含めて簡単にまとめていきます。あらすじ、主人公「東山春人」の生い立ちから語られますが幼少期の頃からどっちつかずで両親からも放任されて育ったために、親に頼らず勉強もスポーツも程々に頑張ってきました。そんな春人ですが、進路を考え始める高校2年生になった頃、自身の感情に普通ではない感情が芽生えたたことに気づきます。
ネタバレですが、春人は急に「目の前の女性に殺されたい」という思いが芽生えたのです。その思いは勘違いだと思っていましたが次第にその思いが強くなっていったのです。調べてみるとそれは性癖の類であり「オートアサシノフィリア」という名称が付いていました。この性癖のことをもっと知りたい、解き明かしたいと考え始め、大学進学を決め心理学科に在籍し、臨床心理士を目指す事にしたのです。自身の思いを理解するために。
そして、大学に進み心理学科を勉強しているうちに自分を殺してほしいと思える対象は、誰でもいいというわけではなく「女子高校生」にだけその思いを強く抱くことが分かってきました。なぜ急にこうのような思いを抱くようになったのかと春人は疑問も拭えませんでした。小さい頃に何かあったわけではないし、事故やトラウマなどもあるわけなく。しかし、その気持ちは日に日に強くなっていき女子高生に殺されたいと思うように。
ここからが重要なあらすじのネタバレになります。自身を殺してほしいと思えるのは女子高校生と分かり、どんな方法で死ぬかなどを考えていくのです。すぐに死んだり、殺されたりしてはそれはただの自殺志願者と同じ、オートアサシノフィリアはあくまで性癖の一種なのです。殺される過程で自身が快感を得るのです。そのことを踏まえ、長く苦痛が味わえる殺され方を模索し遂に、その方法が絞殺であることに辿り着いたのです。
何より春人が気にしていることは、自身の欲求を満たすために人を殺すためその女子高生に罪を着せることはできないという優しさがまだ残っていたのです。ですがこの欲求を満たさなければと考える春人は、完全犯罪をもできないかと考え始めるのです。そうしなければ罪を償わなければいけない女子高生が出てきてしまうためなのです。あくまで性癖を満たすための協力、死んでも悔いはないのですが相手に迷惑はかけられないと考えます。
ですが、この女子高生に殺されたいという願望を実現させるには非常に困難な点が多々多く存在しています。まず、オートアサシノフィリアは死にたいという気持ちを強くするわけではありませんので、死が近づいてくれば嫌でも春人は抵抗するでしょう。そのまま死ぬとなればそれは性癖ではないからです。その抵抗する力よりも女子高生が強い力で首を絞めてもらわなければならない、しかし、細い子でなければ興奮できないのです。
動き始める春人
計画や妄想で女子高生に殺されたいと考えていましたが現時点では実現不可能と決め、心の奥底にしまっておくのです。そこから普通の大学生としての生活を送っていきます。五月という彼女もでき、病院で実地研究も行い順調に臨床心理士の夢に近づいていきます。しかし、突然進路を変え臨床心理士になることを諦め教員免許を取得したのです。そして教師となり功績、実績を残していき二鷹高校に異動を希望したのです。
なぜ急に臨床心理士になることを唐突に諦めたのでしょうか?ネタバレですが、心底殺されたいと思える相手を見つけたからなのです。教師として教壇に立つ春人の視線の先にいる生徒、16歳の佐々木真帆。彼女はかなり美しい見た目をしており、性格も優しく誰にでも愛される人気者なのです。さらに都合がいいことに、真帆含め3人しか部員がいない遺跡探求クラブの顧問を担当しているのが春人なのです。これが計画の一歩なのです。
真帆に殺されることが春人にとって最高の快感なのです。全てこのために臨床心理士の道を捨て教師になったのです。「僕は、この佐々木真帆に殺されたい。」しかし、この遺跡探求クラブに所属する二人も真帆に対して熱い想いを寄せているため中々計画が進められません。まず、真帆の大親友とも呼べる存在の後藤あおい。彼女は場の空気をよむことが出来ない性格をしているため、真帆が手を握ることで場に合わせた性格を演じます。
真帆は小さい頃にあおいの持つ障害を理解しており、あおいの手助けをしているのです。そしてあおいもその真帆を頼り、空気が読めない性格を隠すことが出来るのです。信じあう二人だからこそ実現できることなのです。そのため、あおいは真帆のことを何よりも大事に想っているのです。そしてもう一人は男子である川原雪生。彼が何故遺跡探求クラブに入ったのかは至極簡単、彼は真帆のことが好きで追いかけてきたのです。
雪生は中学生の頃から真帆のことを密かに想っており、今でもその気持ちは変わっていません。真帆と同じ進学校に入るために勉強は苦手でしたが必死に勉強に取り組み、何とか同じ高校に入れたのです。未だに真帆にその想いは届いていませんが雪生は諦めていませんでした。女子高生に殺されたいはこの4人とカウンセラーで今は別れた元恋人である五月を含めた5人で物語は動いていきます。簡単にあらすじをまとめていきました。
女子高生に殺されたいのラストをネタバレ紹介!
ここからは女子高生に殺されたいの結末のあらすじをネタバレしていきます。ラストのネタバレはかなりの衝撃の内容となっています。自身の性欲を満たすために誰もが傷つかず、誰も罪を犯さない東山春人の完全計画が遂に実行される時が来たのです。1巻では念入りに殺される計画を練り上げ、2巻で遂に実行に移すという構成になっています。1巻ラストのネタバレですが、春人は夏休みの終業式に学校を辞めると明かされたのです。
担任クラスや真帆に対して真摯に向き合っていたためかなり信頼を厚くしていた春人。真帆はショックを受け心の裏に潜むもう一人の人格が顔を出すなど物語が動き始めます。そしてついに夏休みに入り計画が実行されようとしていたのです。まずは自身が住んでいたマンションの引き払い、春人が生活をしていた痕跡をすべて消し去っていったのです。もう自分はこの世にいない、死ぬことを前提とした快楽を得るために…。
春人と真帆の出会い
何故これほど春人は真帆にだけ執着しているのでしょうか。理由もネタバレになりますが2巻で明らかになります。真帆は幼い頃に男性から性的暴行を受けそうになり解離性同一性障害を患ってしまったのです。その所為かカオリとキャサリンという人格が真帆の中に生まれたのです。その精神の治療のために8歳の頃、病院で治療を受けていました。その担当していたのが実地研修を行っていた春人本人なのです。これが運命の出会いです。
精神鑑定をし、催眠療法で明らかになった真帆が男性を無残に殺した姿。これは真帆が男性に性的暴行を受けそうになった時に中に潜んでいた人格、とてつもない力を持った狂暴な人格であるキャサリンが男性を殺したのです。それを見た春人は衝撃が走りこの人格に殺されたいと強く願うようになりました。このことがきっかけで臨床心理士から真帆の近くの学校に赴任したのです。遂に夏休み前の終業式、春人は真帆に電話します。
ラストのネタバレ
先に女子高生に殺されたいの結論をネタバレしますが春人の計画は雪生と五月の行動によって阻止され頓挫します。五月は学生の頃から春人が考えていた計画に気づいていたのです。そして雪生と協力して春人を止めたのです。そして、春人は五月に諭され再び付き合うことになり、隠していた口座を使い自身が無くしてしまったあらゆるものを戻そうとします。そして真帆も雪生と付き合うことになりハッピーエンドというあらすじですが…
女子高生に殺されたいという願いは諦めきれていなかったような描写が最後に描かれているのです。クリスマスになり春人と五月はデートをしていました。真帆も雪生とあおいと共に街にでていたのです。その時に真帆達と春人達はすれ違います。春人とあおいだけがそのことに気づき二人の思惑が交差したのです。未だに諦めていない春人。絶対に真帆を失えないあおい。女子高生に殺されたいというタイトルがコマに描かれ幕を閉じます。
女子高生に殺されたいを読んだ人の感想や評価とは?
独特過ぎる設定が話題を呼び様々な層から人気を博している女子高生に殺されたい。タイトルだけを見た人はあまりいい内容を想像できないと言われていますが、実際に女子高生に殺されたいを読んだ人はこの異常性癖の主人公に感情移入するようになるとも言われているのです。念入りに計画を練り上げ、自身の快感を求めるあまり、自分自身をも捨てる覚悟の出来る春人の姿を見て感情移入をした人も多く見受けられるのです。
自分が快感を得る為だけに自分に恋した少女に殺してもらおうとする異色な漫画である女子高生に殺されたい。欲望に忠実に生きる春人に無意識に引き込まれる方もいると言われていますが、逆にこのままでいいのかと疑問に思う方もいると言われています。しかし、春人なりにも殺された後のことも考えており真帆に罪が降りかからないようにしていますが、殺し自体がそもそもやってはいけないこと。春人にも葛藤があったと考えられます。
異色すぎる漫画、女子高生に殺されたい。その独特な設定の所為か感想もまちまちとなっています。この漫画はかなり難しいと表現する方もいます。欲望に忠実な春人。狂暴な人格を内に秘めているヒロインの真帆。この二人が出会うことによって物語が深い「愛」に向かっていくのです。五月のセリフ「死ぬこと」と「愛される」は表裏一体という言葉がこの女子高生に殺されたいのポイントとなってくるのです。
女子高生に殺されたいのあらすじネタバレまとめ!
ここまで古谷兎丸が描く人気作品、女子高生に殺されたいのあらすじや結末をまとめてきましたが、実際にこの女子高生に殺されたいを読んで雰囲気や登場人物たちの思いなどをじっくり読むことがお勧めと言われています。言葉だけでは分かりにくい点が多々あり、深い作品となっています。タイトルだけでは分からない女子高生に殺されたい。春人が如何に自身の性癖のために計画を練っているかなど見どころが豊富です。
そして女子高生に殺されたいの重要な役割を担っているのがヒロインの真帆ではなく、付き合っていた五月なのです。彼女が春人の過ちに気づき止める姿は読者の心に残ったと言われるほど。そんな一人一人の思惑、純粋な想いが交差する女子高生に殺されたい。読んでいない方はぜひご一読してみてはいかがでしょうか?