おーい!竜馬の漫画と史実との違いは?あらすじと感想をネタバレ紹介

歴史漫画『おーい!竜馬』は日本を代表する偉人である坂本龍馬をコミカルに、人間味溢れるキャラクターとして描いた傑作歴史漫画として知られています。この漫画を見て坂本竜馬がどのような人物かを知った人も多く、歴史の勉強にもなる漫画として長年愛され続けています。そこで気になるのが『おーい!竜馬』は史実に忠実なのかという事やキャラクターなどの人物設定はどうなっているのかという事です。そこで今回は『おーい!竜馬』のあらすじなどをネタバレなども含めて紹介します。

おーい!竜馬の漫画と史実との違いは?あらすじと感想をネタバレ紹介のイメージ

目次

  1. おーい!竜馬のあらすじをネタバレ!漫画と史実の違いや感想にも迫る
  2. おーい!竜馬とは?
  3. おーい!竜馬のあらすじをネタバレ解説!
  4. おーい!竜馬の登場人物を紹介!
  5. おーい!竜馬の漫画と史実の違いとは?
  6. おーい!竜馬を見た人の感想をネタバレ紹介!
  7. おーい!竜馬を是非ご覧あれ!

おーい!竜馬のあらすじをネタバレ!漫画と史実の違いや感想にも迫る

往年の名作漫画として知られる『おーい!竜馬』ですが、近年の竜馬ブームもあり再注目されています。そんな『おーい!竜馬』のあらすじなども気になっている人が多いようですが、その内容にも注目が集まっています。『おーい!竜馬』は史実に忠実なのかという点も含めてあらすじを紹介しながら、ネット上の感想などもネタバレありで見ていきます。

おーい!竜馬とは?

『お〜い!竜馬』は、『金八先生』でも知られる武田鉄矢が原作であり、坂本竜馬好きとしても知られる武田鉄矢の竜馬愛が詰まった作品となっています。作画は時代劇小説の名手として知られる小山ゆうが担当しています。『少年ビッグコミック』で1986年から連載され1996年まで十年間連載された名作となっています。1992年にテレビアニメ化、2005年に舞台化されるなどメディア展開も多くされています。

作画は『あずみ』の小山ゆう

あらすじに入る前に、まずはこの作品について見ていきましょう。『おーい!竜馬』の作画は人気漫画家の小山ゆうが担当していて、小山が大の歴史好きである武田鉄矢原作でチャンバラものを描きたいと考えたことがきっかけで生まれた作品です。当初は幕末の人斬り『岡田以蔵』の物語を描く予定でしたが、武田鉄矢の坂本竜馬が好きだったため『坂本竜馬』を少年期から描くことになりました。

『AZUMI』との関連も

小山ゆうの代表作といえば、殺し屋として育てられた少女の哀しい人生を描いた『あずみ』でしょう。この作品で第43回小学館漫画賞青年一般部門と第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞して名実ともに時代劇漫画の名手としての地位を確立しました。

舞台を幕末に移し、再編した漫画『AZUMI』では『おーい!竜馬』のキャラクターがそのままのデザインで登場するなど、『おーい!竜馬』のパラレルワールドのような作品になっています。『AZUMI』と『おーい!竜馬』を見比べるのも面白いという感想もあります。

司馬遼太郎『竜馬がゆく』に対抗

竜馬を描いたもう一つの作品に司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』があります。こちらは日本を代表する司馬遼太郎が竜馬を描き、大ヒットを記録しています。今の日本人が思い描く竜馬像は『竜馬がゆく』の坂本竜馬がモデルとなっていると言われています。『おーい!竜馬』では司馬遼太郎の作品に対抗して、『竜馬がゆく』では描かれなかった竜馬の幼少時代から描き始めるというストーリー展開になっています。

おーい!竜馬のあらすじをネタバレ解説!

『おーい!竜馬』は幼少期から竜馬が暗殺されるまでのストーリーを漫画として楽しめるようにコミカルに、時にシリアスに描いています。竜馬の他にも様々な歴史上の人物が登場していて、歴史の流れがわかる歴史教育にも適した漫画と言われています。ここでは『おーい!竜馬』のあらすじをネタバレも含めて見ていきましょう。

250年近く続いた江戸時代末期

漫画の舞台は江戸時代末期の九州が舞台になっています。250年続いた江戸時代も終わりを迎えようとしている混沌とした時代でした。西日本では土佐藩と長州藩、薩摩藩など多くの有力な藩が勢力争いをしながら幕府への不満を募らせていました。そんな中、1835年11月15日に高知城下の坂本家に1人の男の子が生まれたことが日本の歴史を変えることになりました。ここからは詳しいあらすじを紹介します。

ほうき星と共に誕生した坂本竜馬

ほうき星が降り注ぐ夜に坂本家の末女である坂本乙女はほうき星を見ていました。同じころ母・坂本幸がはまもなく出産を迎えようとしていました。ほうき星に天翔ける竜と白馬の姿を見た乙女は「今夜生まれてくる子は男にしておくれ!私がきっと強いサムライにしてみせるから!」とほうき星に叫びます。乙女の願いが届いたのか産まれたのは男の子でした。乙女はその男の子を抱きかかえ、ほうき星にちなんで「竜馬」と名付けました。

幼少期は泣き虫で弱虫な竜馬

青年期の豪快なイメージとは違い、幼少期の竜馬は泣き虫で弱虫な少年でした。後に人斬りとして知られる岡田以蔵を始めとする近所の子供達からもちぢれ毛であることを馬鹿にされいじめられる幼少時代を過ごしていました。勉強もからっきしでダメで、塾から放り出されるなどいいところが全くない少年でした。しかし人にやさしいところは子供のころから変わらず、家族の支えで優しく純粋な子として育てられていきました。

人生を変える出来事

竜馬の優しい心はいつしかいじめっ子だった以蔵たちをも虜にしていきます。竜馬の面倒を見てきた親友の武市半平太もそんな竜馬の人を魅了する才能に感服し多くの仲間ができていきました。少しずつその才能を開花させていく竜馬だったが、竜馬が12歳の時に竜馬のその後の人生を変える出来事が起こります。藩主・山内容堂の非情な命令で幼い竜馬の眼前で友達が処刑されてしまいました。

その残虐な行いにさすがの竜馬も逆上し、藩主である容堂に斬りかかるも返り討ちに遭ってしまいます。その罰で竜馬は囚われ処刑される寸前まで行きましたが、恩師である加代と親友の武市の懇願のおかげで、竜馬は処刑を免れます。しかし謹慎中に最愛の母である幸が病死するなど竜馬の人生を一変させる出来事が立て続けに起こります。この出来事は後の竜馬の生き方に強い影響を与えていく出来事でした。

月日は流れ、16歳の竜馬は精悍な青年に

そんな壮絶な幼少期を過ごした竜馬。月日は流れ、16歳になり精悍な青年に成長していました。強さを追求し続けて、18歳になった竜馬は江戸に剣術修行に行くことになります。竜馬はその際に見た江戸の文化にカルチャーショックを受け、故郷である土佐というのは小さい器だったことに気づきます。そこで竜馬は日本を揺るがす前代未聞の大事件『黒船来航』に遭遇しました。

黒船来航で竜馬の人生は激変

騒然となる江戸幕府や民衆を目の当たりにした竜馬は『異人におびえる、腐った幕府など、ぶっ壊してしまえ!』という言葉をある男から聞く。その男こそ幕末の尊王思想を広め、後に多くの維新志士を世に排出した吉田松陰でした。そしてこの混乱の中、竜馬は吉田松陰や桂小五郎、高杉晋作といった日本の歴史に残る多くの豪傑たちと出会い、影響を受けていきます。

土佐藩を脱藩して、日本中を放浪

江戸で様々な経験をした竜馬は吉田松陰の思想を郷土の仲間たちに伝えます。藩や幕府というものに囚われていた土佐藩の面々は藩主に対して不信感を抱き始める。そんな中で考え方の違いから親友である武市半平太と仲たがいして、仲の良かった幼馴染たちは分裂してしまいます。竜馬は自分の考えを実現するには土佐藩を脱藩するしかないと決意し、脱藩して日本中を放浪する旅にでました。

高杉晋作、勝海舟との運命の出会い

長崎に行き異国の文化や文明を知った竜馬は江戸に向います。そこで高杉晋作と会い、高杉から勝海舟の存在を知らされた竜馬は勝と面会することを切望します。幕府の軍艦の要となっている勝を斬れば、異国との関係も変わってくると決意し、千葉道場の若主人である千葉重太郎と共に勝の屋敷へ向かいました。

しかしそこで勝海舟の持論を聞いた竜馬は勝海舟の言葉に感激し『わしを弟子にしてつかあさい!』と勝の懇願。この日から竜馬は勝の手足になり、日本中を駆け回ることになります。そして土佐の脱藩浪人だった男は日本を変える存在になっていきます。

仲間たちの死

激動の時代の中で竜馬の親友である武市や以蔵など、数多くの土佐の仲間たちを次々と失っていく竜馬。竜馬は彼らの死を無駄にしないためにも日本中を奔走し、分裂していた反幕府の勢力をつなぐパイプ役として活躍していきます。

薩長同盟と大政奉還の成功に奔走

竜馬は薩長同盟と大政奉還を見事に成立させ、武力を使わずに政権移譲を果たしました。しかし竜馬は政府に入る気はなく『海援隊』を作り、世界を相手に商業をしていくと語り政権とは一定の距離感を保っていくことを語ります。

近江屋で暗殺!

多くの功績を残し、日本の歴史に残る活躍をした坂本竜馬でしたが、『海援隊』の夢をかなえる前の1867年11月15日に京都の近江屋にて33歳の誕生日に暗殺者によって暗殺されてしまう。

おーい!竜馬の登場人物を紹介!

漫画『おーい!竜馬』の魅力といえば、竜馬を取り巻く様々な個性豊かなキャラクターたちです。竜馬が影響された人物や竜馬に魅了された人物など様々な歴史上の重要人物が出てくることが『おーい!竜馬』の物語をより一層濃密なものにしています。ここではネタバレにもなってしまいますが、『おーい!竜馬』のストーリーには欠かせないキャラクターたちについて見ていきましょう。

坂本家の末っ子「坂本竜馬」

『おーい!竜馬』の主人公。坂本家の末っ子であり、幼少期は泣き虫だったが周りの人に愛されて育ったために人にやさしい青年に成長していきます。その後の日本を変える明治維新の代表的な人物として活躍することになります。

幼馴染で無二の親友「武市半平太」

竜馬の土佐藩時代の幼馴染であり、無二の親友として登場します。当初はコミカルな役回りが多かったが、幕末の動乱で坂本竜馬とは意見の違いから決別することになってしまいます。

剣の達人で、竜馬の親友「岡田以蔵」

幼少期は弱虫だった竜馬をいじめる子供のリーダー的な存在として登場していますが、その後は武市と共に竜馬にとって無二の親友となります。本作では人斬りとしてよりも親しみあるキャラクターとなっています。

竜馬の名付け親の姉「坂本乙女」

坂本家の三女として生まれた竜馬のすぐ上の姉で、幼少期の竜馬を助ける存在となっています。正義感が強く、男勝りな性格として描かれていています。竜馬の名付け親でもあるストーリーの重要キャラクター。

竜馬を献身的に支える妻「おりょう」

京都にて借金取りに襲われていたおりょうを助けた竜馬と結婚し、竜馬を支える存在となります。幕末の動乱を生き抜く竜馬にとって重要な存在になっています。

竜馬の人生を変える存在「勝海舟」

幕末の日本において重要な役割を果たしている勝海舟。竜馬は当初は勝を敵視し斬ろうとしますが、勝の考えに賛同し弟子入りを果たします。竜馬の人生にとって、最も重要な人物といっても過言ではない存在です。

おーい!竜馬の漫画と史実の違いとは?

『おーい!竜馬』は歴史教育にもいいとされていて、小学校の図書館などにも置かれていることもある歴史漫画です。漫画なので読みやすく歴史を学びやすいので、多くのひとが手に取っている作品です。そんな『おーい!竜馬』は史実に忠実ではないという意見もあるので、ストーリー全てを正史として受け取るのは控えたほうがいいようです。ここではネタバレになりますが、漫画『おーい竜馬』と史実の違いを紹介していきます。

山内容堂と竜馬に接点はない

竜馬の幼少期に黒幕的な存在として描かれ、仲間を殺されたことで竜馬が斬りかかった相手である山内容堂ですが、実際には竜馬との接点はなかったようです。そもそも極悪人のように描かれていますが、歴史的には難しい時期に藩主になったのに一貫して『徳川擁護』を主張をし続けた人物として知られています。

岡田以蔵の最期が全く違う

竜馬の幼馴染として登場する岡田以蔵ですが、史実では竜馬と幼馴染であったという事実はありません。さらに、以蔵の最期も異なっていて史実では斬首で死んでいますが、『おーい!竜馬』では斬首の命のあとに脱出して斬り合いの末の壮絶な最期を迎えています。

数多くの幕末の志士との出会いはない

『おーい!竜馬』では幼少期や江戸への剣術修行中の竜馬が多くの幕末の有名人と出会い、影響を受けていく姿が描かれています。しかしこれらはストーリーを盛り上げるための脚色であり、史実では坂本龍馬が維新志士たちと頻繁に会うのは勝海舟との出会いの後からになっています。

おーい!竜馬を見た人の感想をネタバレ紹介!

いまだに多くのファンがいる漫画『おーい!竜馬』のネット上の感想などを集めてみました。今までもネタバレありのあらすじなどを見てきましたが、ここでもネタバレも含めて感想を載せていきます。様々な感想があるので、『おーい!竜馬』をこれから見る人は参考にしてみてください。

武市、以蔵、竜馬の幼馴染の関係がよかった

坂本竜馬、武市半平太、岡田以蔵の幼馴染三人の関係が良かったです。三人とも壮絶な最期を迎えていきますが、決別しても三人のきずなの強さがわかって男の友情物語としても楽める作品です。

作画が安定してわかりやすい

竜馬といえば『竜馬はゆく』ですが、それよりもわかりやすかったです。小説『竜馬がゆく』は登場人物が多くわかりにくかったのですが、『おーい!竜馬』は漫画なのでわかりやすく、登場人物も作画が安定していて読みやすい作品でした。

脚色と史実を織り交ぜてあって、ドラマ性が高い!

『おーい!竜馬』はドラマチックな展開が多く読みやすい作品になっています。史実に忠実な部分も多くあり、脚色している部分と自然に混ざり合っているのでエンターテイメント性の高い歴史ドラマとなっています。

幼少期からの竜馬が描かれていて竜馬の事が良くわかる

歴史的大人物である坂本竜馬が描かれている作品は多くありますが、幼少期から最期の瞬間まで描いている作品は多くありません。坂本竜馬という人物を掘り下げた作品としてみる価値のある作品だと言われています。

おーい!竜馬を是非ご覧あれ!

今回は名作漫画という感想も多い『おーい!竜馬』のあらすじなどをネタバレも含めて見ていきました。ネット上の感想なども見てみると、漫画としても教育としても高評価の感想が多いことが分かります。いまだに根強い人気を誇る漫画なので、あらすじやネタバレ、感想などを参考にして手にとってみてください。おすすめの作品なのでぜひご覧ください。

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