恋と嘘のアニメ最終回の結末・感想を紹介！高崎美咲の嘘や映画との違いも考察

少子化対策により、結婚相手が政府に管理されるようになった世界に生きる高校生たちの恋愛ドラマを描いたアニメーション作品、『恋と嘘』。二人のヒロインの間で揺れ動く主人公「根島 由佳吏(ねじま ゆかり)」は、最終回で一体どちらのヒロインを選んだのでしょうか？恋と嘘アニメ最終回の結末をネタバレ紹介します！

恋と嘘は、ムサヲさんが原作漫画を描いた学園恋愛ストーリーです。政府による超・少子化対策基本法(通称:ゆかり法)によって16歳以上の男女は自由恋愛が禁止となり、自身の結婚相手をシステムによって定められてしまう未来世界が舞台となっています。

主人公の由佳吏が16歳の誕生日を迎えた日、結婚相手が記された通知が政府から届きます。しかし由佳吏はその直前に、小学生からの片思いの相手である高崎美咲との恋が実り、キスを交わしたばかりだったのです。政府に決められた結婚相手の真田莉々奈と結婚を前提に交際をスタートする由佳吏でしたが、美咲への恋心が消えてなくなることはありませんでした。

当初はただの「政府通知による結婚相手」として莉々奈に接する由佳吏でしたが、美咲や親友の仁坂と共に交流していくうちに、だんだんと莉々奈に惹かれていくようになります。そして由佳吏と美咲の関係を知った莉々奈もまた、大切な二人の恋を応援しようと決意するのでした。

恋と嘘のアニメ最終回で一番気になる結末は「由佳吏は果たして、ヒロインふたりのどちらを選んだのか？」ということではないでしょうか？それでは、最終回の結末についてネタバレ紹介していきます。

由佳吏に対し「美咲を選ぶべきだ」と告げる莉々奈。ただ同じことの繰り返しだった莉々奈の暗い毎日は、由佳吏と美咲との出会いによって劇的に変化しました。だからそんな二人の"恋"には素晴らしい力があり、絶対に叶えられるべきだと莉々奈は続けます。そして政府通知を解除するため、政府に対して「お互いが嫌い」だと"嘘"をつくことを提案したのです。

そんな莉々奈の言葉に、無意識に涙を流しながら「嫌だ」という言葉を返す由佳吏。それを見た莉々奈は懸命に由佳吏を説得します。たとえ政府通知がなくなったとしても、自分はいつまでも由佳吏の味方であると励ます莉々奈に、由佳吏はこれまでの感謝をこめて「ありがとう」と伝えました。

一週間後、仁坂は美咲と莉々奈のブライダルモデルの撮影会に向かおうとしない由佳吏の元に訪れます。莉々奈の提案を受け入れてしまったことを後悔し、二人に対しての後ろめたさから合わせる顔がない、と弱音を吐く由佳吏。仁坂はそんな由佳吏に「二人を同じように大切に思うなら、自分の気持ちに嘘をつくな」と背中を押し、会場へ送り出しました。

自分の大切な存在を守るため、それぞれ"嘘"を貫き通そうとする美咲と莉々奈。そんな二人の元に由佳吏が姿を現しました。そして由佳吏はどちらか一人だけ選ぶのではなく、綺麗なドレス姿のヒロイン二人と一緒に写真撮影をすることを決めました。三人の抱える"恋と嘘"の向かう先にある未来へ、期待と不安をのぞかせて物語は幕を閉じます。

恋と嘘で由佳吏をめぐる恋の相手としてもう一人重要なキャラクターが、親友である仁坂悠介です。仁坂は由佳吏に対して好意を持っているような描写が所々に見受けられ、教室で眠る由佳吏にキスをしたシーンもありました。

写真撮影の会場に行けずふさぎ込む由佳吏と話すシーンでは、"嘘"をついたことがあるかと問われ、「ある」と答える仁坂。由佳吏にあえて厳しい言葉をかけて会場に向かわせた仁坂でしたが、「自分が嘘をつくのはこういうときだ」と、ポツリと独り言ちます。

由佳吏にかけた「自分の気持ちに"嘘"をつくな」という言葉は、仁坂自身へ向けた言葉でもあったのです。仁坂は、好きだという気持ちを本人に告げることはなく、最後まで恋を応援する友人として由佳吏の傍にいるのでした。

恋と嘘のヒロインの一人であり、由佳吏の初恋の相手でもある高崎美咲。美咲自身も由佳吏に恋心を抱いているようですが、とある事情により由佳吏と結ばれることを自ら避けています。アニメ最終回ではその事情は明かされませんでしたが、美咲の秘密、そして"嘘"とは一体何なのでしょうか？

美咲の口から詳しいことが語られることはありませんでしたが、恋と嘘に登場するキャラクターの台詞にいくつかヒントがあるようです。そのひとつが、美咲の中学生時代からの友人「五十嵐 柊(しゅう)」の台詞です。五十嵐は美咲の秘密を知っている様子で、政府通知のシステムに介入して由佳吏の結婚相手を莉々奈に変更したと思われる描写があります。

五十嵐がこのような不正行為をしたのは、他でもない美咲本人からの頼みだったというのです。由佳吏の本当の政府通知の相手が自分だったにも関わらず、"嘘"をついて莉々奈と結婚するよう仕向けた美咲。その理由を、五十嵐は「美咲には守りたいものがあるから」だと由佳吏に告げます。

美咲の"嘘"は、「本当は自分が由佳吏の政府通知の相手だという事実を隠した」ことでした。そして美咲本人に関することか、美咲の家族に関することかは明言されていませんが、何かを守るためにそのような嘘をついたということになります。

恋と嘘の「政府(遺伝子)によって結婚相手が決められる世界」という舞台設定に興味を惹かれたという視聴者が多かったようです。アニメ最終話については「由佳吏がどちらのヒロインも選ばなかった」という点において賛否両論で、結末に納得のいかない視聴者の感想もあります。

もし自分だったらこの恋と嘘のような世界でどのように生きるか？とストーリー自体に感情移入して視聴すると、結論が出せなかった由佳吏の心情を理解できるという感想もあるようです。

また、恋と嘘のアニメは原作の途中までしか描かれていないこともあり、アニメの2期やOVAなどで話の続きを期待するというコメントもありました。

ヒロイン二人の可愛らしさや各キャラクターの心の葛藤の描写などが上手く表現されていることについては肯定的な感想があり、そういった部分に満足できたファンも多かったようです。

恋と嘘はアニメだけではなく実写映画も公開されています。アニメと映画では、ストーリー設定やキャラクターに何か違いはあるのでしょうか？

恋と嘘の実写映画では、「ゆかり法によって将来の結婚相手が決められること」や「高校生の男女の三角関係を描いた物語」など、大まかな設定は原作やアニメと同じものになっています。

キャラクター設定には変更があります。恋と嘘のアニメや原作では「男子高校生1人と女子高校生2人の恋愛」だったのに対し、実写映画では「女子高校生1人と男子高校生2人の恋愛」となっており、ちょうど男女が逆転したような形に変わっています。

ゆかり法や政府通知という恋と嘘原作の設定を活かしながらもあえてキャラクターを男女逆転させた実写映画は、原作のアナザーストーリーが語られる内容となっています。アニメとの決定的な違いは、主人公が一人の相手を選ぶ結末になっている、という点です。

主人公の仁坂葵は、幼馴染である司馬優翔と政府通知の相手である高千穂蒼佑のどちらを選ぶのでしょうか？幼いころから思い出を積み重ねてきた優翔か、遺伝子によって最良の相手と決められた蒼佑か。「人が人を好きになる」ことの尊さや切なさをぜひ実写映画でもお楽しみください。

恋と嘘のアニメ最終回の結末についてネタバレ紹介しましたが、いかがでしたか？由佳吏がどちらのヒロインも選ばなかったことについて、肯定的な見方をした視聴者もいれば、はっきり決めて終わってほしかったという感想もありました。

恋と嘘はアニメにとどまらず、実写映画などの様々な媒体で展開されています。どの作品も、キャラクターを取り巻く複雑な心境や"恋と嘘"を感情豊かに描いており、人を好きになることについて深く考えさせられる内容となっています。キャラクターの秘密や嘘が明らかになっていく原作漫画からも目が離せませんので、ぜひチェックしてみてください！