2018年09月30日公開
2018年09月30日更新
ハンジの声優・朴璐美が他に演じているキャラは?性別や年齢も紹介【進撃の巨人】
2009年の連載開始以降、謎の多い世界観とハードな展開の連続で注目を集めた「進撃の巨人」。テレビアニメは2018年までに第3期までが製作され、人気声優が多数出演していることでも話題になりました。ハンジ・ゾエの声を担当する朴璐美もその一人で、1998年の声優デビュー以来多数の人気キャラクターを演じてきました。この記事では、ハンジ役の声優・朴璐美の年齢、性別といったプロフィールや代表作を紹介すると共に、「進撃の巨人」における大きな謎の一つであるハンジの性別議論についても解説します。
目次
進撃の巨人のハンジの声優が他に演じているキャラが気になる!
「進撃の巨人」のハンジ・ゾエの声を担当している声優・朴璐美(パク・ロミ)は、1998年の声優デビュー以来様々な人気キャラクターを演じてきました。ハスキーな声質から少年役を担当することが多い一方、大人の女性や性別不詳のキャラクターなども年齢や性別を超えて演じ分け、ファンを魅了し続けています。この記事ではハンジ役の声優・朴璐美の年齢や性別といったプロフィールや代表作を紹介します。
進撃の巨人とは?
「進撃の巨人」は、2009年から「別冊少年マガジン」で連載されている諌山創のマンガです。謎に満ちた世界観や張り巡らされた伏線、少年マンガらしからぬハードな展開の連続で話題となり、2011年には第35回講談社漫画賞少年漫画部門、宝島社による「このマンガがすごい!」オトコ編第1位を獲得しました。コミックスは2018年10月時点で26巻まで発売されている他、ノベライズやスピンオフの連載といった展開もなされています。
テレビアニメは2013年4月から9月まで第1期、2017年4月から第2期が放送され、現在は2018年7月から第3期が放送中です。また、劇場版も2014年に第1期総集編「進撃の巨人 前編〜紅蓮の弓矢〜」、2015年に「進撃の巨人 後編〜自由の翼〜」、2018年に第2期総集編「進撃の巨人 Season2〜覚醒の咆哮〜」が公開されています。2015年には樋口真嗣監督、三浦春馬主演で実写映画化され、8月に前編、9月に後編が上映されました。
進撃の巨人ってどんな話?
人間を喰らう「巨人」によって滅亡の危機に瀕した人類は、三重の城壁に囲まれた世界で暮らしていました。ところが845年のある日、突如として出現した超大型巨人によって最南端・シガンシナ区の壁が襲撃を受け、人類の安寧は破られました。混乱の中、目の前で母・カルラを巨人に捕食された少年エレン・イェーガーは、この世界から全ての巨人を駆逐することを誓い、巨人の脅威に対抗すべく組織された兵団への入団を決意します。
シガンシナ区陥落から5年後の850年、エレンは幼馴染のミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトらと第104期訓練兵団の全課程を終え、人類の生息区域の最南端となったトロスト区にいました。すると、そこに再び超大型巨人が出現し、トロスト区の壁を破壊します。104期訓練生たちはなだれ込む巨人たちと交戦しますが、エレン班はエレンとアルミンを残して全滅。エレンもアルミンを庇って巨人に捕食されてしまいます。
その時、エレンは自分でもわけがわからないまま巨人化能力を発現し、数体の巨人を倒します。力尽きて元の姿に戻ったエレンは駐屯兵団に殺されそうになりますが、司令ドット・ピクシスの命令で超大型巨人が破壊した壁の穴を塞ぐ作戦に参加することになりました。一度は失敗し、多くの犠牲者を出しながらもトロスト区奪還を果たしたエレンは、壁の外の調査を行う調査兵団に配属され、巨人との戦いに身を投じていくことになります。
進撃の巨人のハンジはどんなキャラ?
ハンジ・ゾエは調査兵団の第四分隊隊長を務める兵士で、身長は170㎝、体重は60㎏です。誕生日は9月5日で年齢は明かされていませんが、少なくとも6年前から兵団にいるとが名言されていることから、20代後半以上と推測されています。明るくサバサバしている一方、怒ると一番怖いとも言われており、兵団が多数の犠牲者を出して調査していた壁の秘密を隠していたウォール教の司祭・ニックに激高し胸倉を掴む場面もありました。
調査兵団におけるハンジの主な役割は、巨人の生態調査と作戦の立案です。特に巨人の生態調査には並みならぬ情熱を燃やしており、風呂に入るのも忘れて研究に没頭しています。捕獲した2体の巨人に「ソニー」と「ビーン」と名付けて被検体として溺愛したり、研究に夢中になりすぎて巨人に喰われそうになることもあり、部下には「あんた本当に死にますよ!」、「分隊長!生き急ぎ過ぎです!」などと突っ込まれています。
ハンジの性別は?
コミックスが26巻まで刊行された今もなお多くの謎が残されている「進撃の巨人」ですが、ハンジの性別もその一つです。ハンジの性別について質問を受けた諌山創は「この質問を受けてそのキャラの性別は明言しない方がよさそうだと確信ましたw」(原文ママ)と答えをぼかしており、ファンの間ではたびたび議論されてきました。ここでは、ハンジの性別議論について女性派、男性派の主張をいくつか紹介します。
ハンジの性別議論 ①ハンジ女性説
ハンジの性別については、現在は女性説が有力となっています。その根拠として最も大きいのは、アニメ版の作画が明らかに女性であることです。画像のシーンでは胸の陰影が描写されており、女性と考えるのが自然でしょう。この他にも着用しているシャツが左前=女性物であること、コミックス5巻巻末の嘘予告でスカートを履いていること、「1年前に死んだ兵士ね」など女性言葉で話すシーンがあることが根拠としてあげられています。
また、ハンジを演じた朴璐美(テレビアニメ版)、石原さとみ(実写映画版)の性別が共に女性であることもハンジ女性説の裏付けとして取り上げられることが多いようです。
ハンジの性別議論 ②ハンジ男性説
一方、ハンジ男性説の根拠としては身長170㎝、体重60㎏という体格が「進撃の巨人」の世界においては男性の標準であること、基本的な言葉遣いや仕草が男性的であること、研究に没頭するあまり風呂に入るのを忘れるというのが男性によく見られる傾向であることなどがあげられています。
原作者・諌山創の発言でハンジの性別議論に決着?
「月刊進撃の巨人 フィギュアコレクション」では、ハンジの性別について「アニメ・実写では女性になりました」と諌山創によって言及されています。また、第1期劇場版後編の初回特典として付属する資料集では「一応女性のつもりではあるが、あえて男性とも見れなくもない感じ」と語られています。しかし、これらはあくまでアニメや実写映画版の設定であり、原作におけるハンジの性別は未だ謎のままとなっています。
ハンジの声優!朴璐美の性別や年齢などのプロフィールを紹介!
ハンジの声を担当している朴璐美は個人事務所LALに所属する声優です。生年月日は1972年1月22日で、年齢は2018年時点で46歳です。女性ながらハスキーな声質を生かして少年役を演じることの多い声優として知られていますが、大人の女性や中性的なキャラクターを担当することもあります。声優だけでなく女優としても活動しており、舞台作品への出演やプロデュースも行っています。
朴璐美が演技の道を志したきっかけは、高校の演劇部に憧れの先輩がいたからだそうです。1990年から1992年まで桐朋学園芸術短期大学演劇科に在学、卒業後に韓国留学を経て、大学の演劇仲間のすすめで円演劇研究所に所属しました。1995年には演劇集団円の会員に昇格し、2017年に退所するまで多くの作品に出演しました。現在は個人事務所LALを設立し、フリーランスで活動しています。
ハンジの声優である朴璐美の病名とは?
朴璐美は2016年4月6日から10日までハルベリーオフィス企画「箱の中身2016」という舞台に出演予定でしたが、同年3月24日に体調不良による降板が発表されました。ハルベリーオフィス企画のホームページでは「頭部目眩症」、「頚椎症性脊髄症」、「起立性低血圧」との診断を受け、舞台出演は危険と判断し降板に至ったと報告されていましたが、休養の甲斐あって同年6月に演劇集団円による舞台「透明な血」で復帰を果たしました。
ハンジの声優である朴璐美が他に演じているキャラは?
朴璐美は少年役を多くこなしてきたことで知られていますが、大人の女性や中性的な役、人間以外のキャラクターを演じることもあります。ここでは、朴璐美の声優デビュー作から近年の出演作まで、ハンジ以外に演じたキャラクターを紹介していきます。
「ブレンパワード」 カナン・ギモス役
朴璐美は1993年から舞台女優として活動していましたが、声優としてのデビュー作は1998年に放送されたアニメ「ブレンパワード」のカナン・ギモス役です。主人公・伊佐未勇の元パートナーであり、お洒落でかっこいい女性ですが、両親から望まれて生まれなかったというトラウマを抱えた複雑な役どころです。カナン役が声優初挑戦となった朴璐美は「カナンの人柄は、自分が当時持っていた焦燥感によく似ていた」と語っています。
「∀ガンダム」 ロラン・セアック役
1999年から2000年にかけて放送された「∀ガンダム」では、主人公ロラン・セアックの声を担当しました。「ブレンパワード」の監督も務めた富野由悠季は、ロラン役の声優を探していた際に演劇集団円の舞台を見て、声優としての適性を見るために朴璐美をカナン役に起用したそうです。「∀ガンダム」はシリーズで初めて女性声優が男性主人公を演じた作品で、2013年の「ガンダムビルドファイターズ」まで同例はありませんでした。
「デジモンアドベンチャー02」 一乗寺賢(デジモンカイザー)役
2000年から2001年にかけて放送された「デジモンアドベンチャー02」では、一乗寺賢を演じました。年齢は11歳の小学校5年生で、パートナーのワームモンからは「賢ちゃん」と慕われる心優しい少年です。兄・治の死と暗黒の種を植え付けられた影響で残虐な性格の持ち主であるデジモンカイザーと化し、デジタルワールドの支配を目論みますが、主人公・本宮大輔との決戦とワームモンの犠牲により本来の優しい心を取り戻しました。
「シャーマンキング」 道蓮役
2001年から2002年まで放送された「シャーマンキング」では、主人公・麻倉葉のライバルである道蓮(タオ・レン)の声を担当しました。当初は復讐と破壊しか知らない少年でしたが、葉との出会いによって人の温かさを知り、憎しみのない世界を作りたいと考えるようになります。朴璐美はこの作品で共演した高山みなみと林原めぐみは慣れない少年役で悩んでいた自分を導いてくれた恩人であり、尊敬する声優であると語っています。
「鋼の錬金術師」 エドワード・エルリック役
2003年から2004年に放送された「鋼の錬金術師」では、主人公のエドワード・エルリックを演じました。12歳という史上最年少の年齢で国家錬金術師の資格を取得した才能の持ち主でありながら性格は悪ガキそのものですが、正義感が強く、自分のことは二の次で人体錬成の代償として肉体を失った弟・アルを元の姿に戻すことを一番の目的としています。2009年のリメイク版でも朴璐美が声を担当しており、その代表作となっています。
「BLEACH」 日番谷冬獅郎役
2004年から2012年まで放送された「BLEACH」では、護廷十三隊十番隊隊長の日番谷冬獅郎を演じました。身長133㎝、体重28㎏と小柄な体格で外見年齢はどう見ても子供ですが、史上最年少で隊長の座に昇りつめた天才児です。一見クールですが、内には激情を秘めた性格です。氷雪系最強と言われる斬魄刀「氷輪丸」を武器としており、触れたもの全てを凍らせる水と氷の龍を出現させる能力を駆使して戦います。
「戦国BASARA」 上杉謙信役
2005年に発売されたゲーム「戦国BASARA」では上杉謙信の声を担当しました。謙信女性説に基づいて女性的な体格ですが顔立ちは中性的で、性別は明かされておらず、ファンからは「性別:けんしんさま」と言われています。配下のくノ一・かすがのことを「うつくしきつるぎ」と呼んで心から信頼しており、二人きりになるとピンク色の薔薇が咲き乱れる空間が展開されるのがお約束となっています。
「うえきの法則」 植木耕助役
2005年から2006年にかけて放送された「うえきの法則」では、主人公・植木耕助の声を担当しました。天然でぼんやりしていますが、根は熱血漢で正義感の強い性格です。天界人で神候補である小林先生(コバセン)にその正義感を認められ、コバセンから与えられた「ゴミを木に変える能力」を使って神の座を巡る能力者たちとのバトルに巻き込まれていくことになります。
「NANA」 大崎ナナ役
2006年から2007年にかけて放送された「NANA」では、主人公の一人である大崎ナナを演じました。BLACK STONEというバンドのボーカルを務める男勝りな少女で、年齢は物語開始当初は18歳です。20歳の誕生日に上京する新幹線の中でもう一人の主人公である小松奈々と知り合い、ルームシェアをすることになります。朴璐美はこの役で「第1回声優アワード」の主演女優賞を受賞しています。
「プリンセス・プリンセス」 四方谷裕史郎役
2006年に放送された「プリンセス・プリンセス」では、主人公・河野亨のルームメイトである四方谷裕史郎を演じました。名前の通り男性ですが女性のような容姿をしており、男ばかりの学園生活に活気とうるおいを与えるための「姫制度」に従ってしばしば女装をしています。本人は女装を趣味と豪語するほどに姫生活を楽しんでおり、所属するD組が東校舎にあることから「東の姫」と呼ばれ慕われています。
「魔人探偵脳噛ネウロ」 怪盗X(サイ)役
2007年から2008年に放送された「魔人探偵脳噛ネウロ」では、世間を騒がす怪盗Xの声を担当しました。外見は幼い少年ですが、年齢、性別、種族までも自在に姿を変えられる人間の突然変異とも言うべき存在です。常に細胞が変化し続ける性質上、定期的に記憶を失うため自分のことが分からず、解体した人間を箱詰めにして中身を観察したり、「作った者の中身が全部詰まった」美術品を盗むことで本来の自分を知ろうとしています。
「Yes!プリキュア5GoGo!」 シロップ(甘井シロー)役
2008年から2009年にかけて放送された「Yes!プリキュア5GoGo!」では妖精シロップを演じました。ペンギンのような姿をしていますが、人間に変身することもできます。人間の姿の時は中学生くらいの外見年齢で、甘井シローと名乗っています。朴璐美は前作の劇場版「Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」で映画オリジナルの敵・シャドウの声も担当しましたが、テレビシリーズへの出演はシロップ役が初となりました。
「黒執事」 マダム・レッド(アンジェリーナ・ダレス)役
2008年から2009年にかけて放送された「黒執事」(第1期)では、主人公シエル・ファントムハイヴの叔母であるアンジェリーナ・ダレスを演じました。年齢を感じさせない若々しい美貌を誇り、マダム・レッドの通称通り赤を好んでいます。馬車の事故で夫と身ごもっていた子供を失った過去があり、現在はロンドン王立病院の女医の座に就いていますが、世間を騒がせる切り裂きジャック事件の犯人という裏の顔を持っていました。
「ペルソナ4」 白鐘直斗役
2008年に発売されたゲーム「ペルソナ4」では、少年探偵・白鐘直斗の声を担当しました。代々続く探偵の家系の出身で、連続殺人事件の調査のために主人公達の通う八十神高等学校に転校してきました。探偵であることに強い誇りを持っており、常に冷静で大人びた態度を取りますが、請け負った事件の解決には並みならぬ執着を見せます。実は女性なのですが、現場で警察官に舐められないため男装をしています。
「侍戦隊シンケンジャー」 薄皮太夫役
2009年に放送された「侍戦隊シンケンジャー」では、外道衆の女幹部・薄皮太夫の声を担当しました。元々は薄雪という名前の花魁でしたが、将来を誓った男に裏切られた怒りと絶望から多くの人々を殺し外道に堕ちました。いつも手にしている三味線はその男の皮でできており、不気味な音色を奏でています。第25話で登場した人間時代の姿も朴璐美が演じており、「朴さんだからこその唯一無二の薄雪」とスタッフから語られています。
「HUNTER×HUNTER」(2011年版) パクノダ役
2011年から2014年まで放送された「HUNTER×HUNTER」では、幻影旅団の一人であるパクノダを演じました。旅団内では情報収集と尋問を担当しており、「パク」という愛称で呼ばれています。特質系の念能力を持つ長身の女性で、記憶を読み取る能力、拳銃を具現化する能力、記憶弾(メモリーボム)を使います。
「スーパーダンガンロンパ2」 終里赤音役
2012年に発売されたゲーム「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」では超高校級の体操部・終里赤音を演じました。高校生とは思えない抜群のプロポーションと卓越した身体能力の持ち主ですが、一人称は「俺」で食べることと戦うことが大好きな少女です。2016年に放送されたアニメ「ダンガンロンパ3 絶望編」は「スーパーダンガンロンパ2」の前日譚にあたり、この作品でも朴璐美が声を担当しています。
「アドベンチャー・タイム」 フィン役
アメリカのカトゥーンネットワークが製作するアニメ「アドベンチャー・タイム」では、主人公・フィンの声の吹き替えを担当しています。ウー大陸でたった一人の人間とされる少年で年齢は12歳、好奇心旺盛で冒険好きなやんちゃな性格です。孤児だった頃、用を足した際に自分の排泄物の上で尻もちをついてしまい泣きじゃくっていたところをパートナーのジェイクの両親に拾われ、家族として一緒に育てられたという過去があります。
「宝石の国」 パパラチア役
2017年に放送された「宝石の国」では、宝石たちの一人であるパパラチアの声を担当しました。年齢は現存する宝石で最年長とされる3597歳のイエローダイヤモンドと同じくらい、一人称は「俺」で男性的な口調で話しますが性別という概念はありません。パパラチアとはシンハラ語で「蓮の花」という意味で、その名の通り生まれつき体にたくさんの穴が空いており、適合する鉱物素材で埋めないと活動できない特異体質の持ち主です。
ハンジの声優である朴璐美についてまとめ!
少年と大人の女性役だけではなく、女装少年や男装少女、性別不明のキャラクターまで年齢や性別を超えて演じ分けてきた朴璐美。過去の出演作には今でも語り継がれる名作やリメイクで再び注目を浴びている作品も多く、今後も更なる活躍が期待されます。