名探偵コナンの黒の組織No.2ラムの正体とは？伏線など徹底考察

『名探偵コナン』に登場するラムとは黒の組織のNO.2であり、いまだ正体が不明の人物です。黒の組織の元メンバーであった灰原によるとラムは『屈強な大男、女のような男、年老いた老人』など言っている事が十人十色で、その正体も全てが影武者ではないかと言われています。また、ラムは何かの事故で片目を負傷してしまい義眼であるという事も判明します。

2016年に公開された劇場版アニメ『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』ではラムの腹心であるキュラソーという人物が出てきます。元々、オッドアイだった彼女をコナンや灰原はラムと勘違いしますが、のちにラムの腹心であるキュラソーと判明します。キュラソーから黒の組織やラムの情報を入手しようと考えるコナンでしたがキュラソーは死んでしまった為、それは叶いませんでした。

また『名探偵コナン 純黒の悪夢』の回想シーンでは声だけですが、ラムが登場します。ですが、声もボイスチェンジャーを使用していたためラムの性別は男なのか女なのかさえも分かりませんでした。また、名探偵コナンの黒の組織のボスである『あの方』の側近であるラムは、幹部で『あの方』のお気に入りであるベルモットさえも逆らうことが出来ない人物という事が回想シーンで分かります。

名探偵コナンの黒の組織ではコードネームがお酒にちなんだ名前となっています。また、名探偵コナンの原作者である青山剛昌先生によると男のメンバーは全員コードネームに蒸留酒を付けていると言っています。ラムもまたラム酒という蒸留酒から付けられていますので、この事からラムは男ではないかという伏線が出てきました。

ラムも『あの方』同様、既に登場している人物であることや、ラムは1人であるという事が判明しています。1人というのは影武者の存在を否定している可能性もあります。また、読者の『ラムの身長は？』という質問に対して答えられないという回答をしている事から、ラムは身長で誰なのか判明してしまうという可能性があると言えます。

名探偵コナンのラム候補の1人である人物『若狭留美』は、コナン達が通う帝丹小学校・1年B組の女性副担任として登場します。若狭留美は原作93巻、アニメでは889話で登場しました。担任の小林先生より10歳は年上であり、眼鏡をかけたドジな先生に見えますが、実際は3人組の強盗団の男を1人で倒してしまう程の度胸と力を持っています。若狭の正体いったい何なのでしょうか。

ドジに見える若狭ですが、何度か本性をみせたことがあります。若狭は帝丹小学校で強盗団と対峙した際に1人で倒したり、若狭の隣のマンションで起きた事件でも犯人に攻撃をしたりしています。また、キャンプに行った際に起きた事件でも、いつもドジな副担任とは思えない発言をしています。この行動からラムの可能性があるという伏線が見えてきます。

本人の口から判明したわけではありませんが、若狭は右目が義眼であると言われています。灰原に右目が見えていないことを気付かれたり、大学生の会話の中で義眼という単語が出た時に反応を示したりと義眼に関係があることが伺えます。いつも教卓に頭をぶつけたりとドジに見えるのは義眼でちゃんと見えていないからという伏線と考えることが出来ます。

若狭は17年前に起きた事件の犯人・浅香ではないかと言われています。17年前の事件とは羽田浩司殺害事件で羽田浩司がアメリカに渡った際に殺害された事件です。黒の組織のジンは『17年前にラムが抜かった仕事なんざ…知った事か…』と言った発言をしていてラムが関与している事件であることが分かります。浅香とは一体どんな人物なのでしょうか。

浅香とは羽田浩司のファンである、アメリカの資産家・アマンダのボディーガードをしていた人物です。本当の正体は分かりませんが、羽田浩司の事件後に浅香は失踪していてどこにいるのか未だ判明していません。また、浅香のシルエットが女であることや手の形が似ていることから若狭は浅香ではないかと言われています。女性でボディーガードをやっていたので浅香は相当の能力があると伺えます。

若狭＝浅香という伏線は他にもあります。羽田浩司は『PUT ON MASCARA』というダイイングメッセージを残していて、コナンはそのダイイングメッセージから『ASACA RUM』という答えを導きだします。よって浅香がラムではないかという伏線が出てきます。ですが、読者の中では『ASACA RUM』にWとIを付け足すと若狭留美になることからラムではなく若狭のことを示しているのではないかと言われています。

名探偵コナンのラム候補者の2人目は警視庁捜査一課の管理官・黒田兵衛です。初登場時は警察庁から長野県警の捜査一課長として出向しますが、のちに警視正になった松本の後任として警視庁捜査一課の管理官に就任します。以前、何かの事故に遭い10年近く意識不明であったことや、その事故で火傷痕や義眼になったことが判明します。

当時の看護師からは、ストレスにより黒かった髪は白髪になってしまい細かい記憶も抜け落ちていると言われています。また、『大柄で義眼』という特徴によりコナンからはラムではないかと疑われています。ですが、黒田の方はコナンのことを面識がある前から知っていた様子で、コナンの指示通りに部下を動かすなど協力的な姿を見せています。大柄で義眼ですが、女のような男というラムの条件には当てはまりません。

また、若狭に興味を持っているらしく、若狭が載ったニュースを見てその名前に反応するなど個人的に調べているかの様子も描かれています。また、若狭と少年探偵団がキャンプに行った際に対面していますが、その際に若狭から睨みつけられていることから何らかの因縁があるような伏線が見えます。

正体がラムではないかと疑われている黒田ですが、その正体はラムではなく公安に関係している人物ではないかと言われています。黒田はコナンと初対面した際に黒の組織を抜け出した灰原とも近くで会っています。義眼ということで怖がる灰原ですが、黒田の方は何も反応を見せませんでした。17年前には黒の組織にいたと思われるラムであれば灰原の幼少期は知っているはずなので、反応を見せないのは違うと言われています。

黒田は公安のものではないかと言われているのは、コナンと初対面した時のセリフが伏線となっています。コナンのことを知っていた黒田は『意外な着眼点で事件解決の糸口を見つけ推理をバックアップする…眠りの小五郎の知恵袋…』と言っています。その後『警察庁ではそう噂されていたよ…』というセリフを言います。

警察庁とは黒の組織に潜入している公安の安室が所属しているところです。ですが、黒田は警視庁の者ですので普通なら警視庁での噂を口にするはずです。という事は元々、公安の者で安室の上司なのではないかと言われています。また、警視庁の管理官をしている人物であれば多少なりともノックリストなど情報を入手できるはずなので黒田がラムなら『名探偵コナン 純黒の悪夢』でバーボンやキールは殺害されているはずです。

今年公開される『名探偵コナン ゼロの執行人』のティーザーポスターでは、安室と共に描かれている黒田の姿ありますので黒田の本当の正体は『名探偵コナン ゼロの執行人』で明かされるかもしれません。

名探偵コナンのラム候補者の3人目は毛利探偵事務所の隣にある『米花いろは寿司』の板前をしている流れ者・脇田兼則です。ミステリー好きでそこそこの推理力は持っていて、毛利小五郎からは『まあまあ』と評価されています。いろは寿司で起きた事件を解決した小五郎の推理を見て弟子入りを志願します。そして寿司代を安くすると言われた小五郎は快く承諾してしまいます。

いろは寿司の脇田は初登場時から眼帯を付けていますが、このことに関してコナンはどうしたのかと尋ねます。脇田は『デカいできもん』が出来たと言い、見るかと聞かれるコナンですが断っています。また、大男のような体格もラムの条件には合っていますが、果たして正体はラムなのでしょうか。

脇田兼則の正体はラムなのでしょうか。脇田は一つの場所に腰を据えるのが性に合わないという事で流れ流れでいろは寿司にやって来ました。ですが、毛利小五郎の弟子入りをしていろは寿司に腰を据えることにしています。これは黒の組織の人間であるラムが小五郎を危険視して監視するためにやってきたとも言えます。ですが、小五郎に弟子入りしたのは公安の安室もそうであるので味方か敵かは今の状態では断言できません。

名探偵コナンの1008話にて、ラムからバーボンに届いたメールの中に『Time is money』というワードが出てきます。これを日本語に訳すと『時は金なり』という意味になります。これをローマ字にして並び替えると脇田兼則になるため、脇田がラムではないかと推測されています。

脇田や黒田、若狭は工藤新一の情報を読んだ時に何らかの反応を示していますが、脇田のコマではハテナが付いています。ラムは工藤新一について詳しくは知らないためバーボンに情報を要求したのでしょう。よってハテナが付いていた脇田は工藤新一を詳しく知らないラムではないかと推測できます。

とあるコマで黒田管理官と同じ携帯を使っていることが判明し、2人は何か関係があるのではないかと言われています。また、出っ歯という分かりやすい外見があるためラムの可能性は低いと言われていますが、ベルモットの様な変装術を持っていれば付け歯などで対応できるので出っ歯は本物ではない可能性もあります。ですが、脇田も女のような男という条件には当てはまりませんのでラムではない可能性もあります。

かつて名探偵コナンの中でラムや『あの方』ではないかと疑惑があった人物が何人かいます。そのうちの一人が長野県警の大和敢助警部です。大和警部はある事件で雪崩に巻き込まれて目元に大きな傷が残るほどの重傷を負い、失明したうえに足腰も痛め現在は隻眼で杖をついてます。その格好から正体はラムではないかと思われていました。

口調が荒く物騒な意味合いがあるように聞こえる長野弁を使うため、とあるエピソードをでは大和警部の存在を知らなかった阿笠博士や灰原に組織の一員かも知れないと警戒されてしまうなどがありました。推理力も高く、コナンが毛利小五郎を牛耳っていると気づきコナンに協力する素振りが見れます。大和警部の場合は青山剛昌先生が否定している事や事件のあった17年前は18歳と高校生ですので無理があります。

名探偵コナンでは他にもラムと疑われた人物がいますが、それは群馬県警の山村ミサオ警部です。ドジでへっぽこ警部なので、コナン達からはどうやって警部になったんだと思われるくらいです。山村警部がラムと疑われたのは山村警部の声優が古川登志夫さんだからという点もあります。古川さんは『うる星やつら』の主人公である、諸星あたる役をやっているため正体はラムではないかと疑われました。

また、ある事件の時の山村警部の様子に違和感がいろいろあったことからラムではないかと言われています。ですが、山村警部はまだ20代ですので17年前は10代前後ということで年齢的に無理があります。ラムではなくとも違和感のあった時は組織のメンバーが山村警部になりすました可能性もあります。

今まで、名探偵コナンでは『あの方』やラムではないかと言われた人物にジョディ・スターリング、アンドレ・キャメル、黒羽盗一など色々言われていますが、疑われた人物は全員青山先生によって否定されています。青山先生は沢山の伏線を張って一気に伏線を回収すると言った手法を使用されたり、ミスリードといった進め方もありますので今回もミスリードの可能性がないとは言い切れません。

最後にもう一度、名探偵コナンのラムの正体についてのヒントは外見が『屈強な大男』『女のような男』『年老いた老人』で片方の目が事故によって義眼になっているという事です。また、ラムという蒸留酒をコードネームにしていることから男であるという可能性が強いです。

いかがだったでしょうか？ここまでラムの特徴やラム候補者である3人について紹介、ラムと言われている理由やラムではない可能性などを紹介していきました。ラムより『あの方』の名前が判明している中、いまだ名前も判明していないラムですが、正体が明かされることは遠くはないと言われています。今後の最新情報を期待して名探偵コナンを応援していきましょう！