2018年09月29日公開
2018年09月29日更新
中間管理録トネガワのナレーションがひどい?川平慈英に変更の理由は?
「中間管理録トネガワ」がとても話題のアニメとして注目を浴びています。福本伸行さんの作品『賭博黙示録カイジ』の登場人物の1人である利根川幸雄を主人公としたスピンオフ作品になっています。原作は萩原天晴さんで、講談社から出版されている月刊ヤングマガジン、コミックDAYSにて連載されています。今回はアニメ版「トネガワ」の紹介、議論を呼んでいる、ナレーションが川平慈英さんに変更されてひどいと言われている点についても解説していきます。
目次
中間管理録トネガワのナレーションがひどい?川平慈英に変更の理由も徹底調査!
アニメ「トネガワ」は、福本伸行さんの作品「賭博黙示録カイジ」の登場人物、利根川幸雄を主人公とした作品になっているため、アニメ放送が決定した際には、あのカイジのナレーションがまた聞ける、と話題になっていましたが、いざアニメが開始されてそのナレーションを聞いた視聴者は、「ひどい」と違和感を覚えたそうです。なぜ川平慈英さんに変更になったのでしょうか?
これは、アニメ版「トネガワ」のプロデューサーである中谷敏夫さんが言及していました。中谷さん曰く、トネガワはハードな人間ドラマのカイジに対して、真逆の悲哀を帯びたギャグ路線になっているため、スピンオフではありますが、これまで培ってきた福本アニメでの延長線上にありながら、新しい爪痕を残す必要性があると感じていました。
そして、出した結論が川平慈英さんでした。トネガワに負けない、熱さを持ちながら、キレのある間の取り方、舞台などもやられている、役者さんならではのパフォーマンスが必要と思いました。という理由で川平慈英さんがナレーション役として抜擢された、という理由がありました。
以上の理由でナレーションが川平慈英さんに変更されていたわけですが、やはりここに関しては本来の福本さんの関連作品でアニメ放送される、という時点で視聴者の期待はあのいつものナレーション、迫真のナレーションだったということで、放送開始と同時に「ひどい」というコメントが世にあふれてしまう結果になりました。
中間管理録トネガワとは?
「中間管理録トネガワ」という作品についてですが、原作は萩原天晴さんで漫画が橋本智広さんと三好智樹さんによる執筆となっています。また、協力として福本伸行さんも参加されています。出版社は講談社で、掲載誌は2015年7月から2018年2月までは月刊ヤングマガジンにて掲載、2018年3月からはコミックDAYSにて連載されています。
現在も連載中で、コミックスは現在7巻まで発売されています。「カイジ」にも登場する帝愛グループが舞台になっており、表舞台に現れていたトネガワの裏の顔ともいうべき、上司の兵頭会長の機嫌を取りながら部下への配慮もしなくてはならない、文字通り中間管理の苦悩や葛藤にスポットを当てた作品になっています。この設定が受け、原作自体は「ひどい」といわれることもなく、人気の作品となっています。
「トネガワ」は元々が絶体絶命の人間が一発逆転を狙うという成り上がりを描いた漫画「カイジ」のスピンオフ作品となっているため、メインの読者は男性が多く、毎年発表されている「このマンガがすごい!オトコ編」では堂々の1位に選ばれているなど、やはり作品としての評価は非常に高いものとなっています。
カイジシリーズでのナレーションは立木文彦!
ここでは、本来のナレーション、カイジシリーズのナレーションといえばこの方、という声優さんを紹介していきます。担当している声優さんは、立木文彦さんというベテラン声優で、カイジのナレーションに行きつくまでにどのような活動をされていたか、など解説していきます。
立木文彦とは?
「カイジ」シリーズのナレーション役として有名な立木文彦さんですが、この人物がどのような人なのか、ここでは声優の立木文彦さんにスポットを当ててご紹介していきます。
立木文彦(たちきふみひこ)さんは、1961年4月29日生まれ、長崎県南松浦郡(現:五島市)の出身になっています。声優としての活動は1983年から行われています。現在は大沢事務所という声優事務所に所属されています。
立木さんの代表作品は?
声優として長きにわたり活躍されている立木さんですが、デビュー作は「聖戦士ダンバイン」のゼット・ライト役での出演となっています。その後、機動戦士Zガンダムやめぞん一刻、機動警察パトレイバー、ルパン三世など有名アニメに次々と出演されています。また、1995年に放送された「新世紀エヴァンゲリオン」ではメインキャラクターの碇ゲンドウの役を務めるなど、活躍されています。
そして、当記事のメインとして放送されていました「逆境無頼カイジ」にて、これぞ立木文彦というべき、あのナレーション役として出演されており、そのインパクトのあるセリフや声でとても有名な声優として名が知られることとなります。
また、アニメの声優としての活躍にとどまらず、テレビ番組のナレーションも多くこなしており、世界の果てまでイッテQ!や世界まる見え!テレビ特捜部、とんねるずのみなさんのおかげでしたなどに出演されたり、総合格闘技の大会として一躍人気のイベントとなったPRIDEのナレーションなど、多岐にわたって活躍されております。
他にも、ナレーションや声優としての活動のほか、精力的に音楽活動も行っており、「TAKADA BAND」名義で、三松亜美さんと共にテレビアニメ「BLUE SEED」のオープニングテーマ「カルナバル・バベル」やCDアルバム「3×3 EYES」を発表したり、各所でライブ活動を行ったりと、活躍されています。
あのアニメの実写役を担当
最近では、アニメ「銀魂」のキャラクター、マダオ役として、インターネット配信のテレビドラマ「銀魂2-世にも奇妙な銀魂ちゃん」に出演されています。オリジナルアニメでのマダオ役の声優を担当もされており、声優としても俳優としてもこの「マダオ」を演じていることになります。
銀魂に関しては「マダオ」役だけではなく、この実写版銀魂の予告編のナレーションも務めており、やはりナレーターとしての実力を買われた結果、舞い込んできた仕事といえるでしょう。現在も放送されているドラマになっていますが、ビジュアルも雰囲気を使いんでいると話題になっています。
名言が多い?カイジのナレーション
立木文彦さんの代名詞ともいえる、「逆境無頼カイジ」のナレーションですが、あの独特のしゃべり方、迫真の演技によるセリフが、そのシリアスな状況と相まって名言となっているパターンが多く、視聴者の記憶に強く残っています。
カイジがここ一番の勝負の際に大いに場を盛り上げてくれるこのナレーションですが、記憶に残るセリフが飛び出すのは、どららかというとカイジが失敗したり大敗したりしているときにでる、煽りのようなセリフが特に多くなっています。
例えばカイジが必死に貯金していたものを一時の誘惑に負けて豪遊してしまうシーンに出てくる「カイジ、猛省!」などが有名です。他には「桃源郷を彷徨うが如くの圧倒的至福!」など、長く難しいセリフも完璧にこなしています。この難しい言葉の羅列や言い回しも、癖になるポイントといわれています。
中間管理録トネガワのナレーションは川平慈英!
川平慈英とは?
大胆な変更によりアニメ「トネガワ」のナレーションを務めることになった川平慈英(かびらじえい)さんは、1962年9月23日生まれ、沖縄県那覇市出身になっています。タレント、スポーツキャスター、ナレーションの仕事などを行っている方で、ケイファクトリーに所属している方です。
メディアへの出演としては多くはスポーツ番組のナレーションとなっておりますが、ほかにもテレビドラマへの出演など俳優としての活躍も多く、特命リサーチ200Xや大河ドラマ新選組!など、ほかにも特撮番組の牙狼(GARO)やBARレモン・ハートなどにも出演されています。
活躍の場として多いのはスポーツ番組
他にはテレビCMの出演や、本業とされるナレーションの仕事としてはBSジャパンサッカーやリーガダイジェスト!など、サッカー番組が多くはなっていますが他にもSASUKEや筋肉番付の司会を務めるなど、スポーツ系の番組で出演されることが多い方となっています。
中間管理録トネガワのナレーションがひどいという噂を徹底調査!
ここでは「トネガワ」が放送され、主にその川平慈英さんに変更されたナレーションに関して、どのような「ひどい」というコメントが寄せられているのか、紹介していきます。ただし、「ひどい」だけではなくて好意的なコメントもいくつかあるので、併せて紹介していきます。
ナレーションがひどいという声を紹介!
まず初めに、「トネガワ」のナレーションが川平慈英さんに変更されてしまったことに対する戸惑いや違和感、不満も含めた「ひどい」というコメントを紹介していきます。主にTwitterからの抜粋になりますが、やはり「ひどい」というコメントに関しては、ストレートに思いをぶつけてきています。
悪魔的大忘年会からの脱出に行くことになったから、中間管理職トネガワのアニメを見て予習しようと思った……が駄目っ…! ナレーション……あって……いない!! 致命的に!#トネガワ
— catcher-blog (@catcher_blog) September 29, 2018
https://t.co/IPItsKIvbn
おそらく原作やオリジナルの「カイジ」からのファンの方でしょう。だからこそ「トネガワ」に期待していたはずですが、あのナレーションになぞらえて痛烈なダメ出しをしています。このように、ファンだからこそこの変更されたトネガワのナレーションに耐えられない、といった感情を抱く方はとても多くいらっしゃいました。
トネガワを見ている。なるほどナレーション糞ウザい。
— 雷更新世 (@pleist) September 24, 2018
ほかにも多くコメントであったのは、トネガワ自身は面白いが、ナレーション変更によるアニメの流れを切られてしまう声量、発音など、川平さん自身ではなく、もっとバランス調整などでうまくいったのではないか?というコメントです。トネガワ本編でもシリアスなシーンであの軽快なナレーションが出てきてしまうので、変更の必要があったのか?とさえ言われています。
寝られへんからトネガワ見てるけど
— てんてー (@633423) September 21, 2018
ナレーションばりうるさいやんwww
寝る前に「トネガワ」を観るという選択をしている方もいらっしゃいますが、この川平さんに変更されたナレーションでは寝ることもできないでしょう。やはりここでも「うるさい」といった感情で批判する方が多くいらっしゃいました。
以上、こちらが主に批判的な内容の感想「ひどい」とダメ出しをされる理由や原因を抜粋した視聴者のコメントとなります。やはり「トネガワ」自身はとても面白く、評価も高い作品になっているが、ナレーション変更がマイナスとなってしまい、評価が「ひどい」と下がってしまう原因になっていました。
一方で好意的な声も!
次は、好意的なコメント、フォローするような感想を抜粋して紹介していきます。興味深いことに、なぜ好意的な感想になったのか、変更による違和感がなぜないのか、という理由も明るみになっています。
ツィッター覗いててよく目にしたのが
— 具 (@oizum_1000ko) September 26, 2018
トネガワのナレーションがダメだとかクソだとかなのん!そんな事言った奴は川平慈英にあやまれなのん!
ナレーションの内容やマッチしているかどうかの雰囲気というよりは川平慈英さんのファンでしょうか。ナレーションとしての活躍は素晴らしい方なので、そこを批判されたくない、という気持ちから肯定的な意見となって表れています。
カイジのアニメ見たことないしトネガワの漫画も1話くらいしか読んだことないからカビラでも別に何とも思わないけど少数派なんだろうな
— /*さとる☆*/ (@str_wsDe) July 5, 2018
そして、肯定的な意見の中でとても多かったのがこのような内容になります。原作、アニメ版の「カイジ」自体を知らないという方です。そもそも変更されたという背景も知らないので、障害なくこの「トネガワ」を視聴できたという結果です。トネガワのナレーションがひどい、という感想は、違和感を覚えてしまうところからくるものがとても大きいということがわかります。
ここもひどい?他にも声の変更点が
変更されたナレーションのほかにも、「トネガワ」では声に関して違和感を思えてしまうポイントがもう一つあるようです。それはあのカイジシリーズの代名詞といいってもいい効果音「ざわ」音です。これも、一貫してある声優さんが担当していたのですが、この「トネガワ」では一話ごとにこの「ざわ」音を担当する声優さんが変わっていくという試みを行っていました。
これもとても違和感を覚えてしまうポイントになってしまい、川平さんのナレーションに加えてこの音も変わってしまい「ひどい」という感想に拍車をかける結果になってしまっていました。
この担当声優には一つ共通点があります。それは、名前に「ざわ」もしくは「さわ」がつくことです。効果音を文字にした「ざわ」にかけているといったところですが、第一話から芹澤優さん、花澤香菜さん、黒沢ともよさん、井澤詩織さんなどが担当されています。
ここに関しても、なぜその方法を選んだ、や、どんどん原作のイメージとかけ離れていってしまう、など、やはり「トネガワ」を純粋に楽しみたかった方からはマイナスの評価をされてしまっています。
中間管理録トネガワのナレーションが川平慈英に変更の理由とは?
では、なぜナレーションは川平慈英さんに変更されたのでしょうか?その理由を解説していきます。主にアニメ制作に携わっていらっしゃる方のインタビューコメントのご紹介になります。
アニメ制作チームのプロデューサー、中谷敏夫さんが、アニメ「トネガワ」になってナレーションが変更されてしまった理由に関して、その考え、変更に至った理由を話しておられました。
カイジのスピンオフのトネガワ。ハードな人間ドラマのカイジに対して、真逆の悲哀を帯びたギャグ。完全に似て非なるものです。スピンオフではありますが、トネガワには、カイジにない魅力もたくさんあります。これまで培ってきた福本アニメでの延長線上にありながら、新しい爪痕を残す必要性があると感じていました。そして、出した結論が川平さんだったわけです。トネガワに負けない、暑苦しさ(笑い)を持ちながら、キレのある間の取り方。普段、舞台などもやられている、役者さんならではのパフォーマンスなのだと思いました。
と言うように、今回のアニメ「トネガワ」では、何か新しいムーブメントや、印象をガラっと変える必要があったと考えたプロデューサーによる采配といった点がとても大きいです。そして、賛否両論ありはしますが、現在は話題になって皆さんの注目を浴びる形にはなっています。戦略としては成功したのでは?と考える方もいらっしゃいます。
その結果、「トネガワ」に続いてこれも「カイジ」シリーズのスピンオフ作品、「ハンチョウ」も人気の漫画になっていますが、この度アニメ化が決定したそうです。しかし、これもまたナレーションは川平さんのようで、放送前から「ひどい」コメントが各所に寄せられています。
中間管理録トネガワのナレーションについてまとめ!
今回は「トネガワ」の主にナレーションに関してまとめてきましたが、今までカイジシリーズのスピンオフ作品がアニメ化されるということがなかったため、とても話題になっていました。賛否両論ある内容、構成になっているため、数々の意見が寄せられていますが、作品自体はとても面白いと高評価を集めている作品となっているため、まずはこの「トネガワ」を視聴してみてはいかがでしょうか?