2018年09月27日公開
2018年09月27日更新
リゼロのエキドナとは何者?正体やスバルとの関係・契約を考察【強欲の魔女】
リゼロこと「Re:ゼロから始める異世界生活」は長月達平作のMF文庫Jから刊行されているライトノベル作品です。主人公スバルやヒロインのエミリアをはじめとした魅力的なキャラクターが多い中、謎が多くて正体がつかめなくてミステリアスな雰囲気を醸し出しているエキドナも人気のあるキャラクターの一人です。今回はリゼロのエキドナについて、その正体やスバルとの契約などのネタバレも交えながらご紹介していきます。
目次
リゼロのエキドナの正体とは?スバルとの関係や契約について徹底考察!
リゼロこと「Re:ゼロから始める異世界生活」では、魅力的なキャラクターが多数登場します。その中でも、エキドナはかわいらしい見た目をしていて、リゼロの中でも人気を博しているキャラクターの一人です。しかし、その可愛い見た目に反して、性格が悪いとの評判もあります。今回はそんなリゼロのエキドナについて、その正体やリゼロの主人公スバルとの契約についてリゼロの物語のネタバレ等も含みながらご紹介していきます。
リゼロとは?
リゼロとは「Re:ゼロから始める異世界生活」というライトノベル作品の公式略称です。長月達平作のライトノベルで、もともとは無料の小説投稿サイトである「小説家になろう」で連載が開始された作品です。その後リゼロは、KADOKAWAのMF文庫Jから刊行されました。リゼロは2018年9月の時点でいまだ大人気連載中の作品で、今まで無料で公開された話については2018年の時点でも無料で公開されています。
出典: https://festy.jp
リゼロの主人公の名前はナツキ・スバルで、元は引きこもりの男子高校生です。学校に行かず堕落した生活を送っている中、ある日深夜のコンビニ帰りに異世界に召喚されてしまいます。何が何だかわからない状況で召喚されて早々、命の危険にさらされてしまいますが、偶然出会った銀髪美少女のエミリアに命を助けられます。エミリアはリゼロのヒロインで、とある事情で世間から差別を受けてしまっている女の子です。
エミリアはスバルを助けたものの、何の見返りも求めませんでした。見ず知らずの他人を何のこともなしに助けてくれた美少女エミリアに対して、スバルは初対面にして好意を覚えます。これをきっかけに、スバルはエミリアに恩返しをするために彼女に付き添い、冒険をしていくことになります。ここまではファンタジー小説によくありそうな設定ですが、リゼロでは物語が進むうちになんとスバルが命を落としてしまいます。
そこでリゼロの最大の特徴であり、主人公の特殊能力が発動します。それが「死に戻り」という能力です。スバルは召喚された世界で命を落とすと、記憶を残したまま時間を遡って復活することができるという特殊能力を得ていたのです。リゼロでは、主人公のスバルがこの「死に戻り」のスキルを活かして数々の困難や事件に立ち向かい、時には回避していく物語です。
リゼロに登場するキャラを紹介!
リゼロでは主人公のスバルをはじめとして、個性的かつ魅力的なキャラクターがたくさん登場します。また、リゼロが未完結作品であることもあって、まだまだ謎が多くてミステリアスなキャラクターが多いのがリゼロの特徴であり、魅力の一つといえるでしょう。今回はリゼロのキャラクターの中でも、主要人物に絞ってその特徴や性格、正体などをネタバレも交えながらご紹介していきます。
ナツキ・スバル
ナツキ・スバルはリゼロの主人公である少年です。元の世界では高校生であるにもかかわらず、学校にも行かずに好きな時間に寝て起きてを繰り返す、堕落した生活をしていた引きこもりの少年でした。見た目は黒髪に目つきが悪い三白眼なのが特徴的です。引きこもりになった理由に特筆するようなことはなく、単純に自堕落な性格をしていることがうかがえます。座右の銘も「やるかやらないか迷ったらやらない」という無気力なものです。
そんな怠惰な生活を送っているスバルですが、中学時代は剣道部でもともと運動神経もいいせいか、チンピラ三人ぐらいならケンカで勝てるぐらいには度胸と腕っぷしに自信があります。そのため、作中でも体つきはどちらかというと筋肉質でスポーツマンのような体をしている少年として描かれています。ただ、スバルは体力と腕っぷしには自信があるものの、持久力がないという弱点も持ち合わせています。
性格としてはわざと空気を読まないで、相手を挑発して神経を逆なでしようとするため、一見すると敵を作りやすい傾向にある嫌な人間です。しかしその正体は、スバルにとって大切な人間が危険にさらされている時、自らを省みずに行動することができる情に厚い性格をしています。リゼロの中では自分を救ってくれたエミリアや、自分に好意を抱いてくれるレムなど、大切な人を守るために行動できる真摯な人間といえる少年です。
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異世界に召喚されてすぐ、命の危険にさらされたスバルを助けてくれたエミリアに対して、スバルは好意を抱いています。そのため、スバルの行動原理の基本はエミリアを守ることを第一にしています。エミリアを守るために、あらゆる手段を使って孤軍奮闘していくシーンが数多くあります。ただし、自分に好意を向けてくれるレムのことも大事に思っており、孤独な戦いの中でレムは数少ない心の支えとなっています。
リゼロの主人公であるスバルが持つ能力の中に、リゼロの最大の特徴ともいえる特殊能力「死に戻り」があります。これは、スバルが死ぬと記憶を保ったまま過去に戻って復活ができる能力で、死の痛みを伴うスバルにとっても苦しい力となっています。しかし、この力こそリゼロの物語の中でもカギを握る重要な力であり、主人公スバルにとっても大切な人を守るために使える最強の切り札ともいえる能力なのです。
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リゼロの「死に戻り」の能力には、痛みを伴うこと以外にもスバルを悩ませる厳しい特徴があります。それが、他人に「死に戻り」の能力に関する話をすることができないという点です。他者に「死に戻り」のことを話そうとすると、謎の黒い手がスバルの心臓を握りつぶし、激痛が走ります。それだけでなく、痛みを我慢して話すと話した相手の心臓が握りつぶされて絶命する、という八方塞がりの能力になっているのです。
そのため、スバルは「死に戻り」の能力を使うことに関して、一人でその苦しみと悩みを抱えることになります。時にはその苦痛の大きさのあまり挫けてしまいそうになることもありますが、エミリアやレムなど大切な人を守るために立ち上がり、一人その悩みと向き合い戦います。また、「死に戻り」の能力を使いすぎると、魔女特有のにおいが強くなるらしく、レムなどのにおいに敏感なキャラに警戒される原因にもなってしまいます。
スバルは「死に戻り」以外にも、リゼロの世界では比較的珍しい陰属性の魔法に適性があり、暗闇を生む「シャマク」という魔法を使うことができます。しかし、リゼロの物語が進む中で魔法を発動するのに必要なゲートがつぶれてしまい、以後「シャマク」を使うことができなくなってしまいます。また、体内にマナが溜まったままになってしまうため、定期的にベアトリスにマナを供給する必要があります。
エミリア
エミリアはリゼロのヒロインで、人間とエルフの間で生まれたハーフエルフという種族になります。リゼロの作中では特徴的な長い銀髪に紫紺の瞳を持った美少女として描かれています。猫型の火を司る大精霊パックと契約しており、熱量を奪うことで発動する氷の魔法を得意としています。他の微精霊とも契約しているため、基本的な四系統の魔法なら、難なく使いこなせるほどの腕を持つ精霊魔術師です。
自分の容姿には無頓着なほうで、いつも精霊のパックに髪型や服装などの身だしなみを任せてしまっています。見た目が嫉妬の魔女と似ているといわれており、世間から差別されていますが、本人はそれにめげない頑張り屋な性格をしています。また、スバルが危険に巻き込まれないようにわざと振舞ったり、あれこれ理由をつけながら困った人がいたら助けるという優しい性格をしています。
一方で、キスをすると子供ができると考えているなど性知識などには疎いようで、純粋無垢な一面ものぞかせます。スバルに対しては友人としての情はありつつも、異性としての感情については気づいていないところがあります。過去に100年ほど氷漬けになって眠っていたことがあり、その前も容姿のせいか隔離されるような生活をしていたため、復活後は世間に疎くて天然なところもあります。
エミリアは潜在的な能力として、莫大な量のマナを扱うことができる可能性を秘めています。100年間氷漬けになっていた原因も、家族を失って悲しみにくれたエミリアがその力を暴走させて引き起こされたものだったのです。復活した後はその時の記憶を失っていますが、秘密を知るパックはあえて秘密にしています。墓所の試練の中で過去に向き合ってからは、扱えるマナの量が飛躍的に増え、新たな氷魔法も使えるようになりました。
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さらに、エミリアはルグニカ王国の次期国王候補うちの一人で、嫉妬の魔女サテラに似ている容姿から、周りの人間に不当な差別を受けつつも、それに負けずに国王を目指します。そんなエミリアを助ける騎士になるべく、主人公のスバルは奮闘し、時にエミリアと仲たがいすることもありますが、最終的にはスバルはエミリアの騎士になります。
リゼロのエキドナとは?その正体について迫る!
リゼロのエキドナは、作中では喪服のように真っ黒な衣装を身にまといながら、特徴的な白くて長い髪をしている美少女で描かれています。その容姿からネットでは可愛い、美人などと評価されており、リゼロの中でも人気があるキャラクターの一人です。そんな見た目がかわいらしい美少女のエキドナですが、その正体は性格が悪い魔女だといわれています。ここでは、リゼロのエキドナの正体について詳しくご紹介していきます。
強欲の魔女
リゼロのエキドナの真の正体は強欲の魔女です。エキドナの場合の強欲とは知識欲のことで、リゼロの世界のあらゆる知識を得ることを何よりも至上の喜びとしています。エキドナの原動力は未知の物への好奇心であり、知識を満たすことがすべてにおいて優先されます。エキドナの知識に対する執着ともいえる想いは凄まじいものがあり、本人はこの感情を愛情と呼ぶことすらあるほどです。
性格の裏表がすごい?
エキドナは何においても知識を満たすことを最優先するため、知識を得るためなら手段を選ばないところがあります。知識欲を満たすためなら、他人の感情を無視して都合よく使おうとする場面すらあるほどです。そのため、他の魔女からは腹黒と称され、スバルからも最初こそ「軽々しくて受け入れやすい、付き合いやすいやつ」と判断しているものの、後に「他人の感情が理解できないやつ」と評価を変えています。
エキドナは嘘こそあまり好まないものの、都合の悪いことは一切口にしません。ベアトリスに命令した時も、「その人」についてはわざと指名せず、果たせない約束に対してベアトリスがどのように行動するのかを見ようとしたという意見もあります。もしこれが事実であれば、ベアトリスは非常に利己的で、自己中心的なものの考え方しかできない、最悪の性格といわれても仕方がないでしょう。
嫉妬の魔女サテラとエミリアを嫌っている?
エキドナはリゼロの作中では、すでに亡くなっています。約400年前に嫉妬の魔女サテラによって滅ぼされているのです。そのせいか、エキドナはサテラに対して強い嫌悪感を抱いているようです。ほかの魔女には、嫉妬の魔女とサテラは別人格であるととらえられており、サテラ本人はそれほど嫌われてはいません。しかし、エキドナだけはサテラ本人に対して、憎悪ともいえるような感情を持っています。
嫉妬の魔女サテラだけでなく、容姿が非常によく似ているエミリアに対しても近しい感情を抱いているようです。リゼロのネタバレになりますが、スバルとエミリアがロズワールとレムを探して、聖域という場所に向かいます。聖域には罠が仕掛けられており、亜人および人間のハーフは結界によって聖域から出られないようになっています。エミリアは人間とエルフのハーフであるため、聖域からは出られなくなってしまいます。
聖域の結界を破るためには、墓所の試練にエミリア一人で挑む必要がありました。実はこの試練を仕組んだのが、エキドナだったのです。エキドナは試練に挑みに来たエミリアとその時に対峙しています。その際、エキドナはエミリアに対して明確な敵意を示しました。一見サテラとエミリアの容姿が似ているため勘違いしたようにも思われますが、エキドナはサテラとエミリアを区別できており、それでもなおエミリアを嫌っています。
エキドナが、自分を滅ぼした嫉妬の魔女であるサテラに対して敵意を示すのはわかりますが、なぜエミリアに対しても嫌悪感を示すのでしょう。エキドナがエミリアに対して示す謎の悪感情についてはいまだに明らかになっていません。もしかしたら、エミリアの出生に関して何か秘密があるのかもしれません。嫉妬の魔女であるサテラとエミリアの関係について、今後のリゼロの展開が気になるところです。
大精霊パックとの間に秘密の契約がある?
エミリアが連れている猫型の大精霊であるパックとも、エキドナは関係を持っていると考えられています。パックはもともとどんな存在だったのかわかっていないキャラクターの一人です。しかしリゼロの物語の中で、パックの正体は実はエミリアの父親だということ、そしてエキドナに記憶を操作されていることが示唆されています。やり取りの中でパックは最初から今の猫型の姿だったわけではないということも考えられています。
また、パックがエキドナに対して「話が違うぞエキドナ!」と言うシーンがあります。このことから、パックとエキドナの間に過去に何かがあったのではないかと考えることができます。一部の読者からは、パックはエキドナと契約することで精霊になった人工精霊なのではないか、またはエキドナに騙されて精霊になってしまった人工精霊なのではないか、という噂が立っています。
エキドナには娘がいる?
リゼロのエキドナはなくなった時の年齢が19才だったため、見た目もその年齢のままであるエキドナですが、実は娘ともいえる存在がいます。それが、ロズワールの屋敷にある禁書庫の守り人であるベアトリスです。ベアトリスの正体は人工精霊で、エキドナに福音書を渡されて「その人」が来るまで書庫の知識を守り続けるように命令されました。それ以来ベアトリスは、スバルが来るまで「その人」が来るのを長い間待っていました。
エキドナが指示した「その人」ですが、実はわざと誰かを指定せずに命令をしていました。つまり、エキドナが命令した「その人」というのは実在しない人間ということになります。ここからもエキドナの意地の悪い人間性が見え隠れしています。おそらくエキドナは、ベアトリスがこの命令に対して悠久の時を過ごしてでも守り続けるのか、自暴自棄になって自死を選ぶのか、保護にして自由にするのか知りたかったのだといわれています。
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そんなひどい性格をしているエキドナですが、命令されたベアトリス本人はエキドナを恨むようなことをしていません。それは自分の意志でスバルを「その人」であると認めて、禁書庫を出た後も変わりませんでした。このことから、ベアトリスはエキドナに対して何か恩があるのか、それともいつ来るかもわからない「その人」を自分の意思で選ぶことを望んでいたのかもしれません。
エキドナは実は二人いる?
リゼロの世界では、すでに亡くなっており精神のみが残っているエキドナですが、魔女の茶会で見られるエキドナの姿と墓所奥の魔鉱石でできた棺の中に入っている遺体のエキドナの姿が異なっているという描写があります。ロズワール曰く、棺の中のエキドナは生きていた当時の姿と一致するため、確かに実在していたのかもしれません。しかし、スバルたちが見た精神のみのエキドナの正体はもしかしたら違う存在なのかもしれません。
リゼロのエキドナとスバルの関係は?契約の謎を考察!
大精霊のパックや禁書庫の守り人ベアトリスと密接な関係があり、リゼロの中でも謎の多い魔女エキドナですが、スバルとの間にも、物語の行き先にかかわるほどの重要な関係が隠されています。リゼロの最大の特徴であるスバルの特殊能力「死に戻り」にも関与しており、初めてスバルにあった時には性格が悪いはずのエキドナがスバルに優しくしています。ここでは、エキドナとスバルの契約についてネタバレも交えてご紹介します。
スバルの命に関しても言及する!
「死に戻り」の能力を有していることから、死んで過去に復活することが当たり前になっており、命が軽視されがちなスバルですが、エキドナからスバルの復活について言及するシーンがあります。スバルは様々な場面を切り抜けるために「死に戻り」による復活を多用していますが、その行動が果たして正しい行動なのかとエキドナに追及されています。
エキドナの話では、スバルの「死に戻り」の能力は過去に復活するだけでなく、スバルが死んだ世界線では彼の死を嘆いているものもいるのではないかというのです。つまり、スバルが死んで復活することで、世界そのものがやり直されていると思われていましたが、実はスバルが死んだ世界線はそのまま残されている可能性が示唆されたのです。それから、スバルは自分の「死に戻り」について、使い方を慎重にするようになります。
エキドナとスバルの契約は?
エキドナとスバルの出会いは、スバルがエミリアと聖域に来た時でした。二人がロズワールとレムを探すために聖域に訪れると、聖域に仕掛けられていた罠にはまってしまいます。聖域には結界が仕掛けられており、亜人とハーフは一度聖域に入ったら、結界によって出られなくなってしまうという場所でした。エミリアは人間とエルフのハーフであるため、結界によって聖域から出られなくなってしまいます。
エミリアが結界から出るためには、村の墓所の試練に一人で打ち勝つ必要があります。そのため、エミリアは試練に一人で臨まなければならず、スバルは協力することができません。さらに、エミリアが試練に挑んでいる間、ロズワール邸に残した仲間たちにも危険が迫っていることを知り、スバルも窮地に立たされることになります。そこで、強欲の魔女であるエキドナはスバルに自分と契約しないかと優しく手を差し伸べるのです。
ここで重要なのがスバルの特殊能力である「死に戻り」です。スバルの「死に戻り」の能力はリゼロの世界のだれにも打ち明けられないという特徴があります。誰かに話そうとすると心臓が謎の黒い手に握りつぶされ、スバルに激痛が走ります。その激痛を我慢してエミリアに打ち明けたことがありますが、その時は逆に話した相手であるエミリアの心臓が潰されてしまい、悩みを共有することがかないませんでした。
そのため、基本的には「死に戻り」の能力に関する悩みはスバルが一人で抱えるしかないのですが、強欲の魔女エキドナだけは例外になります。エキドナはスバルの記憶から、「死に戻り」の能力を持っていることを知っています。彼女と契約すればリゼロの世界において、初めてにして唯一の相談相手になれる存在ともいえるでしょう。スバルはエキドナが悩みを共有できる存在であることを知って、契約しようか迷います。
エキドナと契約することで、スバルが得られるメリットは計り知れません。エキドナはリゼロの世界のありとあらゆる知識を持っているため、契約して仲間になれば彼女ほど心強いサポートはないでしょう。さらに、契約することで「死に戻り」について知っている、唯一にして替えの効かない相談相手ができるというのが契約の一番のメリットといえるでしょう。スバルはエキドナと契約してもおかしくない状況でした。
しかしリゼロの本編をネタバレすると、スバルはエキドナ契約することはありませんでした。なぜなら、契約の裏に隠れた真実、エキドナの正体を知ってしまったからです。エキドナは単純にするために契約しようとしたのではなく、リゼロの世界の全ての選択肢を「死に戻り」の能力を駆使して網羅しようとしていたのです。エキドナは全ての選択肢という知識を得るために、契約によってスバルを利用しようとしていたのでした。
リゼロの本編ではスバルとエキドナは契約しなかったため、利用されることはありませんでした。しかし、スバルがエキドナと契約した場合の物語も、Web版で「ゼロカラカサネルイセカイセイカツ」というタイトルでリゼロのスピンオフ作品として描かれています。その世界線では、誰も幸せにならない世界になっています。ついには、翌日の天気を知るために「死に戻り」を使わせられるなど、後味の悪い結末が描かれているほどです。
リゼロのエキドナやロズワールとの関係は?
リゼロのロズワールは道化の格好をした変わり者の貴族で、宮廷の筆頭魔術師です。その実力はリゼロの中でもかなり物で、王宮の中ので随一の魔法の実力を持ち、たった一人で軍隊に匹敵するほどの力があるといわれています。物語の中でも、スバルやエミリアに関与する重要なキャラクターの一人ですが、その正体は強欲の魔女エキドナと密接な関係を持った人物です。ここでは、ロズワールの正体とエキドナとの関係をご紹介します。
エキドナのストーカー?
リゼロのロズワールは400年以上続く、由緒ある貴族の一つです。ロズワールの名前は世襲制で、代々受け継がれてきているのですが、受け継がれているのは名前だけではありませんでした。実はロズワールの正体は初代の魂が引き継がれて復活した生まれ変わりだったのです。初代ロズワールは自分の子孫に自らの魂を代々受け継がせることで、リゼロの世界を400年以上転生して生きながらえてきたという裏の正体がありました。
子孫を犠牲にしてまで生きながらえてきた初代ロズワールの目的は、エキドナを復活させて再開することでした。強欲の魔女エキドナは初代ロズワールの魔法の師匠だったのです。エキドナに師事していた当時から魔法の才能があったロズワールですが、重傷を負って以来ゲートはおろか日常生活にも支障が出るような体になってしまいます。それ以降ベアトリスのいる禁書庫に通い、転生による復活の方法を調べていました。
エキドナに対して好意を抱いており、エキドナが遺した叡智の書に従って行動することで、エキドナを復活させようとしています。400年に渡りエキドナの復活に固執する様は、ストーカーといっても過言ではないかもしれません。福音書にはエミリアをルグニカの王にすることで、エキドナを復活させることができると書いてあるため、スバルやエミリアをあえて追い込むことで、スバルをエミリアの騎士に仕立てようとしました。
また、エキドナの復活の鍵を握る福音書には、スバルが世界をやり直すことができる特殊な能力を持っていることが記されているため、「死に戻り」によって過去に復活できるという全容は知らないものの、スバルが特殊な能力を持っていることを知っています。そのため、ネタバレになりますが福音書を捨てるときの条件として、スバルに誰も切り捨てることなすすべての人を守り切ることを要求しています。
リゼロのエキドナのセリフにも伏線がある?
リゼロは現在も連載中の作品であるため、いまだ謎が多いキャラクターも多く、回収されていない伏線も数多く存在します。その中でも、エキドナのセリフの中に物語の重要なカギを握るような伏線がちりばめられています。まだ明らかになっていない謎が多いため、真実はわかりませんが、エキドナのセリフについて例を挙げてご紹介し、物語の伏線について考察していきます。
エキドナが魔女ミネルヴァにした発言について
リゼロの中で、エキドナが憤怒の魔女ミネルヴァに対して、「ボーロイド平原で、君が孤立したエルフの決死隊を見捨てることができたなら」と問いかけるシーンがある。決死隊を見捨てたら、また別の未来があったのではないかという意味にとれるが、ミネルヴァはそれに対して「何度あの場面が繰り返されたとしても、必ず殴り込む」と返している。
エキドナが言うエルフの決死隊とは、エミリアが聖域の墓所で試練に挑んだ時に見たフォルトナたちのことを言っているのではないか、といわれています。つまり、エミリアが見た過去のシーンでは、そのあとに憤怒の魔女ミネルヴァがそこに殴り込んだ事実があったのかもしれません。謎が多い伏線の一つですが、皆さんだったらどのように考えるでしょうか。
スバルとフリューゲルの間に隠された関係
リゼロの中で、エキドナがスバルのことを賢人候補と呼ぶシーンがあります。賢人と言えば、リゼロの中では大賢人フリューゲルが真っ先に思い付いた人も多いのではないでしょうか。フリューゲルは嫉妬の魔女サテラを封印した三英傑の一人です。フリューゲルはリゼロの世界では知られていないはずのギリシャ神話から名前を取って命名している節があり、スバルからは元の世界の関係者ではないかと疑われています。
リゼロのエキドナは謎が多い魔女だった!
いかがだったでしょうか?今回は強欲の魔女エキドナについて、その正体や実力・復活の可能性などをリゼロ原作のネタバレも交えながらご紹介、考察をしてきました。正直リゼロ原作がまだ完結しておらず、回収されていない伏線や明らかになっていない謎が多いため、結論としてはエキドナはまだまだ謎が多い人物という評価を変えられない人も多いかもしれませんが、だからこそ今後の進展も気になるところです。
なんと、リゼロの最新作ではエキドナが復活しているとの噂もあります。どのようにして復活したのか、何のために復活したのか、復活した後何をするのか、気になることがたくさんあります。エキドナはリゼロの中でも非常に重要な人物で、物語に隠された謎を解くカギとなる存在だといわれています。復活したエキドナがどのように活躍するのか、今後のリゼロに期待です。
リゼロはエキドナだけでなく、主人公スバルをはじめとした魅力的なキャラクターが多数います。また、原作の小説はWeb版であれば今も無料で読むことができるため、物語を知らない人でも手に取りやすい作品の一つといえるのではないでしょうか。一部収録されているアニメ版もありますから、この記事を読んでリゼロが気になった方は、小説版でもアニメ版でもどちらでもいいのでご覧になってはいかがでしょうか?