【異世界のんびり農家】ネタバレあらすじと登場キャラ！転生農業ライフ漫画の感想は？

『異世界のんびり農家』の原作者は、内藤騎之介さんです。原作の小説は、「小説家になろう」で2016年12月から連載が始まりました。小説家になろうの原作に加筆修正を加えた書籍版が、KADOKAWAから刊行されています。異世界のんびり農家の書籍版の累計発行部数は、2024年2月時点で420万部を超しています。

異世界のんびり農家の原作者である内藤騎之介さんは、大阪府在住のライトノベル作家です。2024年3月現在でも小説家になろうに作品を投稿しており、それらの情報をX（旧Twitter）で配信しています。異世界のんびり農家の書籍版のイラストはやすもさんが、漫画版の作画は剣康之さんが担当しています。

なろう作品が原作の異世界のんびり農家は、書籍版が16巻まで発売されています。書籍版は加筆されているため、小説家になろうの原作に書かれていない内容も出てきます。ただ、書籍版も小説家になろうの原作も、基本的な内容は同じです。ここでは、異世界のんびり農家の書籍版の、1巻から5巻のあらすじネタバレをまとめます。

主人公の街尾火楽は、大学を卒業した後ブラック企業で働いていました。そこで体を酷使し過ぎ、闘病の末亡くなります。死亡した火楽は神様によって蘇生し、異世界へと転移させられます。「農業をしたい」と望んだ火楽のために、神様は万能農具を与えます。万能農具は、用途に応じて姿を変える不思議なアイテムでした。

さらに、万能道具を使っている間、火楽は一切疲れることがありません。火楽は異世界の不毛の大地に降り立ち、万能農具で土を耕していきます。魔獣が襲ってきても、万能道具のおかげで一撃で倒すことができました。そうして少しずつ生活基盤を整えていく火楽のもとに、ある日弱った犬2匹がやって来ます。

敵意がないからと、火楽はその犬たちと一緒に住むことにしました。その後、犬たちは仲間の大きな蜘蛛を連れてきます。犬と蜘蛛は、インフェルノウルフとデーモンスパイダーという、誰からも恐れられる魔獣でした。しかし、そのような事実を知らない火楽は、気軽に魔獣たちと触れ合います。

その後、火楽のもとには、吸血鬼や天使族、鬼人族やハイエルフなど、さまざまな種族が集まるようになりました。魔王や近隣の村とも友好を結び、火楽が作った「大樹の村」は飛躍的に発展します。毎日を楽しく賑やかに過ごしていたある日、吸血鬼のルーの妊娠が発覚します。火楽にも、自分の家族が増える日がやって来ました。

大樹の村はさらに発展を遂げ、すでに街のようになっていました。豊かな暮らしをする火楽のもとに、魔王が「開拓民を受け入れてほしい」と打診してきました。火楽はこれを承諾し、大樹の村には新たにタウロス、ケンタウロス、ニュニュダフネが入植します。

新たな住人たちは人数が多く、新たな住居が必要となりました。火楽は仲間たちと協力しながら、さまざまな問題をクリアしていきます。さらに天使族のティアの妊娠も発覚し、火楽の家族はさらに増えていくのでした。

ティアが火楽の子供を妊娠したことで、天使族長の娘であるキアービットが抗議にやって来ます。天使族は伴侶を決めるとき、厳しい試練を課すことがあります。火楽がその試練を受けずにティアの伴侶となったことに、キアービットが怒ったのでした。火楽はその試練を受けることにし、キアービットが出す試練を次々にクリアします。焦ったキアービットは最後に卑怯な手を使ってきますが、ティアの怒りを買って降伏しました。

晴れて火楽はティアの伴侶として認められ、キアービットはそれから頻繁に村に遊びに来るようになりました。その後、巨人族の住む洞窟の奥から、モンスターが溢れ出してきます。洞窟の奥には死霊王がいましたが、ドラゴンのハクレンによって5歳くらいの子供になってしまいました。死霊王の正体は英雄女王のウルブラーザで、彼女はウルザと名づけられて村で一緒に暮らすことになります。

大樹の村には、新たに20人の人間の移住者がやって来ました。彼らは一ノ村で、ニュニュダフネたちと一緒に暮らすことが決まります。火楽は彼らの適正を見るため、さまざまな仕事をさせました。その結果、彼らは細工や発行食品の加工などを担当することになります。

彼らは村で幸せに暮らしていましたが、人間の国では彼らの世話役が心配していました。20人を村に送った司祭の連絡ミスで、20人もの孤児が突如行方不明になったと騒がれていたのです。世話役のもとには彼らから手紙が届きますが、その手紙は最高級の紙でできたものでした。さらに、書かれている内容は信じがたいものばかりで、世話役は彼らが見栄を張っているのだと勘違いします。

大樹の村の上空に、突如として太陽城が出現します。そして、背中にコウモリの羽を生やした悪魔族の男が、村に宣戦布告をしました。火楽はこの空飛ぶ城を敵と見なし、万能農具で攻撃します。悪魔族のクズデンは、その一撃で降伏します。太陽城では魔族や魔獣が縄張りを作り、悪魔族は閉じ込められた状態にありました。

その後、火楽の仲間たちが太陽城を制圧し、クズデンが新たな太陽城の城主となります。そして、太陽城は丸ごと火楽の所有地となり、新たな4つ目の村とすることに決まります。村には魔族の住人までもが加わり、さらに賑やかになるのでした。

街尾火楽は、異世界のんびり農家の主人公です。病気で死亡した際に神様と会い、生き返って異世界で暮らすことを命じられます。不毛の大地を一から開拓し、小さな村を作りました。困っている人を見捨てることができない火楽は、助けを求めてやって来る者をことごとく受け入れます。

そうしているうちに、村はいつの間にか大きな集落へと発展しました。火楽は仲間たちから「村長」と呼ばれており、村が都市並に大きくなってもその呼び名は変わっていません。火楽は普段は穏やかな青年ですが、自分の村に敵対する相手には容赦なく制裁を加えます。

異世界のんびり農家のルーの本名は、ルールーシー＝ルーです。銀髪の美女で、「吸血姫（ヴァンパイア・プリンセス）」と呼ばれています。魔法が得意で、一国の軍にも匹敵するほどの戦闘力を有しています。ルーは貴族の面子を潰したことで賞金首となり、逃げている最中に火楽と出会いました。

ルーは火楽からプロポーズされたと勘違いし、彼の最初の妻となります。体の大きさを自由に変えることができ、昼間は子供の姿で過ごしていました。しかし、出産後は子供に顔を覚えてもらうため、常に大人の姿で行動するようになります。大きくなった大樹の村では、吸血鬼の代表を務めています。

異世界のんびり農家のティアは、天使族最強の女性です。その強さから、「殲滅天使」という異名を持つようになりました。賞金首となったルーを追ってきた際に、火楽たちと出会います。ルーとティアはお互いにインフェルノウルフのクロたちに太刀打ちできなかったことで、仲間意識が芽生えました。

ルーはティアを村へ誘い、ティアも快くその招待に応じます。しかし、これはルーの策略でした。ルーはティアにも火楽の夜の相手をさせ、自分の負担を減らそうとしていたのです。ルーの計略に落ちたティアは火楽の2番目の妻となり、村で暮らすようになりました。大樹の村では、天使族の代表として皆をまとめています。

異世界のんびり農家のリアは、ティアの勧誘によって村にやって来たハイエルフです。見た目は若い女性ですが、すでに400歳を超しています。リアは従姉妹たちとともにやって来て、村に定住することになりました。ティアとルーは、自分たち以外にも火楽の夜の相手ができる女性を探していました。そこで、ティアがたまたま見かけた放浪中のリアたちに声をかけ、村に来てもらったのでした。

リアたちも繁殖のための男性を求めていたことから、両者の思惑は一致します。リアたちが村にやって来たことで、火楽の夜の相手はローテーション制となりました。リアたちは採掘や鍛冶仕事などが得意で、村では鉄製品の作成に尽力します。また、リアたちが小麦の扱いに長けていたことで、パン作りも可能となりました。リアは大樹の村で、ハイエルフの代表を務めています。

異世界のんびり農家のアンは、フローラが連れてきたメイドたちの1人です。アンはメイド長として、他のメイドたちを統率する立場にあります。種族は鬼人族で、額から1本の角が生えています。アンたちはルーやフローラの一族に数百年間も仕えており、メイドとしての腕は超一流です。村に来てからは、火楽の身の回りの世話を最優先事項としています。

アンたちは非常に優秀なメイドでしたが、料理だけは苦手でした。これは、アンたちの実力が低いわけではなく、この世界の調理法が限られていたためです。火楽がアンたちにさまざまな調理法を教えると、料理の腕もすぐに上達しました。

異世界のんびり農家のラスティスムーンは、竜族のドライムとグラッファルーンの娘です。魔王国では知らない者がいないほど有名な竜で、「狂竜（クレジードラゴン）」の異名を持ちます。父親のドライムが浮気をしていると勘違いし、村を襲撃します。その後、村の住人となり、ドライムの別荘で暮らすことになりました。大樹の村では竜族の代表を務めるとともに、外交官としても活躍しています。人型のときは、長い金髪の少女の姿になります。

異世界のんびり農家のフローラは、ルーの従妹の吸血鬼です。フローラはルーを捜すうちに大樹の村にたどり着き、ルーやティアと同じくクロにボロボロにされました。村を気に入ったフローラは引っ越し準備のために一旦家へと帰り、それから10日後にアンたちメイドを引き連れて戻ってきました。フローラは大樹の村で味噌や醤油作りに従事し、「発酵食品の女王」と呼ばれるようになります。

異世界のんびり農家のセナは、獣人族の代表を務める女性です。セナはハウリン村の村長の娘で、見た目は高校生くらいです。食糧難だったハウリン村の口減らしのため、仲間を連れて大樹の村に移住しました。セナは魔族のフラウと互角に渡り合えるほどの実力の持ち主で、投げ技を得意としています。

異世界のんびり農家の見どころのひとつは、徐々に村が発展していく様子が見られるところです。主人公の火楽は、神様によって「死の大地」という場所へ転移させられます。森林以外何もない場所で、火楽は少しずつ生活環境を整えていきます。火楽が最初にしたことは、居住エリアの確保です。火楽は大樹の内部をくり抜き、そこをひとまずの住処としました。

さらに地面を掘り進めて湧き水を確保したり、簡易的なトイレを作ったりします。住人が増えるに従って設備も加速度的に増え、ついには立派な村が誕生しました。その村も物語が進むにつれ、さらに大きくなっていきます。異世界のんびり農家は派手な展開は少ないですが、少しずつ村が出来上がっていく様子が面白い作品です。次は村がどのように発展するかと、ワクワクすることができます。

異世界のんびり農家は、魔法で何でも解決するような物語ではありません。主人公の火楽が試行錯誤を繰り返し、少しずつ村を発展させていきます。ひとつひとつの行動が丁寧に描かれていることで、読者はキャラクターに感情移入しやすくなります。ファンタジー作品では省かれやすいトイレ事情も、しっかりと描かれています。こうした丁寧でリアルな描写が、読者の興味を掻き立てるのです。

異世界のんびり農家の、感想ひとつ目を紹介します。異世界のんびり農家は小説家になろうの連載から始まり、書籍版小説、漫画、アニメとさまざまな作品が発表されました。書籍版の小説家になろうの原作には大きな違いはありませんが、漫画とアニメにはストーリー展開などに若干の違いがあります。しかし、小説家になろうの原作以外の作品もそれぞれ面白く、「全部好き」という感想が見られました。

異世界のんびり農家の、ふたつ目の感想を紹介します。異世界のんびり農家は、キャラクターたちが自給自足で生活していく物語です。自分たちの手で暮らしを作る展開が好きな人からは、高評価を得ています。異世界のんびり農家のようなスローライフに、「憧れる」という感想もありました。

異世界のんびり農家の、感想3つ目を紹介します。異世界のんびり農家には、キャラクターたちがかわいいという感想が多く見られます。女の子キャラだけでなく、村に住む魔獣や魔物たちもかわいいと評判です。特に、大きな蜘蛛の魔物である、デーモンスパイダーのザブトンがかわいいと人気でした。

異世界のんびり農家の小説のあらすじネタバレや、原作や漫画の感想などをまとめました。異世界のんびり農家は小説家になろうの原作が評判となり、書籍化と漫画化を経てアニメ化されました。深刻な展開が訪れないほのぼのとしたストーリーが、人気を集めています。あらすじのネタバレや感想を見て異世界のんびり農家に興味を抱いた人は、ぜひ原作や漫画などに目を通してみてください。