【ダンジョン飯】リンシャ・ファナはカブルー一行の魔術師！過去やその後は？

この記事では、『ダンジョン飯』に登場する冒険家パーティのリーダー・カブルーに恋する女性魔術師、リンシャ・ファナを特集します。これから、リンシャの過去やその後、そしてアニメ『ダンジョン飯』で彼女を演じた声優について解説していきますが、まずはその前に『ダンジョン飯』の作品情報をお届けしましょう。最初に作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

『ダンジョン飯』は、九井諒子による日本の漫画作品で、ファンタジー要素とグルメ要素を組み合わせた作風が特徴となっています。この作品は、年10回刊行されるKADOKAWAの漫画誌「ハルタ」にてvolume11からvolume107まで連載されました。著者の丸井にとって初めての長編連載作品で、累計発行部数は1000万部以上を記録しています（2023年12月時点）。

また、2022年8月10日にはテレビアニメ化が発表され、2024年1月4日からTOKYO MXなどで放送されました。さらに、この作品『ダンジョン飯』は漫画界での評価も高く、2015年度のコミックナタリー大賞で第1位、このマンガがすごい!2016（宝島社）ではオトコ編1位、THE BEST MANGA 2016 このマンガを読め！ 第1位などに輝いています。

ある日、遠く離れた島の墓地に、大きな地下の空間が現れました。その空間から這い出てきたボロボロの男は、自分を王と称し、千年前に消えたはずの「黄金の国」の存在を明かしました。その後、男はその王国が狂気の魔術師によって地下に封じられていること、さらには魔術師を倒した者に国を授けると言い残し姿を消しました。やがて一攫千金を狙う冒険者たちが小さな島に押し寄せる事態に発展していきました。

ここからは、この記事のメインテーマである『ダンジョン飯』のリンシャ・ファナの話題に移ります。リンシャは、カブルー率いる冒険者パーティーに同行する女魔術師です。このパーティーは、主人公のライオスたちとは別経路でダンジョンを目指していました。

彼女は、北方大陸に住む種族・トールマンに属する24歳の女性で、名前を縮めたリンという愛称で呼ばれています。黒髪をなびかせた美女で、東方人の血を引いているためかどことなく日本人にも似た容姿をしています。

そんな彼女の性格は強気でとても気が短いです。感情が高ぶると、怒っていなくても眉をひそめて厳しい表情を見せる癖があり、周囲から誤解されやすいようです。詳細については後述しますが、パーティーのリーダー・カブルーと幼馴染であり、彼に特別な感情を抱いていました。

リンシャ・ファナの能力や強さですが、彼女は非常に高い魔術の技量を持っています。その腕前は、カブルーが「パーティーを一撃で葬り去る」と絶賛するほどです。『ダンジョン飯』の作中では、キメラ化したファリンに「招雷」の魔術を放ち、大ダメージを与えました。

しかしながら、冒険者としては未熟な面が多く、魔物に関する知識が不足していたり、油断して些細なことで命を落とすこともありました。ちなみに、彼女のように組織に属さない魔術師は迫害されやすく、魔術学校に通う富裕層の魔術師たちからは見下されることもあるということでした。

ここからは、『ダンジョン飯』のリンシャの過去やその後について解説していきます。リンシャの両親は、東方群島から北方大陸へやって来た移民でした。迷宮の近くで魔術を使って生計を立てていました、地元住民に殺害されてしまいす。リンシャは両親の黒魔術疑惑の調査にやって来たエルフに保護されました。しかし、動物のように扱われ辛い経験をしたことから、エルフや他の長命種に苦手意識を持つようになりました。

エルフに保護されたリンシャでしたが、怯えて食事を取ることもできず、ますます衰弱していきました。困ったエルフたちは、2年前に彼女を保護したトールマンの少年、カブルーと引き合わせました。詳細は不明ですが、人付き合いが得意なカブルーがリンシャの心を開き、彼女は彼に好意を寄せるようになりました。

リンシャは、普段からカブルーに強く当たることがありますが、調子のいい彼が痛い目に合うのではないかと心配していることの裏返しであり、周囲の人たちにはバレバレのようです。ファンブックで公開された関係図によれば、リンシャはカブルーに対し「世界中の人間がお前に従うと思うな」と言っていますが、実際には彼女はカブルーのことが好きで、カブルーはリンシャを姉のような存在として見ているようです。

作中では明確には語られていませんが、リンシャの気持ちは対人スキルに長けたカブルーには見透かされている可能性があります。その根拠は、リンシャが幻術で混乱した際、カブルーが自分のことがわかるようにキスをしたことです。いくら非常時でも、自分に好意があるとわかっていなければ、そんな危険を冒すことはしないでしょう。

『ダンジョン飯』の本編が終了したその後のリンシャですが、カブルーとともに黄金郷メリニで薬師として働いています。他の仲間は皆、隣街のカーカブルードに移り住んでおり、リンシャはカブルーと二人きりの生活を送っています。

『ダンジョン飯』のファンブックの特典漫画では、王に就任したライオスに対し、カブルーが「私は人を見る目がある。あなたは将来、素晴らしい王になるでしょう」と言うと、「お世辞じゃないか…」とリンシャが突っ込む場面が描かれています。リンシャがその後カブルーとどうなったのか作中で明らかになることはありませんでしたが、カブルーの性格を考えれば、リンシャとは深い仲に進展する可能性が高いでしょう。

ここで、アニメ『ダンジョン飯』のリンシャ・ファナ役の声優・高橋李依（たかはし・りえ）を紹介します。高橋李依は、1994年2月27日に埼玉県で生まれた女性声優で、現在81プロデュースに所属し、声優だけでなく歌手としても活躍しています。

高橋李依は、埼玉県立越谷南高等学校出身で、放送部に所属していた際にアニメ甲子園2010-2011ボイスアクト部門で優秀賞を受賞しました。その後、81プロデュースの付属養成所である「81ACTOR’S STUDIO」に入所し、後に声優デビューを果たすことになります。

また、声優だけでなく歌手としても活動する彼女は、声優ユニット・イヤホンズのメンバー兼リーダーでもあります。さらにソロアーティストとしても活動しており、その幅広い才能で多くのファンを魅了しています。2016年には、第10回声優アワード新人女優賞、2022年には第16回声優アワード助演女優賞に輝いています。

次に、アニメ『ダンジョン飯』でリンシャ・ファナの声を演じた声優・高橋李依の主な出演作品や担当キャラをオルミーヌで紹介します。

• Re:ゼロから始める異世界生活（エミリア）
• この素晴らしい世界に祝福を！（めぐみん）
• 魔法つかいプリキュア！（朝日奈みらい／キュアミラクル）
• 【推しの子】（アイ）
• ようこそ実力至上主義の教室へ（椎名ひより）
• イナズマイレブン アレスの天秤 / イナズマイレブン オリオンの刻印（神門杏奈、坂野上昇ほか）
• からかい上手の高木さん（高木さん）
• Fate/Grand Order（マシュ・キリエライト）
• るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- (2023)（神谷薫）
• スナックバス江（明美）

ここまで『ダンジョン飯』のリンシャ・ファナ特集をお届けしてきましたが、最後にリンシャ・ファナに関する感想や評価をX（旧Twitter）より紹介します。

最初に紹介するのは、『ダンジョン飯』ではリンシャが思いのほか気に行っているという方のツイートです。彼女の性格から困り眉をした見た目など、何から何まで気になる存在のようでした。

こちらのツイートでは、アニメ『ダンジョン飯』を観た時、リンシャがイメージとは違うと感じられたのですが、再度漫画を読み返したところ、アニメの表現がしっくり来たそうです。アニメ声優・高橋李依のスキルのなせる業（わざ）かもしれません。

こちらの投稿者は、ずっとしかめっ面をしているリンシャが可愛いと呟いています。しかめっ面に対しては「気難しい」「怖い」という感想が一般的だと考えられますが、可愛いとなるのですから彼女がどれだけ魅力的かがわかるのではないでしょうか？

この記事では、「ダンジョン飯のリンシャ・ファナはカブルー一行の魔術師！」と題して、彼女の過去やその後、そしてアニメ『ダンジョン飯』でリンシャを演じた声優の情報などをお届けしてきました。

リンシャは、冒険者パーティーを率いるリーダーのカブルーに心惹かれる女魔術師です。彼女には、移民だった両親が殺害されるという悲惨な過去がありました。孤児になったリンシャはエルフに保護されるのですが、トラウマになるほどのひどい扱いを受けました。また、本編終了後のリンシャですが、カブルーと黄金郷メリニで薬師として働いています。二人きりの生活であり、やがては深い仲に発展することでしょう。