【ほどなく、お別れです】バッグの中身は？妊婦が美空に残したカバンの意味をネタバレ

葬儀場で働く霊感体質の主人公の活躍を描いたほどなく、お別れですの漫画は、悲しくも感動のエピソードが涙を誘う話題作です。ここでは、ほどなく、お別れですの妊婦編から、妊婦から美空に託されたバッグの中身についてネタバレ紹介します。その他、ほどなく、お別れですの漫画のカバンの意味や漫画のあらすじをまとめました。

ほどなく、お別れですの漫画は、2023年5月から「裏サンデー」で連載されている葬儀屋を舞台にした作品です。単行本は、2024年3月時点で計2巻が刊行されています。

込由野しほ先生の作画でコミカライズ化されたほどなく、お別れですの漫画。原作は、長月天音先生の同名小説です。

葬儀場でバイトをする主人公・美空は、就職活動中の大学4年生です。霊感体質から、普通の人とは異なる体験をしてきた美空。その能力を生かして、故人や遺族の心に寄り添います。以下では、ほどなく、お別れですの妊婦編から、バッグの中身をネタバレ紹介します。その他、ほどなく、お別れですのカバンの意味を考察しました。

その日は、不慮の転落事故で亡くなったん妊婦さんのお通夜が営まれていました。久しぶりにバイトに出た美空は案内役に就き、臨月を迎えた妊婦さんが目に留まります。見覚えのある顔だと思いつつ妊婦さんに声をかけ、会場まで案内しました。その際、大きなバッグを預かり、軽すぎる荷物に違和感を覚えながらエレベーターに乗り込みます。しかし、目的の階に到着した時には、妊婦さんの姿はありませんでした。

一方、美空の手元には預かったバッグがあり、確かに妊婦さんはいたはずです。その後、会場の遺影を確認し、先ほどの妊婦さんが故人だと確認した美空。葬祭ディレクターの漆原に相談します。不思議な体験談を聞き、誰かにバッグを届けるために来たと推測する漆原。また、バッグは故人にとって大切なものであり、夫に届けるように指示しました。

その頃、喪主を務める夫は妻の死を受け入れらず、悲しみに暮れていました。我が子の誕生を待ちわびる中、臨月を迎えた妻が歩道橋で転落死しました。お腹の子供も共に亡くなり、そのような状況でも2人のお葬式を上げなければなりません。そのような中、美空から見覚えのあるバッグを渡されます。

妊婦さんから渡されたバッグの中身はおむつでした。妻が生きていた頃、我が子を迎え入れる準備をしていた夫。おむつもバッグに詰め込んでおり、あの頃が一番幸せだったと思い出します。しかし、バッグにおむつを詰めてから一週間もたたないうちに、妻が転落死しました。誕生を待ちわびていたお腹の子供も助からず、一瞬にして大切な人を2人を失いました。

そんな夫に届けられたバッグには、これから天国へ旅立つ妻の決意と夫へのメッセージが込められていました。天国で子供を立派に育てるという決意を、おむつを詰めたバッグに託した妻。夫も、バッグが届けられたことは何か意味があると捉え、気持ちを強く持ちます。そして、妻と子供を天国に送るべく、最後のお別れをしました。

妊婦さんに声をかけたことで、彼女の気持ちを遺族へ伝えることができた美空。次の仕事は、病気で亡くなった少女の葬儀でした。我が子の死を受け入れらない母親の執念によって、成仏できずにいる少女。別れを惜しむ両者に対して、美空はどのように寄り添うでしょうか。以下では、ほどなく、お別れですのその後のあらすじをネタバレ紹介します。

大学4年生の美空は就職活動の真っ最中であったものの、いまだ内定がもらえずにいました。就活が上手くいかず、落ち込む日々を送る中、坂東会館で働き続けたいと思い始めます。当初は、立地や時給の良さで選んだものの、職場の雰囲気の良さに居心地を感じていました。クリスマスイブは予定がなく、シフトを入れていた美空でしたが、突然、社長室に呼ばれます。

12月24日は坂東会館で仕事をする予定でしたが、急遽、光照寺で行われる葬儀に出向くことになりました。漆原から指名された理由を聞いた美空。嬉しさと不安を抱えながら、当日を迎えます。

光照寺の住職・里見和尚は、坂東会館での葬儀でお経をあげる機会が多く、美空とも面識がありました。和尚の息子と共にお通夜の準備に取り掛かる中、霊柩車から棺が運び込まれます。

霊感が強いゆえに、棺から故人を気を感じ取ることができた美空。しかし、今回の棺は小さく、いつもと様子が違うと感じます。故人は病気で亡くなった少女であり、しばらくして遺族がお寺にやってきました。

亡くなった少女は比奈といい、まだ幼いために自分を死を理解できません。また、病気から解放された嬉しさから、あちこち走り回っていました。一方、母親は娘の死を受け入れらず、棺から離れようとしません。実は、美空が指名された理由は、比奈を天国へ送るためのサポートを行うことでした。

外は雪が降っており、息が白くなるほどの寒さでした。美空を真似して白い息を出そうした比奈でしたが、すでに亡くなっているためできません。これを機会に説得に当たった美空。しかし、両親と一緒に行けないことに、比奈は不満を募らせます。その頃、葬儀の準備に当たっていた漆原は、母親の執着が比奈の成仏を妨げていると推測します。

通夜を終えた美空は、比奈の件は里見和尚に任せて帰宅しました。美空には、生まれる前に亡くなった姉・美鳥がおり、仏壇にプリンが備えられていました。両親は姉のことを話してくれないものの、祖母から姉の存在を聞かされていた美空。そのためか、何かが起きる前日には夢の中で姉と会うことがありました。

比奈の葬儀を通じて、両親の気持ちをそれとなく知った美空。言葉には出さないものの、心の中では変わらず姉のことを思い続けていると感じます。

里見和尚との対話を通じて、自分の死を受け入れた比奈。その姿は霞のようにぼんやりとしていました。しかし、まだ幼いため、1人で遠くに行くことに不安を覚えていました。そこで、姉・美鳥と一緒ならば、天国に行けるのではと思いつきます。

美鳥を思う気持ちが通じたのか、美空の前に美鳥が現れました。一緒に天国に行くと聞き、比奈もようやく決心がつきます。しかし、比奈の母親はいまだ娘に執着し続けていました。このままでは、母親の執念で比奈が成仏できません。漆原は、母親を哀しみから立ち直らせるべく、策を練ります。

ほどなく、お別れですの最初のエピソードであり、故人の思いが涙を誘う妊婦編。主人公の美空に気が付いてもらえたことで、故人の意思が遺された家族へ伝わったでしょう。以下では、ほどなく、お別れですのバッグに関する感想や評価を紹介します。

ほどなく、お別れですの妊婦編にて、故人から美空へと託された大きなカバン。見た目に反して軽いバッグの中身は、大量のおむつでした。ほどなく、お別れですの中でもっとも印象的なシーンであり、原作小説でも涙を流した方も多いでしょう。故人と遺族の幸せな日々の象徴として描かれたおむつを詰めたバッグ。ほどなく、お別れですの漫画化を受け、胸に来るものがあると読者に感動を与えています。

葬儀場を舞台に、霊感体質を持つ主人公の活躍を描いたほどなく、お別れですの漫画。遺族だけでなく、故人とも対話をし、両者が気持ちよくお別れが出来る方法を模索する、新たな作風が注目を集めています。SNSでも、ほどなく、お別れですが面白いとの感想が寄せられています。また、ほどなく、お別れですは、美空の姉・美鳥が成仏できない理由など謎解き要素もあり、続きが気になるとの声も見られます。

葬儀場を舞台にした作品といえば暗いイメージが強いですが、今回取り上げたほどなく、お別れですは、涙を誘う感動のエピソードが注目されています。妊婦編では、おむつの入ったバッグが重要な役目を果たし、バッグに込められた故人の思いに、多くの読者が涙を流したでしょう。

ほどなく、お別れですのバッグの中身や、カバンの意味などをあらすじネタバレを交えながらまとめました。故人から遺された家族へ渡った大きなバッグ。天国で子供を立派に育てる、妊婦さんの強い決意が思い出のバッグとおむつに込められていました。我が子の誕生を目前に、妻とお腹の子供を亡くした夫。美空から渡されたバッグとその中身をきっかけに、前を向くことが出来ました。