【かがみの孤城】スバルの「血が出なかった」の意味は?マサムネとの約束やその後は?

「かがみの孤城」のスバルの「血が出なかった」の意味を考察しています。思春期の彼が「血が出なかった」というセリフを言った経緯を解説!学校に行けない理由や家庭環境、父親からもらった二つのものなどもネタバレしているため、気になる人は要チェックです。マサムネとどのような約束をしたのか、スバルのその後などもくわしく説明します。他にも、かがみの孤城のスバルに関する感想や評価も紹介しています。

【かがみの孤城】スバルの「血が出なかった」の意味は?マサムネとの約束やその後は?のイメージ

目次

  1. かがみの孤城のスバルとは?
  2. かがみの孤城のスバルの「血が出なかった」の意味や学校に行けない理由
  3. かがみの孤城のスバルとマサムネとの約束やその後
  4. かがみの孤城のスバルに関する感想や評価
  5. かがみの孤城のスバルの「血が出なかった」の意味まとめ

かがみの孤城のスバルとは?

かがみの孤城のスバルは、お城に集められた7人の中学生のうちの一人です。7人はそれぞれ違う時代から来ており、スバルは昭和時代の人物でした。本記事では、スバルの内面にスポットを当てて学校に行けない理由や、「血が出なかった」というセリフの意味などを考察しています。スバルのキャラに興味のある人は、見どころ満載です。

かがみの孤城の作品情報

かがみの孤城の概要

スバルが登場するかがみの孤城は、辻村深月先生による原作小説をもとに、漫画化や映画化された人気作品です。2017年5月に、ポプラ社よりハードカバー版が刊行されました。漫画版は武富智先生による作画で、全5巻が発売されています。また、2022年12月には原恵一監督による劇場アニメ版が公開されました。原作者の辻村先生は、「本作が誰かの城のような居場所になればいいという思いを込めながら書いた」と語っています。

かがみの孤城のあらすじ

主人公の安西こころは、不登校で家に引きこもる生活が続いていました。理由は同級生からいじめを受けていたためです。ある日、こころの自室で突然に鏡が光を放ち、同時に彼女は吸い込まれて異世界へと行ってしまいます。そこにはオオカミさまという謎の少女が存在し、こころと似た境遇の少年少女が6人集められていました。オオカミさまは子供たちを赤ずきんと呼び、「願いの鍵」を見つけた者は、願いが叶えられると告げます。

スバルのプロフィール

  • 名前:長久昴(ながひさすばる)
  • 生年:1969年(推測)
  • 所属:雪科第五中学校3年3組
  • 出身小学校:名倉小学校(茨城)
  • 家族構成:祖父、祖母、兄、父、母

かがみの孤城のスバルは、細身で背が高く不思議な雰囲気を持った少年です。色白で鼻の頭あたりにあるソバカスが特徴となっています。鏡の中の城へなかなか行けずにいたこころを、温かく迎え入れてあげるなど優しい性格です。

また、アキに対して問題児だと発言したときに、こころから嫌な感じだと指摘を受けます。その際に、自身が問題児だと言われて悲しかった気持ちを思い出し、アキとこころに謝ったのです。彼が問題児だと発言したときに、アキはその場にいなかったため、謝らなくても問題ありませんでした。しかし、正直に謝るところに彼の素直な性格が表れています。

スバルが祖父母の家で暮らしている理由

かがみの孤城のスバルは、両親と兄と暮らしていました。スバルも兄も不登校だったため、両親は二人のことを問題児だと決めつけて見放します。父親は自己中心的な性格で、自分のことは自分で責任を取るようにと怒鳴り散らすだけです。母親は子供たちを置き去りにして家出しました。

その後、父親は再婚をしたため、スバルは兄と共に祖父母の家へ引っ越したのです。しかし、祖父との関係は良好ではありませんでした。次第に兄は家へ帰らなくなり、良くない友達と付き合っている様子です。兄は自暴自棄になっているようにも見えました。スバルも自分の人生がどうなっても構わないと、投げやりな気持ちになります。

スバルが父からもらった二つのもの

かがみの孤城のスバルは、父親から素敵なプレゼントを2つもらいました。最も気に入っているのが「昴」という名前です。周りの人から歌のタイトルと同じだと言われており、おそらく1980年にリリースされた谷村新司さんの「昴」のことでしょう。昴は「プレアデス星団」の和名を意味し、別名「六連星(むつらぼし)」ともいいます。

また、2番目に好きなものは、父親が使っていたウォークマンです。カセットテープで音楽を聴いているシーンが描かれています。1979年に販売開始されたソニーのポータブルテープレコーダーのようです。

映画『かがみの孤城』公式サイト

かがみの孤城のスバルの「血が出なかった」の意味や学校に行けない理由

スバルの「血が出なかった」のセリフの意味

かがみの孤城でこころがスバルの記憶を見るシーンでのセリフです。彼が髪を脱色している場面で、「あの子が血が出なかったのは、きっと初めてじゃなかったからだ」という心理描写のセリフがありました。このようなセリフを言った理由は、以前に兄の彼女の友達から、初体験のときに女は血が出ると聞いたためです。

この時期のスバルは、髪を染めたりピアスをあけたりして、派手でキラキラしている兄のようになりたかったのでしょう。スバルのセリフの裏を読むと、少し背伸びをしてみたいという意味にもとれると考察できます。

兄ちゃんの彼女の友達が、初めてセックスすると女は血が出るんだよ、と言っていたことを思い出して、少し笑う。あの子が血が出なかったのは、きっと初めてじゃなかったからだ。

スバルが学校に行けない理由

かがみの孤城のスバルにも、学校に行けない理由がありました。映画版では、学校に行けない理由が具体的に描かれていません。しかし、原作小説や漫画では、学校に行けない理由や過程がくわしく描かれています。彼は中学3年生に進級するタイミングで、東京の祖父母の家へ引っ越しました。母親は家出をして帰って来ず、父親は再婚をして新しい生活を始めます。

環境が変わり親しい友人もいなかったため、クラスになかなか溶け込めませんでした。新学期の大切な時期に学校が面倒でサボってしまい、余計に行きにくくなった様子です。したがって、学校に行けない理由は、いじめられた訳ではありません。学校に行けない理由が、ただのサボり癖だったため、自身も申し訳ないと言いました。

スバルだけ喜多嶋先生との出会いがない理由

かがみの孤城で「僕のために必死になる人なんか誰もいない」というスバルのセリフがあります。かがみの孤城の喜多嶋先生は、6人の子供たちのために必死で戦ってくれました。しかし、スバルだけ喜多嶋先生と出会わなかったのです。ここでもまた、自分のために必死になってくれる人はいませんでした。

生きることに投げやりになっていたスバルは、まだ自分は何もしていないことに気づきます。そして、何かをやりたいと思ったのでした。彼は1985年の時代からお城に来ています。「心の教室」に鮫島先生から誘われたのは、晶子が大学に入学した1996年頃です。したがって、1985年にはフリースクール自体が存在していないと考察できます。そのため、スバルと喜多嶋先生は出会わなかったのでしょう。

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かがみの孤城のスバルとマサムネとの約束やその後

スバルとマサムネとの約束

かがみの孤城のマサムネは、あるゲームを作った人物が、自分の知り合いだと周囲に話します。その後、嘘をついていたことがバレてしまい、彼は「ホラマサ」と名付けられ、仲間外れにされました。マサムネは、このことが原因で不登校になったのです。事実を知ったスバルは、「目指すよ今からゲーム作る人マサムネが、このゲーム作ったのオレの友達って言えるように」と約束しました。

スバルのその後はどうなった?

その後、スバルはマサムネとの約束通り、大人気となったゲーム「ゲートワールド」を作り、有名なクリエイターになりました。「長久六連(ながひさろくれん)」という名前で活動します。マサムネとの大切な約束として、スバルの潜在意識の中に残っていたのでしょう。ちなみに、映画では時間の制約の関係上、スバルのその後は描かれていません。小説や漫画のほうで描かれているため、くわしく知りたい人はチェックしてみましょう。

かがみの孤城のスバルに関する感想や評価

かがみの孤城は非常に面白く一気に読んだという感想があります。最後にスバルがマサムネに言ったセリフが好きで、涙が溢れたという声も上がっていました。スバルがマサムネの嘘を、真実に変えたのが激アツだったと感動した人も多くいます。髪を染めたり血が出なかった話をするスバルや、他の子供たちのことを決して純粋なだけの存在にしない点も、かがみの孤城の魅力だと思うという評価もありました。

かがみの孤城は、映画でも充分面白いけれど、文庫本は情報量が全然違うという声がありました。文庫本のほうが7人の個性がより一層際立ち、特にスバルやアキのことを100倍好きになると思うという感想もあります。スバルとマサムネの約束のセリフやシーンも、文庫本には細かく書かれているそうです。

かがみの孤城のアキは喜多嶋先生だったことが分かり、城のメンバーとその後も関わっていくのだろうなと思ったという声がありました。ただ、スバルだけは喜多嶋先生と接点がなかったため、ほぼ独力で自分の人生を良くしていったのだろうと考察するファンもいます。読者の中には、かがみの孤城でスバルが最も頑張ったキャラだという人もいました。

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かがみの孤城のスバルの「血が出なかった」の意味まとめ

かがみの孤城のスバルが「血が出なかった」と言ったセリフは、相手の性行為が初めてではないという意味でした。同時に、少し背伸びをしたい、兄に近づきたい彼の心理がうかがえます。また、彼が学校に行けない理由は、両親の離婚や祖父との不仲の可能性が高いです。思春期のスバルの心の動きにも注目してみると、さらにかがみの孤城の作品を楽しめるでしょう。

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