【かがみの孤城】映画の結末はどうなった?感動のラストや最後のメッセージの意味は?

「かがみの孤城」の映画の結末についてまとめています。感動のラストはどうなったのかもネタバレ解説!エンドロールで登場する最後のメッセージの意味も説明しているため、気になる人はチェックしてみてください。また、本作を通して、原作者が伝えたいことも考察しています。他にも、それそれのキャラの記憶は残ったのか、その後についても載せているため必見です。かがみの孤城の結末に関する感想や評価も紹介します。

【かがみの孤城】映画の結末はどうなった?感動のラストや最後のメッセージの意味は?のイメージ

目次

  1. かがみの孤城とは?
  2. かがみの孤城の映画の結末やラストはどうなった?
  3. かがみの孤城の登場人物に記憶はある?その後は?
  4. かがみの孤城の結末に関する感想や評価
  5. かがみの孤城の結末まとめ

かがみの孤城とは?

かがみの孤城の概要

「かがみの孤城」は、辻村深月先生によるファンタジーミステリーの小説です。2013年11月号から2014年10月号まで、「asta*」にて連載されました。さらに、2017年には加筆修正を行った上で、ポプラ社より単行本が刊行されます。2018年には本屋大賞を受賞し評価を得ました。2023年10月時点で、累計発行部数が200万部を突破する記録も達成しています。2022年12月には、原恵一監督によるアニメ映画版が公開されました。

かがみの孤城のあらすじ

中学1年生の安西こころは、同級生からのいじめが原因で不登校が続いていました。引きこもりになった彼女は、突然に光を放った鏡に吸い込まれて、別世界へ行ってしまいます。そこは、おとぎ話に登場するようなお城があり、見知らぬ6人の中学生が集められていました。彼らも心と同様に不登校の生徒たちです。オオカミの仮面を被った少女が、その場にいたみんなに、あることを告げるのでした…

映画『かがみの孤城』公式サイト

かがみの孤城の映画の結末やラストはどうなった?

かがみの孤城の映画の結末やラストは、どのようになったのかをネタバレしています。どの子の願いが叶ったのか、なぜ子供たちは選ばれたのかも解説しているため、気になる人は要チェックです。また、最後のメッセージの意味や、かがみの孤城が伝えたいことも考察しています。

かがみの孤城の映画の結末やラストをネタバレ

中学生の少年少女が、ある日突然に鏡の世界に吸い込まれてしまいます。不思議な世界にあるかがみの孤城には「オオカミ」と名のる少女がいました。オオカミさまは、願いの叶う部屋の鍵を見つけるように、彼らへ指示します。その鍵で部屋を開けて入れば、願いを叶えることができると言いました。

孤城のルールとして、鍵を見つけて願い事をした時点で、孤城生活での記憶はすべて抹消されます。また、期限は3月30日で、鍵を見つけても見つけなくても決別となり、孤城生活を忘れなければなりません。最も注意すべき点は、城へ入れる時間が9~17時までとなっており、時間外にいるとオオカミに食べられてしまうということです。

その後、少年少女の一人のアキが、17時を過ぎても城に残っていたことで、こころ以外の6人はオオカミに食べられました。こころは6人を救うために謎を解き、アキがルールを守らなかったことを許して欲しいと願います。彼女の願いは受け入れられて、仲間たちを救ったことで、絆がさらに深くなりました。また、謎を解く過程で、オオカミさまが幼い頃に死亡したリオンの姉であることが分かります。

姉がみんなと巡り合わせてくれたと、リオンは感謝しました。そして、リオンは「みんなのことを忘れたくない」と、姉に願いを叶えてほしいと言います。オオカミさま(リオンの姉ミオ)は、弟の願いを叶えてあげました。新学期になり、こころは母親やアキの協力のもと、学校へ行くことを決心します。登校初日に転校してきた少年リオンは、記憶を失っていなかったため、迷わずこころに駆け寄り声をかけたのでした。

かがみの孤城の最後のメッセージの意味

かがみの孤城の映画では、エンドロールで最後のメッセージが表示されました。これは誰へ向けての最後のメッセージなのか、気になった人も多いでしょう。最後のメッセージは「中村隆 本当にとても美しい芸術を…」という内容でした。

中村隆さんは本作の美術監督で、かがみの孤城をはじめ原恵一監督の多くの作品を、一緒に手がけてきた人物です。亡くなる直前まで、二人で作品について語り合うほどの仲でした。かがみの孤城は、中村隆さんの遺作となります。最後のメッセージには、原恵一監督から中村隆さんへの感謝と敬意が込められていると考察できます。

かがみの孤城で伝えたいこと

かがみの孤城で作者が伝えたいことは、何だったのでしょうか?辻村深月先生は「一人一人の痛みの形は違う、全員のことを救いたいと思うのは傲慢だし限界がある。そう感じたからこそ、今回はこういう話になったのです」とインタビューで語りました。

世の中には、さまざまな理由で苦しんでいる子が多くいます。また、自身の苦しみに対して、周囲の人たちから理解してもらえないという、孤独感を持った子もいるでしょう。そのような社会の実態を書くことで、私たちに伝えたいことを物語にしたと考察できます。そして、本作のキャラクターが「一人ぼっちじゃない」と救われたり、心が前向きになれる過程なども、伝えたいことの一つとして描かれていました。

かがみの孤城は、悩みを抱えている子たちがいる社会の実態と、前向きになれる希望が誰にでもあるということが伝わってくる作品です。また、自分なりの解釈で、作者が伝えたいことを結末から感じ取るのも良いでしょう。

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かがみの孤城の登場人物に記憶はある?その後は?

ネタバレ①アキに記憶はある?

孤城ルールでは、現実世界に戻るときに記憶が消されます。こころの相談を聞いてくれた喜多嶋が、実はアキの正体でした。物語の結末では、アキはこころの先生として、現実世界で再会します。アキの記憶が残っているのかは、はっきりと描かれていませんでしたが、消滅している可能性が高いです。

ただ、記憶は消え去っても、感情は残っているかもしれません。孤城で過ごした日々の中で感じたことは、忘れていないとも考察できます。「こころに助けられた」ということが、無意識のうちに感覚として残っていた可能性もあります。

ネタバレ②リオンに記憶はある?

リオンは孤城を発つときに、仲間のことを覚えておきたいと願いました。そして、オオカミさまは「善処する」と答えます。このことから、リオンの記憶は残っていると考察できます。その後、現実世界でリオンは、迷わずこころに駆け寄り「同じクラスだね」と話しかけました。オオカミさまが孤城を作った理由は、リオンの願いを叶えるためです。そのため、結末でリオンの願いを叶えてあげており、目的を果たせたのでした。

ネタバレ③他のキャラに記憶はある?

孤城ルールの内容から、他のキャラたちの記憶は残ってない可能性が高いです。ただ、先述のように記憶を失っても、孤城で経験した際に感じた気持ちや心動きは、無意識に残っているのでしょう。なぜなら、その後多くの仲間たちは、前を向いて未来へ歩み出したためです。これこそが、かがみの孤城が伝えたいことだったのかもしれません。

ネタバレ④フウカのその後は?

その後フウカがどうしているのか、物語の中では明かされていません。幼少期の彼女はピアノの神童とされていたため、普通に子供らしい生活ができませんでした。このことからも、フウカのその後はピアノから解放されて、普通の女の子として未来を歩み始めていると考察できます。

ネタバレ⑤こころとリオンは付き合う?

かがみの孤城は、こころとリオンの再会という結末でした。リオンからこころに駆け寄り、一緒に学校へ行くシーンが描かれています。リオンに声をかけられて、こころは頬を赤らめ恥ずかしそうでした。二人の表情は大変明るく、これから恋愛関係へ発展する可能性は充分にあります。

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かがみの孤城の結末に関する感想や評価

かがみの孤城はしっかりと伏線が張られて、それらの回収と物語の結末までの運び方が、綺麗で面白かったという感想が上がっています。 それぞれが抱える「悩み」に関しても、時代を問わず共通して言える内容だからこそ、世代問わず共感できたという声もありました。問題を直視しなければいけないと思えるストーリー性もメッセージ性もある内容に、満足したという評価もあります。

かがみの孤城の物語の内容が、非常に良かったという評価が上がっています。さまざまな秘密が明かされていき、驚かずにはいられなかったという感想もありました。また、結末を知ってても泣いた、キャラの成長に感動したという声もあります。本を読んでも映画を観ても、大号泣してしまっという人もいました。

かがみの孤城は現代ならではの作品で、見応えがあったという評価が上がっています。登校拒否という辛いテーマがあったものの、結末は救いがあって良かったという感想も上がっていました。秘密や謎が多く登場し、結末で納得させられる展開が好きだったという声もあります。他にも、結末を知ってる状態で2回目見ると、「ここにも伏線あったのか!」って感じで面白いという人もいました。

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かがみの孤城の結末まとめ

かがみの孤城の結末は、感動したという声が非常に多かったです。本作は、登校拒否などさまざまな苦しみを抱えた子が登場しました。孤城で仲間たちと過ごすことで、結末ではそれぞれのキャラが、前を向いて未来へ進んでいく姿が描かれます。メッセージ性を含む見応えのある作品のため、機会があればぜひ映画または小説を見てみてください。

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