サトシとセレナのキスシーンを考察！人気ヒロインと二人の関係についてまとめ

1996年に任天堂から発売されたRPGソフト「ポケットモンスター」、通称ポケモンはゲーム発売から22年の時が経った今でも子供達から愛される作品となっています。また、ポケモンが始まった当初見ていたとされる世代も、自分の子供と共に観ているなどの「ポケモン返り」と呼ばれる現象も起きている中、ファンの間でもっとも注目されている回がこのXY＆Zにはあります。

それがポケモンXY＆Zの最終回「終わりなきゼロ!また逢う日まで!!」での主人公・サトシとヒロイン・セレナが見せたキスシーンでした。これまでポケモンでは友情をテーマに描かれているシリーズが多かったために、今回最後の最後で恋愛要素を織り交ぜてきた事から、今までポケモンシリーズを見ていたファンの間でも話題となりました。ここではそのキスシーンについて詳しく調べた情報を使って説明していきたいと思います。

ポケットモンスター作品において、第一作とも言えるアニメ・ポケットモンスターから登場し続けている少年になります。相棒のピカチュウと共に、「ポケモンマスター」と呼ばれる伝説の存在を夢見て旅をしています。様々なポケモンと出会い、別れて成長する物語は子供だけでなく大人の心も惹き付けてしまいます。

最初は無垢な少年が大きな夢を目指して冒険しているように描かれいたが後のストーリーで幼少期に森で迷子になったところ野生のポケモンたちに助けられ「ポケモントレーナーになって、ポケモンたちと一緒に冒険がしてみたい」という夢に変わったのだと感じさせられます。

また、作中ではまだ描かれていないが父親や祖父もポケモントレーナーであった事が母・ハナコのセリフから読み解く事ができるため、まだまだ描ききれていないサトシの設定も多いのではないかと考えられています。

性格は純粋とも単純とも取れるが、負けず嫌いなところもあり挑発などにはすぐに乗ってしまうなどの冷静さを失うシーンが多いです。また、褒められて調子に乗ってしまい失敗してしまう事もあるため、その度に反省したシーンが描かれています。

ポケモンの事を家族・親友と思っている部分が強いために、自分の私利私欲のためにポケモンを使おうとするロケット団などの悪の組織と呼ばれるものを嫌う事があります。しかし初期からピカチュウを狙っているムサシ・コジロウ達とは場合によっては手を組んだりするシーンも有るため、悪の組織＝悪者という認識ではなく「ポケモンを傷つける者」＝悪者と認識している事がわかります。

仲間として共に冒険する相手を第一に考える事の出来る優しさを持っている少年ではあるのだが、その優しさが時として仲間を心配させる欠点に変わってしまう場面もしばしばあります。誰かが危険な目に合わなければならないなどの場面では真っ先にその危険に飛び込むなどしてみせるため、作中でも仲間からお叱りを受ける事があります。

アニメ作品では元気で明るいイメージのあるサトシですが、小説版のポケモンでは幼少期はいじめられていたという設定も隠されています。幼馴染のシゲルがちょっかいを書けて遊ぶようになるまでは１人でポケモンと遊んでいたり山や川に１人で探検していたなどの描写も描かれていました。

そして実は今回のシリーズであるXY＆Zのヒロイン・セレナとも幼少期に１度だけ会っていた事がシリーズ内で描かれていて、オーキド博士のポケモンサマーキャンプにて怪我をしてしまったセレナへの応急処置にハンカチを貸してあげていました。しかしサトシ本人はサマーキャンプに参加していた記憶はおぼろげにありましたが、セレナからハンカチを返されるまで思い出す事ができなかったようです。

ポケモンXY＆Zのヒロインとして登場したのがセレナです。このセレナという少女が一体どういった夢や思いをその胸に描いてサトシ達と共に旅をしているのかを説明していきたいと思います。

実は過去にポケモンのヒロインとして登場していた少女達には原作(ゲームソフト)内にてベースとなるキャラが存在しています。そのイメージを崩さないようにイメチェンなどがほとんど行われませんでした。しかしセレナだけはトライポカロン初挑戦で失敗してしまった事から心機一転するために原作モデルの長髪をバサリと切ってしまいます。

この事からセレナがポケモンで初のアニメオリジナルキャラクターと言われるようになりました。元々はなりゆきからポケモントレーナーを目指していた少女でしたが、サトシ達と旅をする事で自分が何を目指して旅をするのかという強い決意を持っていくシーンも成長が綺麗に描かれている話題になりました。

セレナはサイホーンレーサーの母を持っており、幼い頃からポケモンと触れ合う機会が多かった事もあるためにポケモンに対しての愛情はとても深いものです。そのため、自分の元に来てくれたポケモンには心から誠意を見せている事から多くのファンの心を掴んで離しません。

また、相棒とも呼べる間柄になっているイーブイ(現在は進化してニンフィア)とはヒャッコク大会の優勝を目指しながらもつかの間の休息をしている時に出会いました。野生でありながら華麗なステップを踊るイーブイに感心します。そこからその時の感謝の気持ちを込めてイーブイに花かんむりを渡すセレナやそれをかぶりながらダンスをするイーブイなどが描かれている回になりました。

この時に友達となったイーブイはとても人見知りをしてしまうため、どうしてもサトシ達におびえてしまうシーンが続いていましたが、セレナが優しく接する事でゆっくりとではありますが心を開いていくシーンも描かれています。また、その優しさは自分のポケモンだけでなくサトシ達のポケモンにも向けられている優しさでもあります。

ヒロイン・セレナの声を演じていたのは牧口真幸さんです。これまでに「それいけ！アンパンマン」でノットちゃんを演じたり、「NARUTO-ナルト-疾風伝」でマイト・ガイの幼少期を演じたりしていました。2013年からスタートした「ポケットモンスターXY」でヒロインに抜擢され、その後からは「GO！プリンセスプリキュア」で演じるほど女の子キャラが定着していきました。

実は牧口さんはシトロンとユリーカのオーディションにも参戦しており、中でもユリーカが第一希望とされていました。しかしヒロインとしての声に抜擢され、そこから真っ直ぐで優しい少女・セレナを演じる流れになったとされています。

しかしポケモンのトークショーに参加された際にはセレナの雰囲気に合わせた衣装で登場するなどセレナを意識している点は多いようです。またセレナとしてドリドリを歌うシーンなども声優でありながら安定した音程を持っていると言われています。

また、ファンの中にはセレナとして牧口さんに歌を歌ってほしいという声もある事からセレナの声を演じるにあたって牧口さんが適任であったのだと感じる事ができます。今後ポケモンにセレナが登場する際には声優も変更する事なく牧口さんが演じてほしいという意見も数多くありました。

今作で最も注目されているのがサトシとセレナの関係性になります。今までもヒロインと呼べる女の子達がいましたが、セレナのようにサトシに対して真っ直ぐな思いを向けている子は少なかったかのようにも感じられます。ここではこの２人の関係性について切り込んでいきたいと思います。

セレナは幼少期、オーキド博士のキャンプに参加して怪我をしているところをサトシに助けられた過去があります。サトシ自身はその記憶はありませんでしたが、セレナにとっては忘れる事のできない思い出となっていました。そのため、テレビでサトシを目にした時から「サトシに会うため」にポケモントレーナーを目指しました。セレナとサトシの奇妙な関係はここからスタートしてとも言えます。

その後トライポカロンで敗退した際に、自分の覚悟をきちんと認識して心機一転するために長かった髪をバッサリと切った際にはロケット団のコジロウから「失恋したのか？」と勘違いされるシーンなども描かれている事から、セレナのサトシへの思いはサトシ以外にはバレているのがわかります。

しかしセレナ自体もシトロンに「サトシはあこがれの人」と告白している点から恋心は自覚しているようにも感じられます。サトシだけがその思いに気付く事がなく、告白されるまですれ違いのような関係ができて上がってしまっていました。

サトシが女性トレーナーとのバトルで「バトルに勝ったら付き合って！」と提案されるなどのシーンでは顔を真っ赤にして動揺する場面も描かれている事が多かったために、見ていたファンからは「サトシの鈍感！」という声も飛んでいたほどでした。

しかしそれ以上にサトシの事を見ているのだと感じさせられたのがハクダンジムでの敗北によるスランプの際のアドバイスしたり、エイセツジムでの敗北による自暴自棄の際にサトシと正面からぶつかるなどサトシ自身を常に見ているからこそ発せられる言葉だと言われています。現にこの時の叱咤によりサトシは本来のバトルスタイルを思い出し、勝利を収める事ができました。

このポケモンXY＆Zで最も注目されているのがやはり最終回で描かれたキスシーンになります。きちんとした描写は描かれていないですが、別れ際に移された足元やその後の顔を真赤にする仲間たちなど、様々な点からこのキスシーンについて考察していきたいと思います。

ポケモンでは過去にもサトシに恋心を秘めている女の子が登場するシーンがありました。しかしその全てが友情に変わって終わるのが今までのセオリーでしたが、このXY＆Zではヒロインとしてセレナがきちんと自分の気持ちをサトシに伝えて終わっています。

確かに伝えなければ友情としての今の関係性も変わる事はありませんが、同じポケモントレーナーとしてではなく、サトシはポケモンマスター、セレナはポケモンコーディネーターという全然別の道を進む事を選んでいます。そのため、今後また共に旅ができるかと考えればほぼ不可能に近い状態です。そのため、セレナは今の曖昧な関係のままではなく、きちんと自分自身の思いを伝えようと思われます。

また今回セレナとサトシが別れた句稿で乗るはずだった飛行機の名前は「ラティアス航空H71便」で、ここにも今回のキスシーンについての秘密が隠されていると言われています。実はポケモンでは過去に１度だけサトシが女の子とキスをしているシーンが描かれています。それは「劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス」にでラティアスが人間の姿になってキスをしています。

確かに「ポケモンが人間の姿になって」のキスシーンではありますので、男女のキスかと言われるとあやふやな点も残りますが、感謝を込めるキスならばその描写が描かれている事からセレナのサトシへのキスシーンは完全に恋心が描かれているのではないかと考えられます。

また、この飛行機の名前でもあるH71ですがこのHは「ホウエン地方」の略とされています。そして71はポケモン図鑑のナンバーと言われています。ホウエン地方のナンバー71のポケモンは「クチート」になり、この事から「口と」という言葉が連想される事からファンの間では唇へのキスだったのではないかと言われています。

サトシとセレナの最終回で起こったキスシーンやこれまでの関係性をまとめてみましたがいかがだったでしょうか？長年愛されている作品「ポケモン」だからこそ今までは友情だけがテーマと思われていました。しかしこのXY＆Zではもう１人の主人公として登場したセレナによって、恋愛という観点でも楽しむ事ができるようになりました。

また、「旅をする」という着眼で見ていたために大人びて見えていたサトシ達がまだ「10歳」の少年少女である事を思い出す事が出来たシリーズでもありました。恋愛や友情、自分自身との葛藤などが綺麗に描かれている事でポケモンとの友情関係、男女の気持ちの違い、それぞれが持つ考え方などを感じる事が出来たとも言えます。

今後何らかの形でヒロイン・セレナがサトシと共に旅をするシリーズが描かれないかとワクワクするファンもいる仲、今回のキスシーンを最後に夢が叶うまで会わないという関係性で描かれるのを期待している人も少なくありません。大人ですら魅了してしまうポケモンの今後に期待度も高まります。