2018年09月21日公開
2018年09月21日更新
ようこそ実力至上主義の教室への軽井沢恵がヒロインに?実力や平田との関係も考察
「ようこそ実力至上主義の教室へ」は原作は衣笠彰梧、イラストはトモセシュンサクのライトノベル作品です。「ようこそ実力至上主義の教室へ」は進学・就職率がほぼ100%を誇る超名門校、高度育成高等学校を舞台に主人公である綾小路清隆が様々な陰謀を巡らせる学園抗争のストーリーになります。そこの生徒である軽井沢恵ですが、物語が進むにつれてメインヒロインの立ち位置に近づいていきます。今回は軽井沢について、その実力や平田との関係も交えて考察していきます。
目次
ようこそ実力至上主義の教室への軽井沢恵がヒロインに?実力もネタバレ考察!
「ようこそ実力至上主義の教室へ」の軽井沢恵は、Dクラスに配属された女子生徒の一人です。物語の序盤ではあまりストーリーに絡んでこないキャラクターですが、原作ライトノベルでは4巻では軽井沢の過去や彼氏である平田洋介との真の関係性が明らかになり、物語でも重要なキャラクターになっていきます。今回は軽井沢恵について彼女の過去や平田との関係などのネタバレも交えながら、考察していきます。
ようこそ実力至上主義の教室へのあらすじをネタバレ紹介!
「ようこそ実力至上主義の教室へ」は希望する職種・志望校への就職および進学がほぼ100%という驚異の実績を誇る超名門の進学校、東京都高度育成高等学校を舞台にした物語です。敷地面積は約60万平米もあり、東京ドームが12個も入るなど広大な土地を持っています。校内には様々な商業施設やアメニティが最新の設備で導入されています。
生徒たちは髪型や私物の持ち込み等も制限されておらず、比較的自由度の高い生活を送ることができます。ただし、入学するにあたって校内の寮生活が義務となり、親類を含む外部との接触が禁じられることになります。つまり、生徒たちは入学後、高度育成高等学校という外部から隔絶された環境で生活する必要があるということになります。
「ようこそ実力至上主義の教室へ」の主人公は綾小路清隆という男子高校生です。常にやる気がない気怠そうな雰囲気を醸し出して、目にも覇気がありません。他人とのコミュニケーションもあまり得意ではなく、入学当初は友達がうまく作れずクラス内でも孤立気味になるほどでした。実際1年D組に配属された綾小路は、入学当初は隣の席の堀北鈴音やクラスのアイドル的存在の櫛田桔梗ぐらいとしか話をしていません。
そんな綾小路をはじめとしたDクラスの生徒たちは入学してすぐに、1ポイント1円相当のポイントが10万ポイントも入学した生徒全員に配布されており、毎月1日になるとポイントが振り込まれることを担任の茶柱先生から伝えられます。突然大金を手にした生徒たちは喜び、学園内で悠々自適な生活を送ります。授業中に私語・居眠り・サボタージュをする生徒が現れるほどでしたが、教師たちは黙認していました。
進学校とは思えないような光景が広がる4月中でしたが、5月1日になるとDクラスの生徒たちは驚くことになります。毎月1日になるとポイントが振り込まれるという話だったにもかかわらず、なんとDクラスの生徒には1本とも振り込まれていなかったのです。疑問に思った生徒が茶柱先生に確認すると、すでにポイントは振り込まれていると言われます。ここで、高度育成高等学校の隠されていたシステムが明らかになります。
この学校の生徒は入学試験で成績がよく、能力が高いと判断された生徒から順番にAクラスからDクラスへと配属されます。そして、入学後は生徒の授業態度や成績などが学校側から査定されます。その結果、毎月1日に振り込まれるポイントの基準である、クラスポイントがクラスごとに決定されるというのです。4月中のDクラスへの査定の結果、クラスポイントは0ポイントということでした。
学校側からDクラスは無能の集まりという烙印を押され、4月中にポイントを使い切ってしまっていた生徒は絶望することになります。そんな中、Dクラスの中でも比較的ポイントを残していた生徒が二人いました。主人公の綾小路清隆とヒロインの一人である堀北鈴音です。綾小路は5月1日時点で82235ポイント所持していました。今後の物語でどのようにポイントを使っていくかが見所になるでしょう。
堀北に至ってはほとんどのポイントを残して生活していました。なぜなら、4月中の学園生活の中でとあることに気づいていたためです。それは、入学と同時に生徒たちに10万ポイントも配布されているにもかかわらず、ポイントを持たない生徒のための救済措置ともいえるものが、学園内に多数存在していたことです。ここで堀北は、毎月1日にポイントが振り込まれても、いずれ足りなくなる状況が来ると予想していたのでしょう。
Dクラスが0ポイントの状態からクラスポイントを手に入れるためには、まず中間テストでCクラス以上の成績を取る必要があります。ただし、赤点を出した生徒は即退学という厳しい罰則付きです。4月中にサボっていた生徒がいるDクラスには難度が高い課題でした。そこで、自分がAクラスでなくDクラスに配属されたことが納得できない堀北が、DクラスをAクラスにするために勉強会を開く計画を立てます。
主人公の綾小路も堀北に協力するよう強引に迫られ、巻き込まれていくことになります。しかし、Dクラスには重大な「欠陥」ともいえる特徴が生徒一人一人に存在するため、一筋縄ではいきません。今後の物語で明らかになるであろうその特徴があるため、生徒一人一人から目が離せません。このように、「ようこそ実力至上主義の教室へ」はクラス間の対立やクラス内で起きる事件を描いた学園抗争物語になります。
主人公の綾小路の性格
「ようこそ実力至上主義の教室へ」の主人公である綾小路清隆ですが、一見やる気のなくて何事にも興味関心が薄い男子高校生に見えます。しかし、その真の実力は学力、身体能力どちらにおいても他を圧倒するほどの驚異的な力を持ち、能力的には作中トップクラスを誇ります。また、周囲の人間を自分の駒に過ぎないと考えるような冷徹な思考も併せ持っており、軽井沢も駒の一つに過ぎないと考えています。
ようこそ実力至上主義の教室への軽井沢恵とは?
「ようこそ実力至上主義の教室へ」の軽井沢恵はどのようなキャラクターなのでしょうか?一応Dクラスの女生徒のまとめ役として、少し登場する軽井沢ですが、序盤ではほぼストーリーにかかわってきません。しかし、原作の4巻から彼女の過去と彼氏である平田洋介との真の関係性が明らかになります。物語が進むにつれて重要なキャラになるため、ここでは軽井沢の過去や平田との関係についてネタバレも含めてご紹介していきます。
軽井沢恵はどんなキャラ?
「ようこそ実力至上主義の教室へ」の軽井沢恵のプロフィールをご紹介すると、学力D-、知性D-、判断力C-、身体能力D、協調性E+と平均であるCを大きく下回る能力になっています。しかし、入学試験の際の面接では「基本能力では計り知れない求心力のようなものを持った生徒」としてある種のカリスマがある生徒と判断されています。
実際物語の中でも、Dクラスの女子生徒たちのまとめ役をして、リーダー格を担っています。クラスメイトの信頼からDクラスの代表を務める平田洋介とも付き合っており、クラス内では高位をキープしています。ただし、強気な性格をしているためか、彼女を嫌う生徒もいるようです。コミュニティや性格を問わず仲良くする櫛田桔梗とは異なり、軽井沢は人を選んで仲良くするところがあります。
ようこそ実力至上主義の教室への軽井沢恵がヒロインに?その実力とは?
軽井沢恵は、原作の1巻から3巻を収録した「ようこそ実力至上主義の教室へ」の第1期アニメではほとんどストーリーにかかわってこないため、登場回数が少なめです。しかし、原作では4巻から彼女の過去が明らかになり、7巻では「ようこそ実力至上主義の教室へ」のメインヒロインに最も近い存在と噂されるほどになります。ここでは、軽井沢恵について原作の4巻や7巻のネタバレも交えながらお話していきます。
軽井沢恵の隠された過去
「ようこそ実力至上主義の教室へ」のDクラスの中では、ボス的な立ち位置をキープしている軽井沢ですが、過去にひどいいじめを受けた経験があります。その結果精神的な悩みを抱えており、どんな手段を使っても自分の身を守ろうと動く傾向があります。自分を守ろうとする気持ちが強すぎて、時には自分の気持ちすらも偽り行動するほどです。コミュニティのボスを維持しようとするのも、この過去が原因といえるでしょう。
そんな弱みともとれる軽井沢の性格に、主人公の綾小路は気づきます。そこで、綾小路はCクラスの真鍋たちを使って軽井沢を追い込みます。いじめられた過去がフラッシュバックしてがたがたと震えることしかできなくなった軽井沢に綾小路が、守ってやる代わりに今後は自分のために動けと脅します。こうして軽井沢は綾小路に操られる駒として物語に深くかかわっていくようになります。
「ようこそ実力至上主義の教室へ」のメインヒロインに?
こうして綾小路に弱みを握られて、駒のように使われることになった軽井沢ですが、物語が進むにつれて心境の変化がみられるようになります。最初はもちろん脅されて仲間になったため、綾小路の指示にも嫌々従う軽井沢でしたが、あらゆる事件のなかで暗躍する綾小路のことを知るにつれて、協力することもやぶさかでなくなり、「ようこそ実力至上主義の教室へ」のヒロインとしての立場が固まりはじめます。
さらに、原作の7巻のストーリーをネタバレすると、Cクラスの龍薗がDクラスの裏で糸を引いている人物「X」の正体を知るために、軽井沢を標的にします。龍薗は軽井沢を屋上に呼び出し、人物「X」の正体をはかないと過去にいじめを受けていたことを吹聴すると脅されます。水バケツをかけられるなどリンチにされることで、過去がフラッシュバックし怯える軽井沢ですが、綾小路のことを信じて口を割りません。
そこで綾小路は軽井沢を助けに入り、武闘派だと思われたアルベルトや石崎すら圧倒して倒します。綾小路はあくまでも利己的な判断で軽井沢を助けますが、彼女はそれを知りません。また、真鍋から脅された事件をはじめとした、一連の出来事が綾小路によって仕組まれたと知っても、軽井沢は依存するしかないのです。こうして、軽井沢が「ようこそ実力至上主義の教室へ」のメインヒロインであるとの噂が広がるようになります。
ようこそ実力至上主義の教室への軽井沢恵と平田との関係は?
「ようこそ実力至上主義の教室へ」のメインヒロインになりつつあるとお話ししましたが、本来の彼氏である平田洋介との関係はどうなのでしょうか?実は軽井沢と平田は付き合っているように見せかけていますが、真の関係はそうではありません。ここでは、軽井沢と平田の関係について過去のネタバレも交えながらご紹介していきます。
そもそも平田洋介とはどんな人物?
「ようこそ実力至上主義の教室へ」の平田洋介はDクラスの代表役をしており、クラスメイトからの信頼も厚い人間です。Dクラスの中心になって動くことが多く、特別試験などでは生徒たちを指揮する様子も見られます。無人島の特別試験では、精神的に追い詰められて心の弱さが露呈することもありましたが、特筆するほどの欠点が見当たらず、なぜDクラスに配属されたのかわからない人間の一人です。
軽井沢と平田の真の関係
「ようこそ実力至上主義の教室へ」の序盤では、軽井沢と平田は付き合っており、恋人関係であるという風に描かれています。しかし、二人の本当の関係は恋人ではなく、平田が軽井沢を守っているという一種の協力関係にあるといえます。軽井沢は自分がいじめられないように平田を隠れ蓑にしているだけで、平田はそれに協力しているにすぎないということです。
平田洋介も過去にいじめに関して苦い記憶があります。自身がいじめられていたわけでないですが、幼いころからの友人が、中学でいじめられていたのを助けることができませんでした。その結果、平田の友人は飛び降り自殺を図り、以後意識不明の重体になっています。このことから、誰にでも優しく手を差し伸べられる人間になろうとして、軽井沢の件にも協力するようになったのです。
しかし、豪華客船で行われた特別試験の際に、その関係が破綻し始めます。軽井沢がCクラスの真鍋たちに因縁をつけられたときに、平田に仕返しをしてほしいと相談したところ、真鍋たちにも肩入れして要求を引き受けませんでした。そのため、軽井沢のことを平田が綾小路に相談し、この件を解決するように頼んだのです。ここで綾小路が軽井沢の本性に気づき、軽井沢を策にはめるに至りました。
ようこそ実力至上主義の教室への軽井沢恵についてまとめ!
いかがだったでしょうか?アニメ版の「ようこそ実力至上主義の教室へ」しかご存じない方は、まだ軽井沢恵が物語にかかわってくることを知らない方も多いでしょうから、驚いたかもしれません。しかし、物語が進むにつれて、主人公の綾小路からすると使える駒の一つになるため、ストーリーに深くかかわってくる重要人物になるのは間違いありません。
軽井沢のほうも、最初は脅されて始まった関係ですから、心情的には綾小路を信用しきれない様子でしたが、徐々に綾小路のことを知るにつれて、彼を信用し始めています。むしろ好感を寄せているといっても過言ではない描写が、ところどころに描かれてすらいるほどです。「ようこそ実力至上主義の教室へ」はヒロイン候補が何人かいますが、今後の内容次第では軽井沢がメインヒロインになる日も遠くないかもしれません。
「ようこそ実力至上主義の教室へ」はまだまだ回収されていない伏線も多く、見所が多い作品です。軽井沢と綾小路の今後の関係も気になるところですが、綾小路の隠された過去や真の実力についても隠されていることが多い状態です。アニメ版の「ようこそ実力至上主義の教室へ」も非常に面白い作品ですが、先が気になる方はぜひ原作のライトノベル「ようこそ実力至上主義の教室へ」もぜひご覧になってはいかがでしょう。