【ピエロマン】漫画のネタバレあらすじ！動機不明のピエロに恐怖するミステリーホラー

無意識の悪意が犯行を呼ぶ異色のミステリーホラー・ピエロマンの漫画。著作の映画化が決まった山村虎時でしたが、ある晩、自身の著作のキャラ・ピエロマンに襲われます。犯行動機も分からないまま、追い詰められていく虎時。果たして、ピエロマンの目的は何でしょうか。以下では、ピエロマンの漫画あらすじネタバレや登場人物をネタバレ紹介します。その他、ピエロマンの正体や犯人、漫画の感想をまとめました。

ピエロマンは、本田真吾原作・高橋伸輔作画によるミステリーホラー作品で、2022年から「週刊漫画ゴラク」にて連載されています。

ピエロマンの原作者・本田真吾先生は、「ハカイジュウ」や「サイコ×パスト 猟奇殺人潜入捜査」で人気を集める漫画家で、ピエロマンで初の漫画原作を担当しました。作画担当の高橋伸輔先生は、「テッペン ～那須川天心物語～」で知られる漫画家です。

以下では、ピエロマンの正体や虎時が狙われる理由など、謎多き展開が興味を引くピエロマンの漫画あらすじをネタバレ紹介します。

漫画家デビュー15年目にして、ようやく作品がメディア化された山村虎時。念願の映画化に、漫画家仲間や関係者と喜びを分かち合います。また、私生活では若くてかわいい妻にも恵まれ、虎時は人生の絶頂を感じます。しかし、彼の人生はある人物の登場により、大きく狂わされました。帰宅後、何者かに拉致され、妻と共に拘束された虎時。目の前には自身の漫画「復讐道化」に登場するピエロマンが立っていました。

状況を理解できない中、漫画のセリフをそのまま発するピエロマン。虎時にクイズを持ち掛けます。妻が夫に言いたいことは何か、虎時はすぐさま妊娠だと答えます。しかし、答えは間違いであり、正解は編集者との不倫でした。その直後、妻を凶器で殺害したピエロマン。同時に、「無自覚な悪意の代償」を虎時に支払ってもらうと意味深な言葉を残しました。

ピエロマンとの一件後、職場で目を覚ました虎時。アシスタントたちが心配そうに見つめる中、テレビのニュースで妻の殺害が報じられました。さらに虎時が容疑者と疑われ、玄関には警察が来ていました。ピエロマンの仕業だと悟った虎時は、ひとまず編集部へ向かいます。そして、電車内で再びピエロマンと遭遇し、妻の事件は序章にすぎなかったことを知らされます。

そして、ピエロマンに誘われるままハロウィンに沸く渋谷の街に向かい、制限時間内にピエロマンを捕まえるゲームを課されます。さらに、虎時に懸賞金がかけられ、人々が迫ります。危機的状況に見舞われながらも、何とかピエロマンを捕まえた虎時。マスクを取ると、アシスタントの宮間が見えました。彼の犯行動機は、月に一度のネーム批評会で放った虎時の無自覚の悪意にありました。

プロデビューを目指して、下積み生活を必死に耐えていた宮間。しかし、彼の夢は虎時の何気ない一言によって砕かれました。漫画そのものが下手だと指摘されたことがトラウマとなり、自分の漫画が描けなくなりました。そして、ある人物からピエロマンの仮装が送られて虎時の妻を殺害したこと、自分は頼まれただけと明かします。真実を明かした直後、宮間の上半身が爆発しました。

その後、漫画家仲間のサユリに匿われた虎時。一方、サユリの自宅にもピエロマンの衣装と手紙が届けられました。手紙の内容から、虎時に恨みを抱いていそうな人間に送られたと察し、誰もが次のピエロマンになる可能性があります。その頃、漫画編集部ではピエロマンによる第二の犯行が行われ、編集者たちが殺害される様子が動画配信されました。

画面には、虎時の担当編集者・長内をいたぶるピエロマンの姿が映り、虎時の妻が編集者と不倫していたことや、虎時の「復讐道化」が盗作だったと暴露しました。編集部に向かった虎時はピエロマンと対峙し、その正体が漫画家仲間の服部と判明します。ヒット作に恵まれず、編集部からも冷遇されていた服部。「復讐道化」の漫画は、服部のデビュー作から着想を得たものと判明します。

虎時の成功は服部のおかげともいえるも、虎時はあたかも自分の手柄のようにふるまっていました。もちろん悪意はないものの、その振る舞いは服部にとって許せないものでした。漫画家としての人生に絶望し、死ぬことも考えた服部。そんな彼を救ったのがピエロマンでした。このまま人生を終わらせたくないとの思いから、服部は復讐道化に変貌します。

自分では誰の恨みを買っていないと思っても、無自覚に悪意を与えていた事実を突きつけられた虎時。離婚した前妻との娘も誘拐され、絶体絶命のピンチに陥ります。そこで、頼みの綱として元妻に匿ってもらい、その後の計画を練ります。そんな中、元妻から子供が描いた絵を見せられます。それは虎時の母親から預かったもので、包丁を持った殺人ピエロが描かれていました。子供時代に、ピエロの絵をしきりに描いていた虎時。

その時の記憶は覚えていないものの、何か手がかりが掴めると思い始めます。そこで、アシスタントをしていた犬飼先生に協力をあおぎ、ピエロマンをあぶり出しました。ボロボロになりながらも、何とかピエロマンの爆破に成功した虎時。その後、警察官の敷島に捕まりました。

虎時と敷島は子供時代によく遊んだ仲であり、ピエロマンの話を聞いた敷島は30年前の事件との関連を疑います。30年前、ピエロの格好をした男による連続殺人事件が起き、刑事だった敷島の父親が単独捜査をしていました。しかし、敷島刑事は何者かに殺害され、敷島は父親の事件の真相を追い始めます。そこで、犯人と接触した可能性のある虎時に目をつけ、当時のことを思い出させようと廃遊園地の跡地に連れ出しました。

ミラーハウスにピエロマンがいたことを思い出す虎時。しかし、事件の手がかりは掴めませんでした。その時、2人の前に大勢のピエロマンが出現し、オリジナルと思われる人物が前に出ました。敷島の父親の警察手帳を見せつけ、彼こそが真犯人だと確信した敷島。圧倒的な強さを誇るオリジナルには勝てず、2人は車で逃げることにします。しかし、車の上にピエロマンが乗りかかり、凶器で襲い掛かります。

虎時を襲った一連の騒動は、30年前に起きたピエロ男による殺人事件との関連が濃厚になります。事件解決のためにも、当時の記憶を思い出そうとする虎時。一方、漫画家仲間のサユリは、ピエロマンと手を組んだことで闇落ちします。

以下では、主人公・虎時や彼の無自覚な悪意に翻弄された人々との関係も気になる、ピエロマンの登場人物・キャラをネタバレ紹介します。

漫画家歴15年の38歳で、「復讐道化（リベンジクラウン）」で初の映画化を果たしました。同時に、自身の作品に登場するピエロマンによる騒動に巻き込まれ、虎時の人生は一変します。

虎時の2人目の妻で、彼の元アシスタントでした。夫の作品の映像化を受けて喜び合うも、ピエロマンの騒動の最初の犠牲者になりました。

虎時の漫画仲間であり、作品はアニメ化されています。実は、ピエロマンと陰で繋がっており、黒幕の1人と推測されます。

虎時の漫画家仲間であり、サユリと同様、自身の作品が映画化されています。ピエロマンの騒動を受け、黒木も犠牲になりました。

虎時の漫画家仲間であり、ヒット作に恵まれないまま42歳になりました。虎時に個人的な恨みを持っており、本物のピエロマンにそそのかされ、2人目のピエロマンになりました。

「漫画ゴクラク」の編集部であり、虎時の担当編集者です。ピエロマンに扮した服部に編集部を襲撃され、自身も大怪我を負いました。

虎時と離婚した妻との間に生まれた娘で、年齢は15歳です。両親が漫画家だった影響から自身も漫画を目指していました。しかし、母親から反対され、ピエロマンの誘拐事件に巻き込まれました。

虎時の前妻で、夫の不倫が原因で離婚に踏み切りました。自身も漫画家として活動していたものの、娘が漫画家になることは反対です。娘に夢を諦めさせるべく、ピエロマンの騒動を計画しました。しかし、結菜の殺害には無関係だったことが判明します。

虎時のアシスタントであり、プロデビューを目指して長い下積み生活を送ってきました。しかし、虎時の何気ない一言から漫画が描けなくなってしまい、虎時への復讐を目論みます。また、作中で最初のピエロマンであり、本物によって爆死しました。

以下では、先の読めないストーリー展開と圧倒的な画力で読者を引き込む、ピエロマンの漫画の面白い魅力を紹介します。

38歳になってようやく漫画家としての地位を確立した山村虎時。漫画家としての人生もこれからだという場面で、思わぬ騒動に巻き込まれました。その原因は、自身の無自覚の悪意にあり、彼に恨みを持つ者が犯行に及んでいます。また、虎時は幼少期にピエロの絵をよく描いており、その中には目を疑うような絵もありました。幼少期からの無自覚な悪意が、ピエロマンの事件の引き金になったとも考察できるでしょう。

虎時の無自覚の悪意が引き金となったピエロマンの騒動。作中では、30年前に起きたピエロ男による児童連続殺人との関連が浮上しました。偽物のピエロマンによって様々な騒動が引き起こされる中、本物のピエロマンは誰なのでしょうか。

「ピエロマン」の漫画といえば、リアリティあふれる圧倒的な画力は外せません。セリフが少ない分、作画が見やすくなり、緻密な描写が恐怖を掻き立てます。

以下では、虎時が子供時代に関わったと推測される過去の事件との関連が示唆される、ピエロマンの正体や犯人を考察しました。

最初に出現したピエロマンの正体から、犯人は村山虎時に恨みを持つ人物だと予想されました。また、初期はSNSを駆使して虎時を追い詰めており、ITに強い人物とも考えられます。4巻にてようやく登場した本物のピエロマン。30年前の殺人事件との関係も疑われ、その正体がますます気になるでしょう。

作中では、虎時に恨みを持つ宮間や服部がピエロマンに扮して犯行に至ったことから、ピエロマンは複数犯の可能性が浮上しました。後に本物のピエロマンが登場したものの、虎時に恨みを持つ者がいる限り、新たなピエロマンが出現する可能性はあります。

ピエロマンにそそのかされ、彼の傀儡となった人々は皆、虎時に恨みを持っていました。その原因は虎時の無自覚の悪意にあり、中には彼の一言で人生を狂わされた者もいます。しかし、虎時としては何気に言ったつもりであり、悪意はありません。一方、言われた側の目線で受け止めると、虎時のセリフには悪意が込められているとも解釈できます。

もしかしたら、虎時がピエロマンに襲われる理由は、彼の無自覚の悪意にあるかもしれません。また、彼は過去の連続殺人事件にて、犯人と思われる男と接触した経験がありました。その時の出来事を自身の作品に投影させてしまい、犯人の恨みを買った可能性も否定できないでしょう。

30年前の事件が出てきたことで、ようやく登場した本物のピエロマン。虎時を襲った一連の騒動の首謀者と推測され、これからも偽物を使って虎時を追い詰めていくでしょう。果たして、ピエロマンの正体は何者か、虎時とはどのような繋がりがあったのでしょうか。虎時の30年前の記憶が、過去と現在に起きたピエロマンの事件解決の鍵になると考察されます。

以下では、動機不明のピエロマンの犯行への恐怖や謎多き展開が気になる、ピエロマンに関する感想や評価を紹介します。

あらすじネタバレのように、自身が創作したキャラクターに扮した犯人に追われる、異色の復讐サスペンスが注目を集めるピエロマンの漫画。本物のピエロマンが現れたことで物語はターニングポイントを向かえるも、犯人の正体や目的は分かりません。一方、虎時が過去に関わった事件との繋がりが浮上しています。虎時の子供時代に何が起きたのか、作中では謎解き要素も多く、面白いとの感想が寄せられています。

最初と2番目に出現したピエロマンの正体は、虎時に個人的な恨みを持つアシスタントと漫画仲間と判明しました。次に出てくるピエロマンは、2人と同じ動機で虎時を襲うと予想され、感想の中には、犯人は虎時のアシスタント全員との意見も見られます。本物のピエロマンが登場した後も、偽物のピエロマンが襲ってくる可能性はあります。もしかしたら、宮間以外のアシスタントたちが、ピエロマンとして復讐に乗り出すかもしれません。

本物のピエロマンの正体や虎時との繋がりなど、ミステリー要素が面白いとの感想が寄せられるピエロマンの漫画。やや過激な作画が怖さを引き立てているでしょう。また、SNSではゾクッとする展開が面白いとの感想も見られ、他にはないサスペンス作品としても注目されています。虎時は本物のピエロマンを追い詰めることが出来るのか、次に虎時に復讐を目論む人物は誰か、先の読めないストーリー展開が読者を夢中にさせます。

ピエロマンの漫画あらすじネタバレや登場人物、犯人や目的、感想などをまとめました。4巻にてようやく本物が姿を現したピエロマン。しかし、彼の正体は伏せられており、虎時を襲う動機も不明です。虎時に復讐したい人間を利用し、虎時を追い詰めるピエロマン。果たして、彼の目的は何でしょうか。虎時との関係も気になるでしょう。