【葬送のフリーレン】デンケンはマハトに勝利した？二人の関係と師弟対決の結末は？

この記事では、片眼鏡と長い髭が特徴の実力は魔法使いのデンケンと魔王直属の幹部「七崩賢」の一人、大魔族マハトを特集します。これから、二人の関係と師弟対決の結末を中心に解説していきますが、まずはその前に『葬送のフリーレン』の作品情報をお届けしましょう。

『葬送のフリーレン』は、山田鐘人とアベツカサのコンビが手がけるファンタジー漫画で、小学館の『週刊少年サンデー』にて2020年から連載中です。斬新な設定や魅力的なキャラクター、胸に響くドラマ性などで高い評価を得ており、マンガ大賞や手塚治虫文化賞などの賞を受賞しています。

また、2022年にはアニメ化が発表され、2023年9月からテレビアニメが放送されています。アニメは、マッドハウスが制作し、声優の種﨑敦美が主人公・フリーレン役を演じています。

主人公のフリーレンは、勇者ヒンメルたちとともに魔王を倒し、王都に帰ります。祝いの宴の席で、仲間たちと50年後の再会を約束して別れます。フリーレンは趣味の魔法収集の旅に出ますが、50年後にヒンメルを訪ねると、彼は老いて死亡しかけていました。フリーレンはヒンメルの人となりを知ろうともしなかった自分を悔い、「人を知るための旅」に出発します。

デンケンは、『葬送のフリーレン』4巻37話の一級魔法使い選抜試験に登場した老魔法使いです。ヒンメルが亡くなってから30年後の時点で78歳でした。ある一級魔法使いによると「経験豊富で狡猾な宮廷魔法使い」で、血なまぐさい権力闘争を生き抜いてきた人物だそうです。

彼は一級魔法使いと同等の実力がありながら、今まで選抜試験を受けてきませんでした。37話で受ける気になったのは、一級魔法使いしか行けない北部高原にある妻の墓に参るためでした。見た目は権力に執着する気難しい老人ですが、実際は面倒見が良くて正直で冷静な、凄腕の魔法使いでした。また、必要であれば殴り合ってでも勝とうとする情熱的な一面も持っています。

『葬送のフリーレン』のデンケンは、正直で冷静な性格で、仲間と協調することができます。権力者としての横暴さがあるかと思われていますが、本質は正直な性格をしています。普段は冷静で落ち着き払った態度をしていますが、一級魔法使い選抜試験では仲間と助け合う姿も見せました。また、子どもがいないことも影響しているのか、ラオフェンをまるで本当の孫のように大切にしています。

『葬送のフリーレン』の黄金郷のマハトは、七崩賢の一人で、最後の大魔族と言われています。大陸魔法協会が管理する大結界で、自作の黄金郷の中にずっと封じ込められていました。防御も解除もできない呪いや、すべてを黄金に変える魔法（ディーアゴルゼ）を使います。また、持っている服を武器に変えて戦闘に使うこともできます。

600年前にフリーレンを倒した唯一の人物であり、現在のフリーレンでも手に負えないことから七崩賢の中でも最強と言われています。かつて、自分が滅亡させた村の神父に出会ったことで、人間のことを知りたいと思い始めました。人間が持つ「悪意」や「罪悪感」という感情がどういうものなのか、理解しようとしたのです。人類との共存を望みつつも、実際には殺戮を繰り返す生涯を送りました。

デンケンと黄金郷のマハトの関係ですが、元々は二人は魔法の師匠と弟子の関係でした。ところが最後には激しい対決に突入することとなり、物語はクライマックスへと向かいます。デンケンは、マハトとのこの対決に備え、特別な魔法「ゾルトラーク」の修得に精を出していました。

この魔法は、黄金郷のマハトを制するための決定打となりました。デンケンは長い年月をかけてこの技を磨き上げ、マハトとの決戦に挑みます。また、デンケンは魔法の技術だけでなく、戦略的な思考力も磨き上げ、この戦いに備えました。デンケンの準備は単なる魔法の習得だけでなく、心理面の備えも含まれていました。

デンケンとマハトの最終決戦は、お互いの力の極限に挑戦する熱戦となりました。デンケンは巧みにマハトの魔法を返し、最終的には彼を打ち破ることに成功しました。この壮絶な戦いは、デンケンの魔法収集の頂点を築き、同時に二人の長い関係にけりを付けました。デンケンの勝利は、彼の魔法の進化と師匠という関係にあったマハトを超えたことを意味したのです。

師と弟子という関係を超えて壮絶な闘いを展開した二人ですが、彼らは死亡したのでしょうか？デンケンは、マハトを打倒する一方で、直前に受けた槍の傷によって地に倒れました。重傷を負ったデンケンでしたが、仲間の懸命の看護で命を取り留めました。ヴァイゼを旅立つ頃にはすっかり良くなり、妻の墓前で勝利を報告していました。

その後、デンケンは『葬送のフリーレン』の本編には一度も登場していません。領主グリュックは、自身と貴族の悪事が正義のもとに裁かれるよう手はずを整えたと語っています。デンケンはグリュックの婿養子であり、グリュックが引退した後に領主に就く可能性もあります。つまり、デンケンは死亡していません。

デンケンの穏やかな表情から察すると、領主にならなかったとしても、故郷で妻との思い出を大切にしながらのんびりと過ごすのではないでしょうか？一方のマハトは死亡したのでしょうか？マハトは戦いでデンケンを圧倒しますが、気が緩んだ隙に攻撃を受け致命傷を負います。瀕死の状態でグリュックと再会した後、デンケンに追い詰められ、とどめを刺されます。黄金郷のマハトは最後に死亡しました。

デンケンの妻は、レクテューレという名の女性です。ヴァイゼという城塞都市の支配者グリュックの一人娘で、デンケンは彼女と結婚し、グリュック家に婿入りしました。妻のレクテューレは生まれつき病弱で、デンケンは財力を尽くして彼女を助けようとしましたが、20代半ばの若さで亡くなってしまいました。

デンケンは最高位の魔法使いになるために試験に挑みますが、それはただ「故人となった妻に会いに行く」ことが目的でした。年老いてもなお妻への愛を忘れない彼の様子は、心に深く残るものがあります。

デンケンは子供の頃から黄金郷のマハトに魔法を教わっていました。この時期は、二人の関係の土台となりました。マハトはデンケンに魔法の基本を伝え、彼の成長に大きく寄与しました。この時期、デンケンはマハトの影響を深く受け、彼の強さと知識に尊敬の念を抱いていました。デンケンが魔法使いの進路を選択するにあたって、マハトは師として重要な役割を果たしました。

デンケンの成長とともに、マハトの教えは厳しくも正確で、デンケンは彼から多くの魔法技法を学びました。一方で、デンケンは若いころから、マハトに勝つことを目標にしていました。この目標は、魔法修練の原動力となり、彼の成長に密接に関わっていました。彼の修練は単なる学習ではなく、いつかマハトに相対するための備えでした。

マハトとの戦いは、デンケンの魔法使いとしての人生で、最も偉大な目標のひとつでした。デンケンの魔法修練は、技術を習得するだけでなく、マハトに対峙するための心の強さを育む過程でもあったのです。繰り返しになりますが、マハトはデンケンにとって師であり、影響力のある人物でした。彼の強さと知恵は、デンケンの成長に大きな影響を与えました。

黄金郷のマハトによると、デンケンの魔法は「人類の魔法の歴史そのもの」です。人類の魔法が飛躍的に発展した時代を、魔法と共に生きてきたため知識も豊富です。選抜試験では、フリーレンを除けばデンケンは最高の実力を示しました。二次試験では、正確で冷静な判断で若い魔法使いたちを指揮していました。その実力の高さは、後にマハトに勝ったことからもわかるでしょう。

デンケンは観察力にも優れていて、フリーレンの微かな魔法の癖にも気づきました。そして、一級魔法使い合格の特典として、100年もかかる神話時代の魔法「呪い返しの魔法（ミステイルジーラ）」を修得しました。これは呪いと判定したものを自動的にはね返す魔法です。

魔力探知は、魔力のある相手の位置を探る能力です。一級魔法使い選抜試験では、水に含まれた細かな魔力を察知するという実力を示しています。例えばメトーデと比較すれば精度では劣りますが、普通の魔法使いよりも技術力が高いことがわかります。

デンケンは多くの戦いを切り抜けてきた魔法使いであり、若い魔法使いよりも知識や経験が豊富です。フリーレンやゼーリエなどの長寿族には劣りますが、一級魔法使い選抜試験ではその知識を使って仲間を守りました。

デンケンは年老いているのにもかかわらず、忍耐力の強さも特徴の一つです。自分にとっては弱さを嘆き悲しむよりも、いかに最後まで戦い続けるかが大切だと考えています。デンケンはどんな強さを誇る相手と対峙しても、またどんな重傷を受けても最後まであきらめませんでした。

黄金郷マハトと戦った時、デンケンはエーデルが感知した100年分の記憶を分かち合い、分析する能力を見せています。分析速度はフリーレンには敵いませんが、魔法使いの中でも稀に見る能力者の一人です。

人を殺す魔法（ゾルトラーク）は、腐敗の賢老クヴァールが作り出した魔法です。威力や魔法耐性の打ち消し、そして速度に優れた貫通魔法で、今では人間でも使える普通の魔法になっています。展開した魔法陣からビームのような攻撃を発射し、軌道を変えることで相手の防御のすきを狙うこともできます。

防御魔法とは、攻撃を防ぎ守り切る魔法のことです。六角形の壁を出して展開することで、ほとんどの魔法攻撃を遮ることができます。しかし魔力消費が多く、部分的な使用にしないと数十秒で魔力がなくなってしまうという欠点があります。さらに、防御魔法は絶対的な堅牢性をもっているわけではないので、強力な物理攻撃を受け続けると壊れる可能性があります。

竜巻を起こす魔法（ヴァルドゴーゼ）は、デンケンの魔法の中でも派手で強力なものの一つで、フリーレンとの戦闘で使用されました。風の力を利用して大きな竜巻を発生させ、敵に大きなダメージを与えます。

こちらは風を強い火に変えて攻撃する技です。竜巻を起こす魔法と組み合わせることで効果的に敵にダメージを与えることができ、物語では連携技として使われています。

こちらの魔法は、多数の光線を敵に向かって放つ技です。止まることのない光の弾を打ち込むことで、反撃の機会を敵に与えない強力な技でもあります。

「呪い」と判定したものを自動的にはね返す魔法で、黄金郷のマハトと戦う時に使いました。防御魔法の全開に匹敵するほどの多くの魔力を使うため、使うタイミングを見極める必要があります。

魔力がなくなったデンケンが、最後の手段として繰り出したのが「殴り合い」でした。試験に合格するためにやむを得ず使いました。文字通り拳と拳がぶつかり合うというもので、今ではデンケンを象徴する攻撃手段となっています。

黄金郷のマハトは、穏やかで戦いを好まない魔族でした。しかし、一級魔法使いなど優秀な魔法使いの集団を一瞬で全滅させるなど驚異的な戦闘能力を持っています。600年前にフリーレンに勝利した上、今の彼女でも手が出せないほどのすさまじさから、七崩賢の中でも最強と言われています。

ここまで『葬送のフリーレン』のデンケンと黄金郷のマハト特集をお届けしてきましたが、最後に二人に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

フェルンはフリーレンの成長を見守り、彼女に魔法の楽しさや人間の温かさを教えました。また、マハトはデンケンに魔法を教え、その成長を見守りました。確かに出会ったときに年上だった者はいつまでも年少者を子ども扱いしてしまうものかもしれません。

デンケン役の声優は、若いながらも実力派でありデンケンの熱さや内面をよく表現していると評判のようです。黄金郷編は、デンケンとマハトの師弟関係や戦闘シーンが見どころです。楽しみに待ちましょう。

デンケンは、魔法の知識や技術だけでなく人間としても成長しているようです。この投稿者のように、関わってきた人を大切にする紳士という感想を抱いた人も多かったことでしょう。

この記事では「葬送のフリーレンのデンケンはマハトに勝利した？」と題して、デンケンと黄金郷のマハトの強さや二人の関係、そして師弟対決で死亡の結末となったのかどうかなどについて解説してきました。

魔法の師匠と弟子の関係だったマハトとデンケンですが、やがて二人は命を懸けて対決することになります。デンケンにとってマハトは師匠であると同時に、倒すべき目標だったのです。デンケンは巧みにマハトの魔法を返し、最後はマハトを打ち破ることに成功しました。

この戦いでデンケンは重傷を負いますが、仲間の懸命の看病もあり命を取り留め死亡しませんでした。一方のマハトは、デンケンを圧倒しますが気の緩みから攻撃を許し致命傷を負います。最後はデンケンにとどめを刺され死亡しました。