【葬送のフリーレン】ゲナウは第一次試験官！強さ・魔法や相棒を亡くした過去とは？

『葬送のフリーレン』の主人公は、魔法使いであるエルフのフリーレンです。魔法使いが存在する葬送のフリーレンの世界には、「大陸魔法教会」という団体があります。大陸魔法教会では、魔法使いたちのレベルを認定する試験が行われています。フリーレンたちは一級魔法使いになるべく、この試験に臨みました。

葬送のフリーレンのゲナウは、フリーレンたちが一級魔法使い試験を受験する際に出会った試験官です。一級魔法使い試験終了後も作中に再登場し、大きな活躍を見せました。本記事では、葬送のフリーレンのゲナウの強さや魔法、過去や他のキャラとの関係などを解説します。まずは、ゲナウの基本的なプロフィールと、葬送のフリーレンでの登場回を見ていきましょう。

葬送のフリーレンは、魔王を倒した後の勇者一行の後日譚を描いた物語です。2020年から、週刊少年サンデーで連載が始まりました。葬送のフリーレンは2022年にアニメ化が発表され、2023年の9月から放送が開始しました。葬送のフリーレンはアニメになったことで注目度が増し、さまざまなコラボ企画なども行われています。

エルフのフリーレンは、勇者ヒンメルに誘われてパーティーに加わります。フリーレンたちは魔王を討ち果たし、王都へ凱旋しました。勇者パーティーは王都で解散し、それから50年後にヒンメルが亡くなります。フリーレンはヒンメルの葬儀で、ヒンメルのことを何も知らない自分に気づきます。後悔の涙を流したフリーレンは、ヒンメルの死をきっかけに、人間を知るための旅に出るのでした。

葬送のフリーレンのゲナウは、大陸魔法協会に属する一級魔法使いです。ゼーリエの弟子として、さまざまな任務を請け負っています。フリーレンたちが受けた一級魔法使い試験では、一次試験の試験官として登場しました。髪の毛をきっちりと七三分けにした細い目の男性で、取っつきにくい雰囲気をまとっています。ゲナウは魔族の動きが激しい北部高原の出身で、大陸魔法協会でも北部高原の魔族討伐を担当しています。

ここでは、葬送のフリーレンの何話でゲナウが登場したか、ゲナウの登場回について詳しく解説します。まずは、ゲナウの初登場回を見ていきましょう。ゲナウが初めて作中に姿を現したのは、原作の第37話の「一級試験」です。ゲナウはこの登場回で一級魔法使い試験の試験官として姿を現し、受験者を前に一次試験の内容を説明しました。次の登場回は、第38話の「隕鉄鳥（シュティレ）」です。

ここでゲナウは、一次試験のルールをさらに詳しく受験者たちに解説しました。その後の一級魔法使い試験編でのゲナウの登場回は、第43話の「特権」、第44話の「隕鉄鳥（シュティレ）奪還」、第45話の「水を操る魔法」、第46話の「もっと美味しい味」です。第47話以降は、しばらくゲナウの登場回はありません。久しぶりにゲナウが登場したのは、第71話の「討伐依頼」です。

この登場回では、ゲナウがメトーデとともに魔族の討伐にやって来た様子が描かれています。その後、第72話の「将軍」、第73話の「遭遇戦」、第74話の「神技のレヴォルテ」、第75話の「霧を晴らす魔法（エリルフラーテ）」とゲナウの登場回が続きます。第76話の「決着」は、ゲナウの最後の登場回です。2024年1月時点では、これ以降にゲナウの登場回はありません。

葬送のフリーレンのゲナウは一級魔法使いであるため、普通の魔法使いとは比べ物にならないくらいの強さを持っています。ゲナウの強さは、作中での魔族との戦闘シーンからも伝わってきます。では、実際にゲナウにはどの程度の強さがあるか、詳しく見ていきましょう。ゲナウの強さだけでなく、ゲナウが作中で使用した魔法についても解説します。

葬送のフリーレンのゲナウは、魔族との戦いに身を捧げた一級魔法使いです。長年魔族と戦ってきたゲナウは、将軍クラスの魔族にも引けを取らない強さを持っています。魔族との戦いに慣れているため、魔族の油断を誘う言葉にも騙されません。ゲナウは魔法使いでありながら接近戦も得意で、前衛から後方支援までオールラウンダーとして活躍できます。

葬送のフリーレンのゲナウが得意としているのは、「黒金の翼を操る魔法（ディガドナハト）」です。ゲナウはこの魔法で背中に黒い翼を作り出し、まるで鳥のように飛ぶことができます。この翼は飛行だけでなく、攻撃と防御にも使える優れものです。

黒い翼は非常に頑丈で、魔族の体さえ一刀両断にします。また、直接攻撃だけでなく、遠距離から羽を飛ばして攻撃することも可能です。翼を丸めれば、体を守る鎧に早変わりします。ゲナウの魔法の翼は、魔法の剣の斬撃さえ防ぐことができます。

葬送のフリーレンのゲナウは、攻撃魔法以外にも結界魔法を使うこともできます。ゲナウは自分の故郷へ魔族の討伐に出かけた際、魔族に殺された村人たちの遺体を協会へと安置しました。村人たちの遺体を魔族に荒らされないよう、ゲナウは教会の結界をより強固なものへと修復します。このシーンにより、ゲナウが結界魔法も使えることが明らかになりました。

葬送のフリーレンのゲナウは、相棒を亡くすという暗い過去を背負ったキャラです。では、ゲナウの相棒は、どうして死亡したのでしょうか？ここでは、葬送のフリーレンのゲナウの過去について詳しく解説します。ゲナウがどのような性格であるかも、あわせて説明します。

まずは、ゲナウが相棒を亡くした過去について解説します。葬送のフリーレンのゲナウは、相棒の魔法使いと一緒に北部高原の魔族討伐の任に当たっていました。その魔法使いはゲナウとは真反対の性格で、明るく人懐っこい青年でした。ゲナウは相棒を仕事上のパートナーとしてしか見ていませんでしたが、相棒のほうはゲナウを親友のように扱っていました。

ゲナウはある日、魔族の将軍である神技のレヴォルテと遭遇し、相棒とともに戦うことになります。その戦闘の最中、相棒は見ず知らずの子供を庇って亡くなりました。ゲナウは相棒の行為を馬鹿なことだと批判しますが、それでも自分と違って「いい奴」だということは認めています。

ただ、魔族を倒すためにも、相棒のようにはならないと心に決めているようです。ゲナウは相棒を亡くした過去を、今でも鮮明に覚えています。戦闘中に過去の経験が頭をよぎり、柄にもなく子供を守ろうとしたこともあります。

葬送のフリーレンのゲナウは、自分のことを「いい奴ではない」と言っています。確かにゲナウは冷酷なところがあり、北側諸国の平穏のためであれば犠牲も仕方ないと考えています。仲間や幼なじみが亡くなっても、顔色ひとつ変えることはありません。しかし、魔族に故郷を滅ぼされたときは、平然とした顔をしながらも殺気立っている様子が描かれています。

ゲナウは感情を表に出さないだけで、実は熱い気持ちを持っていると推察されます。任務で亡くなった相棒に関しても、何かに触れては回想しています。本当に薄情な性格であれば、亡くなった人間を思い出すこともないでしょう。ゲナウは冷たいように見えて、実は情の深い性格であるといえます。また、融通がきかない性格ですが、人からの注意などは素直に聞き入れます。

葬送のフリーレンのゲナウは、フリーレンとフェルンには一級魔法使い試験の際に出会っています。しかし、シュタルクは戦士であるため、試験官のゲナウには会ったことがありませんでした。シュタルクがゲナウと出会ったのは、フリーレンたちとともに北部高原の魔族討伐に行ったときです。

ゲナウはシュタルクに対して「いい奴だ」という感想を抱き、「きっと長生きできない」と言いました。ゲナウの頭の中には、過去に子供を庇って戦士した相棒の姿があったのでしょう。ゲナウのこのセリフに対してシュタルクは、ゲナウのほうがいい奴に見えると言いました。魔族によって全滅した故郷を、それでもまだ守ろうとしていたからです。

ゲナウとシュタルクは村を襲った神技のレヴォルテと戦うことになり、見事な連携を見せました。2人は命に関わるようなひどい怪我を負いながらも、協力して神技のレヴォルテを倒します。ゲナウはメトーデの魔法で回復した後、シュタルクに対して「よくやってくれた」と感想を述べました。

葬送のフリーレンのゲナウは、大陸魔法教会のトップであるゼーリエの弟子です。ゲナウはゼーリエの強さを誰よりも信頼しており、ゼーリエ以上の魔法使いはいないと断じました。フリーレンがゼーリエの結界を解析していたときも、まさかゼーリエの結界が破られるとは思っていませんでした。ゼーリエの命令であれば、多少理不尽なことでも素直に従います。

ゼーリエはゲナウのことを嫌な奴だと評し、「ずっとそのままでいろ」と命じています。ゼーリエは優しい一級魔法使いが長生きできないことを知っているため、ゲナウのためにもこう言ったのでしょう。ゲナウはゼーリエのこの命に従い、冷酷な一級魔法使いとして任務に当たっています。ゼーリエの側にいるときは、ゼーリエの頭を撫でたがるメトーデを牽制する役目も担っているようです。

葬送のフリーレンのメトーデは、フリーレンと同じ時期に一級魔法使い試験を受験しました。メトーデは見事試験に合格し、それからゼーリエの弟子となります。メトーデはある日、ゼーリエからゲナウとともに北部高原の魔族を討伐するよう命じられます。メトーデはゲナウのことを「反面教師」と言っていますが、ゲナウのことを嫌っているわけではありません。

ゲナウとメトーデは相棒になってまだ間もないですが、意外と相性が良いようです。ゲナウはフリーレンたちと別れる際、メトーデからお礼を促されて素直に感謝の言葉を口にしました。また、「夜食をするとメトーデに怒られる」と発言するなど、何だかんだとメトーデに尻に敷かれている様子が描かれています。

葬送のフリーレンのゲナウが生まれた大陸の北部は、魔王の残党が数多く生息している地域でした。ゲナウは北部地域の平穏を守るため、戦いの道を選びます。一級魔法使いとなってからは北部の魔族討伐に貢献しますが、その中で多くの犠牲も出しました。ゲナウは周囲から冷徹な人間として知られるようになり、自身もそれを否定することはありませんでした。

ゲナウが所属する大陸魔法協会では、3年に一度だけ一級魔法使いを選抜する試験を行っています。ゲナウはオイサーストの支部で行われた一級魔法使い試験で、一次試験の試験官を務めました。一級魔法使い試験の試験内容は、試験官に一任されています。ゲナウが受験者たちに与えた課題は、「3人1組のパーティーで隕鉄鳥（シュティレ）を捕まえる」というものでした。

試験会場には大型の鳥の魔物も生息しており、受験者の中には命を落とす者もいました。ゲナウは一級魔法使いに特別な強さを求めており、この程度の試験で死ぬ者は一級魔法使いになる資格がないと考えていたのです。一次試験では隕鉄鳥を巡って対人戦も激化していきますが、ゲナウにとってはそれも想定内でした。

一次試験の間、ゲナウは受験者の様子を見守りながら、優雅にお茶を飲んで過ごします。そこへ同僚のゼンゼがやって来て、試験場に張られた結界を分析している者がいると教えます。この結界は大魔法使いのゼーリエが張ったもので、ゲナウは結界に絶対的な信頼を負いていました。

しかし、その結界は、フリーレンによって破られます。結界を破った受験者が勇者一行の魔法使いだと知り、ゲナウはフリーレンのことを「最後の大魔法使い」と評しました。その後、一次試験は制限時間を迎え、ゲナウは隕鉄鳥を捕まえた受験者に合格を言い渡します。そうして一次試験は終了し、ゲナウも試験官としての役目を終えました。

続いて、ゲナウの久しぶりの登場回である、レヴォルテの討伐シーンについてまとめます。ゲナウはゼーリエから直々の依頼を受け、メトーデとともに魔族の討伐に向かいました。そこでゲナウが目にしたものは、魔族によって滅ぼされたかつての故郷でした。ゲナウとメトーデが村人たちの遺体を教会へ安置し終わったとき、教会の窓を打ち破ってフリーレンがやって来ます。

フリーレンはゲナウの凄まじい殺気を感知し、魔族と勘違いしたのです。ゲナウはフリーレンたちも魔族討伐の依頼を受けてやって来たと知り、一緒に村を襲った魔族を討つことにします。その後、メトーデの検死魔法により、村人たちを殺した魔族が4本腕の魔族だと判明します。その結果を聞いたゲナウは、過去に相棒を殺した魔族のことを思い出しました。

ゲナウの相棒を殺したのも、4本腕の魔族だったのです。情報確認が終わると、フリーレンはフェルンとメトーデを連れて魔族の探索に向かいました。ゲナウは遺体を守るために村へと残り、シュタルクもゲナウに付き合うことにします。シュタルクはゲナウの様子から、村を襲った魔族の正体に心当たりがあるのだろうと推測します。ゲナウは過去に相棒を殺した「神技のレヴォルテ」という魔族が、今回村を襲った魔族だとシュタルクに告げました。

そして、レヴォルテの強さや武器について、詳しく語ります。ゲナウの説明が終わった頃、2人のもとへ神技のレヴォルテがやって来ました。ゲナウは黒金の翼を操る魔法を使い、シュタルクとともにレヴォルテの4本の剣に対抗します。しかし、レヴォルテの強さは凄まじく、2人がかりでも戦いは苦しい展開となりました。ゲナウが撤退も視野に入れ始めたとき、ついにシュタルクがレヴォルテに斬られてしまいます。

一瞬焦ったゲナウでしたが、すぐにこれがシュタルクの作戦だと気づきます。シュタルクを倒したと思って油断したレヴォルテを、ゲナウは魔法の翼で切り裂きました。致命傷を負ったレヴォルテは、相棒を殺した過去の話をしてゲナウの動揺を誘います。さらに、配下の魔族に人間の子供に化けさせ、ゲナウの注意をそらせました。相棒のことが頭にあったゲナウは、思わず子供を庇ってしまいます。

そこを狙ってレヴォルテの配下はゲナウの体を剣で刺し、変身を解きました。ゲナウは大きな怪我を負いながらも、配下の魔族を魔法の翼で両断します。そして、再びシュタルクとともに、レヴォルテへ向かっていきました。ゲナウとシュタルクはレヴォルテの魔法の剣の威力が弱まってきたと見て、剣を重点的に狙います。ついに4本の剣を折った2人でしたが、レヴォルテは素手で2人の腹を突き破りました。

それでもゲナウとシュタルクは倒れず、最後の力を振り絞ってレヴォルテに渾身の一撃を加えます。さすがのレヴォルテもこの攻撃には耐えられず、塵となって消えていきました。その後、メトーデに治療をしてもらったゲナウは、フリーレンたちと別れて大陸魔法教会へと戻りました。

葬送のフリーレンのゲナウには、「不器用だ」という感想が寄せられています。ゲナウは冷たい性格に見えますが、実は不器用なだけで心根は優しい人物です。不器用なところはゲナウの大きな魅力のひとつでもあり、「不器用な性格が好き」という声が数多く見られます。

葬送のフリーレンのゲナウは、一級魔法使い試験編の登場回ではあまり活躍の場がありませんでした。ゲナウが本格的に活躍するのは、神技のレヴォルテが登場するエピソードでのことです。ゲナウは最初はただの嫌な奴という描かれ方をしていましたが、神技のレヴォルテのエピソードでは印象が大きく変わりました。そのため、後からゲナウのことを好きになった人も大勢いたようです。

葬送のフリーレンのゲナウに関しては、「メトーデとの関係が好き」という感想も見られました。メトーデがゲナウにお礼を促すシーンは、ファンの間で人気があります。ゲナウとメトーデにくっついてほしいと願う声も、多く上がっていました。

葬送のフリーレンのゲナウには、アニメの声に関する感想も見られます。ゲナウの声が好きだという人は多く、アニメでの声は概ね好評なようです。ただ、「想像していたよりも高めの声だった」という感想や、「イメージと違う」というコメントも見られました。

葬送のフリーレンのゲナウの強さや過去、登場回などをまとめました。ゲナウが葬送のフリーレンに初めて登場したのは、一級魔法使い試験編の初回です。ゲナウは当初冷酷な試験官として登場しましたが、実は義理堅く人情に厚い性格であることが後に判明します。本記事で紹介した登場回を参考に、ぜひゲナウのこれまでの活躍を振り返ってみてください。