【葬送のフリーレン】 デンケンの強さ・実力は？過去やマハト戦の結末は？

この記事では、葬送のフリーレンに登場するかっこいいと話題の老魔術師・デンケンを特集します。これからかっこいいデンケンの過去の殴り合いやマハト戦の結末などについて考察していきますが、その前にまずは葬送のフリーレンの作品情報をお届けします。最初に葬送のフリーレンの作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと進みます。

葬送のフリーレンは、山田鐘人の原作に基づきアベツカサが作画を手がけた日本のファンタジー漫画作品です。葬送のフリーレンは2020年に小学館の週刊少年サンデー22･23合併号で連載が始まり、瞬く間に人気作品の仲間入りを果たします。さらに、翌2021年には「第14回マンガ大賞」を受賞し、大きな注目を浴びました。

葬送のフリーレンのコミックスは、少年サンデーコミックスから10巻まで発売され、2023年3月現在で800万部超の発行部数を記録しています。また、2022年には葬送のフリーレンのテレビアニメ化の情報が公表され、2023年秋の放送に向けMADHOUSEにて制作が進められています。

フリーレンたち勇者は、魔王を倒したことで10年に及ぶ戦いの旅を終えます。それから50年が経ち、フリーレンはヒンメルやかつての仲間たちと再会する機会を得ます。しかし、高齢のヒンメルはまもなくこの世を去っていきました。後に残されたフリーレンは、ヒンメルについて何も知らず、知ろうともしなかったことに愕然とします。悲しみに打ちひしがれながら、彼は人間を知るための新たな旅に出ることを決心したのです。

ここからは、メインテーマである葬送のフリーレンのかっこいいデンケンの話題に入っていきます。葬送のフリーレンのデンケンは、勇者ヒンメルの死後30年時点で齢78歳を数える老魔法使いで、本作・葬送のフリーレンの主人公フリーレンが参加した一級魔法使い試験に受験生として登場します。単眼鏡と豊かな髭が特徴の小柄な老人で、一見するとドワーフにも見えますが、正真正銘れっきとした人間です。

葬送のフリーレンの第37話で初登場した時点で、デンケンは二級魔法使いでしたが、血みどろの権力闘争を制して宮廷魔法使いとなり、その後一級魔法使いに昇格しています。軍務についていた経験を生かし、権力をいたずらに行使することなく真面目で実直な性格をしています。また、冷静な判断力や協調性を重視し、高い洞察力を持っていますが、必要であれば素手での殴り合いも辞さない熱い人物です。

20代半ばで妻を失い、子供もいないデンケンは、その反動からか若者たちの世話をすることが大好きなようです。一緒に一次試験を受けたラオフェンをまるで孫のように可愛がり、リヒターを食事に誘うなど、試験の外でも交流を深めていました。また、フリーレンに憧れ魔法使いを志した過去を持っており、そのため魔法へのスタンスは彼女の影響を強く受けていると言われています。

次に、葬送のフリーレンにおけるかっこいいデンケンの過去を辿っていきましょう。彼は幼少期にマハトから魔法を学び、前述の通りフリーレンに憧れて魔法使いになることを志しました。直接的な面識はありませんでしたが、一級魔法使いの一次試験ではフリーレンに堂々と戦いに挑みます。しかし、全く歯が立たず赤子の手をひねるように簡単に制されてしまいました。

葬送のフリーレンのデンケンは常に冷静であり、協調性を重んじる一方、洞察力や策謀にも長けています。また、魔力が底をついた場合でも、若者たちと素手で打ち合うような情熱も持ち合わせています。葬送のフリーレンでは数々の美談が伝えられていることから、人望の厚い人格者であることもわかります。試験に脱落したリヒターを激励するために食事に誘ったり、試験後も共に苦労した仲間たちと交流を持っています。

葬送のフリーレンのデンケンは、大魔法使いゼーリエの弟子・レルネンと共に宮廷務めをした過去があります。やがてマハトの魔法により、北部高原にあった故郷の村が黄金郷に飲み込まれてしまいます。デンケンは、黄金化した故郷を訪れるために、黄金郷の大結界を管理する仕事を引き継ぎます。そして、ゼーリエより受け継いだ呪い返しの魔法（ミステイルジーラ）を武器に師のマハトと戦うことになるのです。

一時は黄金に変えられてしまったデンケンですが、フリーレンの力で復活を果たし、再び戦いに立ち向かうこととなります。葬送のフリーレンの最終決戦では、格上のマハトから猛攻を浴びながらも耐え抜きます。そして、一瞬の隙を見つけ高圧縮ゾルトラークを放ちマハトに大きなダメージを与えます。デンケンは、重傷を負いながらも最後の力を振り絞り、瀕死のマハトに致命的な一撃をお見舞いしました。

老獪で情熱も忘れていないかっこいいデンケンには、どのような強さがあるのでしょうか？デンケンはフリーレンほど特別な強さありませんが、葬送のフリーレン作中で最高クラスの実力を持つ魔法使いと評価されています。魔法使いとしての知識や実力、洞察力の点ではフェルンを上回ります。さらに、過去の宮廷魔法使い時代に身に付けた人心掌握能力もあることから、安定感という点ではフリーレンをも凌駕するかもしれません。

葬送のフリーレンのデンケンは、古代の魔法使いの戦術である多様な攻撃魔法を用いて相手の魔力を使い果たさせる戦い方をします。特別強力な魔法は持っていませんが、葬送のフリーレン作中では竜巻や業火、光の矢といった多彩な魔法を巧みに操ります。また、一級魔法使いとしての特権を行使し、ゼーリエの呪い返しの魔法（ミステイルジーラ）を手に入れました。

ここで、葬送のフリーレンのデンケンがゼーリエから獲得した呪い返しの魔法（ミステイルジーラ）について説明しておきます。「呪い」とは、人類が未だにその原理を解明できていない、魔族が使う魔法です。呪い返しの魔法は、自動的に呪いと認識されたものを跳ね返します。防御や回避が困難な魔法に対する、唯一と言ってもよい対抗策でしょう。

しかし、この神話時代の魔法を習得するには、少なくとも百年を要すると言われています。葬送のフリーレンでデンケンはこの魔法を、黄金郷のマハトが使用する「万物を黄金に変える魔法（ディーアゴルゼ）」への切り札として入手しました。

ここからは、葬送のフリーレンのデンケンと妻との関係や過去について考察していきます。デンケンの妻レクテューレは、城塞都市ヴァイゼの領主グリュックの娘です。デンケンは幼少期に家族を魔族によって殺害されており、孤児となったデンケンは親戚であるグリュックのもとで育てられました。したがって、レクテューレはデンケンが幼いころよりずっと彼の側にいたことになります。

妻レクテューレは生まれつき体が弱く、治療にはお金と権力が必要でした。そこでデンケンは熟考の末、故郷を離れて軍に入り妻を救うために遮二無二働くことにしました。その甲斐あってデンケンは軍で名を上げ、叙勲の栄誉にあずかります。ところが、叙勲式の夜、悲劇が彼を襲います。妻の訃報が届いたのです。お金と権力さえ手に入れれば万事うまくいくと思っていましたが、結局妻の死に立ち会うことさえ叶いませんでした。

妻の死から暫くたって、大魔法使いゼーリエが大陸魔法協会を設立しました。ゼーリエは、一級魔法使いになった者には望む魔法を何でも授けるという特権をちらつかせます。もし妻の生前にその特権があったなら、とデンケンは悔しがりました。

ここからは、殴り合いなど葬送のフリーレンのデンケンの活躍を解説していきます。冷静なデンケンが殴り合いなどするのでしょうか？デンケンは、魔法使いとしてはこの上ない権力を持っており、一級魔法使いに引けを取らない実力の持ち主です。一級魔法使いの称号には魅力を感じられず、過去に試験を受けたことがなかったことから二級魔法使いに甘んじていました。デンケンにとって一級の称号は無用の長物だったのです。

そんなかっこいいデンケンが一級魔法使いの試験を受け殴り合いを演じることになったのは、故郷に帰り妻の墓参りをするためでした。故郷の北部高原は魔族の残党が跋扈する危険地域となっており、入るには一級魔法使いの同行が必要です。さらに、デンケンの故郷ヴァイゼは、七崩賢・黄金郷のマハトによって黄金化されています。ヴァイゼに立ち入ることができるのは一級魔法使いのみでした。

ところがデンケンは、一次試験でフリーレンと対戦し敗れ去ります。魔力を使い果たし失格者の烙印が押されそうになった時、起死回生のチャンスが巡ってきます。失格者たちと殴り合いの闘いを繰り広げ、合格条件の隕鉄鳥を奪い取ることに成功します。続く二次試験はフリーレンたちの協力を得て突破し、ゼーリエとの最終面接も見事クリアします。デンケンは殴り合いまでして、晴れて一級魔法使いとなりました。

殴り合いの末に一級魔法使いとなったデンケンは、ヴァイゼの黄金化を解除するため、黄金郷のマハトとの対決に臨みます。ここでマハトについて紹介しておきます。マハトは、七崩賢の最後の生き残りで、大結界により黄金郷に封印されていました。防御不可能な呪いだけでなく、万物を黄金化する魔法（ディーアゴルゼ）を使うことができます。また、衣服を武器に変化させる巧みな技を用いることでも知られています。

マハトは、戦いを好まず、魔族の中では穏健な派閥に属しています。しかし、一級の魔法使いからなるエリート集団を瞬時に全滅させるという驚異的な戦闘力を持っています。その破壊力で600年前にフリーレンを打ち負かしたこともあります。マハトの実力は現在のフリーレンでさえ逃げ出すほど強力であり、七崩賢で最強と評価されています。

マハトは以前、ヴァイゼの支配者グリュックの下で仕えており、デンケンにとっては魔法の師でもあります。通常であれば、デンケンには絶対に手の届かない格上の存在です。しかし、デンケンは弟子としてマハトの戦闘スタイルに精通しており、呪い返しの魔法（ミステイルジーラ）を手に入れています。デンケンは予想を上回る戦いを繰り広げます。しかし、ソリテールの横槍が入り、惜しくも敗北し黄金化されてしまいました。

フリーレンによって黄金化の呪いが解かれた後、デンケンは再びマハトに挑みます。致命傷を負いながらも、マハトの一瞬の隙をつき、最終兵器・高圧縮のゾルトラーク（致命的な魔法）を放ちました。こうしてデンケンはマハトと相討ちに持ち込みます。その後、マハトに最後の一撃を加え、故郷ヴァイゼも黄金化から解放されることになりました。ラストシーンでは、妻レクテューレの墓前で祈りを捧げるデンケンの姿がありました。

ここまで葬送のフリーレンのかっこいいデンケン特集をお届けしてきましたが、最後にデンケンに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、葬送のフリーレンのデンケンの戦いでの姿勢に関するツイートからです。魔法使いにも努力と根性は大切とのことでした。

続いて紹介するのは、デンケンの名言を解説するツイートからです。この記事でも取り上げた、デンケンの謙虚な人柄がよく表れているそうです。
 

最後に紹介するのは、デンケンが亡き妻レクテューレの墓標に語り掛けるシーンに関するツイートからです。あの世に行ってからも陰で支えてくれた妻へのデンケンの気持ちを代弁しているようでした。

ここまで、葬送のフリーレンに登場するかっこいい老獪な魔法使い。デンケンにスポットを当て、強さや実力に加えて殴り合いをした過去やマハト戦の結末などを解説してきました。

まず、葬送のフリーレンのデンケンは、特別強力な魔法はないのですが、竜巻や業火など多彩な魔法を巧みに操り、相手の魔力を使い果たさせる戦い方を得意にしています。後に、ゼーリエの呪い返しの魔法（ミステイルジーラ）を獲得し一段と戦闘力を増強させました。

また、故郷で妻の墓参りをするために一級魔法使いの試験を受け、なりふり構わず殴り合いの死闘を演じ、一級の資格を獲得します。マハト戦で一度は敗退したものの、再度の挑戦で致命傷を負いながら高圧縮のゾルトラークを放ちマハトに勝利します。葬送のフリーレンのかっこいいデンケンの活躍により故郷ヴァイゼは黄金化から解放され、デンケンは晴れて妻の墓参りをすることができました。