【贄姫と獣の王】セトの最後は死亡した？目的や過去をネタバレ解説

セトは、「贄姫と獣の王」に登場するキャラクターです。同作品は、少女漫画には珍しいハイ・ファンタジーとして人気があり、エジプト神話に出てきた邪神が元ネタといわれるセトは、同作品の中では当初目立たない存在でしたが、次第に存在感を増していきました。この記事では、贄姫と獣の王のセトについて特集します。セトの正体と過去、目的や最後の死亡シーンなどを紹介するため、贄姫と獣の王を見る際の参考にしてください。

贄姫と獣の王の原作漫画は、花とゆめ2015年17号に読み切り作品が掲載され、好評を博したことで同年23号より連載作品となり、2020年22号で完結しました。同作品のコミックスは全15巻で、89話全てが収録されています。また、コミックスの累計発行部数が、210万部を突破するミリオンセラーとなりました。贄姫と獣の王の原作者は、北海道出身の漫画家友藤結です。友藤結は、「聖巫女（シアリズ）の守護者」でも知られています。

贄姫と獣の王には、友藤結によるスピンオフ作品「～贄姫と獣の王 スピンオフ～白兎と獣の王子」があります。2024年1月現在、花とゆめ誌上にて連載中で、コミックスは4巻まで刊行されました。また、2023年4月20日から同年9月28日まで、テレビアニメ版が全24話放映されています。アニメ版は、ブルーレイ全6巻が発売中のほか、Amazon Prime Videoやdアニメストアなどの有料動画配信サービスにて鑑賞可能です。

ハイ・ファンタジー漫画贄姫と獣の王の舞台は、オズマルゴという魔族による国家です。主人公の少女サリフィは、魔族の王の99番目の生贄に捧げられました。彼女は自分の境遇を運命として受け入れており、魔族王に恐れることなく接すると決めていたのです。そして迎えた新月の夜、サリフィは生贄の儀式へと赴きました。儀式の場にいたのは、意外にも人間の姿をした男性でしたが、彼の正体こそ魔族の王だと明らかにされます。

花とゆめに連載されていた大ヒットハイ・ファンタジー漫画の贄姫と獣の王には、多くの魔族キャラクターが登場しました。その中でも、セトは正体や最後の死亡シーンなどが衝撃的であるといわれており、ファンの間で人気と支持を獲得してきました。セトとは、一体どのようなキャラクターなのでしょうか？この章では、贄姫と獣の王のセトについて、プロフィールと正体、そして最後の死亡シーンをネタバレを含めて紹介していきます。

贄姫と獣の王のセトは、ギリシャ神話に登場する邪神と同名のキャラクターです。贄姫と獣の王におけるセトの正体は、魔族であることが判明しました。魔族とは、人間とは異なる姿や能力を持った種族のことで、実在する動物や、エジプトや北欧の神話に登場する神と幻獣などと同じ名前の者がいるのです。ちなみに、魔族と人間は交配できることもわかっており、魔族王のレオンハートは人間と魔族のハーフであり、ファンを驚かせました。

贄姫と獣の王のセトの正体は、オズマルゴの法官です。セトの見た目は、どことなくシャム猫を思わせる獣のような顔をしていて、口に白い布をかぶせているシーンが多く見受けられました。同作品におけるセトは、当初目立たないキャラクターだったのです。ところが、オズマルゴの王族しか入ることのできない禁書庫の様子を窺っていたり、アヌビスと遭遇するなど、謎の行動が目立っていて、その光景は伏線のように描かれていました。

贄姫と獣の王に登場するセトは、固定式の魔術陣を用いていました。そして、魔術者の血を媒体にすることで、術を制御していたのです。ところが、禁術を使用するにあたっては、膨大な量の魔力を消費するため、魔族級の者でないと使用ができません。アミトは、セトの盟約を上書きできる血を用いれば状況を変えられると考えて、自分の血液でセトの禁術を上書きしたのです。このことで、瘴気が晴れて状況が一変しました。

セトは、大きな思い違いをしていました。禁術の理由を、王族しか使用できないと思っていたのです。しかし、本当の理由は、禁術を使うと使用者の生命に関わってしまうからでした。また、レオンハートと対峙しているこの瞬間に、これまで母親から聞かされてきたことが偽りであることも知ります。サリフィの説得も空しく、セトは禁術のために生命の危機に及ぶほどの魔力を消費してしまい、最後には死亡してしまいました。

2023年に放映されたテレビアニメ版も大ヒットを収めたハイ・ファンタジー漫画の贄姫と獣の王は、個性溢れる魔族キャラクターたちが、作品の見どころの一つだといわれています。特に、悲劇的な最後を迎えたセトは、目的や過去も含めて、ファンや読者の心に大きなインパクトを与えました。セトは、何を目的にして生きてきたのでしょうか？この章では、贄姫と獣の王のセトの目的と過去を、各々の項目に分けて取り上げていきます。

贄姫と獣の王に登場するセトの目的は、王の真実を知ることでした。そのために彼は、禁術を使用したのです。禁術の結果、「天啓の夜」と同じ状態を再現しました。天啓の夜や、天啓の日になると魔族世界の空から一時的に瘴気が取り払われて、月や太陽がハッキリと顔を出すのです。ちなみに、魔族と人間とのハーフであるレオンハートは、天啓状態になると魔力や魔族の姿を保っていられず、強制的に人間の姿になりました。

レオンハートが、実は純粋な魔族ではないことを確かめるために、セトは強制的に天啓の夜を創りました。このことは、レオンハートにとっては予期せぬことだったのです。あらかじめ天啓の日や天啓夜が来る日においては、理由をつけて身を隠すことができるものの、このような突然の事象では、身を隠すことがままなりません。勢いに乗ったセトは、国王代理を名乗り、レオンハートとサリフィを捕らえる命令を出したのです。

最後の死亡シーンの章でも触れましたが、セトは実は王族の血を引いていませんでした。そのことが原因となり、彼は死亡してしまったのです。セトの偽りの出生には、元神官長のカペルの存在が大きく関わっていました。カペルは先代王の時代に行方不明となっていましたが、王宮の地下で鎖に捕らわれていて、魔物の姿を晒していたことがわかっています。カペルは、先代王が子供のできない体質であるという秘密を守っていました。

その際に、先代王の側室が別の男との間に身ごもった子供を、王の子と偽っていたこともカペルは知っていたのです。そして、出産の際に、その子供が王族であるというお墨付きを与えてしまいました。その時の子供の正体が、誰あろうセトだったのです。セトは、母親からずっと自分が王族の血を引いていると教えられてきましたが、それは偽りの言葉でした。彼は、レオンハートの正体を暴こうとして、結果的に墓穴を掘っています。

この章では、大ヒットハイ・ファンタジー漫画の贄姫と獣の王に登場するセトに関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。セトは、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、贄姫と獣の王のテレビアニメ版の大ファンだと思われる方のツイートです。同作品の22話を観て、セトの策略でレオンハートが人間の姿になってしまったことと、隠していた歯を見せたセトが怖かったという感想をつぶやいています。

こちらは、贄姫と獣の王の大ファンだと思われる方のツイートです。テレビアニメ版を最終回まで観ており、最終回で死亡してしまったセトが、実は自分が真に求めていたことを知ることができて満足だったのではないかと推察していました。

こちらは、贄姫と獣の王の原作漫画の大ファンだと思われる方のツイートです。原作漫画をリアルタイムで読んでいたようで、セトのことを女性キャラクターだと思っていたとつぶやいていました。そして、男性だと知って驚いたとのことです。

この記事では、贄姫と獣の王に登場するセトについて特集してきました。セトは、自分の本当の過去をレオンハートへの反逆という形で知った悲劇のキャラクターです。セトに注目しながら、贄姫と獣の王を見てください。