【シャングリラ・フロンティア】夜襲のリュカオーンの強さ・能力は？呪いの効果は？

『シャングリラ・フロンティア』には、ユニークモンスターと称されるボス的キャラクター、七つの最強種が登場します。そのうちの一体がこの記事で特集する「夜襲のリュカオーン」です。

これから、主人公サンラクとも関係の深い夜襲のリュカオーンの強さ・能力や呪いの効果、そして討伐された回などについて考察していきますが、まずはその前に『シャングリラ・フロンティア』の作品情報をお届けしましょう。最初に『シャングリラ・フロンティア』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

『シャングリラ・フロンティア』は、硬梨菜による日本のWeb小説で、「シャンフロ」という略称でも呼ばれています。2017年5月19日からWebサイト「小説家になろう」で連載が始まり、その後、書籍化されずに漫画化やアニメ化といった独自のメディア展開を見せています。

また、不二涼介が作画を担当した漫画版『シャングリラ・フロンティア』は「週刊少年マガジン」にて2020年33号から連載がスタートし、後に講談社漫画賞少年部門を受賞しました。アニメ版は、2023年10月にMBS・TBS系列にて第一クールが放送され、2024年1月には第二クールが始まりました。

近未来のVRゲーム界で「クソゲー」と揶揄される作品が多数存在する中、クソゲーハンターの陽務楽郎は、最大級のクソゲー「フェアクソ」をクリア後、燃え尽きて抜け殻状態になっていました。そんな時、行きつけのゲームショップ「ROCKROLL」の店主の勧めで、神ゲーと称される「シャングリラ・フロンティア」を購入し、サンラクというキャラクター名で新たな冒険に挑むことになりました。

ここからは、この記事のメインテーマである『シャングリラ・フロンティア』の夜襲のリュカオーンの話題に移ります。夜襲のリュカオーンは、ゲームのプレイヤーで、『シャングリラ・フロンティア』の主人公サンラクが初めて出会ったユニークモンスターです。この狼のような姿をしたモンスターは、自身の分身を生成する能力を持っています。

実はサンラクが遭遇したのはリュカオーンの分身であり、実際の本体はまだ明らかにされていません。本体が存在する場所は「北」エリアとのみ知られています。リュカオーンは特定のパターンで戦闘エリアを巡り、どのエリアでも出会うことが可能です。また、ユニークシナリオEXでは「夜闇を祓うは勇気の灯火」という名前で登場します。

夜襲のリュカオーンは、最強の7種族の中の一体で、「黒狼」という異名を持つ漆黒の巨大狼です。性別はメスで、シャングリラ・フロンティアのどこにでもランダムに現れるため、7つの最強種の中では出会いやすい存在です。主人公のサンラクは、ゲームをプレイし始めたその日に、リュカオーンと対峙することになりました。

『シャングリラ・フロンティア』に登場する夜襲のリュカオーンは、ランダムに現れるユニークモンスターで、どこにでも出現する可能性があるという意味で「ランダムエンカウント」に分類されます。リュカオーンは特に旧大陸でよく目撃され、自身がマーキングした地点を好んで訪れます。

リュカオーンの強さの程度は確定していませんが、七つの最強種の中でも最強クラスの強さを持つ生物として知られています。一応レベル165と表示されていますが、ユニークモンスターらしく、実際にはそれを上回る強さを秘めていると考えられています。サンラクが初めて遭遇したリュカオーンはただの分身でありながら途轍もない強さでしたから、本体はさらに強大な存在であると推測されるのです。

次に、『シャングリラ・フロンティア』の夜襲のリュカオーンの能力について紹介しますが、まだ解明されていない部分も多くあります。ここでは、現在判明している能力に焦点を当てて説明します。

まず基本攻撃ですが、夜襲のリュカオーンの物理的な攻撃は、通常のボスキャラよりも速く、準備動作をほとんど必要としません。遅延攻撃も頻繁に使用しますが、攻撃をかわすパリィは可能で、安全な回避ポイントも存在します。

主な攻撃方法には、前足での打撃と噛みつきがあります。その攻撃の強さは、バフで耐久力を強化し両手タワーシールドを装備したタンクキャラクターでさえ、HP（Hit Point）の90%を削られてしまうほどです。このことから非常に高いステータスを持っていると推測されます。噛みつき攻撃には破壊能力があり、相手は簡単に部位を食いちぎられてしまいます。物理攻撃にはすべて高い破壊効果があると考えられています。

リュカオーンは、月明かりが遮られた際にのみ暗闇に紛れて目に見えない分身で攻撃を行う能力を持っています。分身が形成されると同時に標的が決まり、その後は標的から注意を逸らすことはできません。

プレイヤーにとっては暗がりとはいえ、操作上はわずかに明るく感じられますが、実際には真っ暗で、分身は完全に相手から見えない状態になります。唯一の弱点としては、光を発するアイテムを使ってこの透明性を無効化することができる点です。

咆哮は、敵の行動を一時的に封じる能力です。リュカオーンはこの咆哮を使って敵を動けなくし、その隙に噛み付いて倒すという戦法を取ります。咆哮の影響を受けた敵は、ジャストパリィや特殊技能を使うことができず、防御不能な状態に陥ります。サンラクも、この咆哮による噛み付きで両足を奪われてしまいました。

ここからは、リュカオーンの呪いの効果について解説していきます。七つの最強種はそれぞれ独自の呪いを持っていますが、リュカオーンの呪いは特にデメリットが大きいようです。ちなみに呪いをうけたアバターには、牙の跡のようなあざが現れます。

呪いを解除するには、大きく分けて二通りのやり方があり、慈愛の聖女イリステラというNPCに依頼するか、呪いの元となった本体を倒すかしなければなりません。また、ある条件を満たすと、後述するように呪いは「刻傷」として強化されます。呪いを受けたプレイヤーはリュカオーンの獲物として認識され、呪いの傷跡からは不吉なオーラが漏れ出してきます。

リュカオーンは、例えばサンラクのように強い者を選んで、マーキングとして呪いを施します。呪いを受けた者は、自動的にリュカオーンのターゲットになります。呪いの影響で防具が装備困難になり、強敵との戦いが必須となるためレベルアップが厳しくなり、味方のサポート魔法も受けられなくなります。

リュカオーンの呪いには、大別して三つの効果があります。第一の影響は、呪いがかかった箇所には装備品を身につけることが不可能になることです。剣や槍などの武器類は使用可能ですが、防具や服装の着用はほとんど不可能になります。

主人公サンラクは両脚と胴にこの呪いがかけられたことで、腰布以外の服を装備する事ができなくなりました。そのため覆面だけした半裸の状態でしかプレイできなくなりました。そのこともあって、サンラクはリュカオーン打倒に強い意欲を抱いています。ただし、マントはアクセサリーとしての位置づけであるため、辛うじて装備可能です。

呪いの第二の効果は、NPC（ノン・プレイヤー・キャラクター）たちの反応が変わることが挙げられます。つまり、呪いを受けたプレイヤーはNPCにとってラオウやケンシロウ（北斗の拳）のような圧倒的な存在として映ってしまうため、通常の村人たちはそのプレイヤーから距離を置くようになります。

呪いの結果、呪いを受けたプレイヤーより弱いモンスターは逃げ出し、より強いモンスターは果敢に攻撃してくるようになります。これは一種の効果と言えます。弱い敵を相手にしないで済むので経験値を積むのに最適です。しかし、第一の効果で防具を装備できないので、対策が必要となります。それができないプレイヤーは、街中でNPCに無視され、冒険に出ると強敵との戦いを強いられることになります。

刻傷は、呪いがさらに強力になった状態です。影狼を討伐した後、呪いを持つプレイヤーが刻傷に変化するか、あるいは他の条件が必要かは現在のところ不明です。リュカオーンの刻傷は、リュカオーンの分身を倒した者に授けられるもので、リュカオーンの呪いの効果を上回る強化が施されています。

リュカオーンの呪いと異なるのは、刻傷は装備品を身に付けることが可能な点です。ただし、時間が経過すると装備が壊れるという難点があります。サンラクはこのショボい機能に驚き、怒りを顕わにしていました。リュカオーンの分身を倒したサンラクに刻傷が与えられたことから、発生条件はリュカオーンの分身を倒すことであると推測されます。

モンスターの観察や撮影をしているクランSF-Zooは、リュカオーンの現れる場所を突き止めることに成功しました。各地域にリュカオーンが残したマーキングポイントを発見し、それらの位置情報を基にして現れる場所を特定したのです。ただし、それには『日没までに全地域のマーキングポイントを見つけて調査する。特定できたらすぐに集合』と、かなりの労力を要します。

この場所に現れるのは、リュカオーン本体が生み出した分身と考えられています。サンラクがこれまでに戦ったリュカオーンは、影狼と呼ばれる分身でした。リュカオーンが『分身を使って海の影から大陸を越える能力』と『分身に自己の意識を移す能力』を持っていることが明らかにされているため、新大陸にいるリュカオーン本体が旧大陸へ分身を送り込んでいると推測されます。

リュカオーンの目的は、獲物（プレイヤー）を選別することであり、特に自らの呪いに耐えうる能力を持つプレイヤーを探していると考えられます。影狼を倒せば、『ユニークシナリオEX:夜闇を払う勇者の光』という報酬を手に入れ、リュカオーン本体に挑む権利が与えられます。呪いを受けているプレイヤーは、その呪いがより強力な刻傷に進化します。

プレイヤーは、従来は影狼との対決で劣勢を強いられてきましたが、その出現地点を把握することで形勢逆転も可能になります。SF-Zooは影狼に打ち負かされたものの、事前計画によって拘束することには成功しました。SF-Zooの支援があれば、他のプレイヤーたちも影狼に対して有利に立ち回れることでしょう。

夜襲のリュカオーンとの対峙において、サンラクとその仲間たちは分身を討伐しましたが、本体はまだ討伐されていない状態です。この分身の討伐シーンは、『シャングリラ・フロンティア』漫画版の10巻にて描かれており、Webサイト「小説家になろう」では第115話から第127話の「大志の灯火を抱いて」という章で討伐の詳細が語られています。

ダンジョンの攻略中、リュカオーンは物語の序盤と同じく突如として現れ、サンラクとSF-Zooクランに襲いかかりました。サンラクたちはリュカオーンの分身の攻撃に手を焼きましたが、サイガー0の力強い一撃で撃破しました。分身でさえこれほどの強さを誇るため、本体の力は想像を絶するものがあるでしょう。

サンラクは、これまでに数々のユニークモンスターを討伐してきましたが、夜襲のリュカオーンの討伐についてはまだ手付かずです。夜襲のリュカオーンは、ユニークモンスターの中でも特に強力な存在である可能性が高いです。

ここまで『シャングリラ・フロンティア』の夜襲のリュカオーン特集をお届けしてきましたが、最後に夜襲のリュカオーンに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

リュカオーンの呪いの影響やキャラクターたちの対応が物語の焦点になります。夜襲のリュカオーンの謎めいた要素が物語に深みを与え、次の展開が待ち遠しくてワクワクしてしまうのでしょう。

「夜襲の」は、まるで夜そのものが襲いかかってくるような迫力を感じさせます。また、メスが強いという設定も、従来のファンタジー作品にはない新鮮さを提供しているのかもしれません。

悪質すぎるとは、より強いモンスターが次々に襲い掛かってくるようになるのに、防具が一切使えないというところでしょうか？しかし、この悪質な呪いが物語のスリルと緊迫感を増すことに一役買っているのかもしれません。

この記事では、『シャングリラ・フロンティア』の夜襲のリュカオーンにスポットを当て、その強さ・能力や呪いの効果、そして討伐について解説してきました。

『シャングリラ・フロンティア』の夜襲のリュカオーンは、七つの最強種の中でも最強クラスの強さを誇っており、分身でもサンラクが手こずるほどでしたから、本体の強さは想像を絶するほどでしょう。また、暗闇に紛れて目に見えない分身で攻撃を行う「分身夜襲」や敵の行動を一時的に封じる「咆哮」と言った能力を持っています。

さらに、敵にマーキングとして呪いを施します。呪いを受けた相手は、防具などの装備品を着用できなくなるほか、より強いモンスターが襲撃をかけるなどの効果が見られます。