【薬屋のひとりごと】猫猫の小指が曲がってるのはなぜ？母親がしたゆびきりとは？

猫猫（マオマオ）とは、「薬屋のひとりごと」の主人公です。花街に生まれ育った彼女には、複雑な出自や過去が示唆されており、小指が曲がっている描写も見られ、これが後の伏線につながりました。この記事では、薬屋のひとりごとの猫猫の小指の謎について考察します。なぜ彼女の小指が曲がったのか、母親のゆびきりが原因だといわれるその理由や、彼女の両親、そして猫猫の性格や壬氏との関係などを取り上げていきます。

• 薬屋のひとりごと（日向夏著、しのとうこイラスト）：ヒーロー文庫既刊14巻
• 薬屋のひとりごと（ねこクラゲ作画）：ビッグガンガンコミックス既刊12巻
• 薬屋のひとりごと～猫猫の後宮謎解き手帳～（倉田三ノ路作画）：サンデーGXコミックス既刊17巻

薬屋のひとりごとには、日向夏原作のライトノベルと、2種類のコミカライズ版があります。それぞれの単行本のレーベルと巻数を、上記しました。シリーズの累計発行部数は、2700万部を突破しており、ライトノベル界においても、漫画界においてもメガヒットを記録中です。また、薬屋のひとりごとは、2023年10月よりテレビアニメ版の放映が開始され、2024年1月現在2クール目に突入しました。

薬屋のひとりごとの主人公である猫猫（マオマオ）は、とある理由のため後宮勤めをしている下女です。彼女の本当の仕事は、薬師でした。ある日、彼女は並々ならぬ薬学や毒の知識と、好奇心から後宮内を騒がせた上級妃の乳児の衰弱事件の謎を解き明かします。そして、そのことが宦官の壬氏の目に留まり、下女から玉葉妃の侍女へと出世しました。壬氏の目的は、後宮内の事件解決のため、猫猫をこき使うことにあったのです。

猫猫は、初登場時17歳の少女でした。綺麗な顔をしていることが明らかにされていますが、花街で男性の慰み者にならないよう、化粧でソバカスを描くなど、わざと醜女に化けています。また、薬師という職業柄、薬学と毒に通じていますが、その分野での好奇心が旺盛過ぎて奇行に走ることもしばしばありました。その一方で、花街で男女関係の酸いも甘いも見てきたせいか、恋愛事には疎く、恋人を作ろうという意欲も希薄なのです。

猫猫は、養父の漢羅門とともに、花街で薬師をしていました。羅門は、かつて宦官として後宮医官を務めていたことが判明しています。しかし、先帝の出産と当時の東宮妃阿多妃の出産が重なった際に、産まれたばかりの皇子を死なせてしまったとして、片膝の骨を取られる肉刑に処せられて後宮を追われました。その後は、花街で医者をしながら、猫猫を薬師として育てています。猫猫は「おやじ」と呼びますが、実は彼女の大叔父です。

薬屋のひとりごとの主人公の猫猫が、なぜ後宮で下女として働いているのかについては、早々に明らかにされました。実は、彼女は薬草を取りに外出した際、複数の男性にかどわかされて後宮に売られてしまったのです。猫猫は、諦めの良い性格の持ち主で、下手に自分の身分を明かして早く脱出しようとするよりも、任期まで真面目に務めた方が得策だと考えました。そして、後宮で起きた上級妃乳児衰弱事件に関わることになるのです。

この章では、薬屋のひとりごとの猫猫の小指がなぜ曲がっているのか、その理由をネタバレ紹介します。猫猫の父親は漢羅漢といい、現在は茘国の将軍職にある武官です。母親は、鳳仙という名の妓女で、緑青館に務めていました。羅漢は、人間の顔が認識できない相貌失認を患っていますが、鳳仙の顔は認識でき、碁と将棋の強い彼女のことを認めていたのです。二人は恋に落ち、やがて鳳仙は猫猫を身ごもりました。

猫猫は、左手の小指が曲がっていることが判明していますが、それは生まれつきのことではありませんでした。猫猫を妊娠した鳳仙は、羅漢の身請けを待っていましたが、運悪く彼の任務の都合で3年間連絡が取れない状況が続いたのです。そのため、鳳仙は彼に裏切られたと思い、錯乱状態になりました。鳳仙は、羅漢に送るという目的で、幼い猫猫の小指をゆびきりしてしまいます。

また、鳳仙は、自分の指もゆびきりして羅漢に送りつけました。彼女は、自分の指は根元からゆびきりしましたが、猫猫の小指は第一関節あたりでゆびきりしています。猫猫の小指が曲がっているのは、このためです。

猫猫は、薬屋のひとりごとのテレビアニメ版第3話で、自分の小指を見つめていました。この回は、芙蓉妃が皇帝のお手付きを避けるために幽霊騒ぎを起こして後宮を追われ、清い身体のままで想い人と再会したエピソードが描かれています。猫猫は、芙蓉妃と自分の母親鳳仙を重ねたのではないかと推察されました。そして、自分の曲がった小指を見つめて、恋愛に殉じた母親のことを思い、自分はどうなるのかを考えたのかもしれません。

薬屋のひとりごとの主人公である猫猫は、頭の回転が速く、得意分野における好奇心や知識量が凄い少女として描かれています。得意分野とは、もちろん薬学であり、特に毒に関する知識においては他の追随を許しません。彼女は、一度後宮を解雇され、壬氏に身請けされる形で戻っていますが、その時壬氏から贈られた冬虫夏草にいたく感激するなど、年頃の少女とは違った趣味嗜好の持ち主なのです。

猫猫は、なぜか普段自分の左腕に包帯を巻いています。この理由は、自分の左腕を使って毒の実験をした結果、腕の状態がおぞましいものになっているからでした。彼女自身は納得ずくで行っているのですが、周囲からは変わり者として見られています。玉葉妃の住む翡翠宮の侍女たちは、猫猫の傷だらけの左腕を見て、彼女が虐待を受けていると勘違いしていました。

猫猫は、普段は落ち着いた口調で話をしますが、怒った時などに口が悪くなることがあります。梨花妃の侍女が、禁止されているおしろいを妃に使っていた時には、激怒して凄んでみせました。彼女の口が悪い理由は、花街での生活の影響があるからだといわれています。

壬氏は、当初猫猫のことを、後宮内で起きる事件解決のための手駒として使っていました。しかし、ほとんどの女性が靡くほどの美しい自分の容姿に、猫猫が全く関心を示さないことで逆に彼女のことを気にかけるようになり、やがてそれは恋愛感情に変化します。猫猫は、壬氏のことを蛞蝓でも見るかのように嫌っていましたが、壬氏の人柄に触れていくことで、遅れて彼に恋心を抱くようになりました。

この章では、薬屋のひとりごとの主人公の猫猫に関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。猫猫は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、薬屋のひとりごとの大ファンだと思われる方のツイートです。同作品の原作ライトノベル、コミカライズ版、テレビアニメ版を全て押さえているとのことで、アニメ版2クールの猫猫がとてもかわいいとつぶやいていました。

こちらは、薬屋のひとりごとを熱心に見ていると思われる方のツイートです。テレビアニメ版の第3話を観て、猫猫が自分の小指を見つめているシーンが、今後の伏線になっているのだと高評価していました。

こちらは、薬屋のひとりごとのコミカライズ版の大ファンだと思われる方のツイートです。ガンガン版のコミックス8巻を読んで、猫猫の小指と母親の伏線が回収されたことに感心していました。

この記事では、薬屋のひとりごとの猫猫について、彼女の小指が曲がっている理由を中心に特集してきました。彼女の小指の伏線が、テレビアニメ版で回収されることが期待されています。猫猫の小指に注目しながら、薬屋のひとりごとを見てください。