【葬送のフリーレン】エーレは魔法学校首席の魔法使い！ヴィアベルとの関係や強さは？

『葬送のフリーレン』には、魔法学校首席の魔法使いであるエーレというキャラが登場します。本記事ではエーレの強さや能力、作中での活躍シーンなどを詳しく解説します。エーレとヴィアベルの関係や、祖父が誰であるかなどもまとめます。

葬送のフリーレンは、山田鐘人さん原作のファンタジー漫画です。作画は、アベツカサさんが担当しています。週刊少年サンデーで、2020年から連載が始まりました。2023年9月からテレビアニメが始まり、初回から4話までが金曜ロードショーでまとめて放送されました。

エルフのフリーレンは勇者パーティーに加わり、仲間たちと魔王を倒しました。その後、フリーレンは勇者パーティーを離れ、1人で魔法収集の旅に出ます。それから50年の時が経ち、勇者ヒンメルはこの世を去りました。ヒンメルの死に立ち会ったフリーレンは、ヒンメルのことをもっと知ろうとしなかったことを悔やみます。フリーレンはもっと人間を知りたいと思い、新たな旅に出るのでした。

葬送のフリーレンのエーレは、ふわふわとした茶色い髪の毛のかわいい女性です。正確な年齢はわかりませんが、外見から10代後半から20代前半程度だと推測できます。魔法学校を首席で卒業した秀才で、魔法理論などにも精通しています。
 

葬送のフリーレンのエーレは、意外とクールな性格をしています。品性を重んじていて、他の人の魔法を「品性がない」と評することもあります。また、作中でヴィアベルにおんぶをせがむなど、やや我が儘なところもあるようです。

エーレの過去に関しては、葬送のフリーレンの作中でわずかに触れられています。エーレは幼い頃、住んでいた村が魔族に襲われました。そのとき、エーレの故郷を助けたのが、ヴィアベルでした。ヴィアベルの勇姿は、幼いエーレの目にしっかりと焼きつきました。

葬送のフリーレンのヴィアベルは、北部魔法隊隊長として活躍している魔法使いです。一級魔法使い試験の一次試験で、エーレはヴィアベルと同じパーティーになりました。前述したように、エーレは幼い頃にヴィアベルと会ったことがあります。その後の2人の関係については不明ですが、作中ではエーレとヴィアベルが親しげに会話している様子が描かれています。

ヴィアベルについて詳しく知っていたことからも、ある程度交流があったと推察されます。エーレは昔ヴィアベルに助けてもらったことを、今でも鮮明に覚えています。そのため、見た目の印象が悪いヴィアベルが、実は優しい人であることをよくわかっています。一級魔法使い試験でヴィアベルの人柄をさらに深く知ったことで、より一層彼に好感を抱いたようです。

シャルフも、一級魔法使い試験の一次試験でエーレと同じパーティーになった魔法使いです。シャルフは独学で魔法を学んだ三級魔法使いで、「花弁を鋼鉄に変える魔法（ジュベラード）」という魔法を使います。シャルフのこれまでの経歴は不明で、エーレやヴィアベルと面識があったかどうかもわかりません。ただ、作中の様子から、2人とはこの試験で初めて会ったと推察されます。

シャルフは試験を通してヴィアベルと仲良くなり、結局最後までヴィアベルと行動をともにしています。エーレも自然とシャルフと一緒に行動していることから、シャルフに対して信頼感を抱いていることがわかります。シャルフとエーレが直接やり取りする様子は見られませんが、試験の期間中にかなり親しくなったようです。

葬送のフリーレンのエーレは、一級魔法使い試験でフェルンと初めて出会います。フェルンの戦い方を「古い」と評しながらも、フェルンの奥底にある強さを感じ取っていたようです。エーレとフェルンは一級魔法使い試験の一次試験で対戦しただけの関係で、その後は特に交流はありません。

レルネンとは、大陸魔法協会に所属している一級魔法使いです。葬送のフリーレンの読者の間では、エーレの祖父はレルネンだという説が濃厚です。なぜレルネンがエーレの祖父だと考えられているか、その理由を見ていきましょう。葬送のフリーレンでは、魔王が滅んだ後も魔族たちが各地で人々を襲っていました。

北部高原は特に情勢が悪く、そこを通過するためには一級魔法使いの同行が必須となっています。二級魔法使いのヴィアベルは単独で北部高原を通ることができなかったため、オイサーストへは海路を利用してやって来ました。船酔いをする体質のヴィアベルは、帰りも船に乗らなければならないことに不満をこぼします。

そのときヴィアベルの背中にいたエーレは、一級魔法使いの祖父を紹介しようかと言いました。一級魔法使いの祖父がいれば、陸路を通れるはずだと考えたのでしょう。エーレは祖父の名前を言わなかったため、この時点ではエーレの祖父がレルネンである確証はありませんでした。

その後もエーレは祖父の名前がレルネンだと言っていませんが、試験終了後にレルネンをヴィアベルとシャルフに紹介している描写があります。このシーンから、エーレの祖父は一級魔法使いのレルネンではないかと考察されるようになりました。一級魔法使い試験の最中にエーレとレルネンが知り合った形跡はないため、レルネンがエーレの祖父で間違いないといえるでしょう。

葬送のフリーレンのエーレは、オイサーストに一級魔法使い試験を受けに来ました。一級魔法使い試験は厳しいことで知られており、ある程度の能力がある魔法使いでなければ受験することも難しいでしょう。

一級魔法使い試験を受けに来ている時点で、エーレには魔法使いとしての高い能力が備わっていることが推察できます。では、エーレの強さや能力は、どの程度のものでしょうか？ここでは、作中での描写から、エーレの強さや実力を考察してまとめます。

葬送のフリーレンのエーレは、魔法学園を首席で卒業したことがわかっています。エーレの魔法学園時代の活躍は描かれていないため、魔法学園でどういった修練を積んできたかは不明です。ただ、まだ若いにも関わらず二級魔法使いの資格を持っていることからも、かなり能力が高い魔法使いであるといえるでしょう。

葬送のフリーレンの世界では、魔法使いも戦士も特別な装備はしていないようです。魔法使いたちはそれぞれ動きやすい格好をしており、服装に共通点はありません。ただ、魔法使いは杖で魔法を操ることが多く、それぞれ自分だけの杖を持っていることがほとんどです。

エーレも杖を1本持っており、この杖によって魔法操作をしています。エーレの杖は、先端にリングがついている真っ直ぐで長いものです。エーレはフリーレンと同じくマントも着用していますが、これが魔法の能力と繋がっているかどうかはわかりません。

葬送のフリーレンのエーレは、一級魔法使い試験の最中に3つの魔法を使いました。ひとつ目は、フリーレンやフェルンもよく使っている飛行魔法です。その名の通り空を飛ぶための魔法で、現在では多くの魔法使いが使用しています。しかし、ひと昔前は魔族にしか使えなかった魔法で、人類はその魔法体系もわからないままに飛行魔法を使用しています。

エーレはフェルンとの戦いで、空を飛びながら攻撃魔法を繰り出していました。飛行魔法を使いながら戦っている様子から、エーレは普段から空中戦に慣れ親しんでいることが伺えます。葬送のフリーレンの作中でエーレが使ったふたつ目の魔法は、石で相手を攻撃する「石を弾丸に変える魔法」です。この魔法には、「ドラガーテ」という名前がついています。

エーレはドラガーテで周囲の石を操り、フェルン目がけて一斉に射出しました。フェルンは距離を取ってこの攻撃を避けましたが、直撃すれば相当なダメージを負ったことでしょう。葬送のフリーレンの作中でエーレが使った最後の魔法は、自分の身を守るための防御魔法です。

人類の防御魔法は、魔族のクヴァールが作った「人を殺す魔法（ゾルトラーク）」に対抗するために編み出された魔法です。この魔法は、相手を直接攻撃する魔法に対して絶対的な防御力を有します。ただ、魔力量の消耗が激しく、長い時間使い続けることができません。また、直接攻撃に対しては有効ですが、大量の水や巨大な岩石などの質量攻撃は防ぎきれません。

一級魔法使い試験の一次試験で、エーレと同じチームになったのはヴィアベルとシャルフです。エーレと戦ったフェルンは、この3人の中で一番強いのはエーレだと言いました。そのセリフに対し、エーレは特に否定していません。おそらく、魔法使いの素質や能力といった点では、ヴィアベルよりもエーレのほうが上でしょう。ただ、ヴィアベルは北部魔法隊の隊長として、これまでに多くの魔族と戦ってきました。

必要だと判断すれば、人を殺すことも仕方ないと割り切れる人物です。この戦闘経験の差は大きく、実際に戦闘となればエーレよりもヴィアベルの強さが優ると推察できます。しかし、エーレの強さに関してはヴィアベルも認めていて、エーレがフェルンに負けたことに驚いた様子を見せました。エーレは今後戦闘経験を積んでいけば、実戦でもヴィアベルと拮抗するほどの強さを身につけることができるでしょう。

一級魔法使い試験の一次試験では、パーティーごとに隕鉄鳥（シュティレ）を1匹捕まえるという課題が出されました。エーレたちのパーティーは、他のパーティーから隕鉄鳥を奪うという作戦に出ます。エーレたちが狙ったのは、早々に隕鉄鳥を捕まえたフェルンたちのパーティーでした。ヴィアベルはフェルンたちに奇襲を仕掛けますが、攻撃を察知したフェルンによって防御されてしまいます。

そこで、3人は堂々と姿を現し、1対1の勝負に出ました。このときエーレの対戦相手となったのは、フェルンです。エーレは石を弾丸に変える魔法（ドラガーテ）でフェルンを攻撃しますが、フェルンは落ち着いて距離を取り、エーレの攻撃を避けます。そして、一般攻撃魔法のみで、エーレへの攻撃を続けました。

エーレはフェルンの攻撃を防御魔法で防いでいましたが、フェルンは膨大な数の魔法をエーレに撃ち込みます。フェルンの飽和攻撃に防御魔法が追いつかなくなったエーレは、魔力切れで力尽きました。その後、エーレはヴィアベルに助けられ、おんぶで運んでもらいました。そして、偶然見つけた隕鉄鳥をヴィアベルが捕まえたことで、何とか一次試験を通過します。

一級魔法使い試験の二次試験は、前人未到のダンジョンの攻略が合格条件でした。この試験では受験者同士で争う必要がないため、デンケンは全員で協力することを提案します。しかし、お互いに信頼関係がない状況での協力プレーは難しく、多くの受験者は協力を拒んでダンジョンへと入っていきました。ヴィアベルもデンケンに協力することはなく、一次試験で力を合わせたシャルフやエーレとともにダンジョン攻略に挑みます。

3人はダンジョンの中で、水鏡の悪魔（シュピーゲル）が生み出した自分たちの複製体と戦います。ヴィアベルの指示により、エーレはシャルフの複製体を相手にすることになりました。詳細な戦闘シーンはありませんでしたが、3人とも無事に複製体を倒したようです。その後、3人はデンケンの複製体と戦うことになり、3人がかりで何とか勝利をおさめました。

このときの戦闘シーンもありませんが、エーレはこの戦いで再び魔力切れを起こしたようです。シャルフも傷を負って地面に倒れていたため、相当激しい戦闘であったと推察できます。動けなくなったエーレとシャルフは、ヴィアベルがダンジョンの最奥部まで連れていきました。そして、他の受験者とともに、3人揃って二次試験を通過します。

一級魔法使い試験の三次試験は、大魔法使いゼーリエによる面接でした。本来であれば、三次試験はレルネンが担当するはずでした。しかし、今回の一級魔法使い試験ではフリーレンがいたため、本当の実力がないものまで試験を通過してしまいました。このまま通常の試験を行えば、多くの魔法使いが命を落とすことになります。

魔法使いたちが無駄死にすることを防ぐため、ゼーリエは面接という形で平和的に試験を終わらせようとしたのです。ゼーリエは会った瞬間に受験者たちの能力を見抜き、一級魔法使いになる素質があるかどうかを判断していきます。エーレはゼーリエに会うなり「不合格」と言われ、残念ながら一級魔法使いになることはできませんでした。

葬送のフリーレンのアニメ第1期の2クール目のOP映像には、エーレをおんぶするヴィアベルの姿があります。このときのエーレの表情が恋する乙女のようだったことに、違和感を抱く原作ファンも多いようです。葬送のフリーレンの原作では、エーレがヴィアベルに恋愛感情を抱いているような描写はありません。そのため、OP映像のエーレとヴィアベルの描かれ方には、賛否両論が巻き起こっています。

葬送のフリーレンのエーレは、「かわいい」と評判のキャラです。アニメになったことで、さらにかわいく感じた人も多いようです。また、アニメの声にも、「かわいい」という感想が寄せられていました。

葬送のフリーレンのエーレは、一級魔法使試験の一次試験でフェルンと対戦しました。2人の戦いの様子から、エーレとフェルンの魔力量は大差がないだろうと予測する人もいました。

葬送のフリーレンのエーレの強さや能力、他のキャラとの関係などをまとめました。エーレは一級魔法使いになることはできませんでしたが、他の受験者たちと一緒に物語を盛り上げてくれました。葬送のフリーレンの一級魔法使い試験編では、ぜひエーレの活躍にも注目してみてください。