【逃げ上手の若君】諏訪頼重の最期をネタバレ!死亡の経緯や現人神について解説

『逃げ上手の若君』の諏訪頼重の最期をネタバレします!この記事では、松井優征が手掛ける初の歴史漫画『逃げ上手の若君』に登場する諏訪頼重を特集します。日本に三人しかいない「現人神」として信仰される神官の一人でありながら、胡散臭い振舞いで時行に「インチキ霊媒師」とからかわれる始末です。これから、そんな頼重が中先代の乱で迎えた最後や死亡した理由について詳しく解説します。

【逃げ上手の若君】諏訪頼重の最期をネタバレ!死亡の経緯や現人神について解説のイメージ

目次

  1. 逃げ上手の若君の諏訪頼重とは?
  2. 逃げ上手の若君の諏訪頼重の最期や死亡の経緯
  3. 逃げ上手の若君の諏訪頼重と時行や雫との関係も解説
  4. 逃げ上手の若君の諏訪頼重の声優
  5. 逃げ上手の若君の諏訪頼重に関する感想や評価
  6. 逃げ上手の若君の諏訪頼重まとめ

逃げ上手の若君の諏訪頼重とは?

逃げ上手の若君の作品情報

この記事では、漫画『逃げ上手の若君』に登場する諏訪頼重にスポットを当て、中先代の乱での活躍や最期などについて解説していきますが、まずはその前に『逃げ上手の若君』の作品情報をお届けしましょう。最初に『逃げ上手の若君』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

逃げ上手の若君の漫画の概要

概要のイメージ

『逃げ上手の若君』は、鎌倉時代末期から室町時代にかけて活躍した北条時行の生涯を描いた歴史漫画です。漫画家・松井優征の初の歴史物であり、「週刊少年ジャンプ」にて2021年8号から連載されています。連載開始以来大きな反響を呼び、2023年9月発売の単行本第12巻では累計発行部数が100万部を突破しました。さらに、2024年にはこの漫画を原作としたテレビアニメが放送予定となっています。

逃げ上手の若君のあらすじ

あらすじのイメージ

鎌倉幕府を継いだ北条時行は、武士の資質には乏しく、闘わずして逃げることに長けた人物でした。やがて、足利高氏らの謀反により幕府は崩壊し、時行は全てを失ってしまいます。その後、信濃国の諏訪頼重が後見人として彼を庇護し、2年後に時行が英雄になると予言しました。逃げ隠れ生き延びることで運命を切り開く男の英雄譚が幕を開けようとしていたのです。

諏訪頼重のプロフィール

逃げ上手の若君に登場する諏訪頼重(すわ・よりしげ)は、信濃国諏訪郡の神官であり、未来を予知する力を持っています。生来の神聖さから後光まで差すほどでしたが、いかにも不自然な笑顔が嘘くさい印象を与えた上に、未来を見通す能力といっても断片的な情報しか得られませんでした。そのため、後に北条時行からは「霊感詐欺」や「インチキ霊媒師」と揶揄されることになりました。

TVアニメ「逃げ上手の若君」公式サイト

逃げ上手の若君の諏訪頼重の最期や死亡の経緯

現人神とは?

現人神とは、「人間の姿で現れた神」という意味を表す言葉であり、通常は天皇を指します。しかし、天皇以外にも現人神として信仰される神官がいます。具体的には出雲大社の宮司である「出雲国造」と諏訪大社の神職である「大祝」、そしてこの記事の主役である頼重です。諏訪頼重は日本に三人しか存在しない現人神の一人なのです。

諏訪頼重は時継を看取った

『逃げ上手の若君』の諏訪頼重は、実はすでにおじいちゃんであり、孫までいるのです。中先代の乱では、息子の時継も参戦していました。時継は控えめな性格で、地味に奇襲や暗殺などの任務をこなしていたものの、目覚ましい活躍は見せず、次第に疲弊していきました。最後は「父上、先に行かせてください」と言って、頼重の面前で死亡するといった壮絶な最期を遂げました。

諏訪頼重が死体の工作をした理由

死体のイメージ

時継を看取った頼重は、自らの命を絶つ前に驚くべき計略を実行しました。彼は時行とよく似た顔つきの遺体を43人分用意し、全員の顔を剥ぎ取るといった工作をしました。これは時行を守るための策略でした。追手の足利らは、顔のない死体を見て「傷跡から頼重の死体は本物なので時行の遺体も本物だろう」と思い込み、時行の逃走を防げませんでした。頼重の巧妙な策略により時行は逃れることができたのです。

諏訪頼重の中先代の乱での最後や死亡した理由

諏訪頼重の中先代の乱での最後や死亡は、漫画『逃げ上手の若君』の単行本13巻110話「歴史1335」に描かれています。時行側の軍勢は、尊氏の後光を受け1万騎が戦意を喪失し、足利側に寝返る事態となりました。頼重は神力で尊氏に敗れ、戦線を維持する力も残されていません。戦の責任者として戦死するしか道はありませんでした。

しかし、時行が頼重を戦場から避難させ、追手が来るまでのわずかな時間を利用して、二人は最後の時を親子として共に過ごしました。頼重は時行との別れを済ませ、時行を見送った後、自刃し最期を遂げたのです。

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逃げ上手の若君の諏訪頼重と時行や雫との関係も解説

諏訪頼重と北条時行との関係

『逃げ上手の若君』の諏訪頼重と北条時行は、鎌倉幕府終焉の1ヶ月前に出会っています。時行は、得宗(跡継ぎの血筋)の北条高時の次男であり、諏訪頼重は得宗北条家に仕える御内人でした。鎌倉幕府が滅びる時、頼重は高時から時行の保護を託されます。諏訪に匿うと、武芸や学問、そして足利高氏を打倒する策略を教え込みます。頼重は中先代の乱で自害し最期を遂げましたが、時行は生き残りました。

その後、時行は最後まで戦い抜き、運命から逃れることを決してしませんでした。頼重との出会いがなければ、彼が最後まで戦い抜くことは不可能だったでしょう。時行と頼重は、鎌倉を取り戻すという強い信念で結ばれていたのです。

諏訪頼重と雫との関係

『逃げ上手の若君』の雫は、この記事で特集している諏訪頼重の実の娘であり、父親の補佐をしています。しかし、史実において頼重に娘がいたという記録は見当たりません。歴史上の記録では、頼重とともに息子の時継が中先代の乱で自害したとされており、雫は漫画『逃げ上手の若君』のオリジナルキャラクターである可能性が高いでしょう。

『逃げ上手の若君』の雫は、父親である頼重に対して毒舌を振りかざすなど、その愛らしさの中にとげも持ち合わせた、非常に魅力的なキャラクターとして描かれています。仕事上では神職と巫女という関係にあり、親子とは異なる立場で接する必要があるでしょうが、物語に描かれた親子の会話からは関係の良好さが感じられます。

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逃げ上手の若君の諏訪頼重の声優

中村悠一のプロフィール

ここで、アニメ『逃げ上手の若君』の諏訪頼重役の声優・中村悠一(なかむら・ゆういち)を紹介します。中村悠一は、1980年2月20日生まれ・香川県木田郡庵治町(現在の高松市)出身の男性声優で、現在はインテンションに所属し、ナレーターとしても活動しています。

2000年に代々木アニメーション学院を卒業後、東京ドラマハウスに入所し、2001年にOVA『D+VINE[LUV]』で声優デビューを果たしました。同じ年に、テレビアニメ『電脳冒険記ウェブダイバー』のグリフィオンやライガオン役でテレビアニメで初めてレギュラー出演を務めました。

当初はナレーションなどの活動が中心でしたが、2007年には『CLANNAD』や『機動戦士ガンダム00』などのテレビアニメでメインキャラを演じ、声優としても注目される存在となりました。

中村悠一の主な出演作品や演じたキャラ

次に、アニメ『逃げ上手の若君』で諏訪頼重を演じる声優・中村悠一の主な出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

  • 呪術廻戦(五条悟)
  • ハイキュー!!(黒尾鉄朗)
  • 魔法科高校の劣等生(司波達也)
  • おそ松さん(松野カラ松)
  • 機動戦士ガンダム00(グラハム・エーカー)
  • ハイスクールD×D シリーズ(サイラオーグ・バアル)
  • ワンパンマン(無免ライダー)
  • ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風(ブローノ・ブチャラティ)
  • ポケットモンスター(サクラギ博士)
  • ワールドトリガー(迅悠一)

逃げ上手の若君の諏訪頼重に関する感想や評価

ここまで『逃げ上手の若君』の諏訪頼重特集をお届けしてきましたが、最後に諏訪頼重に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、諏訪頼重の最期に関するツイートです。頼重が頸を切って自害するのと流れ星を重ねる描写が美しく、また「巨星堕つ」を象徴するような作者の演出が天才的すぎるとのことでした。

続いて紹介するのも、諏訪頼重の最期に関するツイートです。最後に死亡するシーンは、普通なら読者の精神をズタズタにするものですが、とても清々しく、あっぱれという気持ちになったそうです。今までにない新鮮な経験だったことでしょう。

最後に紹介するのは、諏訪頼重と時行の最後の別れに関するツイートです。時行は最後に頼重を父と呼び、笑顔で抱きしめました。切なくも幸福感に満ちた別れだったとのことでした。

逃げ上手の若君の諏訪頼重まとめ

まとめのイメージ

この記事では、「漫画『逃げ上手の若君』の諏訪頼重の最期をネタバレ!」と題して中先代の乱での死亡の経緯や現人神などについて解説してきました。
 

北条時行が鎌倉幕府の復活をはかるために起こした中先代の乱で、尊氏の後光を受け時行の陣営は壊滅状態に陥ります。頼重には戦の責任者として戦死するしか道は残されていませんでした。時行と頼重は追手が来るまでのわずかな時間を利用して、親子として貴重な時を過ごします。そして、頼重は時行を逃がすと、刃を自らの頸にあて自死を遂げました。

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