【うる星やつら】ラムちゃんのだっちゃは仙台の方言?口癖の理由や意味・使い方は?

『うる星やつら』のラムちゃんは、「だっちゃ」という口癖が特徴的なキャラです。この「だっちゃ」という言葉は、実際に仙台の方言として使われている言葉です。では、本当にラムちゃんの「だっちゃ」は仙台の方言なのでしょうか?本記事では、うる星やつらのラムちゃんの口癖のモデルとなった方言や、「だっちゃ」を使う設定になった理由などを解説します。また、「だっちゃ」の使い方や意味も説明します。

【うる星やつら】ラムちゃんのだっちゃは仙台の方言?口癖の理由や意味・使い方は?のイメージ

目次

  1. ラムちゃんとは?
  2. ラムちゃんのだっちゃは仙台の方言?口癖の理由は?
  3. ラムちゃんや仙台のだっちゃの使い方や意味
  4. ラムちゃんの名言や名セリフ
  5. ラムちゃんと関係するキャラの方言
  6. ラムちゃんに関する感想や評価
  7. ラムちゃんのだっちゃの方言まとめ

ラムちゃんとは?

「ラム」という名前のキャラはいくつかの作品に登場しますが、まずは『うる星やつら』のラムちゃんを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?ラムちゃんはうる星やつらの代表的なキャラで、世代を超えて愛され続けています。本記事では、ラムちゃんの口癖である「だっちゃ」に焦点を当てて、詳しく解説します。最初に、うる星やつらの作品情報と、ラムちゃんの基本的なプロフィールをチェックしておきましょう。

うる星やつらの作品情報

うる星やつらの概要

うる星やつらは、高橋留美子さん原作のラブコメディ漫画です。週刊少年サンデーで、1978年から1987年まで連載されました。1980年には、第26回小学館漫画賞少年少女部門を受賞しています。初代のテレビアニメは、1981年から1986年まで放送されました。2022年からはリメイク版のアニメの放送が始まり、大きな反響を呼びました。

うる星やつらのあらすじ

うる星やつらは、諸星あたると宇宙人のラムを中心に巻き起こされる騒動を描いた作品です。地球を侵略しに来た鬼族は、地球をかけた勝負の相手にあたるを指名します。あたるは鬼族のラムと鬼ごっこをすることになり、卑怯な手を使いながらも何とか勝利を手にしました。しかし、その鬼ごっこがきっかけでラムに気に入られ、それからラムに追い回されることになります。

ラムちゃんのプロフィール

うる星やつらのラムちゃんは、主人公の諸星あたるに恋するヒロインです。ただ、うる星やつらのもともとのヒロインは三宅しのぶで、ラムちゃんは本来ただのゲストキャラでした。作品の途中から路線が変更となり、ラムちゃんは主役級の扱いとなりました。うる星やつらのラムちゃんは、鬼族が住む星で暮らしていた宇宙人です。

諸星あたるのことを気に入り、押しかけ女房のようにあたると同居するようになります。スタイルの良い美女で、普段はトラ柄のビキニを着用しています。学校に通うようになってからは、制服姿で過ごすことも増えました。ラムちゃんは空を飛んだり、電撃を出したりすることができます。ただ、角が生え変わる時だけは、新しい角が生えてくるまでこれらの能力が使えなくなります。

うる星やつら|小学館集英社プロダクション ライセンスビジネスサイト

ラムちゃんのだっちゃは仙台の方言?口癖の理由は?

ラムちゃんの口癖はだっちゃ

うる星やつらのラムちゃんといえば、「だっちゃ」という口癖でおなじみのキャラです。ラムちゃんは喋るとき、語尾にだいたい「だっちゃ」をつけます。「だっちゃ」は非常に耳に残りやすく、インパクトが強い口癖です。子供の頃にうる星やつらを見て、ラムちゃんの口癖の「だっちゃ」を真似した人も多いのではないでしょうか?

ラムちゃんは基本的に語尾に「だっちゃ」をつけますが、「何するっちゃ」のように「っちゃ」だけつけるときもあります。また、疑問形のときは、「〜け?」という口癖を使うこともあります。ラムちゃんが自分を指すときの一人称の「うち」も、「だっちゃ」と同じくラムちゃんの口癖のひとつです。

ラムちゃんの方言は仙台弁

ラムちゃんの「だっちゃ」という特徴的な口癖は、どこかの方言を参考にしているのでしょうか?ラムちゃんの口癖の「だっちゃ」のモデルになった方言については、作者の高橋留美子さんがインタビューで明かしています。そのインタビューによると、ラムちゃんの「だっちゃ」は、仙台の方言である仙台弁を参考にしているそうです。

仙台では実際に「だっちゃ」という方言を使っていますが、イントネーションは多少違います。また、ラムちゃんの他の口癖である「うち」は、仙台の方言ではありません。ラムちゃんの口癖は完全に仙台の方言というわけではなく、仙台弁を参考にした独特の口癖であるといえます。

ラムちゃんが方言を話す設定になった理由

高橋留美子さんは「だっちゃ」が仙台弁を参考にしたことだけでなく、ラムちゃんが方言を話す設定になった理由についても明かしています。ラムちゃんが方言を話すようになったのは、編集者によるアドバイスがきっかけだったようです。高橋留美子さんはうる星やつらの前に、デビュー作である『勝手なやつら』という漫画を描いています。

その作品の中に、語尾に「だっぴゃ」をつけて喋る半魚人のキャラが登場します。編集者から、ラムちゃんも半魚人のように方言を話すキャラにしてはどうかとアドバイスを受け、最終的に「だっちゃ」という口癖が決定したそうです。ちなみに、「だっぴゃ」が口癖の半魚人は、うる星やつらの作中にも登場します。

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ラムちゃんや仙台のだっちゃの使い方や意味

ラムちゃんのだっちゃの使い方や意味を考察

うる星やつらのラムちゃんは、どのように「だっちゃ」を使っているのでしょうか?ラムちゃんの「だっちゃ」には、2種類の使い方があります。ひとつ目は、セリフの語尾に「だっちゃ」をつける使い方です。「うちラムだっちゃ」や「天誅だっちゃ」のような使われ方をします。

この「だっちゃ」には特に深い意味はなく、「〜だ」と言い切ってしまっても意味は通じます。標準語でいえば、「〜だね」や「〜だよ」という意味になるでしょう。ラムちゃんの「だっちゃ」のもうひとつの使い方は、語尾につけるのではなく単独で「だっちゃ」と言う使い方です。この場合は、「Yes」という肯定の意味になります。

仙台のだっちゃの使い方や意味を考察

続いて、ラムちゃんの口癖のモデルとなった、仙台弁の「だっちゃ」の使い方や意味について見ていきましょう。仙台弁の「だっちゃ」も、ラムちゃんと同じくセリフの語尾につける使い方をします。意味もラムちゃんの「だっちゃ」と同じで、「〜だよ」という意味になります。

「Yes」という肯定の意味で使うことができるのも、ラムちゃんの「だっちゃ」と一緒です。ただ、ラムちゃんの場合はYesのときも「だっちゃ」と言いますが、仙台弁では「んだっちゃ」とやや変化するようです。

鳥取や佐渡のだっちゃの使い方や意味を考察

うる星やつらのラムちゃんの「だっちゃ」は仙台弁がモデルですが、実は鳥取や佐渡でも「だっちゃ」という方言を使うことがあります。鳥取の場合は、伝えたいことを強調したいときに語尾に「だっちゃ」をつけるようです。

例えば強く否定したいときは、「嫌」の語尾に「だっちゃ」をつけて「嫌だっちゃ!」と言います。佐渡の方言の「だっちゃ」は、仙台の方言とほぼ同じ意味で使われています。語尾に「だっちゃ」をつけ、「〜だよ」や「〜でしょ」の意味で使うことが一般的であるようです。

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ラムちゃんの名言や名セリフ

ラムちゃんの名言①「土曜の夜は...」

土曜の夜は子どもをつくるっちゃーっ!!

こちらのセリフは、うる星やつらの序盤に登場したラムちゃんの刺激的な名言です。ラムは諸星家であたると同居することになりますが、あたるにはしのぶという好きな女性がいました。あたるはラムちゃんの目を盗んでしのぶに電話をかけますが、ラムちゃんに気づかれてしまいます。

ラムちゃんは電話の向こうにいるしのぶに聞こえるように、大きな声でこのセリフを口にしたのでした。しのぶはこのセリフに怒り、電話を切ってしまいます。ラムちゃんの気の強いところや、あたるへの独占欲の強さがよくわかる名言でした。

ラムちゃんの名言②「一生かけて...」

一生かけていわせてみせるっちゃ

こちらの名言は、ラムちゃんがうる星やつらの最終回で言ったセリフです。原作の最終章の「ボーイミーツガール」では、うる星やつらの初回と同じく、ラムちゃんとあたるの鬼ごっこが繰り広げられます。初回と違うところは、あたるがラムちゃんのことを「好き」と言えば、それだけで地球は救われるというところです。

誰に何を言われようと、あたるは頑なにラムちゃんのことを「好き」とは言いませんでした。しかし、あたるは本心ではラムちゃんのことが好きで、以前ラムちゃんがさらわれたときに落としていった角を大事に持っていました。それを見たラムちゃんは、あたるの本当の気持ちを知ります。

そして、自分からあたるの胸に飛び込み、鬼ごっこは終わりを告げました。このとき、あたるもラムちゃんのことを抱きしめていますが、結局は「好き」だと言っていません。好きと言わずじまいであることを周囲から責められるあたるに対し、ラムちゃんはこの名言を口にしたのでした。このセリフは、あたるのことを一生好きでいるという、ラムちゃんの宣言とも捉えられます。

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ラムちゃんと関係するキャラの方言

ラムの父親の方言

うる星やつらのラムちゃんには、父親と母親がいます。2人ともラムちゃんの故郷にある星に住んでいて、ラムちゃんが里帰りしたときなどに登場します。また、たまに地球に来ることもあり、父親はラムちゃんと同じく地球では日本語を話しています。ラムちゃんと父親は一緒に暮らしていた家族であるため、同じ方言を使うのが自然でしょう。

しかし、ラムちゃんの父親は、仙台弁ではなく「あんさん」や「〜でっせ」というような関西弁を喋ります。高橋留美子さんによれば、父親が「だっちゃ」と言っても可愛くないため、関西弁にしたそうです。ちなみに、ラムちゃんの母親は地球語を話せませんが、自分の星では関西弁で話しています。

テンの方言

うる星やつらのテンは、ラムちゃんのいとこの宇宙人です。テンも地球語を話すことができ、地球人と自由に意思疎通をしています。テンが使っている方言は、ラムちゃんの父親と同じ関西弁です。テンの方言は、関西弁の中でも特に個性が強いといわれている、河内弁に似ています。テンは、河内弁の「〜やんけ」や「おんどれ」といった方言をよく使っています。かわいい見た目ときつい方言のギャップが、テンの最大の魅力ともいえるでしょう。

ランちゃんの方言

うる星やつらのランちゃんは、ラムちゃんの幼なじみの宇宙人です。ラムちゃんのように角が生えているわけではないため、宇宙人だということを隠し、地球人のフリをして暮らしています。ランちゃんは普段は標準語を使い、女の子らしいかわいい口調で喋っています。

しかし、怒ると性格が豹変し、テンと同じ河内弁のような方言で怒鳴り散らします。ランちゃんの使う方言は「おんどりゃ」や「じゃかましいわ」のようなきつい河内弁で、うる星やつらの中でも特に迫力があります。ランちゃんは小さい頃は気が弱く、性格も素直ないい子でした。小さい頃のエピソードでは常に標準語を喋っており、方言を使っている様子はありません。

そのため、ランちゃんが方言を使うのは、性格が歪んで二重人格のようになってからだと推察されます。ちなみに、ランちゃんの母親は、普段から関西弁のような方言を使っています。ランちゃんは小さい頃から関西弁のような方言に慣れ親しんできたため、いつしか自分もその方言を使うようになったのでしょう。

レイは標準語?

うる星やつらのレイは、ラムと同じ鬼族出身の宇宙人です。ラムの元婚約者で、ラムを追って地球までやって来ました。レイは地球語が苦手で、基本的には単語しか喋りません。レイがセリフらしいセリフを口にしたのは、虎の巻を見て日本語を喋ったときだけです。このときレイは、標準語でラムを口説き落とそうとしました。ただ、レイは虎の巻のセリフを読んだだけであり、普段から標準語を話しているかどうかは不明です。

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ラムちゃんに関する感想や評価

うる星やつらのラムちゃんには、「かわいい」という感想が多く寄せられています。ラムちゃんは外見はもちろん、あたるを一途に思い続けるところもかわいいと人気です。昔はかわいいと思えなかったけれども、大人になって見たらかわいく感じたというコメントもありました。また、リメイク版アニメのOP映像のラムちゃんにも、かわいいという声が上がっています。

うる星やつらのラムちゃんには「かわいい」だけでなく、「いい子」という感想も見られました。ラムちゃんのあたるに対して一生懸命なところや、優しいところが「いい子」だと評判です。

うる星やつらの感想の中には、「ラムちゃんが嫌い」というコメントも上がっています。ラムちゃんはあたるのことが好きなあまり、気持ちが暴走することがあります。そういったところが「ヒステリー」「自己中心的」と捉えられることがあり、嫌われる要因となっているようです。

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ラムちゃんのだっちゃの方言まとめ

うる星やつらのラムちゃんの口癖である「だっちゃ」についてまとめました。ラムちゃんの「だっちゃ」は、仙台の方言がモデルとなっています。この特徴的な話し方もまた、ラムちゃんの人気が出た要因のひとつであるといえるでしょう。うる星やつらの漫画やアニメを見るときは、ぜひラムちゃんの口癖にも注目してみてください。

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