【うる星やつら】ラムが嫌い・うざいといわれる理由を調査！元々サブヒロインだった？

2022年にリメイク版アニメが放送され話題となった『うる星やつら』ですが、ヒロインのラムは旧アニメから大人気で、コスプレやキャラクターグッズの多さがその人気を物語っています。しかし、一方で、SNSの調査により、ラムが嫌いという声や彼女をうざい・イライラすると感じる意見が少なからず存在することが明らかになりました。

そこで、この記事ではなぜラム対して嫌いという声があがるのか、その理由を探っていきますが、その前にまずは『うる星やつら』の作品情報をお届けしましょう。最初に『うる星やつら』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

『うる星やつら』は、漫画家・高橋留美子の連載デビュー作にして代表作となったラブコメディ漫画で、小学館の週刊少年サンデーにて1978年から1987年まで連載されました。1980年度の第26回小学館漫画賞少年少女部門および第18回星雲賞コミック部門を受賞したほか、単行本の累計発行部数は2020年11月時点で3500万部超を記録しました。

『うる星やつら』のメディア展開としては、フジテレビ系列ほかにて1981年10月から1986年3月までテレビアニメが放送されたほか、劇場版アニメ6作品が制作・公開されました。また、2022年には約36年ぶりにテレビアニメ・リメイク版が制作され、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」ほかにて放送されました。さらに2024年にはリメイク版アニメ第2期の放送が予定されています。

ある日、女好きな高校2年生・諸星あたるの前に、地球侵略を目指す鬼族の宇宙人が現れます。地球人代表と鬼族代表が対決し、もし鬼族が勝てば地球は征服され、地球人が勝てば鬼族は撤退するというのです。そして、その地球代表に選ばれたのがあたるでした。あたるは全くやる気なしでしたが、恋心を寄せる三宅しのぶが「勝ったら結婚してあげる」と言うと、一変して鬼族代表のラムを追いかけ始めました。

ここからは、この記事のメインテーマである『うる星やつら』のラムの話題に移ります。『うる星やつら』のラムは、地球を侵略するためにやって来たうる星出身の宇宙人です。主人公のあたると同じ17歳ですが、誕生日は明かされていません。明るく快活で親切なのですが、時におせっかいと感じるくらいに世話焼きです。話す際に「だっちゃ」や「〜っちゃ」を語尾に付けるのが特徴です。

稀に見る不運の持ち主で人並はずれたアホでもあるあたるを夫に選び、一貫して妻として愛情を持って支えます。また、ラムは梅干しを食べると酔ってしまう体質で、酔うと制御できなくなり電撃を当たりかまわず放ってしまいます。地球の食べ物の中ではニンニクの臭いが大の苦手で、地球外の食材では「モグモグ」が嫌いだそうです。

ここで、『うる星やつら』のラムが嫌いだとかうざい、イライラするといわれる理由について考えてみましょう。まず、ラムが嫌い・うざい・イライラすると言われる一つ目の理由は、彼女の女房気取りぶりにあります。あたるにはしのぶという恋人がいるのに、突然現れて女房役を演じ始めるラムに、押しかけ女房のようだと不快感を覚える人もいます。特にしのぶのファンからすると、かなりイライラすることかもしれません。

一途で健気な一面が人気の『うる星やつら』のラムですが、一方で常識のない点に対する批判もあります。彼女は押しかけ女房のように現れて、妻の座に居座ります。そして、あたるが他の女性に手を出そうものなら、容赦なく電撃を浴びせるという行動は非常識に映ります。このすぐに暴力に訴えるやり方も、彼女が嫌いと言われる理由の一つになっているようです。

『うる星やつら』のラムのぶりっ子であざとい態度が嫌いという意見もありました。ラムは派手な服装や話し方から、ぶりっ子と評されることもあるでしょう。また、あたるの注意を引くためにあざとい態度をとることもあり、これが嫌いと言われる要素になっているようです。ラムのあざとい印象を好む人もいれば、それが嫌いと言う人もいます。受け取り方は人それぞれです。

『うる星やつら』の終盤では、態度を決めないあたるとの関係を整理しようと、ラムが動きます。あたるがラムを好きだと言わなければ、自分が地球と関わった記憶をすべて消去すると言うのです。しかし、それが弁天やおユキなどまだ地球に居たいと思っている人々の記憶まで消してしまうことが判明します。あたるとの痴話げんかなのに、なぜ他人の記憶を消そうとするのか、その自己中心的な行為に呆れた人が多かったようです。

『うる星やつら』のラムがヒステリックでストーカーっぽいという声も上がりました。しのぶとあたるが両想いだったのに、ラムはあたるの家に押しかけてきました。また、あたるが他の女性と仲良くすると電撃を浴びせることもありました。確かにこうした行動はヒステリックなストーカーそのものでしょう。彼女の執拗なまでの行為を見て嫌いになった人もいるかもしれません。

『うる星やつら』のあたるとしのぶのカップルに好意を抱いていた読者の中には、ラムの行動に不快感を抱く人もいたようです。最初はあたるとしのぶはお互いに好意を持ち合っていた関係でしたが、二人をほほえましく思っていた読者は、突然現れたラムが邪魔者でイライラすると感じたのかもしれません。

しのぶは当初『うる星やつら』のメインヒロインでしたが、そのポジションがラムに奪われてしまいました。このこともしのぶファンの反感を買ったのかもしれません。

当初、ラムは『うる星やつら』第1話のゲスト出演で、脇役やサブヒロインとして登場する予定でした。しのぶがメインヒロインであり、ラムは1話限りのキャラクターと考えられていたのです。しかし、彼女の人気度や雑誌編集部での会議の結果、急遽レギュラーキャラクターに変更されました。最初はあたるとしのぶが交際していましたが、後に破局し、ラムが『うる星やつら』のメインヒロインになっていきました。

ここまで、ラムが嫌いだと言われる理由を調査してきましたが、最後にラムを好きだという声も紹介しましょう。ラムが好きな人の多くは、彼女の容姿やファッションなど、見た目がとても可愛いからだと言われています。ロングの髪型もショートも似合いますし、セーラー服を着ても魅力的です。その可愛らしさが彼女をヒロインに押し上げ、キャラクターグッズも圧倒的に多いのです。

一方で、彼女の魅力は外見だけにとどまらず、性格にもあります。たとえば、ヤキモチを焼いてあたるを追いかけまわすイメージとは異なり、3巻の「君まてども」ではあたるを気遣い変装までして彼を助けました。影から支える姿や、性格の可愛らしさも見逃せません。

さらに、彼女を好きな人たちは、彼女の一途さに惹かれているようです。浮気性のあたるを見捨てず、ずっと彼のそばにいる姿勢が光っています。彼女の一途さや素直さ、自分の気持ちを率直に表現する姿が、彼女ならではの魅力なのでしょう。あたるから冷たくされてもめげず、最後には「一生かけて好きだと言わせる」と、彼との未来を誓っています。ラムの純粋な一途さが、彼女を好きにさせる理由なのかもしれません。

ここまで『うる星やつら』のラム特集をお届けしてきましたが、最後にラムに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、この記事でも取り上げた「しのぶ派」の方のツイートです。最近リメイク版アニメを観たようですが、旧アニメではやはりラムは後から出てきて（しのぶの恋路を邪魔したので）嫌いだったそうです。今観れば嫌い・うざいといった感想は変わるのかもしれません。

こちらもリメイク版アニメを観た方の感想ですが、観ていたのは投稿者の幼い子供のようです。その子供がラムのことを「乱暴だから嫌い」と語っていたとのことです。子供の素直な感想でした。
 

最後に紹介するのは、ラムのポジティブな面に焦点を当てたツイートです。かわいくてスタイル抜群な上に愛情表現がストレートなところを挙げ、理想の女性と評していました。

この記事では、『うる星やつら』のラムが嫌い・うざい・イライラするといわれる理由を調査するとともに、かわいいと言われる理由や元々サブヒロインだったというエピソードも紹介してきました。　

『うる星やつら』のラムが嫌われるようになったのは、しのぶという恋人がいるあたるに強引にアプローチすることから始まっています。そんなラムの取る行動は非常識で自己中心的で、あたるを引きつけようとする姿勢があざといとも言われました。一方で、彼女を可愛いと見るファンもおり、容姿に加えてあたるへの一途なやさしさが魅力的と感じられたようです。しかし、これがしのぶファンからは不評を買うことになりました。