【葬送のフリーレン】フォル爺は老年のドワーフ！セリフの意味は魔王復活の伏線？

こちらの記事では、アニメ化もされた漫画『葬送のフリーレン』に登場する、フォル爺の情報を紹介していきます。フォル爺のプロフィールや、フリーレンとの出会い・過去、会話で登場した「ついに魔王を倒しに行くのか」というセリフの意味などを紹介しています。葬送のフリーレンに登場したドワーフの老人、フォル爺がどのようなキャラクターなのか気になっている人は、参考にしてみてください。

フォル爺との過去、「ついに魔王を倒しに行くのか」のセリフの意味の他にも、葬送のフリーレンを見た人のフォル爺に対しての感想についても紹介しています。まずは、下記の項目でフォル爺が登場する漫画作品・葬送のフリーレンの作品概要と物語のあらすじを紹介しています。葬送のフリーレンがどのような作品なのかさらいしたい人は、そちらの項目から目を通してみてください。

葬送のフリーレンは、2023年9月にアニメ化したハイファンタジー作品です。原作は週刊少年サンデーにて連載されている漫画で、原作を山田鐘人先生が担当し、作画をアベツカサ先生が手掛けています。週刊少年サンデーで連載が開始されたのは2020年4月からで、2023年12月時点では第11巻まで単行本が刊行されています。これまでに、手塚治虫文化賞の新生賞や、2021年のマンガ大賞の大賞を受賞しています。

読者からは「セリフの意味に感動する」「ドラマ性が高いファンタジー作品で面白い」と評判となっており、アニメ配信サイトのランキングでも上位に入っています。原作漫画の単行本は累計発行部数1700万部を突破しています。

魔王が登場するファンタジー作品は、魔王を討伐するまでの物語が描かれることが多い傾向にありますが、葬送のフリーレンは魔王を討伐した後の物語という切り口でストーリーが進むことから、漫画好きの人から注目を集めています。

長寿のエルフ・フリーレンは、勇者ヒンメルのパーティーの一員として魔王を討伐します。その50年後、ヒンメルに会いにいったフリーレンは、年老いた彼を見て驚きます。その後、ヒンメルは寿命を迎え、フリーレンは「10年もの間一緒にいたのに、彼のことを何も知ろうとしなかった」と後悔しました。そして、彼にもう一度会おうと、死者の魂と対話できる場所"オレオール"を目指し、再び旅を始めます。

フォル爺は、フリーレンが旅の途中で出会ったドワーフの老人です。フリーレンの魔王討伐の旅の仲間・アイゼンと同じドワーフということもあり、アイゼンと同様に小柄な見た目で長寿の人物です。身長は1メートル前後ほどで、年齢は400歳を超えています。老人ということもあり、もうろくしたような言動をすることがありますが、フリーレンからは「ボケたふり」として指摘されています。

葬送のフリーレンの世界のドワーフの寿命は300歳ほどとされているため、400歳以上であるフォル爺は、ドワーフのなかでも長寿といえるでしょう。フリーレンとは、過去の魔王討伐の旅で初めて出会いました。その後、ヒンメルの魂に会うための旅で再会します。

フォル爺は、北側諸国のクラー地方のとある村での戦士として、村を守る仕事をしています。その関係から、フリーレンと再会した際にフリーレンのパーティーの戦士・シュタルクに稽古をつけてあげました。そして、旅を続けるフリーレンたちを快く送り出し、別れました。

葬送のフリーレンで初めてフォル爺が登場したのは、フリーレンが死者の魂と対話できる場所・オレオールを目指して旅をしているときでした。しかし、過去にもフォル爺はフリーレンと出会ったことがあります。それは、フリーレンが勇者ヒンメルのパーティーとして旅をしていたときです。過去の出会いでは、社交的なヒンメルがフォル爺と会話をしています。

フォル爺は長い間村を守っている理由を語ったり、「ヒンメルたちは魔王を打ち倒すだろう」と勇気づけました。長寿の種族・ドワーフであるフォル爺は、「ヒンメルという勇者の記憶を自分が未来に連れて行こう」と言いますが、ヒンメルは「僕たちの記憶はフリーレンが連れて行ってくれる」と返します。フリーレンは、過去にヒンメルが言ったこのセリフをきっかけに「この人たちを覚えていよう」と思うようになりました。

フリーレンは、勇者ヒンメルたちと旅をしているときにフォル爺と出会いました。そのとき、フォル爺はなぜ長い間村を守っているのかを話しました。フォル爺には、愛する妻がいました。しかし、妻はフォル爺を残して他界してしまいます。フォル爺の妻は自分が住んでいた村をとても大切に思っており、フォル爺は「妻の愛する村を守る」と約束していました。

その約束を守るため、フォル爺は妻が死亡してから300年以上たった今でも、村に降りかかる災いをはね除けていたのでした。フォル爺は高齢ということもあり、村の人から「ボケているのでは？」と思われていますが、年老いても村を守り続ける姿から、守り神のような存在として親しまれています。

フリーレンがフォル爺と再会したのは、初めて出会ってから80年近く経った頃でした。ヒンメルの魂と再会するため、オレオールを目指して旅をしている時に再び巡り合います。再会した時に、フリーレンは魔法使いのフェルン、戦士のシュタルク、僧侶のザインと旅をしていました。戦士として村を守っていたフォル爺は、同じ戦士であるシュタルクに1週間、稽古をつけてあげます。

フリーレンとの会話のなかで登場したフォル爺のセリフに、「今後の物語の伏線なのでは？」という読者の声があがっています。そのセリフというのは、「ついに魔王を倒しに行くのか」です。魔王はフリーレンたちが80年近くも前に倒しています。しかし、フォル爺は歳のせいで記憶が曖昧なのか、魔王がまだ生きているような口ぶりで話していました。

フォル爺は、村人から「もうろくしている」と思われているほどの年齢です。そのため、「魔王討伐の記憶が曖昧になっている」といえば、辻褄があうでしょう。しかし、作中ではフリーレンとの出会いや、当時の状況をしっかりと覚えていました。そのような様子から、フォル爺のこのセリフを聞いた人のなかには「今後の物語の伏線となる意味が含まれているのではないか？」と考える人もいるようです。

「ついに魔王を倒しに行くのか」というフォル爺の言葉は、「物語の伏線の意味が込められている」と読者から予想されています。その意味がどのようなものかというと「魔王の復活」です。村人からは「もうろくしている」と思われているフォル爺ですが、フリーレンから「ボケたふり」と言われているように、実際はまだまだしっかりしています。

そのような姿を見ると、フリーレンたちが魔王を討伐したことを知らない可能性は低いと予想されます。では、なぜ「ついに魔王を倒しに行くのか」と言ったのかというと、「フォル爺は魔王が生きていることを知っているから」という理由があげられます。

その言葉を聞いたフリーレンは「魔王はもう」と言いかけますが、なぜか口ごもりました。一見すると、ボケてしまったフォル爺に配慮して口を閉ざしたように見えますが、見方によっては「フリーレンも魔王が生きている可能性があると思ったから」と考えることもできます。

葬送のフリーレンには、さまざまなキャラクターが登場し、その数だけエピソードもあります。葬送のフリーレンを読んだこちらのかたは「葬送のフリーレンのエピソードのなかでも、フォル爺の話が好きだった」とコメントされています。

フォル爺には愛する妻がいました。そのため、2人のあいだに子供がいた可能性があるでしょう。しかし、フォル爺は400年も生きているため、もし子孫がいても、数が多すぎて誰が自分の血縁なのか把握できない状態になっていると予想されます。読者からは「もしそうであれば、なんだか寂しい」と感想が寄せられています。

フォル爺は、妻と死別してからあまりにも時間が経ってしまったため、「彼女の顔や姿を忘れてしまった」と話しています。一方で、ヒンメルはあらゆる場所に自分の銅像を建てていたため、フリーレンはヒンメルの顔を忘れないでいられました。そのようなフォル爺とフリーレンの対比に、感慨深くなる人も少なくないようです。

以上、葬送のフリーレンに登場するフォル爺について紹介してきました。フォル爺は、フリーレンが過去に出会った人物の1人で、戦士としてとある村を守っている老年のドワーフです。作中では、死者の魂と対話できる場所・オレオールに向かう旅をしているときに、フリーレンと再会しました。

再会したフリーレンとの会話のなかで「ついに魔王を倒しに行くのか」という言葉を口にしたことから、読者から「魔王はまだ生きているという意味なのではないか？」と考察されています。フリーレンとは長生きの種族という共通点があり、フリーレンがヒンメルの顔や姿を覚えている一方で、フォル爺は妻の顔を忘れてしまったことから、切ないエピソードとして人気となっています。