【葬送のフリーレン】クラフトはエルフの武道僧！フリーレンとの出会いや強さは？

『葬送のフリーレン』のクラフトは、フリーレンが久しぶりに出会った同族のエルフです。クラフトは作中で、自分のことを武道僧（モンク）だと紹介していました。本記事では、クラフトとフリーレンの出会いや強さ、登場回のネタバレなどをまとめていきます。

葬送のフリーレンは、小学館の週刊少年サンデーで連載中の漫画です。原作は山田鐘人さんが、作画はアベツカサさんが担当しています。勇者や魔王が登場するファンタジー漫画で、登場人物の心情が丁寧に描かれています。葬送のフリーレンは2023年9月からテレビアニメの放送が始まり、初回は4話までまとめて金曜ロードショーで放送されました。

エルフの魔法使いであるフリーレンは、勇者ヒンメルたちとともに魔王討伐の旅から戻ってきました。その後、フリーレンは1人で気ままな旅に出て、50年後にヒンメルたちと再会します。ヒンメルはすっかり歳を取っており、それから間もなく亡くなりました。フリーレンはヒンメルのことを知ろうとしなかった後悔に涙を流し、人間を知る旅に出ます。それからフリーレンはフェルンを弟子にして、オレオールという地を目指すことになります。

葬送のフリーレンのクラフトは、何千年も生きているエルフ族の青年です。正確な年齢はわかりませんが、フリーレンよりも年上であるようです。職業は武道僧（モンク）で、いつも天使の羽のペンダントを身につけています。心根が優しい青年で、無益な殺生は好みません。

武道僧（モンク）であるクラフトは、フリーレンと同じエルフです。クラフトはフリーレンと出会ったとき、すぐにフリーレンが同族であると気づきました。葬送のフリーレンの作中ではエルフの数は激減しており、フリーレンはしばらく同族に会っていないと言っていました。それはクラフトも同じだったようで、クラフトは同族と会うのは300年振りだと言っていました。

断頭台のアウラたちを倒したフリーレン一行は、グラナト伯爵領よりさらに北を目指して旅を再開します。しかし、北側諸国の冬は厳しく、猛烈な吹雪が3人の行く手を阻みます。フリーレンは80年前の記憶を頼りに、避難小屋があった場所へと向かいました。小屋がまだあるのかと危惧するフェルンでしたが、避難小屋は管理された状態で今も残っていました。

フリーレンたちが安堵しながらドアを開けると、中には先客がいました。それが、武道僧（モンク）のクラフトでした。クラフトはなぜか上半身裸になり、一心不乱にスクワットをしているところでした。構わず中に入ろうとするフリーレンを止めたのは、その異様な光景に危機感を覚えたフェルンでした。

フェルンはフリーレンを外へ引っ張り出すと、問答無用でドアを閉めます。そして、変態がいるからここはダメだと言うのでした。外に出てきたクラフトはそのセリフに文句をつけ、フリーレンが自分と同じエルフであることに気づきました。その後、フリーレンたちは避難小屋へと戻り、しばらくの間クラフトと暮らすことになります。

まずは、葬送のフリーレンのクラフトの強さから見ていきましょう。クラフトの強さについては、作中では詳細に描かれていません。ただ、武道僧（モンク）という肩書からもわかるように、クラフトは戦う僧侶です。そのため、それなりの強さは持っていると推察されます。

また、作中で出てきたクラフトの上半身を見ると、かなり鍛えられていることがわかります。そのたくましい体には、戦士であるシュタルクも感心していたほどです。クラフトの体つきだけを見ても、戦士としてかなりの強さを持っていることがわかります。

武道僧（モンク）のクラフトは、フリーレンと同じエルフだということがわかっています。しかし、それ以外の正体については、しばらく謎に包まれていました。ただ、その後のストーリーで、クラフトに関する情報が少し明かされています。フリーレンたちがクラフトと別れた後、クラフトの名前が登場する回がありました。それは、葬送のフリーレン第34話の、「英雄の像」という話です。

この回では、フリーレンたちと一時的に仲間になったザインが、親友についての情報を集めて回っていました。ザインはある集落で親友の目撃情報を得て、親友と仲が良かったというお婆さんに話を聞きに行きました。しかし、そのお婆さんは頑固者で、なかなか情報を教えてくれません。ザインたちはお婆さんに心を開いてもらうため、いろいろな仕事を引き受けます。

お婆さんはしばらくザインたちを働かせた後、「これで最後だ」と言って一同をある石像のもとへと案内しました。お婆さんの最後の依頼は、はるか昔に世界を救ったといわれている英雄の石像の清掃でした。そこには2体の男性の石像があり、そのうちの1体がクラフトであることにフリーレンは気づきます。クラフトは名前も忘れられるほどの昔に活躍した、かつての英雄だったのです。

ただ、あまりに昔の話すぎて、どのようにして世界を救ったかまでは伝わっていないようです。しかし、この石像の存在により、クラフトが過去に偉業を成し遂げたエルフであることが明らかになりました。石像に残されている姿から、当時のクラフトは武道僧（モンク）ではなく、ただの戦士だったようです。

代わりに、もう1体の石像の青年が、僧侶の姿をしていました。僧侶の青年は普通の人間のように見えるため、おそらくはすでに死亡しているでしょう。フラクトが武道僧（モンク）となったのは、相棒である僧侶の青年の死に関係すると推察されます。

葬送のフリーレンの世界での僧侶は、女神様を信仰しています。武道僧（モンク）であるクラフトも僧侶であるため、当然女神様を信仰しています。ただ、クラフトも若い頃は、女神様を信仰していなかったようです。クラフトが女神様を信仰するようになった理由は、天国に行ったときに女神様に褒めてもらいたいと思ったからです。

クラフトは英雄として偉業を成してきましたが、今となっては誰もその事実を覚えていません。誰も自分のことを褒めてくれなくなった世界で、クラフトは女神様に救いを求めたのです。天国で女神様に褒めてもらうことを心の支えとして、これまで生き続けてきたのでしょう。

葬送のフリーレン3巻でのクラフトの登場回は、クラフトが初めて登場した回でもあります。クラフトが初めて姿を現したのは、葬送のフリーレン3巻の第24話「エルフの願望」の回です。前述したように、吹雪の中で遭難したフリーレンたちは、避難小屋でスクワットをしているクラフトと出会いました。クラフトは凍死しかかっていたシュタルクを人肌で温めてやると、フリーレンとフェルンを連れて食材を調達しに行きました。

小屋の外にあった食材を運んでいる途中、クラフトはフリーレンに自分のことを知っているか尋ねます。フリーレンが知らないと答えると、「俺もお前のことを知らない」と言います。フェルンがフリーレンは勇者一行の魔法使いだと教えますが、クラフトはそのさらに前のことを尋ねます。フェルンが答えられないでいると、クラフトは「俺たちはエルフってことだ」と言いました。

クラフトは自分たちエルフの過去を皆が忘れてしまうことに、寂しさを覚えていたのでしょう。その後半月もの間、フリーレンたちはクラフトと一緒に山小屋で暮らしました。ようやく冬も終わりにさしかかった頃、クラフトは首にかけていた天使の羽のペンダントをフリーレンに渡します。そして、それをフェルンに渡すように言います。フェルンは僧侶のハイターに育てられただけあり、女神様への感謝の気持ちを持って成長しました。

そのため、女神様への信仰が厚いクラフトとも話が合ったのです。フリーレンはペンダントを受け取りながら、クラフトがなぜ女神様を信仰しているのか尋ねました。すると、クラフトは自分が成してきたこれまでの偉業を、女神様に褒めてもらいたいとフリーレンに語ります。そして、女神様を信じていないフリーレンに、女神様に代わって自分が褒めてやると言いました。

そのセリフに、フリーレンはかつてハイターから言われたことを思い出しました。魔王討伐の冒険の最中、ハイターは今のクラフトとまるで同じことを言ったのです。フリーレンは「もう別の奴に褒めてもらった」と言い、クラフトの申し出を断りました。いい友人を大事にしろと言われたフリーレンは、ハイターはもう死んだと言いかけます。しかし、そこで一度言葉を切って思い直し、「今は天国にいる」とクラフトに伝えました。

以前のフリーレンなら、ためらうことなく「死んだ」と言っていたでしょう。この「天国にいる」という言葉からは、フリーレンが大きく変化したことが伺えます。その後、一行は小屋から出て、それぞれの道へと歩き出します。クラフトは「また何百年か後に」という言葉を残し、フリーレンたちと別れました。

フラクトの名前が再登場したのは、葬送のフリーレン4巻の第34話「英雄の像」の回です。この回では英雄の石像が登場し、石像の人物がクラフトであることが判明しました。葬送のフリーレンの4巻では、石像だけでなくクラフト本人も再登場しています。クラフトが再登場したのは、葬送のフリーレン4巻の第37話「一級試験」の回です。フリーレンたちは一級魔法使いの資格を取るため、魔法都市オイサーストを目指していました。

オイサーストを目指していたのは、フリーレンたちだけではありません。一級試験に挑むため、オイサーストには各地から魔法使いが集まってきていました。ユーベルという魔法使いも、オイサーストを目指して旅をしているうちの1人でした。ユーベルはオイサーストへ行く途中、グラナト伯爵領の辺境でひと休憩入れていました。そのユーベルのもとに、盗賊たちが現れます。

ユーベルが手を出す前に、突然現れた男が盗賊の頭目を一撃で殴り飛ばしました。その男こそが、以前フリーレンと出会った武道僧（モンク）のクラフトでした。盗賊たちはクラフトの強さを見て、抵抗せずに逃げていきます。お礼を言うユーベルに、クラフトは「お前を助けたわけではない」と言いました。

クラフトは森の中に大量の死体を見つけ、それがユーベルの仕業であると検討をつけます。そして、これ以上死者を増やさないように、わざと盗賊たちを逃したのでした。クラフトはユーベルが一級魔法使いの試験を受けに来たことを知り、フリーレンのことを思い出します。そして、「土産話が楽しみだ」と言って、ユーベルとは逆の方向に去っていきました。

葬送のフリーレンのクラフトは、フリーレンさえも知らないはるか昔の英雄であることが判明しました。現在生きているキャラの中では、フリーレンより強い数少ないキャラではないかと言われています。クラフトの強さに関しては詳しいことはわかっていませんが、「相当強そう」という感想を抱く人が大勢いました。

葬送のフリーレンのクラフトは、新たにフリーレンの仲間になるのではないかと予想されていました。しかし、読者の予想は外れ、1話であっさりと別れてしまいます。ただ、葬送のフリーレンには無駄なエピソードがひとつもないことから、クラフトもこの先どこかで繋がってくると考えた人も多いようです。その後、英雄の石像がクラフトである事実が判明し、葬送のフリーレンの伏線に感心する声が上がっていました。

葬送のフリーレンのクラフトは、登場回数が少ないにも関わらず人気が高いキャラです。クラフトが一番好きだという人は多く、アニメでの登場を待ち望む声が上がっていました。

葬送のフリーレンに登場する、武道僧（モンク）のクラフトについてまとめました。クラフトは石像として祀られるほどの英雄でしたが、現在ではその存在を忘れられています。クラフトは登場回数は少ないですが、衝撃的な初登場シーンが読者に大きな印象を残しました。葬送のフリーレンはまだ連載が続いているため、今後のクラフトの登場に期待が持てます。