【犬と屑】秀司の死因は事故死ではない？麗香のお腹の子供の父親をネタバレ

『犬と屑』に登場する秀司は誰もが羨むほどのイケメンで、男女問わず人気があるキャラです。しかし、性格にはやや難があり、主人公の陽真は秀司に対して複雑な思いを抱いています。秀司は犬と屑のキーマンともいえる存在ですが、作中ではすでに死亡しています。では、秀司はどうして死亡してしまったのでしょうか？本記事では、犬と屑の秀司の死因のネタバレなどをまとめていきます。

犬と屑は、講談社の週刊ヤングマガジンに掲載されていた漫画です。作者は朝賀庵さんで、連載期間は2021年から2022年までです。犬と屑は全41話と短く、打ち切りの噂が出たこともあります。しかし、作者の朝賀庵さんは、「当初の予定通り」と語っています。犬と屑は実写版のテレビドラマが制作され、2023年の6月から毎日放送の深夜ドラマ枠で放送されました。

サラリーマンの桜庭陽真は、幼なじみの犬飼秀司にコンプレックスを抱いて生きてきました。あるとき、秀司の妻である麗香と再会し、妊娠している麗香を支えることになります。この時点ですでに秀司は亡くなっていましたが、陽真は秀司が死亡したときの記憶を失くしていました。麗香は秀司が死んでいることを隠したまま、陽真との距離を縮めていきます。

犬と屑の秀司のフルネームは、犬飼秀司です。主人公である桜庭陽真の同い年で、陽真とは小学校から高校までずっと同じ学校に通っていました。秀司はイケメンな上に成績優秀で運動神経も良く、いつも皆の中心にいるような人物です。陽真は秀司が何もかも持っていると思っていましたが、秀司の心の中は空っぽでした。

しかし、陽真が側にいてくれることで、秀司は心が満たされるのでした。秀司はいつも自分を見ていた陽真が麗香を見ていることに気づき、麗香と付き合いだします。秀司は陽真に対して、ただの愛情とは違う重い感情を抱いていたのです。

サスペンス要素が強い犬と屑では、秀司の死因を始めとした多くの謎が登場します。犬と屑の作中では秀司は事故死扱いになっていましたが、本当は事故死ではないのではと仄めかすような描写も出てきます。作中では最終回間近となり、ようやく秀司の死因が明かされました。ここでは、秀司の死因についてのネタバレをまとめていきます。

秀司は犬と屑のメインキャラですが、物語開始時点ですでに死亡しています。そのため、秀司は回想シーンにしか登場しません。秀司は最初まだ生きているかのような描かれ方をしていましたが、3話目にしてすでに死亡していることが明らかになりました。

秀司の死因は事故死だとされていて、周囲の人間も秀司は事故死したと信じていました。しかし、秀司の死因に関しては明確な描写はなく、本当に事故死かどうか疑う読者もいたようです。特に、陽真が秀司の死を覚えていなかったことから、陽真が秀司の死に何か関わっていると予想する声が多く上がっていました。

秀司の死因に関しては作中でぼかされていたため、事故死ではなく他殺だと考察する人もいました。犬と屑の作中でも、秀司の死因を疑う人物が登場します。その人物とは、主人公の陽真の会社の同僚である鴨下です。鴨下は秀司の葬儀に出た際、妻の麗香がまったく泣いていなかったことから、麗香が秀司を殺したのではないかと考えます。

ただ、鴨下のこの考えは妄想に近く、まったく根拠のないものでした。鴨下は以前秀司と同じ会社で働いており、秀司に憧れを抱いていたのです。鴨下の秀司への愛情はひどく歪んだもので、鴨下は秀司の家庭が壊れることを望んでいました。

鴨下は根本にこのような気持ちを抱いていたからこそ、麗香が葬式で泣いていないという理由だけで、秀司を殺したと思い込んでしまったのでしょう。鴨下はその後、麗香が秀司の子供を妊娠していると聞き、その子供を麗香のお腹から取り出そうとしました。麗香が秀司を殺した思っていた鴨下は、麗香を襲った際、「いらなくなったら自分にくれれば良かったのに」という発言をしています。

犬と屑の原作の終盤では、秀司の死因がようやく明らかになりました。秀司と麗香が結婚した後も、陽真はたびたび2人と会っていました。ある晩、3人は店で酒を飲んでいましたが、秀司がいつも以上に酔っ払ってしまいます。麗香が水を買いに側を離れたとき、秀司は陽真に麗香となぜ結婚したかを話します。秀司は陽真が麗香を好きでいたことに気づいており、陽真が好きな相手だからこそ付き合って結婚したと言ったのです。

さらに秀司は、陽真が自分を避けるようになって気に食わなかったとも言います。それらのセリフに怒った陽真は、つい秀司の肩を押していました。よろけた秀司は転がっていた空き瓶を踏み、転んで頭を打ってしまいます。そして、秀司はそのまま亡くなってしまいました。陽真は秀司の死に責任を感じ、自ら命を断とうとします。しかし、麗香は陽真を引き止め、秀司の死は陽真のせいではないと伝えました。

犬と屑では、秀司の死因以外にも謎が出てきます。その謎のうちのひとつが、麗香のお腹の子供の本当の父親です。麗香は原作の1巻で、妊娠していることが判明しました。当初は秀司の子供かと思われましたが、後にお腹の子供の父親は秀司ではないことが明らかになります。では、麗香のお腹の子供の父親は、一体誰だったのでしょうか？ここでは、麗香のお腹の子供の父親について、ネタバレをまとめます。

麗香が妊娠していると知った陽真は、当然子供の父親は秀司だと思いました。周囲も麗香の父親は秀司だと思っており、麗香自身もそのことについて否定していません。しかし、物語の途中で、麗香はお腹の子供の父親が秀司ではないことを未夢に仄めかします。しばらくは麗香の子供の父親に関する描写はありませんでしたが、鴨下の登場で事態が急転しました。

麗香が秀司の子供を妊娠していると知らされた鴨下は、秀司の子供を麗香のお腹から取り出して奪おうと考えます。そして、包丁を持ち出し、麗香に子供を渡すよう迫ったのです。鴨下に襲われた麗香は、ここで初めて、子供の父親が秀司ではないことを明かしました。その後、犬と屑には有名画家の蛯原が登場し、麗香が蛯原から精子提供を受けていた事実が明らかになります。

麗香が妊娠していることを知った蛯原も、お腹の子供の父親は自分ではないかと考えました。しかし、麗香が妊娠した時期を聞き、計算が合わないことに気づきます。麗香は蛯原から何度も精子を提供してもらっていましたが、結局妊娠することはなかったのです。麗香のお腹の子供の父親が判明したのは、秀司の死因がはっきりした後でした。秀司の死に責任を感じて自殺しようとした陽真を止めた麗香は、そこで陽真にキスをしています。

そして、「悲しいときは寝ることで忘れられる」と言って陽真を誘い、2人はそこで関係を持ちました。麗香のお腹の子供は、そのときにできた陽真との子供だったのです。麗香は記憶を失っている陽真のために、ずっと真実を告げず、秀司の子供だと嘘をつき続けていました。しかし、陽真は記憶を取り戻したことにより、麗香のお腹の子供の父親が自分であることに気づきます。

記憶をすべて取り戻した陽真は、麗香に今までのことを謝罪します。そして、麗香にしばらく会えないと言い残し、出て行ってしまいます。1人残された麗香は、過去のことを思い出していました。麗香は秀司と付き合っている頃も、陽真との関係に居心地の良さを感じていました。しかし、秀司が陽真のことを大好きだと気づいていた麗香は、陽真に好意と同時に嫉妬心も抱いていたのです。

秀司が亡くなってから妊娠を知った麗香は、子供の父親が陽真であると確信します。そして、麗香は子供を産みたいと思い、北海道まで陽真に会いに行ったのでした。一方、1人で今後のことなどを考えていた陽真は、麗香が海の方へ行ったと聞き、急いで麗香を迎えに行きます。麗香は突然現れた陽真に動揺しつつ、自分を幸せにしてくれる人なら誰でも良かったと陽真に告げます。

そして、自分は幸せになってはいけないと、自分のことを責めるのでした。しかし、陽真は麗香のすべてを受け入れ、彼女を抱きしめてプロポーズしました。陽真のプロポーズに心が温かくなった麗香は、「陽真を笑顔にしたい」と言って彼にキスをします。その後2人は結婚し、麗香のお腹の子供も無事産まれました。犬と屑の最終回では、陽真たち家族3人が仲良く暮らしている姿が描かれています。

犬と屑は実写ドラマ化され、秀司役を中村嶺亜さんが担当しました。人気アイドルの中村嶺亜さんが出演するとあって、犬と屑のドラマは原作ファン以外の人からも大いに期待されていました。中村嶺亜さん演じる秀司は人気が高く、出番を待ち望む人が大勢いました。ここでは、実写版の秀司役のキャストである、中村嶺亜さんのプロフィールや出演作品を紹介します。

中村嶺亜さんはSMILE-UP.（旧ジャニーズ事務所）所属のアイドルで、俳優としても活躍しています。生年月日は1997年4月2日で、血液型はA型です。当時のジャニーズ事務所のオーディションに合格し、2009年から芸能活動を行っています。入所してからはスノープリンス合唱団のメンバーに選ばれ、CDデビューもしています。

2012年から2013年にかけてSexy Boyzの一員として活動し、2018年には7 MEN 侍のメンバーになりました。グループではセンターを務めており、ギターやメインボーカルを担当しています。父親がスノーボードの選手であることから、中村嶺亜さん自身もスノーボードを得意としています。その他、ギターとベースを特技として上げています。趣味はゲームやアニメ、漫画などです。

中村嶺亜さんが俳優として出演したテレビドラマと演じた役は、『恋の病と野郎組』の三村蓮、『ゲキカラドウ』の篠宮亮介です。映画では、『少年たち』でクロ役を担当しています。また、配信ドラマの『和田家の男たち アナザーストーリー』では、櫻坂和泉役を演じました。ミュージカルにも多く出演しており、『SUPERHEROISM』のゴタンダ、『SEVEN－シンドバッド7つの航海－』のシンドバッド、『DADDY』のこーすけ役などを務めています。

犬と屑の秀司に関しては、「イケメン」や「イケメンすぎる」というコメントが見られました。原作の秀司もイケメンですが、中村嶺亜さんが演じた実写版の秀司もイケメンだと評判です。

犬と屑の秀司は、陽真の好きな人とわざと付き合ったり女癖が悪かったりと、タイトル通り「クズな男」として描かれています。しかし、秀司はただのクズではなく、陽真に対する複雑な愛情を抱えたキャラでした。そのため、秀司に関しては「憎めない」という感想や、「悪い人ではない」という感想が上がっていました。

犬と屑の秀司を「憎めない」と評価する人がいる反面、「どうしようもないクズ」と評価する人もいました。特に、結婚してからも浮気するところや、妻に他の男と子供を作るよう提案するところなどが、読者に不快感を与えたようです。

犬と屑の秀司は回想で登場するだけで、作中ではすでに死亡しているキャラです。しかし、回想シーンだけでも秀司の人気は高く、「秀司に生きていてほしかった」との感想を寄せる人もいました。ただ、秀司が死んでいるからこそ迎えられたハッピーエンドでもあり、秀司の死には多くの読者が納得しているようです。

犬と屑には本編終了後、「秀司のひとりごと」という番外編があります。この番外編では秀司の内面が丁寧に描かれており、これまで秀司が何を考えてきたかがわかるようになっています。番外編は秀司が死亡するシーンで幕を閉じており、最後に秀司は「テキトーに幸せに生きろ」という言葉を残しています。このセリフは「感動した」と評判で、思わず涙した人も少なくないようです。

犬と屑の秀司の死因のネタバレや、麗香のお腹の子供の父親のネタバレなどをまとめました。犬と屑の秀司は物語開始時には亡くなっており、死因は事故死だと言われていました。しかし、本当はただの事故死ではなく、陽真が秀司を押したことがきっかけで死亡したことが明らかとなりました。秀司の死因を知ってから作品を読み直すと、また新たな発見があるでしょう。