【七つの魔剣が支配する】クロエの死亡シーンをネタバレ！殺された理由や真犯人は？

「七つの魔剣が支配する」に登場するクロエとは、主人公のオリバーの母親で、作品がはじまった時点ですでに死亡しているキャラクターです。この記事ではネタバレ込みでクロエの死因や死亡シーン、犯人などについて紹介します。

「七つの魔剣が支配する（ななつま）」は宇野朴人さんが作者のライトノベル作品で、2018年9月より電撃文庫から出版されています。作者の宇野朴人さんは「七つの魔剣が支配する」のほかに「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」などを手掛けていて、本作はアニメ化しています。「七つの魔剣が支配する」は「このライトノベルがすごい!2020」の文庫部門・新作部門で1位を獲得するなど高く評価されている作品です。

2022年9月時点でシリーズ累計発行部数が70万部を超えている「七つの魔剣が支配する」は、2023年7月から全15話構成でアニメ化されました。

オリバーがキンバリー魔法学校の入学式に向かう途中、トロールが暴走するという事故が起きます。この事故に対処しようとするオリバーは、同じように対処しようとする新入生たちと協力をしました。このときのメンバーが、のちにオリバーと同級生となり剣花団のメンバーとして行動を共にするナナオ、カティ、シェラ、ガイ、ピートでした。

「七つの魔剣が支配する（ななつま）」に登場するクロエは、本作の主人公であるオリバーの母親です。クロエは「双仗」の異名をもつほどの強力な魔女でしたが、本作がはじまった時点では死亡しているキャラクターです。彼女の強さや死因、彼女を殺害した犯人についてはこのあとの項で詳しく紹介していきます。

クロエは生前、オリバーたちが通うキンバリー魔法学校の学生であり、空気を読まない性格という定評がありました。この当時からキンバリー魔法学校には歴戦の魔法使いの教師や上級生がいましたが、一切物怖じせずに絡んでいく傍若無人な性格で自分こそが世界の中心と言わんばかりの態度をとります。そのため、周囲とぶつかりあうこととがある一方で、そのような性格の彼女を慕う者も多数いました。

ここからは「七つの魔剣が支配する（ななつま）」のクロエの死亡シーンや死因、真犯人についてネタバレ解説していきます。まずはクロエの死亡シーンからです。クロエが死亡したのは大歴1525年4月8日です。この日の夜にクロエは敵から襲撃されることを察知していました。そこでクロエはダリウス＝グレンヴィル、ダリウス＝グレンヴィルをはじめ信頼するメンバーを集めて襲撃に備えました。

クロエが集めたメンバーは彼女が信頼していただけではなく、能力的にも高いためどんな襲撃があっても対抗できると思われました。しかし、この強力なメンバーを集めたことが結果的に彼女の死因になってしまいます。どうして信頼できるメンバーを集めたことが死因につながったのかというと、そのメンバーにクロエを裏切った真犯人がいたためです。メンバーの1人が無防備な彼女の背中を一突きして倒します。

しかし、この攻撃は直接の死因ではありません。クロエはその攻撃で倒れたあとに、仲間だと思っていたメンバーたちから拷問を受けます。6人が順番に拷問をしますが、それがクロエの死因ではありません。クロエを襲った真犯人のリーダー格であるキャラクターがクロエの血と魂を吸い取りました。この行為が最終的にクロエの死因となります。

「七つの魔剣が支配する（ななつま）」のクロエの死亡シーンや死因、真犯人についてネタバレ解説、続いてはクロエが殺された理由です。クロエが殺された理由には複数あると考えられています。その理由の1つが、クロエがあまりにも強すぎたということだと考察されています。クロエは異端狩りの魔女として、千人に一人の傑物と評価されていました。

あまりに強い魔女だったクロエは、彼女1人だけで魔女の勢力図が塗り替えられるほどの影響力があり、その動向が注視されていた存在です。しかし、ただ強いだけということが殺される理由ではありません。クロエが犯人たちに狙われた理由として、人権派の代表だと思われていたことが挙げられます。「七つの魔剣が支配する（ななつま）」の世界の魔法界にはさまざまな派閥があります。

クロエが所属していると思われた人権派は、亜人種の人権獲得を目指す者たちです。この世界の亜人とは、魔法生物学で30万年前に人類と同一種だったとされる生き物で、すでに人権が認められているエルフやドワーフなどのほかに、人権を認められていないトロールやコボルド、セイレーンといった者たちがいました。クロエは「私たち全員が少しずつ優しくなる」という考えで、命を落とす亜人種の状況を変えようと試みていました。

クロエを殺害した犯人は、亜人種に対する考え方がクロエとは違う保守派の者たちでした。犯人たちにとってクロエは自分たちの邪魔となる最大の存在で、それが彼女を殺害するための動機となっていたとされています。さらに、クロエの性格は破天荒で喧嘩っ早い性格をしています。その一方で誰にでも分け隔てなく接する気さくな性格で敵も味方も多いという存在でした。

そのクロエの性格もまた、クロエが殺害される理由になったのではないかとされています。その理由については次の項でさらに詳しくネタバレ解説をします。

クロエを殺害した真犯人は、クロエが信頼をして襲撃に備えて集めていた仲間6名とクロエがとくに親しくしていた1人です。集めていた6名は、ダリウス＝グレンヴィル、バネッサ＝オールディス、バルディア＝ムウェジカミィリ、エンリコ＝フォルギエーリ、エンリコ＝フォルギエーリ、デメトリオ＝アリステイディスです。彼らはオリバーたちが入学した時点で、キンバリー魔法学校の教師として活動しています。

また、クロエを殺害した真犯人で直接の死因となる行動をとったのはエスメラルダ＝カテナ＝ドラクルーグです。エスメラルダはオリバーたちが入学した時点でキンバリー魔法学校の校長です。エスメラルダがクロエを殺害した理由は彼女が保守派だったことはもちろん、先ほどの項で紹介したクロエの性格が影響していたのではないかとされています。

クロエは誰とでも分け隔てなく接していただけではなく、恋愛対象も男女問わずに幅広かったようです。クロエを巡ってオリバーの父親になるエドガーなどのほかに、エスメラルダもまた彼らと争っていたとされています。とくにクロエはエスメラルダと普段から密接な関係でしたが、エドガーと結婚したことやオリバーという子供がいることを隠していました。

エスメラルダがそのことを知ったかどうかについては、「七つの魔剣が支配する（ななつま）」の本編で語られてはいません。しかし、エスメラルダがそのことを知ったとすれば、それが彼女を殺害する理由になったのではないかとされています。ちなみに、エスメラルダは吸血鬼の異能を受け継いでいる存在です。クロエの直接の死因となる魂を吸い取るという行為は、彼女のその異能によりなされました。

ここからは「七つの魔剣が支配する（ななつま）」のクロエの能力や強さをネタバレ込みで解説します。クロエには「双仗（そうじょう）」という二つ名があります。文字通り、二つの仗剣を持って戦うスタイルでした。「七つの魔剣が支配する（ななつま）」の世界では、魔法使いは魔法だけで戦うのではなく、呪文を唱えるよりも剣の方が速い間合いにおいて用いることを想定した魔法剣の技術が発展しています。

クロエは二つの仗剣を巧みに操り、独特のスタイルで戦っていました。「七つの魔剣が支配する（ななつま）」の世界にはラノフ流、リゼット流、クーツ流という基幹三流派がありますが、彼女の双剣はクロエ流と呼ばれるほど卓越したものだったとされています。

キンバリー魔法学校の呪術の教師であるギルクリストは、魔法使いには仗剣は不要という「仗剣不要論」を唱えています。しかし、そのギルクリストでえされクロエの双仗は「嫌いではなかった」と評価していました。

続いて紹介する「七つの魔剣が支配する（ななつま）」のクロエの能力や強さのネタバレ解説は、第四魔剣「奈落を渡る糸」の使い手ということです。「七つの魔剣が支配する（ななつま）」の世界における魔剣とは、一足一杖の間合いにある敵をいかなる抵抗も許さずに必ず斬り伏せる術理とされています。つまり、魔剣を使えばその間合いにおいては必勝という強力な技というわけです。

第四魔剣「奈落を渡る糸」は「無数の可能性を持つ未来の一つを予知することでその観測した未来へ向かって現在を収束させる」という技になります。それがどういうことかというと、たとえどんな不利な状況であったとしても、わずかな可能性があればそのわずかな可能性を確実に引き寄せて勝利してしまうという強力なものです。

また、クロエには第四魔剣「奈落を渡る糸」のほかにも未来予知能力に匹敵する力を持っているとされています。彼女の生家であるシャーウッド家に伝わる占術については合わなかったクロエですが、第四魔剣「奈落を渡る糸」と未来予知、そして「双仗」の技術により強力な魔女であったとされています。

続いて紹介する「七つの魔剣が支配する（ななつま）」のクロエの能力や強さのネタバレ解説は、剛鉄（アダマント）を一節呪文で切断するという力についてです。ファンタジー世界で強力な鋼鉄としてたびたび登場するアダマントは本作においてもかなりの硬さをもつ物質です。それをわずか一節の呪文で切断するのは、ほかに例がないほどの強力な力だと作中で評価されています。

続いて紹介する「七つの魔剣が支配する（ななつま）」のクロエの能力や強さのネタバレ解説は、箒に好かれる体質です。本作において箒は魔法使いが空を飛ぶために使うツールという立ち位置ではなく、空を飛ぶことに協力してくれる生物という設定になっています。クロエはキンバリー魔法学校の箒術の教師で魔法空戦の英雄だったダスティン＝ヘッジズでさえ拒む箒を相棒にしていました。

暴れ箒として有名だったクロエの相棒の箒は、ほかの箒よりも優れた能力を持っています。クロエはその箒とともにありえない速さで自在に空を飛び回ることのできる魔女でした。クロエの死後はその箒は誰も乗れない箒として有名になっています。しかしその箒に乗れる後継者が現れました。そのキャラクターについては次の項でネタバレ解説します。

「七つの魔剣が支配する（ななつま）」で死亡したクロエの能力や強さを継承した人物たちについてネタバレ解説をします。最初に紹介するのは、クロエ殺害の真犯人であり、キンバリー魔法学校の校長であるエスメラルダです。エスメラルダが継承したクロエの能力は「双仗」の剣技です。エスメラルダは腰の後ろに2つの仗剣をクロスさせ常に身につけています。

そのことが彼女がクロエの「双仗」の剣技を継承した証拠ではないかという説があります。ちなみに、エスメラルダがクロエを殺害したときに、クロエの霊体はオリバーの元へとやってきました。しかし、オリバーの元にたどり着くことができたのはクロエの霊体すべてではなく、およそ半分ほどの大きさでした。そのため、オリバーの元にたどり着けなかった霊体はエスメラルダが吸収したのではないかと考察されています。

ちなみに、エスメラルダはクロエの魂を吸い取ってから謎の頭痛に悩まされ続けています。それはクロエの魂を吸収したことが原因ではないかとされているようです。また、入学式のときに頭痛に効くツボを教えてくれたナナオのことを気に入っています。ナナオを気に入っている理由はそれだけではなく、ナナオにクロエの面影がある点も気に入る理由のようです。

続いて紹介する「七つの魔剣が支配する（ななつま）」で死亡したクロエの能力や強さを継承した人物はガーランドです。ガーランドはキンバリー魔法学校の魔法剣の師範であり、魔法剣の達人です。オリバーはキンバリー魔法学校の教師について警戒をしていますが、ガーランドに対しては好意的な視線を送る存在です。ガーランドがクロエから継承したのは、剣技の一部です。

クロエは生前に、後輩であるガーランドに剣技を教えていました。そのことが判明したのは、ダリウス・グレンヴィルがクロエにとどめを刺したときで、クロエがガーランドとダリウスに剣技を教えていたことが描写されていたためです。ガーランドはクロエから剣技を教えられることが楽しくてたまらない大切な時間でした。

一方でクロエ殺害の犯人の1人であるダリウスにとっては、自分がルーサーより劣る存在であることを自覚させられる辛い時間だったとされています。

続いて紹介する「七つの魔剣が支配する（ななつま）」で死亡したクロエの能力や強さを継承した人物は、クロエの息子であるオリバーです。オリバーは魂魄融合（ソウルマージ）という技術によりクロエの能力を継承しました。ソウルマージとは他者の魂を自身の魂に溶け込ませることによってその性質や経験を取得する技術ですが、誰でも使えるというものではありません。

ソウルマージを使用するためには、祖種の血を濃く受け継いでいる必要があります。祖種とは「七つの魔剣が支配する（ななつま）」の世界におけるはじまりの人類で、クロエやオリバーはその血を色濃く受け継いでいました。オリバーがクロエから継承した能力の1つは第四魔剣「奈落を渡る糸」です。作中ではこの能力でピンチの場面を乗り越えることがあります。

ですが、オリバーにとって第四魔剣「奈落を渡る糸」はあくまでも借り物の力のようで、その行使には多大なダメージを受けます。また、ソウルマージを前提とした度重なる拷問や自殺にも等しい鍛錬によって人格が絵変容し、寿命も大きく削られています。また、オリバーはアダマントを切断する呪文もソウルマージにより継承しています。

続いて紹介する「七つの魔剣が支配する（ななつま）」で死亡したクロエの能力や強さを継承した人物は、本作のメインヒロインであるナナオです。ナナオは日の国東陸永泉から来た武家の娘で、戦で死ぬ寸前の場面でセオドールに助けられキンバリー魔法学校に入学しました。ナナオがクロエから継承したものは、かつてクロエが相棒にしていた箒です。

クロエが死亡してから誰も乗ることができなかった暴れ箒は、ナナオの相棒となり後に「天津風」という名前を与えています。また、ナナオはどこかクロエと似た雰囲気があるという描写があるキャラクターです。

続いて紹介する「七つの魔剣が支配する（ななつま）」で死亡したクロエの能力や強さを継承した人物は、クロエをキンバリー魔法学校にスカウトしたセオドールです。セオドールはオリバーたちの同級生であるシェラの父親で、かつてはクロエを恋愛対象として狙っていました。セオドールはクロエから能力を継承しているわけではありませんが、生前のクロエと大切な約束をしています。

その約束の詳細は不明ですが、その約束を果たすための行動がナナオのスカウトでした。セオドールはナナオを剣士として早く成長させたいと考えているようで、それがどうやらクロエとの大切な約束を果たす条件だと考察されています。

「七つの魔剣が支配する（ななつま）」でクロエ役を演じる声優は寺崎裕香さんです。寺崎裕香さんは小学生のころから子役として活動をはじめ、2006年から声優活動をはじめました。2012年には第6回声優アワードにてシナジー賞を受賞しています。また、声優だけではなく舞台女優や歌手として幅広く活動をされています。

• 遊☆戯☆王5D's 龍可
• イナズマイレブンGO 松風天馬
• 魔法少女大戦 有明煉華
• 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ クーデリア・藍那・バーンスタイン
• キズナイーバー 高城千鳥
• パズドラクロス チャロ
• イナズマイレブン アレスの天秤 日和正勝
• 新幹線変形ロボ シンカリオンZ 大曲ハナビ
• メイドインアビス 烈日の黄金郷 ヴエコ
• 七つの魔剣が支配する クロエ＝ハルフォード

「七つの魔剣が支配する（ななつま）」の作品がはじまった時点ですでに過去になくなっているという存在のクロエですが、クロエのキャラが好きという感想がありました。

アニメ「七つの魔剣が支配する（ななつま）」の7話で、かつてクロエが愛用していた箒をナナオが相棒にするというシーンが描かれました。このシーンがよかったという感想があります。

クロエはだまし討ちのような形で殺害されました。真正面からであれば、クロエの死後しばらくたった現在であっても、7人とやりあえたのではないかと考察されている方がいました。

「七つの魔剣が支配する（ななつま）」のクロエの死因や殺された理由、クロエの能力などを紹介しました。クロエは死亡していてもいまなお大きな影響を与えているキャラクターです。クロエやそれを取り巻くキャラクターたちに注目をして「七つの魔剣が支配する（ななつま）」を楽しんでみてはいかがでしょうか？