【スパイファミリー】ロイドの父親はどんな人物？スパイ説や生きてる可能性を考察

ロイド・フォージャーは『スパイファミリー』の主人公で、平和を望む西国のスパイです。ロイドは現在偽装家族を築いていますが、本当の家族はもういません。しかし、ロイドの過去編では、ロイドの実の父親と母親が登場しました。ロイドの両親に関しては謎が多く、特に父親の職業などを疑問視する声が上がっています。本記事では、ロイドの父親がどのような人物であったかをまとめていきます。

スパイファミリーは少年ジャンプ＋で連載中の漫画で、正式表記は「SPY✕FAMILY」です。作者は遠藤達哉さんで、2019年3月から連載が始まりました。スパイファミリーは少年ジャンプ＋初の大ヒット作品となり、2022年からはアニメ第1期が放送されました。2023年10月からはアニメ第2期が始まっており、12月には映画の上映も予定されています。

西国のスパイである黄昏は、東国の要人であるデズモンドと接触する必要がありました。デズモンドとの交流を成功させるためには、デズモンドの子供が通うイーデン校の交流会への参加が必須です。そこで、黄昏はアーニャという子を孤児院から引き取り、イーデン校の試験を受けさせます。さらに、面接試験に必要な妻役を、偶然出会ったヨルに引き受けてもらいます。3人はお互いの正体を隠しながら、偽装家族として一緒に暮らし始めるのでした。

スパイファミリーのロイド・フォージャーは、西国・ウェスタリスの情報部対策課に属するスパイです。スパイとしてのコードネームは黄昏で、ロイドという名前も本名ではありません。本名は作中でも隠されており、現時点では不明です。身長は187cm、体重は70〜90kgです。金髪碧眼のイケメンで、料理など家事全般が得意です。黄昏としての正体を隠すため、普段はバーリンと総合病院の精神科医として働いています。

スパイファミリーでロイド・フォージャーの父親が登場したのは、単行本の10巻でのことです。スパイファミリーの10巻ではロイドの過去が描かれており、そこにロイドの実の父親も登場します。ロイドは子供の頃、友達と兵隊ごっこで遊ぶのが大好きでした。幼なじみの3人にはそれぞれ「大将」「伍長」「少佐」とあだ名がついており、ロイドは「参謀」と呼ばれていました。

大将たちは親から兵隊セットを買ってもらっていましたが、ロイドだけは兵隊セットを持っていませんでした。本当はロイドも兵隊セットが欲しかったのですが、父親が買ってくれなかったのです。これだけでも、ロイドの父親がかなり厳しい人物であることがわかります。ロイド自身もそう感じていたようで、ロイドは作中で「父さんが厳しい」と言っていました。

ロイドの父親が厳しい人物であることは、その後の描写からも読み取れます。ロイドは将来軍隊に入ることを夢見ていましたが、父親はそれに反対しています。ロイドが「東側の悪人をやっつける」と言ったときは、「オスタニア人の悪行をその目で見たのか？」と言って平手打ちをしていました。このシーンだけでも、ロイドの父親が相当厳しい人物であることがわかります。

ロイド・フォージャーの父親は、東西戦争が勃発する少し前に仕事で国境沿いへと向かっています。その後戦争が始まり、父親は帰ってきませんでした。状況からロイドの父親は死亡したと推察されますが、死亡したシーンははっきりと描かれていません。そのため、ロイドの父親はまだ生きてると言われることがあります。

また、作中でロイドの父親の顔がはっきりと描かれていなかったことも、父親がまだ生きてると言われる理由のひとつとなっています。ロイドの父親の顔がいつも隠されてたことから、作中ですでに登場している人物ではないかと考える人もいるようです。現時点ではロイドの過去エピソード以外で父親が出てくるシーンはありませんが、この先生きてる父親が登場する可能性もあります。

ここまでは、黄昏であるロイド・フォージャーの父親の人物像や、まだ生きてるかどうかをまとめました。では、もしもロイドの父親が生きてるとすれば、どの人物がロイドの父親として考えられるでしょうか？ここでは、ロイドの父親候補として可能性があるキャラを3人紹介します。

ロイド・フォージャーの父親候補1人目は、WISEの局長です。WISEは、ロイドが黄昏として所属している西国の情報機関です。ロイドたち現場のスパイに指示を出しているのは管理官であるシルヴィアで、局長は本部で全体の指揮をとっています。WISE局長はスパイファミリーの作中で、後ろ姿が少しだけ登場したことがあります。

WISE局長は後ろ姿やアニメの声の様子から、中年の男性であると推察できます。しかし、はっきりとした顔はわかっておらず、正体もいまだ不明です。正体が隠されていることから、ロイドの父親である可能性もゼロではありません。WISE局長は作中で、黄昏に厚い信頼を寄せていました。

優秀なスパイである黄昏を信頼することは何もおかしくありませんが、父親として息子を信頼していたという可能性も考えられます。もしも当時からロイドの父親がスパイだったのであれば、戦争が始まる前に国境付近の情報をいち早く掴んでいたことにも納得がいきます。

ロイド・フォージャーの父親候補2人目は、ガーデンの店長です。ガーデンは東国の組織ですが、ロイドの父親は戦争直前に国境付近へ向かっています。そのまま東国へと渡り、ガーデンの店長になった可能性もあるでしょう。ガーデンの店長はロイドの父親と同じく頬がこけており、顔の輪郭が似ています。ただ、肌の色や髪型などはまるで違うため、同一人物であるかどうかは怪しいところです。

ロイド・フォージャーの父親候補3人目は、黄昏が接触を図っている人物であるデズモンドです。デズモンドもガーデンの店長と同じく頬がこけており、輪郭がロイドの父親と似ています。しかし、ロイドは作中ですでにデズモンドと対面しており、デズモンドが父親であれば気づかないはずはありません。

ただ、デズモンドの両こめかみに手術の痕があることから、デズモンドは顔を変えている可能性もあります。ロイドの父親がデズモンドとして生きてるとすれば、今後かなり熱い展開が待っているでしょう。

スパイファミリーの10巻で、ロイド・フォージャーの詳細な過去が明らかになりました。ロイドは戦争のせいで辛い経験をし、最終的にスパイの黄昏として生きることを決意しています。ここでは、ロイドの過去やロイドがスパイの黄昏となった理由について解説します。

幼い頃のロイド・フォージャーは、幼なじみたちと毎日兵隊ごっこをして遊んでいました。兵隊セットを買ってもらえなかったロイドは、いつも輪ゴム銃で遊びに参加していました。しかし、輪ゴム銃が壊れてしまい、友達にも兵隊セットがないことを笑われてしまいます。そこでロイドは、参考書を買いたいと嘘をつき、父親からお小遣いをもらいました。

ロイドが勉強する気になったと思った父親は、喜んで息子にお金を渡します。父親の嬉しそうな様子を見て、ロイドは罪悪感にかられました。その後、ロイドは父親にもらったお金で兵隊セットを買いますが、楽しく遊ぶことはできませんでした。ロイドは働いて稼いでお金を返し、父親に謝ろうと考えました。

ロイド・フォージャーが父親への謝罪を決意した瞬間、街に爆弾が落ちてきます。先程まで仲良く喋っていた店の女性も瓦礫に押しつぶされ、街はあっという間に戦火に包まれました。ロイドは兵隊セットのヘルメットを被っていたため、幸いにも大怪我をせずにすみます。

一瞬にして破壊された街を呆然と眺めていたロイドのもとへ、母親が駆けつけました。母親はパニックになっているロイドを引きずり、キールバーグという土地に住む伯父のもとへと避難していきました。

ロイド・フォージャーは避難先で部屋にこもりながら、暗い気持ちでテレビから流れるニュースを聞いていました。ニュースでは、西国の東部ルーウェンが陥落したことや、民間人にも大きな被害が出たことなどが報じられていました。これまで散々「戦争は起きない」と聞かされていたロイドは、ニュースを聞きながら「大人は嘘つきだ」と思います。それと同時に、ロイドは自分のことも嘘つきだと考えました。

父親を騙して得たお金を、結局返すことができなくなってしまったからです。こうしてロイドは、父親に嘘をついたことへの後悔の念を抱きながら、避難生活を始めます。避難した当初は暗く沈んでいたロイドも、しばらくして笑いながら釣りをできるほどには復活していました。しかし、その平和も長くは続きません。ロイドが釣りをして家に帰ろうとしていたとき、街に空襲警報が鳴り響きます。

ロイドは人の波に押されるようにしてシェルターに入り、暗闇の中人々の叫び声と爆撃の音を聞きます。空襲の音がやむと同時にロイドは外へ飛び出し、母親のもとへ向かいました。しかし、空襲はまだ終わっておらず、東国からの攻撃はすべてを破壊しつくしました。母親がいた家もただの瓦礫となり、ロイドは荒野となった街で1人泣くことしかできませんでした。

戦争孤児となったロイド・フォージャーは、まるでドブネズミのような暮らしを続けます。それでも何とか生き抜いたロイドでしたが、世界にはもはや自分が好きなものは残っていませんでした。ロイドは嫌いなものしか残らなかった世界に立ち向かうため、兵隊となって銃を握ります。このときのロイドはまだ徴兵年齢に達していませんでしたが、18歳だと嘘をついて軍隊に入っています。

初めての嘘に心を痛めていた子供の頃のロイドはすでに消え、このときのロイドは平気で嘘をつくようになっていました。兵隊となって敵兵と戦っている最中、ロイドは東国の脱走兵であるフランキーと出会います。フランキーの面白い性格に笑ってしまったロイドは、フランキーを殺す気がなくなりました。

ロイドはフランキーにタバコを1本ゆずり、そのまましばらく会話を交わします。フランキーはタバコを吸いながら、この戦争は東と西の人間が、都合よく憎しみ合わされた結果だと話します。フランキーはロイドに、ルーウェンの爆撃も西国の自作自演だと噂されていると言いました。

それを聞いたロイドは怒り、フランキーに銃を突きつけながら爆撃で皆が死んだと凄みます。それに対し、フランキーは「お互い様だ」と返しました。そこへ、フランキーを追ってきた東国の兵隊が現れ、ロイドは怪我をしながらも何とか逃げ切ります。このときのフランキーとの会話で、ロイドがこれまで信じてきた真実が揺らぐようになりました。

怪我をしたロイド・フォージャーは前線に立てなくなり、しばらく後方に送られることになりました。兵隊たちの食事の支度をしていたロイドは、通りすがりの兵隊から「参謀か？」と声をかけられます。そこにいたのは、死んだと思っていた幼なじみの3人でした。ロイドは生きてる大将たちの姿を見て、思わず涙を流します。

4人は再会を喜び、ロイドは大将たちに食事に行かないかと誘いました。しかし、彼らはロベルツ攻略戦という作戦への参加が決まっており、今夜中に町を出ることになっていました。ロイドはまた会えると思い笑顔で3人を見送りますが、大将たちが帰ってくることはありませんでした。

ロイドは3人の死に何もできなかった自分を責めつつも、変わらず隊の食事を作っていました。そこへ、陸軍情報部の人間と名乗る男が現れます。男はロイドの本名や、年齢を偽装したことなどすべてを知っていました。男はロイドを情報部へとスカウトし、ロイドは男についていくことを決めます。国家のための影となれと言う男に、ロイドは国家も戦争もどうでもいいと言います。

では何のためにスパイになるのかと訊かれたロイドは、別に理由はないと答えました。しかし、ロイドの目には、楽しそうに笑いながら通り過ぎて行く子供たちの姿がありました。ロイドはこのとき、自分や幼なじみの姿を子供たちに重ねていたのでしょう。スパイファミリー1巻では、ロイドはスパイになった理由について、「子供が泣かない世界を作るため」と独白していました。

スパイファミリーのロイド・フォージャーの過去編を読んだ人からは、ロイドの父親が何者か疑問に思う声が上がっていました。ロイドの父親がまだ生きてると考えている人は多く、ロイドの父親に関する考察もいくつか見られました。

スパイファミリーのロイド・フォージャーは、実際は結婚もしていなければ子供もいません。経験もなしにアーニャを引き取ったため、当初はアーニャに振り回されっぱなしでした。しかし徐々にアーニャの扱いにも慣れてきて、父親らしくなっていきます。父親として奮闘しているロイドは人気が高く、アーニャとの親子のシーンをもっと見たいという声も見られました。

ロイド・フォージャーはスパイファミリーの1話で、泣いているアーニャを見てスパイになった理由を思い出します。「子供が泣かない世界を作るため」という理由には、胸を熱くした読者が多いようです。ロイドがスパイになった理由については、「かっこいい」「泣ける」というコメントが多く見られました。

スパイファミリーのロイド・フォージャーの過去や、実の父親が生きてるかどうかなどをまとめました。ロイドの父親は出張に行ったまま戻らず、戦争で死んだと思われています。しかし、本当に死亡したかどうかは定かではなく、まだ生きてる可能性もあります。ロイドの父親がまだ生きてるとすれば、この先作中に登場することもあるでしょう。ロイドの父親の生死やこれからの展開を予想しつつ、スパイファミリーの続きを楽しみに待ちましょう。