ミカサとリヴァイの兄妹説の真相は？進撃の巨人のアッカーマン一族とは？

ミカサはアッカーマン一族の血を引く父と東洋人の母から生まれたハーフです。ミカサは9歳のときに一家は人さらいに襲われます。ミカサの両親は殺され、自身もさらわれる寸前のところで、本作の主人公“エレン・イェーガー”に助けられるのです。そのとき、ミカサは何か強大な力に目覚め、人さらいの一人を刺殺します。

ミカサは以降はエレンと行動を共にし、104期訓練兵団へ入団。ミカサはトップの成績（首席）で卒業し、15歳で調査兵団へ入団します。ミカサの巨人に対する戦闘能力は群を抜いており、他の追随を許しません。ミカサは冷たい印象を与えがちですが、仲間想いで数々のシーンで仲間を助けています。女性でありながら、ミカサは最強レベルの戦士のひとりなのです。

ミカサの名前は戦艦“三笠”に由来しているいう説があります。確かにミカサのイメージと戦艦のイメージは会いますね！三笠は日露戦争のときに活躍した日本の戦艦で、今も神奈川県横須賀市に安置されています。また、三笠は奈良県にある“三笠山”に由来しており、三笠山は神が宿る格の高い山です。ミカサという名前には多くの意味が込められていそうですね！

リヴァイは登場した当初謎に包まれていた“人類最強の兵士”。その戦闘力は一般兵士4000人分ともいわれ、複数の巨人をほぼ同時に倒すこともできます。リヴァイも冷徹な印象ですが、上司・部下から絶大な信頼を得ており、多くの仲間から慕われています。リヴァイは掃除が好きな潔癖体質で、巨人の返り血をその場で拭います。しかし、仲間の最期を看取る際には汚れることなどいといません。

スピンオフ作品“悔いなき選択”の中で、彼はかつてスラム街を立体機動装置で飛び回るゴロツキでしたが、その力に目を付けた“エルヴィン・スミス”に捕らえられ、仕方なく入団することになりました。ミカサのように家庭で育ったというわけではないようです。

ミカサとリヴァイの苗字である“アッカーマン”はどういった意味なのでしょうか？日本ではあまり聞き慣れない響きの言葉です。ドイツ語に直訳でき、アッカーは領域・畑や耕地、マンは人（男性）を表していて、ミカサ以外はドイツ語をルーツとする名前や言葉が多いようです。ミカサの母は東洋人ですから、ミカサ以外の東洋人もドイツ語ではなさそうですね。

ミカサとリヴァイ、二人の共通点ですが複数あります。まずは、いうまでもなく苗字が“アッカーマン”であること。そして髪色、瞳の色は二人とも黒色。更に体型ですが、ミカサは身長“170cm”体重“68kg”、リヴァイは身長“160cm”体重“65kg”と二人とも見た目に反して重く、とても筋肉質である（骨密度が高い）ことがわかります。最期は群を抜く戦闘能力の高さが関係しているといえます。

ミカサとリヴァイは当初、上司と部下という関係以上の交流は見られませんでした。ミカサとリヴァイは、お互い口数が少ないですからね。しかし、物語が進むにつれ、ミカサとリヴァイは同じ血を持つ者同士、同類としての不思議な意識をもつ描写が増えてきます。

進撃の巨人作中でリヴァイはミカサに「お前…ある時突然力に目覚めたような感覚を経験したことがあるか」と問う場面があります。リヴァイはその感覚があったといい、ミカサはあの人さらいを殺害したときの記憶が蘇りました。ミカサとリヴァイは何か共通する力に目覚めていたのです。

進撃の巨人作中のミカサが15歳のときで考えてみましょう。…といってもリヴァイの年齢は明かされていません。USJ（ユニバーサル・スタジオ・ジャパン）とのコラボイベント時に原作者の発言した内容などから、リヴァイは30代であることが有力なようです。ミカサとの歳の差は少なく見積もっても10歳以上。ミカサとリヴァイが兄妹関係である可能性はいかに！

人さらいの事件が起きるまで、ミカサは“地上”で両親と暮らしており、リヴァイは“地下街”でゴロツキとして生活していました。“天地の差”といったところですが、ミカサの両親が本当の両親であるという根拠がありませんし、ミカサが産まれたときにはリヴァイは地下にいて、お互いの存在は知らない状況が考えられます。この時点ではミカサとリヴァイの出生が不明ですので、兄妹である可能性は残します。

進撃の巨人作中でリヴァイの母親の名が“クシェル・アッカーマン”であることがわかります。クシェルは“中央第一憲兵団”の隊長である“ケニー・アッカーマン”の妹です。ケニーとは生き別れとなり、地下街で娼婦として働いていました。やがて客との間にできた子供がリヴァイでした。ミカサとリヴァイが兄妹であるとするならば、その後ミカサを産んだということになりますが…クシェルはリヴァイを産んだ後、間もなく病気で亡くなります。

一連の考察からミカサとリヴァイは兄妹ではないことがわかりました。歳が（おそらく）10個以上離れているが、クシェルがリヴァイを産んで間もなく亡くなったこと。ミカサの母親が東洋人だとすると、クシェルはアッカーマンの血族ですから、そこも食い違ってしまいます。しかし、ミカサの父親とケニーの関係などが明らかになっていないので、血の繋がりがある可能性は捨てきれません。今後の展開に期待しましょう！

ケニー・アッカーマンはリヴァイの母の兄にあたります。凄腕のナイフの使い手で“切り裂きケニー”の異名で呼ばれています。中央第一憲兵団“対人抑圧部隊”の隊長であり、リヴァイのフルネームを作中で明かしたのは彼です。クシェルの死後、リヴァイにスラム街（地下街）での処世術を教え、リヴァイの高い戦闘能力は養われました。ケニーの戦闘能力はリヴァイと同格で、仲間には“自分がもうひとりいて、戦うようなものだ”と比喩しています。

ケニーには巨人の力を得て、王になるという夢がありました。ですが、巨人の能力は“レイス（王族）”の血族でなければ、存分にその能力を発揮できないということがわかり、夢破れます。最期はある人物が巨人化に失敗した影響を受け、火傷などの重症を負いリヴァイを傍らに絶命します。ミカサやリヴァイとは違い、饒舌で、アッカーマン一族は皆寡黙ということではないようです。

回想で登場するケニーの祖父はこの世界とアッカーマン一族に関わる、重要なことを語っています。この世界はひとつの血縁からなる「単一民族」と、それ以外の血縁からなる「少数派の血族」が存在し、単一民族はレイス王家の巨人の力で記憶を塗り替えられているといいます。少数派の血族は真実を黙秘することで、高位な身分が与えられているといいます。しかし、ミカサとリヴァイの育った環境は決してそのようには思えません。

まずは今までに登場したアッカーマン一族（血族）を整理しましょう。ミカサ・アッカーマン、ミカサの父（名前は不明）、リヴァイ・アッカーマン、クシェル・アッカーマン、ケニー・アッカーマン、ケニーの祖父（名前は不明）の6名です。関係性としてはクシェルはリヴァイの母であり、ケニーはクシェルの兄ですので、リヴァイの伯父にあたります。顔が出てきていない者、ミカサの母は東洋人ですので、除いています。

アッカーマン一族は単一民族ではありませんので、レイス王国が代々人々を統治するために使ってきた巨人の“記憶を塗り替える能力”が効きません。他の少数派の血族は真実を黙秘することで、高い身分が与えられましたが、アッカーマン一族はそれに反発し、迫害されたといいます。現在はケニーがレイス王家の“ウーリ・レイス”と友人関係になったため、昔のような迫害は少なくなったということです。ミカサの家庭環境からも伺えます。

ミカサは→104期首席、リヴァイ→人類最強の兵士、ケニー→切り裂きケニーとそれぞれ特異な能力を発揮し、各界隈で名を馳せています。これはアッカーマン一族の血が高い戦闘能力を有していることを表しています。序盤のミカサの活躍ぶりには興奮しました！

前述していますが、リヴァイとミカサの“瞬間的に大きな力が体中から湧き、その力は何をどうすればいいか自然とわかる”というもの。アッカーマン一族の高い戦闘能力に大きく影響しており、原作者は“脳が肉体を制御するためのリミッターを自由に外すことができる特殊な能力”と解説しています。ミカサは“あの事件”のときに力が目覚めています。

進撃の巨人作中でエレンの異母兄弟である“ジーク・イェーガー”がアッカーマン一族は“巨人科学の副産物”であると名言しており、ミカサとリヴァイが存在していることに気付いている描写があります。アッカーマン一族は“人工的に作られた人間”であるとか、“化学物質を宿した人間”であるとか、巨人誕生に大きく関係した稀有な存在であるといえます。

また、ジークはアッカーマン一族のことを“王家の伝承のみの存在と思われていた一族”とも語っており、ジークとアッカーマン一族の関係についても気になるところです。ミカサはエレンと一緒にいることが多かったので、ある程度は知っていそうです。

作中のケニーの回想でアッカーマン一族は分家したことがわかります。ケニーの一家と、ミカサの父の一家のことであると考えられます。作中でミカサの父は“迫害”について詳しくは知らない様子でしたので、ミカサの父が育った一派は、あるところで伝承されなかったのでしょうか。

ここまで、ミカサとリヴァイの関係、アッカーマン一族について考察してきました。ケニーが立役者として活躍した裏にはレイス家との関係（特にウーリ）が大きく関わっていました。友人関係であったケニーとウーリ、そしてウーリの兄である“ロッド・レイス”は半ばケニーと共に死に、3人の思想はリヴァイに託されたかのように思えました。ミカサとリヴァイ、今後のアッカーマン一族の動きに大注目です！！