すずめの戸締まりのループ説を考察!過去のすずめへの椅子の受け渡しを繰り返す?

「すずめの戸締まり」のループ説や椅子の謎を徹底考察しています。過去のすずめへ椅子を受け渡した最後のシーンや、人がくぐれる後ろ戸は生涯で1つだけなのかも解説!また、椅子が3本足だった理由や草太が椅子に姿を変えた理由など、気になる点もネタバレしているため、気になる人は要チェックです。また、ダイジンの正体や目的、名前の由来なども説明しています。他にも、すずめの戸締まりのループに関する感想や評価も載せています。

すずめの戸締まりのループ説を考察!過去のすずめへの椅子の受け渡しを繰り返す?のイメージ

目次

  1. すずめの戸締まりとは?
  2. すずめの戸締まりのループ説や最後の謎を考察
  3. すずめの戸締まりの椅子の謎を考察
  4. すずめの戸締まりのダイジンの正体や目的を考察
  5. すずめの戸締まりのループに関する感想や評価
  6. すずめの戸締まりのループ説まとめ

すずめの戸締まりとは?

すずめの戸締まりの概要

「すずめの戸締まり」は、2022年11月に公開された長編アニメーション映画作品です。脚本・監督は新海誠さんが務めており、上映時間は122分間となっています。音楽は人気ロックバンドのRADWIMPSと、作曲家の陣内一真さんが担当しました。

女子高校生が閉じ師の青年と出会い、後ろ戸を戸締まりする旅をしながら、成長していく物語です。2023年には「第73回ベルリン国際映画祭」のコンペティション部門に出品されました。日本アニメーション作品のベルリン映画祭コンペ入りは、「千と千尋の神隠し」以来21年ぶりとなります。

すずめの戸締まりのあらすじ

九州で暮らす高校生のすずめは、登校中に宗像草太という旅の青年とすれ違います。すずめは彼のことが気になってしまい、通学路を引き返して追いかけました。途中で草太を見失ったすずめは、気がつくと廃墟へ辿り着いていたのです。よく見ると、水たまりの中にポツンとたたずんでいる古い扉がありました。彼女は何かに吸い込まれるように、扉に手を伸ばします。扉の向こうに見える景色は…

映画『すずめの戸締まり』公式サイト

すずめの戸締まりのループ説や最後の謎を考察

考察①過去のすずめへの子供椅子の受け渡しシーン

すずめの戸締まりのすずめは、これまで何度も同じ夢を見ていました。その夢は、星空が広がる草原のような場所で、白いワンピースの女性と小さな少女、子供椅子が登場します。そして、遊園地の後ろ戸を開けたときや、4歳の頃に描いた絵日記にも、夢と同じ風景が描写されていました。

物語の冒頭シーンでは、すずめが夢から目覚めるタイミングで「お母さん!」と叫んでいます。このことから、彼女は白いワンピースの女性がお母さんで、少女が自分だと思っていたと考察します。また、子供椅子も、過去にお母さんからもらったものだと思っていたのでしょう。

物語の最後のシーンでは、常世で17歳のすすめが4歳のすずめに、ずっと大切にしていた子供椅子を渡します。そのときの彼女の服装は、草太がくれた大きな白いシャツを着ており、制服のリボンで腰のところを縛っていました。そのため、外見では、白いシャツがワンピースに見えたのです。また、ほどけた髪は、すずめのお母さんくらいの長さに伸びていました。

したがって、4歳のときにお母さんだと思っていた人物は、17歳の自分だということです。そして、今回は17歳になった自分が、幼いすずめに椅子を渡す側となりました。最後のシーンで、椅子を受け取った4歳のすずめも、いずれは17歳になり、また4歳のすずめに椅子を渡すというループになるのかもしれません。

考察②人がくぐれる後ろ戸は生涯で1つだけ?

すずめの戸締まりの中盤で、草太の祖父である宗像羊郎が登場します。羊郎は入院をしていた病院で、「人がくぐれる後ろ戸は生涯で1つ、見るものによって姿を変える」と言っていました。すずめは草太と戸締まりの旅をしていく中で、いくつかの後ろ戸を開けます。扉の向こうの景色を見ることができるものの、中へは入れませんでした。その後、宮城県へ里帰りをした際に、すずめは幼い頃に描いた絵日記に目を通します。

これまでに、すずめが後ろ戸を開けて見た扉の向こうの風景と、絵日記に書いた風景が一緒だったことを知りました。同時に、自分は過去に後ろ戸を開けて扉をくぐり、常世へ迷い込んだことに気づくのです。したがって、彼女は4歳のときに地元の宮城県で、すでに生涯で入れる1つの扉を開けていたことになります。そのため、違う後ろ戸には入ることができなかったと考察できます。

考察③すずめの戸締まりはループものだった?

遊園地のシーンで後ろ戸の鍵を閉めた際に、「常世は全ての時間が同時にある場所」と草太が言っていました。過去の日記によると、すずめは4歳のときに常世へ迷い込み、椅子を受け取ったことが判明しています。すずめの戸締まりの最後のシーンでは、17歳のすずめが4歳のすずめに椅子を渡しました。

もしかすると、4歳のすずめが17歳になったときに、また4歳の自分に出会い、椅子を渡すというループになる可能性もあります。ただ、すずめたちがループするというよりは、彼女の目で見る常世の出来事が、いくつもの世界線で繰り返すといった感じだと考察します。未来のすずめが過去の自分に椅子を渡したときから、このようになることは必然だったのでしょう。

考察④椅子を渡さなかった場合はループがなくなる?

すずめの戸締まりに登場する子供椅子は、17歳と4歳のすずめにとって、お母さんと繋がりのある大切なものです。17歳と4歳のすずめは、後ろ戸と常世を繋げる鍵のような役割だったのだと考察します。もしも、最後に椅子の受け渡しが行われなかったら、すずめは後ろ戸の存在も知らなかったでしょう。

そして、草太と出会うこともなかったと考察します。受け渡しがなければ、それ以降のループも発生しないはずです。なぜなら、過去と現在が常世で繋がっていたのは、椅子の受け渡しがあったからです。

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すずめの戸締まりの椅子の謎を考察

すずめの戸締まりの椅子は、物語において非常に重要なアイテムで、いくつかの謎があります。1つ目の謎は、すずめのお母さんの形見だったのかです。また、2つ目の謎は、なぜ椅子は3本足だったのでしょうか?3つ目の謎は、草太が椅子に姿を変えた理由です。ここでは、それぞれの謎について、くわしく考察していきます。

考察①黄色い椅子はすずめのお母さんの形見?

すずめの戸締まりの黄色い椅子は、すずめのお母さん(岩戸椿芽)の形見です。彼女のお母さんは工作が得意で、4歳の誕生日プレゼントに作ってくれました。映画版では、お母さんが椅子に黄色のペンキを塗っているシーンが登場します。また、原作小説版では、ピンク、青、黄色の中から、好きな色をすずめに選ばせていました。

最初にプレゼントとして渡されたときは、背板の2つの窪みはなかったのです。すずめが「この子のお顔って、ここ?」と言ったため、お母さんが窪みを作ってあげました。背板は瞳のある顔のようになり、すずめは嬉しくて歓声を上げます。そして、「一生大事にする」とお母さんに言いました。すずめが大きくなっても子供椅子を持っていたのは、お母さんとの大切な思い出があったためだと考察します。

考察②椅子が3本足だった理由

すずめの戸締まりの椅子がなぜ3本足なのか、謎に思った人も多いでしょう。すずめの大好きなお母さんは、過去に起きた東日本大震災の犠牲者の一人でした。椅子も震災の犠牲となり、津波に流されて3本足になった可能性が高いです。

原作小説版では、「あの日津波に流されたこの椅子を…」とすずめが話しています。波が打ち寄せる場所で大切な椅子を拾っていたことは、彼女がずっと思い出せなかった過去の記憶でもありました。大好きなお母さんが、東日本大震災で亡くなった現実を、受け止めたくなかったのでしょう。

考察③草太が椅子に姿を変えた理由

すずめの戸締まりでは、イケメンの草太が椅子に姿を変えたことも謎でした。彼を椅子に変身させたのは、白猫のダイジンです。宮崎からフェリーに乗り込んだ草太が、「あの猫に呪われたらしい」とすずめに話していました。なぜ草太を呪ったのか、その謎は本作で明かされませんでしたが、要石だったダイジンは自由になりたかったのだと考察します。そのため、草太を自分の身代わりにしようと、呪いをかけたのでしょう。

また、自分に優しくしてくれるすずめのことが、ダイジンは大好きでした。しかし、彼女が草太と仲良くしていたため、彼に嫉妬している様子でした。変身したのが椅子だった謎については、物語の最後で4歳のすずめに渡すためだったと考察します。ダイジンは先に起こることも、すべてわかっていたのかもしれません。

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すずめの戸締まりのダイジンの正体や目的を考察

すずめの戸締まりのダイジンは、「かわいい!うちの子にしたい」とファンの中でも非常に人気のあるキャラです。しかし、ダイジンは草太を椅子に変身させたり、後ろ戸のある場所へ誘導しようとしたり、不可解な言動も多く目立ちました。ここでは、ダイジンの正体や目的を徹底考察していきます。

考察①ダイジンの正体は元人間?

すずめの戸締まりのダイジンは要石でしたが、すずめに引っこ抜かれたことで自由の身になります。そして、ダイジンという白猫の姿に化けたのでした。要石とは、地震の元となる大ナマズを、押さえる役割があると伝えられています。神様が要石に降臨して、日本の土地を守っていると信じられているのです。つまり、要石の化身であるダイジンは、神様だと捉えることもできます。

草太を椅子に変身させたり、人間の言葉を話せたりできるため、神の力が宿っているのでしょう。ダイジンはすずめと家族になりたがったり、無邪気に追いかけっこをすることから、子供の神様だと考察します。

また、作中で宗像羊郎が「草太はこれから何十年もかけて、神を宿した要石になっていく」と発言していました。このことから、人間の草太は、要石になる宿命を背負っているといえます。したがって、ダイジンも、元は人間の閉じ師だった可能性が非常に高いです。

考察②ダイジンの目的

要石から白猫に変身したダイジンは、最初に優しくしてくれたすずめを大好きになります。彼女から「うちの子になる?」と声をかけられて、嬉しくてたまりませんでした。そして、すずめの子になりたいという目的を持ちます。ところが、彼女と草太が仲良さそうにしている光景を見て、彼を邪魔だと思い椅子に変えてしまったのです。

せっかく要石の役目から解放されたのに、閉じ師の草太によって、また元の場所に戻されるかもしれないと感じたのかもしれません。他にも、ダイジンには後ろ戸を閉めさせるという目的もありました。ダイジンの後を追うすずめと草太は、次々と開いてしまった扉を閉めていきます。もしかすると、「ダイジンが後ろ戸を開けているのでは?」と、思った人もいたでしょう。

実際はその逆で、今にも開きそうな後ろ戸へ誘導して、戸締まりをさせていたのです。最後にダイジンは、要石になった草太を救おうと、自分が代わりに元へ戻ることを決心しました。本当はすずめの家族になりたかったのです。しかし、何よりもすすめが幸せになることを望んだのだと考察します。

考察③ダイジンの名前の由来

ダイジンの名前の由来に関しては、いくつかの考察があります。作中では、ダイジンを見かけた人たちが、「白いおヒゲが昔のダイジンみたいで超キュート」「頬ヒゲの上向きカールがマジ大臣」などと、SNSへ投稿していました。そして、注目を浴びた白猫は「ダイジン」と名付けられたのです。したがって、「大臣(右大臣)」が由来になっていると考察します。

また、ダイジンより目上の存在だったサダイジンが、左大臣だったのでしょう。2つ目の名前の由来は「大神」です。すずめの戸締まりのパンフレットには、「強大で偉大な神を意味する大神にちなんだ…」と書かれていました。ダイジンの不思議な神の力は、大神からきていたと考察します。

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すずめの戸締まりのループに関する感想や評価

すずめの戸締まりに登場する3本足の椅子が、13年間ループしていたのは理解した。しかし、お母さんが作った4本足の椅子が、どこへ行ったのか描かれなかったのが残念だったという声もあります。椅子自体は過去と未来をループする度に劣化していくため、いつか確実に椅子が壊れて、ミミズが暴れることになりそうと考察する人もいました。

すずめの戸締まりの最後で、すずめが椅子を渡さなければ、草太は要石にならなくて済みます。しかし、なぜすずめは幼い自分へ渡したのだろうかという、疑問の声も寄せられていました。ファンの中には、草太が止めなかったのだろうという意見もあります。また、ダイジンの最後の目的が、椅子をループさせることだったという考察も上がっていました。

2人が出会うことで、生きることへの執着が一変するところは、本当に凄いと思ったという感想が上がっています。4歳のすずめは、最後に扉をくぐって辛い現実へ帰っていきますが、17歳になったら草太と出会うことができるでしょう。そして、少し大人になった自分が、また過去の自分に未来への希望を引き継ぐという、最高の無限のループだと賞賛する声もあります。

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すずめの戸締まりのループ説まとめ

すずめの戸締まりの最後のシーンで、17歳のすずめと4歳のすずめが出会い、椅子を受け渡したことからループ説が浮上しました。4歳のすずめが成長したとき、また草太という青年に出会うことができるのか、ダイジンやサダイジンもループするのか、多くの謎を秘めた作品です。黄色い椅子の存在が重要ポイントとなるため、注目しながら本作を楽しんでみてください。

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