【呪術廻戦】五条悟が六眼を失う可能性を考察！片目を失明する伏線とされるシーンは？

『呪術廻戦』という作品の中で屈指の強さを誇るキャラクターが五条悟です。彼は日本人とは思えない美しい蒼い瞳を持っており、その目は「六眼（りくがん）」と呼ばれています。六眼は、五条悟が呪術師の中で最強だといわれる理由の1つです。『呪術廻戦』の一部ファンの間では、五条悟がその六眼を失うのではないか、片目を失明するのではないか、という考察が浮上していました。

ここでは、なぜ一部ファンの間でそのような考察が浮上するに至ったのかについて紹介していきます。五条悟は『呪術廻戦』という物語の中で、ある意味主人公よりも重要視される特別なキャラクターです。彼について知れば『呪術廻戦』をより深く楽しめます。五条悟の六眼について見ていく前に、まずは『呪術廻戦』の基本情報を押さえておきましょう。

『呪術廻戦』は2018年より『週刊少年ジャンプ』にて連載されている漫画作品です。作者は芥見下々。2023年10月時点で、刊行されている単行本は24巻です。『呪術廻戦』は、人間の負の感情から生まれる呪いと、それを祓う呪術師の戦いを描いた作品です。個性豊かなキャラクターと独特の世界観が人気を博し、2020年10月にテレビアニメ化されました。

テレビアニメは第1期の放送が2020年10月より開始され、2023年7月より第2期の放送が開始されています。『呪術廻戦』はテレビアニメ化をきっかけにさらなる人気と知名度を獲得し、2021年には映画『劇場版 呪術廻戦0』が公開されました。アニメーション制作も劇場版制作も、アニメ制作会社であるMAPPAが担当しています。

ある日、主人公・虎杖悠仁が通っている学校で眠っていた「呪物」の封印が解かれ、呪霊という化け物が現れました。虎杖は取り残された先輩を救うため、呪霊を祓う呪術師の少年・伏黒恵とともに校舎に乗り込みます。そこで虎杖は戦う力を手に入れるため、特級呪物「両面宿儺の指」を飲み込みました。戦う力と引き換えに、その身に危険な両面宿儺を宿すことになった虎杖は、呪術師としての道を歩み始めます。

五条悟は『呪術廻戦』に登場するキャラクターの1人です。彼は1989年12月7日生まれで、年齢は28歳。呪術界御三家の1つである五条家の出身にして現当主です。五条は日本に4人しかいない特級呪術師の1人で、その実力は特級の中でも飛び抜けています。そのため、現代最強の呪術師といわれています。身長は191センチほどで、白髪と日本人離れした蒼い瞳が特徴的なイケメンです。

五条は飄々としており、軽薄な振る舞いが目立つ人物です。彼に振り回された人間・呪霊は数知れず。強さに関しては周囲から信頼されていますが、人間性に関しては否定されています。人間性に少々問題がある五条悟ですが、彼は呪術師を育成する東京都立呪術高等専門学校で教師をしています。

その理由は、腐った呪術界を変革するためです。未来を変える可能性を持った若い呪術師たちに対して期待を抱いており、成長した彼らが力強い味方となって呪術界を変えてくれることを願い、指導に当たっています。

六眼について説明する前に、五条悟の術式について説明します。五条悟の術式は「無下限呪術」と呼ばれるものです。これは五条家に伝わる術式で、収束する「無限」を呪力によって具現化し、自身に対するあらゆる干渉を防ぐものです。攻撃の無効化だけでなく、対象への攻撃や高速移動など様々なことに使えるのですが、使用するには原子レベルの呪力操作が必要とされています。

この術式を使いこなすために必要なのが「六眼」です。六眼は呪力を詳細に見て解析することを可能とするもので、無下限呪術を完全に使いこなすためには欠かせない力です。六眼は特異体質で、五条家の人間であれば誰もが持って生まれる、というわけではありません。無下限呪術と六眼を併せ持った人間が生まれるのは数百年ぶりであるため、五条は特別中の特別でした。

彼が現代最強の呪術師といわれているのは、無下限呪術と六眼を持ち、それらを完璧に使いこなせるセンスがあるためです。その強さは圧倒的で、術式を使わずに複数の特急呪霊を追い詰めることが可能なほどです。他の呪術師いわく、五条は1人で日本国民全員を鏖殺できる力を有しているようです。また、彼は反転術式を扱えるため、術式の影響でダメージを受ける自身の脳を常時修復したり、全身の怪我を治療したりできます。

五条悟の強さを象徴するものといえば「領域展開」でしょう。呪術戦の極致である領域展開は、誰もができることではありません。しかし、現代最強の呪術師と謳われる五条は当然、領域展開を発動することが可能です。

彼の領域展開「無量空処」は、対象を宇宙のような生得領域に引き込み、無限回の知覚と伝達を強制するものです。領域内に引き込まれた者は膨大な情報を流し込まれ、それゆえに何の行動もできなくなり、そのうえ脳にダメージを負います。

五条悟は基本的に、黒い布で目を隠した状態で登場します。本編の少し前を描いた、映画『呪術廻戦0』では包帯で目を隠しており、学生時代はサングラスをつけていました。いつでも五条は、目を隠しています。これは、目の疲労を抑えるためです。

六眼は呪力の詳細を読み取ることが可能ですが、膨大な情報を読み込んで処理するため、どうしても疲労が溜まります。そのため、普段は布やサングラスなどで視界を覆い、能力の使用を抑えているのです。抑えているだけで力は発動し続けているため、周囲にある呪力やその流れを視認できます。それにより、目隠しをした状態でも空間が認識できるため、問題なく移動できるのです。

一部ファンの間で、五条悟が六眼を失うのではないか、または片目を失明するのではないかという考察が浮上しました。その考察が浮上した理由は、五条の目に何かしらのアクシデントがあることをほのめかす伏線が描かれていると考えられたためです。ここでは、五条悟が六眼を失う、または片目を失明するという考察の原因となった伏線について紹介していきます。

五条悟が六眼を失う、または片目を失明する伏線その1は、アニメのOP映像です。アニメ『呪術廻戦』1期の第2クールOP「VIVID VICE」にて、あるワンカットが注目されました。それは、五条の両目がアップで映るカットです。このワンカットをよく見てみると、五条の右目は六眼を表す蒼で描かれていますが、左目には光が当たっているような演出が施されており、それによって瞳の色が蒼ではなく白になっています。

盲目となった人間の目が白で表現されるのは、創作の世界ではよくあることです。このワンカットを見た一部ファンが、これは五条悟が六眼を失うこと、片目を失明することを暗示しているのではないか、と考察しました。五条悟が六眼を失う、または片目を失明する伏線が描かれていると考察されているOP映像は他にもあります。

『呪術廻戦』のスマートフォンゲーム『呪術廻戦 ファントムパレード』のOP映像にも、気になるカットがありました。「ファントムパレード」のOPでは、五条の顔にヒビが入るという演出があります。このヒビが入った場所は、五条の左目部分でした。これらのOPを今後の五条に関する伏線だと考察したファンの間で、五条悟が六眼を失う、または片目を失明するという噂が流れるようになったのです。

五条悟が六眼を失う、または片目を失明する伏線その2は、天元と星漿体と六眼の因果関係です。まずは天元と星漿体について確認しておきましょう。天元とは、呪術高専東京校の地下最奥部にて隠遁している呪術師です。不死の術式を持っている天元は日本に存在するあらゆる結界を行使し、強化しています。

不死の術式を持つ天元ですが、不老というわけではありません。500年ほど老化すると、術式によって肉体が進化を始め、やがて天元は今の天元ではなくなってしまいます。それを防ぐため、天元は500年に一度、肉体を乗り換えます。その乗り換え先となる体が星漿体です。

天元と星漿体、そして六眼には因果があり、天元が星漿体と同化する周期には必ず六眼が出現します。そのため、六眼は天元と星漿体を守るためにあると考えられています。そこで気になるのが、天元が消滅し、星漿体も六眼も必要ない状態になった場合どうなるのか、ということです。その場合、五条は六眼を失うことになるのではないか、と考察されています。

五条悟が六眼を失う、または片目を失明する伏線その3は、五条が強すぎるということです。五条悟はあまりにも強すぎるキャラクターです。チートキャラというのは扱いが難しく、人気を集められる一方で、物語の展開を考えるうえでの障害になることもあります。

作者が敵とのギリギリの戦いを描きたいと思っても、五条という圧倒的な存在がいると、最終的に五条が出れば何とかなるという安心感が生まれてしまい、緊張感が薄れてしまいます。物語のバランスを取るには、五条より強い敵を作るか、五条を弱体化させる必要があります。『呪術廻戦』を創作の観点から考えた場合、五条が六眼を失う、または片目を失明するという展開は十分にありえることでした。

五条悟が六眼を失う、または片目を失明する伏線その4は、獄門疆のデザインです。獄門疆はサイコロのような形状をしており、各面には数字の代わりに動く目がついています。サイコロの目が6まであり、そこに封印された五条が「六眼」を有していることは偶然ではない、という考察が一部ファンの間で囁かれるようになりました。

考えられたのは、五条は六眼を失う、または片目の視力を代償にして獄門疆から出てくるのではないか、ということです。結果として、五条は六眼を失うことなく獄門疆から出てきましたが、それまではこの考察が多くのファンから支持されていました。

考察の通り五条悟が六眼を失った場合、起こり得ることを考えてみましょう。もし伏線が回収され、五条の片目が失明したとします。しかしこれが何らかの攻撃によるものであった場合、五条は反転術式を使って即座に回復できます。

実際、漫画『呪術廻戦』にて五条は宿儺との戦いで片目を切られましたが、回復させていました。五条が術式を使える状態である限り、怪我によって失明するということは起こり得ないと考えられています。

何らかの事情で五条悟が六眼を失った場合、気になるのは無下限呪術がどうなるのか、という点です。無下限呪術を使いこなすには、六眼が必須であるといわれています。もし片目が使えなくなった場合、無下限呪術の効果が半減するのか、というのは多くのファンが気になるところでしょう。この答えは、漫画『呪術廻戦』第227話で明らかになっています。

第227話にて、五条は片目を切られた状態で術式反転「赫」を放ち、宿儺に大ダメージを与えました。片目が使い物にならない状況でも問題なく力を使えていること、五条が優先して負傷した片目を治そうとしていないことから、片目を失う程度では無下限呪術に大きな影響はないと考察されています。

五条悟の六眼には元ネタがあるといわれています。ここでは六眼の元ネタについて紹介していきます。六眼という設定がどこからきたものなのか、詳しくチェックしておきましょう。

六眼の元ネタの1つは「五眼（ごげん）」であると考えられています。五眼は仏教用語で、真理を認識する5種類の能力を眼にたとえたものです。5種類の能力、すなわち5つの眼力は肉眼・天眼・慧眼・法眼・仏眼です。肉眼は凡人の肉体にも具わっている眼で、現実の色形を視認できます。何か遮るものがあると、見ることはできません。

天眼は神々の眼で、昼夜遠近、過去・現在・未来、東西南北問わず全てを見通せます。慧眼は真理の平等を見抜く力があります。法眼は菩薩の眼で、現象の差別を見極める眼です。仏眼はその名の通り仏の眼で、肉眼・天眼・慧眼・法眼の能力を全て備えた眼だといわれています。『呪術廻戦』には仏教を元ネタとした設定がいくつか見られます。六眼も仏教を参考に考えられた設定であるようです。

六眼の元ネタとされるもう1つは「六神通（ろくじんずう、ろくじつんつう）」です。六神通は仏や菩薩など高位の存在が持っている6種の超人的能力を指す言葉です。その6種とは神足通・天耳通・他心通・宿命通・天眼通・漏尽通です。神足通は自分の行きたい場所に自由に行ける力です。空中浮遊や水面歩行、障害物のすり抜けが可能だとのことです。

天耳通はこの世にある全ての声や音を聞き、さらにそれを聞き分けることが可能という能力です。他心通は他人の心を読み取る力。宿命通は自他問わず過去や前世の出来事を知る力です。天眼通は全てを見通し、人々の転生を知る力とされています。

そして漏尽通は、煩悩が尽きて生まれ変わることがなくなったことを知る能力です。五条悟の六眼の六はこの六神通から、呪力を詳細に見ることが可能な眼の要素は五眼から着想を得たと考察されています。

ここからは、五条悟が目隠しを外すシーンについて紹介していきます。五条悟が目隠しを外すのは、彼が本格的な戦闘に入る合図です。五条の美貌と圧倒的な強さを堪能できるため、彼が目隠しを外すシーンは多くのファンに注目されてきました。五条がどのような状況で目隠しを外してきたのか、詳しくチェックしてみましょう。

五条悟が『呪術廻戦』本編で初めて目隠しを外したのは、漏瑚との戦いでのことです。車の後部座席に座り、夜蛾学長のもとへ向かっていた五条。彼は運転していた伊地知に車を止めるよう言います。車から降り、1人になった五条の前に現れたのが特急呪霊の漏瑚でした。漏瑚は凄まじい力を持つ特急呪霊ですが、現代最強の呪術師である五条の敵ではありません。

余裕のある五条は、戦いの最中に呪術高専へと飛び、そこにいた虎杖を連れて漏瑚のもとへと戻ってきました。呪術戦の極致である領域展開を虎杖に教えるためです。舐めた態度を取る五条に怒り狂った漏瑚は、領域展開を使って五条と虎杖を閉じ込めます。

五条も領域展開「無量空処」で対抗しました。五条が目隠しを外したのは、領域展開を行う瞬間でした。隠されていた五条の素顔が明かされ、その美しさに衝撃を受けたファンは少なくなかったようです。五条の素顔と強さが描かれた、注目のエピソードでした。

続いて紹介するのは、京都姉妹校交流会で描かれたシーンです。虎杖たちが通う呪術高専東京校と、その姉妹校である京都校の交流会が行われることになりました。その交流会を、未登録の特急呪霊が急襲します。五条は京都校の教師たちとともに生徒たちのもとへと急ぎますが、彼の行く手を帳が遮りました。この帳は、五条悟の侵入を防ぐ代わりにその他の誰もが出入り自由、というものです。

一度は帳に弾かれた五条ですが、彼はすぐに帳を消すことに成功し、上空から地上の状況を確認しました。このとき、五条は目隠しを外していました。五条は六眼でどこに誰がいてどのような状況なのかを把握し、まずは楽巌寺学長と戦っていた呪詛師を無力化します。続いて、少し離れた場所で虎杖・東堂と戦っていた特急呪霊・花御を祓うため、その場で虚式「茈」を放ちました。茈を放ったあと、五条は再び目隠しで目を覆っています。

最後に紹介するのは、渋谷事変での戦闘シーンです。ハロウィンで盛り上がる渋谷に帳が下り、非術師たちが閉じ込められました。帳の中に入った五条を待っていたのは、困惑する非術師と特急呪霊たちです。非術師たちを閉じ込めたのは五条を誘い込むためであり、誘い込んだ五条に全力出させないためでもありました。

五条はその程度で自分に勝てると思っている特急呪霊たちを見下ろし、目隠しを外して戦闘態勢に入ります。目隠しを外した五条は術式を解いた状態で漏瑚と花御を圧倒し、花御を倒しました。その後、現れた偽夏油が持っていた獄門疆に封印されるまで、五条は目隠しを外した状態で活躍します。

六眼は遥か昔から呪術界にとって重要なものでした。しかし六眼を持って生まれたから最強になれるわけではありません。五条悟が最強だったのは、彼が彼であったためです。六眼は五条の力を底上げする一要素に過ぎませんでした。

アニメ『呪術廻戦』での六眼の描き方に関するコメントです。アニメ『呪術廻戦』では、五条悟の六眼が非常に美しく描かれています。力の入った作画に感心したファンは少なくないようでした。『呪術廻戦』のキャラクターの中でも、五条悟の作画には特に力が入っているようです。

五条悟の六眼消失説・失明説に関するコメントです。アニメとゲームのOPを見て、五条が六眼を失うという説の信憑性が高いことを実感しショックを受けたファンは少なくありませんでした。五条には完璧な最強でいてほしいと、多くのファンが願っていたようです。

ここでは、五条悟が六眼を失う可能性についての考察を紹介してきました。漫画『呪術廻戦』では、六眼を失うどころではない展開が繰り広げられています。今のまま話が進めば、六眼に関する考察はほとんど外れていたということで終わりますが、まだ五条が復活する可能性は残されています。六眼を失いながらも復活するのか、それとも復活することなく終わってしまうのか。『呪術廻戦』の今後の展開に注目して読んでみましょう。