ゾン100はつまらない？面白くない理由をアニメと原作漫画の感想・評価から考察

• 漫画タイトル：ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜
• ジャンル：サスペンス・ホラー、ブラック・コメディ、アクション、ヒューマンドラマ
• 原作・原案など：麻生羽呂
• 作画：高田康太郎
• 掲載誌：月刊サンデーGX
• 発表号：2018年11月号
• アニメ情報：2023年7月9日 - 9月24日（放送期間）、BUG FILMS（アニメーション制作）、川越一生（監督）

『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』は月刊サンデーGXにて連載中のブラック・コメディ漫画です。それぞれ原作は麻生羽呂先生、作画は高田康太郎先生が担当しています。単行本は2023年9月時点で15巻が刊行され、また電子書籍を含む累計発行部数は125万部を突破しています。2023年にはテレビアニメ化も発表され、2023年7月9日から9月24日まで放送されました。

ここではゾン100のあらすじを紹介します。ブラック企業に入社して3年目となる天道輝（アキラ）は、連日のパワハラやサービス残業によって身をすり減らし続け、自殺願望を持つほど疲れ切っていました。ある日、起床すると街はゾンビで溢れかえっていました。大量のゾンビに追われるアキラは絶体絶命の中、「今日から会社に行かなくてもいいんじゃね？」と歓喜します。こうして会社から解放されて自由の身となったアキラは…

2023年7月9日より夏アニメとして放送された『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』。アニメがスタートして3ヶ月ほど経ったため、ネット上では視聴者からの感想・評価が続々とあがっています。どうやらゾン100について、「つまらない」「面白くない」との感想が多く見られるようです。そこで、ここからはゾン100がつまらない・面白くないと言われる理由を考察していきます。

ゾン100がつまらない・面白くないと言われる理由の一つに、主人公に共感できないという点が挙げられます。

主人公はブラック企業に勤めており、自殺を考えるほど心も体もボロボロでした。そのため、ブラック企業経験者からは主人公に対して共感できる人が多くいるようです。その一方で、主人公の思考や行動に不満を持っている方もいるようで、「常にハイテンション」「知り合いが死んでも全く悲しまない」などの感想が見受けられました。

続いてゾン100がつまらない・面白くないと言われる理由の一つに、ご都合主義のストーリーであるという点が挙げられます。ご都合主義とは、物語の進行に都合のいいように物事が上手く進んでいくことを指しています。たとえば絶体絶命のピンチに陥っても必ず助かるという主人公補正があります。

視聴者・読者からご都合主義のストーリーだと言われる原因に挙げられるのは、ゾンビが蔓延しているにも関わらず携帯の電波が拾えることや、電気水道ガスが普通に使えていることに疑問を持つようです。絶望的状況の中でやりたいことをやっていくとしても、リアリティが感じられないと主人公に感情移入することができません。

読者・視聴者は電気水道ガスが使えないという細かいところも含めて絶望的状況を楽しんで欲しいのでしょう。前述のご都合展開以外にもツッコミを入れたいようなところはチラホラ登場しますが、本作は絶望の中で今までやりたくてもできなかったことを成し遂げていくというポジティブな内容となっているため、リアリティを望む人にとってはつまらない・面白くない作品となっています。

先にゾン100がつまらない・面白くないと言われる理由を考察してきました。では、ゾン100の面白い魅力とは一体何なのか？ここからはゾン100の原作漫画やアニメの面白い魅力をいくつか紹介していきます。

主人公・天道輝（てんどうあきら）は連日のパワハラやサービス残業が当たり前のブラック企業に勤めていました。のちに「ゾンビになるまでにしたい100のこと」リストを作ることになるほどやりたいことがあったものの、それよりも会社を優先しなくてはいけないと精神的にも追い詰められていましたが、ある日突然、街にゾンビが溢れかえったことにより「今日から会社に行かなくていいんじゃね？」と歓喜に満ち溢れます。

前述したようにそのようなアキラの思考や行動に共感できず「つまらない」「面白くない」との感想があがることもありますが、その一方で、世界が少しずつゾンビに浸食されていくという絶望的な状況の中で楽しむアキラを見ていると晴れやかな気持ちになるでしょう。また、本作はブラック企業の恐ろしさも鮮明に描かれているため、ブラック企業経験者であればアキラとともに会社にいかなくて良い素晴らしさを味わえます。

一般的なゾンビ作品では通常、ゾンビから逃げるシーンはとても緊迫していますが、本作ではそれが爽快感に変わります。ゾンビ作品だということもあり、人がゾンビに殺されるシーンはもちろんありますが、会社から解放されて「ゾンビになるまでにしたい100のこと」リストを作成し吹っ切れたアキラは、絶望的な状況ですらポジティブに捉えます。

ゾンビ作品はホラージャンルに分けられることが多いため、ホラーやグロテスクな要素が苦手な人には抵抗を感じる方もきっと多いことでしょう。しかし、前述したように本作では一般的なホラー作品の緊迫したシーンが爽快感に置き換えられるため、絶望的な状況が色鮮やかに映し出されます。また、血の表現はユーモラスな絵になっており、ゾンビに襲われるというホラー展開を笑いに変えてくれるコメディ要素も多く含んでいます。

2023年7月に夏アニメとして放送されたゾン100ですが、監督は川越一生氏、シリーズ構成は瀬古浩司氏、キャラクターデザインは田中紀衣氏、アニメーション制作はBUG FILMSがそれぞれ担当しています。では、ここからゾン100のアニメにてキャラクターの声を務めた声優について一覧で詳しく見ていきましょう。

• 名前：梅田修一朗（うめだしゅういちろう）
• 生年月日：10月11日
• 職業：声優
• 活動期間：2018年～
• 所属事務所：賢プロダクション
• 主な出演作品：『魔法使い黎明期』『可愛いだけじゃない式守さん』『犬になったら好きな人に拾われた。』『彼女が公爵邸に行った理由』『愚かな天使は悪魔と踊る』

ゾン100のアニメにてアキラの声を務めたのは、声優事務所「賢プロダクション」所属の梅田修一朗さんです。梅田修一朗さんは2018年に『Readyyy!』の高千穂亜樹役で声優デビューを果たしており、2022年4月にはアニメ『魔法使い黎明期』『可愛いだけじゃない式守さん』にて主演を務めています。また、受賞歴には第17回声優アワード新人男優賞を受賞しています。

• 名前：楠木ともり（くすのきともり）
• 生年月日：1999年12月22日
• 年齢：23歳
• 職業：声優、シンガーソングライター
• 活動期間：2017年～
• ジャンル：アニメ、ゲーム
• 所属事務所：ソニー・ミュージックアーティスツ
• 主な出演作品：『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』『遊☆戯☆王SEVENS』『精霊幻想記』『チェンソーマン』『スパイ教室』

ゾン100のアニメにてシズカの声を務めたのは、声優事務所「ソニー・ミュージックアーティスツ」所属の楠木ともりさんです。楠木ともりさんは声優のほかにシンガーソングライターとしても活動しています。声優としては2017年に声優デビューを果たしており、2023年10月現在は主にアニメやゲームなどを中心に活動中です。2018年には『メルヘン・メドヘン』の鍵村葉月役でアニメ初主演を飾っています。

• 名前：古川慎（ふるかわまこと）
• 生年月日：1989年9月29日
• 年齢：34歳
• 職業：声優、歌手
• 活動期間：2011年～
• ジャンル：アニメ、ゲーム、吹き替え
• 所属事務所：トイズファクトリー
• 主な出演作品：『ガイストクラッシャー』『精霊使いの剣舞』『ワンパンマン』『刀剣乱舞-花丸-』『アイドルマスター SideM 理由あってMini!』

ゾン100のアニメにてケンチョの声を務めたのは、声優事務所「トイズファクトリー」所属の古川慎さんです。古川慎さんは声優のほかに歌手としても活動しています。声優としては2011年に『武装中学生』の吉野サトシ役で声優デビューを果たしており、2023年10月現在は主にアニメ、ゲーム、吹き替えなどを中心に活動中です。2013年には『ゴールデンタイム』の多田万里役でアニメ初主演を飾っています。

• 名前：髙橋ミナミ（たかはしミナミ）
• 生年月日：1990年12月20日
• 年齢：32歳
• 職業：声優
• 活動期間：2011年～
• 所属事務所：東京俳優生活協同組合
• 主な出演作品：『アイカツ!』食戟のソーマ』『ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝』『ウマ娘 プリティーダービー』

ゾン100のアニメにてベアの声を務めたのは、声優事務所「東京俳優生活協同組合」所属の髙橋ミナミさんです。髙橋ミナミさんは2011年に声優デビューを果たしており、翌年12月10日には『スタプラ!』のメインキャラクターである卯月花音役を演じることが発表されました。声優という仕事の面白味として、性別や年齢の制限を超えられることを挙げています。

• 名前：三宅健太（みたけけんた）
• 生年月日：1977年8月23日
• 年齢：46歳
• 職業：声優
• 活動期間：1999年～
• 所属事務所：81プロデュース
• 主な出演作品：『デジモンフロンティア』『陰陽大戦記』『灼眼のシャナ』『ゾイドジェネシス』『メタルファイト ベイブレード』『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』

ゾン100のアニメにて小杉権蔵の声を務めたのは、声優事務所「81プロデュース」所属の三宅健太さんです。三宅健太さんは1999年に『ゾイド -ZOIDS-』の帝国兵士役で声優デビューを果たしています。声優として活動したてこのころは、吹き替えの仕事をすることが多かったようです。2019年には第13回声優アワードにて助演男優賞を受賞しています。

ここまでゾン100の原作やアニメが「つまらない」「面白くない」と言われる理由を考察しつつ、ゾン100の面白い魅力やアニメ声優などを紹介してきました。では、最後にゾン100の原作やアニメに関して寄せられたネット上の感想や評価を見ていきましょう。ネット上ではゾン100の漫画を「面白い」と高評価する一方、アニメを「面白くない」と低評価する方が多いようです。

ゾン100のアニメに関する感想・評価があがっています。こちらの感想ではゾン100のアニメを「全然面白くない」と低評価されているようです。その一方で、ゾン100の原作漫画を面白いと高評価されていることがうかがえます。

ゾン100のアニメに関する感想・評価があがっています。こちらの感想でもゾン100の原作漫画を「面白い」と高評価する一方で、アニメを「面白くない」と低評価されているようです。

ゾン100の魅力に関する感想・評価があがっています。こちらの感想ではゾン100の主人公アキラと同じブラック企業勤めの方であれば、ゾン100を楽しめるのではないかと考えられているようです。一方、そうでない場合は「つまらない」と低評価されています。

本記事では『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』がつまらないと言われる理由やアニメと原作漫画の感想・評価をまとめてきました。ゾン100のアニメや漫画を見る際は、本記事のまとめを参考にしていただければ幸いです。