【マッシュル】五兄弟（悪魔の五つ子）とは？イノセント・ゼロの息子たちの能力は？

「マッシュル-MASHLE-」とは、週刊少年ジャンプの看板作品と称された漫画です。序盤はパロディ色豊かなシュールギャグ作品としてスタートし、次第にジャンプ作品の王道とされるバトルものへと変化して人気を獲得しました。この記事では、マッシュルのバトル面を象徴する五兄弟「悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）」を特集します。五兄弟の名前や能力、マッシュとの関係、そしてイノセント・ゼロについても触れていきます。
 

マッシュル-MASHLE-の原作者は、この作品が本格的な連載デビューとなった甲本一です。マッシュルは、2020年から2023年にかけて、週刊少年ジャンプ誌上にて連載されました。単行本は2023年9月現在17巻まで刊行中で、同年10月に完結巻となる18巻が発売されます。また、マッシュルは2023年4月から7月まで、テレビアニメ版が放映されました。テレビアニメ版も好評を博し、2024年1月より2期の放映が決定しているのです。

魔法が当たり前に存在し、誰もが魔法を使える世界がマッシュルの舞台です。主人公のマッシュ・バーンデッドは、そのような世界で魔法が使えない少年でした。彼の義父のレグロは、人里離れた森の奥で彼を育てていたのです。その理由は、魔法不全者が処刑の対象とされるからです。レグロは、マッシュに筋トレを命じました。来る日も来る日もトレーニングに励んだ彼は、人間離れした筋肉と尋常ではない強さを手に入れます。

甲本一原作の大ヒット漫画マッシュルは、シュールギャグとシリアスなバトルが展開された作品です。悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）が登場した頃には、バトルアクションのテイストが強い作風になりました。それでは、五兄弟とは、いったいどのようなキャラクターなのでしょうか？この章では、マッシュルの悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）とは何かについて、そしてマッシュとの関りを2項目に分けて取り上げていきます。

マッシュルに登場する悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）たちは、登場した当初からイノセント・ゼロのことを非常に慕っていました。そして、デビルクンタブレットが、イノセント・ゼロの息子であることが明らかにされたのです。つまり、彼らはイノセント・ゼロのことを父親として慕っていました。長兄のドゥウムは、彼のことを「父さん」と呼び、ドミナ、エピデム、デリザスタは「お父様」と呼んでいたことがわかります。

イノセント・ゼロは、デビルクンタブレットのことを、表向きは息子のように扱っていました。しかしながら、彼は自分の目的のための道具としてしか、五兄弟のことを認識していないことが判明します。五兄弟がその事実を知っていたかについては、不明のままです。また、デビルクンタブレットの母親について、デビルクンタブレットが本当に五つ子だったのかについても明らかにされておらず、謎を残したまストーリーが完結しました。

マッシュルの主人公マッシュ・バーンデッドは、長らくその正体が不明でした。彼は、セル・ウォーとの対決や、ラスボスであるイノセント・ゼロとの対峙を経て、自分の出自を知ることになります。マッシュの正体は、イノセント・ゼロの息子でした。つまり、悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）たちはマッシュの兄弟ということになり、マッシュが末っ子であることが明らかにされました。

しかも、マッシュは他の五兄弟と同様に、あくまでイノセント・ゼロに道具としてみなされていました。しかも、マッシュが魔法不全者であることで、イノセント・ゼロは彼を忌み嫌ってすらいたのです。自分の出自を知ったマッシュは、大いにショックを受けました。しかし、この出来事が彼を神覚者になる目標を大きくさせた要因となっていて、結果的にマッシュは精神的成長を遂げたのです。

ちなみに、マッシュは生まれて間もなく捨てられています。そこを通りかかったのが、レグロでした。彼は、両親を含めた周囲から蔑まれる人生を送っており、孤独と絶望に耐えかねて投身自殺しようとしたのです。しかし、赤ん坊のマッシュを見つけ、顔にアザがない魔法不全者だと気づき、自分の境遇と重ね合わせた結果、マッシュを育てる決心をしました。そして、森の奥深くの一軒家にて、親子二人で静かに暮らしたのです。

テレビアニメ版も大好評を博した人気アクションバトル漫画のマッシュルには、個性的な魔法使いが多数登場します。悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）についても同様で、彼らは風貌から能力に至るまで独特な魅力を湛えていて、ファンに存在感をアピールしていました。五兄弟は、どのような強さと能力を有しているのでしょうか？この章では、マッシュルのデビルクンタブレットを一覧にまとめて紹介するため、参考にしてください。

ドゥウムは、悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）の長兄です。闇組織「無邪気な淵源（イノセント・ゼロ）」の一員でもありました。ドゥウムは、中性的な容姿をしたイケメンの少年に描かれていますが、目が見えないことが判明していて、そのためかは不明ですが、常に目をマスクで隠しています。ドゥウムは、長兄らしく落ち着いた性格の持ち主で基本殺生を好みません。ところが、自分を不快にさせる存在には容赦がないのです。

また、ドゥウムは五兄弟の中でも最強の実力者であり、他の兄弟たちも彼に畏怖の念を抱いていました。ドゥウムの武器は、大きい剣です。この件を使った白兵戦を得意にしており、また鏡の魔法を用いた物量攻撃も並行して行うという、敵につけ入る隙を与えない戦法をしています。相手に合わせて自分の力を引き出す戦い方もドゥウムの特徴で、神覚者のライオ・グランツと対峙した際には、およそ5割の力で彼を退けました。

ドゥウムは、初めてマッシュと戦った時にも、わずか5割の力で彼を倒しています。マッシュが修行を経てより強くなった後の戦闘では、ようやくフルパワーを出して彼と激闘を繰り広げました。このようにドゥウムは、五兄弟の中で唯一理知的なキャラクターであり、その点がファンにアピールされて敵方キャラでありながら人気と支持を得たのです。

マッシュルに登場した悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）の次の一員は、ファーミンです。ファーミンは、次男にあたり、ドゥウムと同じく無邪気な淵源のメンバーでした。ファーミンの容姿は、服装からドレッド風味のヘアスタイルに至るまで、ピエロを連想させます。ピエロのようなメイクはしていませんが、目の下のアザもどことなくピエロを思わせる愉快な感じのものでした。しかし、彼の性格は、外見と大きな隔たりがあります。

ファーミンの性格は、デビルクンタブレットの中でも突出して好戦的な性格をしています。もはや狂っていると形容されても仕方ないほどのイカレぶりを発揮していて、味方であるはずの他の兄弟たちからも疎んじられていました。また、残忍で凶悪な人格でもあります。さらに、他の人が身に着けている物を異常に欲しがり、手に入れては破壊していました。自分では、自由主義を標榜しています。ファーミンは、透明魔法の使い手でした。

マッシュルに登場する悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）の三男は、エピデムでした。エピデムは、スーツにメガネ姿という紳士的な風貌と、口の下に×印のアザが特徴的に描かれています。真面目そうな風貌とは全く真逆の狂人として知られていて、特にプリンが大好物です。エピデムのプリンに対する愛着は、偏執狂的なレベルに達しており、彼の弟のマッシュがシュークリームを偏愛している点とオーバーラップしていました。

また、エピデムにはマッドサイエンティストの一面があり、人間から魔力を奪うウイルスを開発してばら撒きました。この影響をモロに受けたのがランス・クラウンの妹アンナで、アンナは魔力を失ってしまったのです。エピデムの魔法とは、オリハルコンを生み出す魔法で、それを武器に変形させて攻撃したり、身体に纏わせて肉弾戦に用いるなど、頭脳を駆使した戦い方と得意にしていました。巨人族を倒したこともあるのです。

マッシュルに登場するデビルクンタブレットの五つ子の四男は、デリザスタです。デリザスタは、左右の目の下にある直角に曲がった二本のアザと、日輪を思わせる後頭部の飾りが大きな特徴でした。また、金髪や瞳孔が開いた大きい瞳も印象的に描かれています。彼はお調子者の性格が前面に出ている一方で、刹那主義者でもありました。自分を積極的にアピールするような派手好きでもあって、魔心臓の存在を明かしたのもデリザスタです。

また、デリザスタは、自分の能力と強さに絶対的な自信があることが窺えます。そのため、対戦相手を見下したような態度や言動をしていました。デリザスタの使用する魔法は、矛を生み出します。アスカロンと名付けられた矛は、物量と質量を駆使して相手を追い詰めるもので、数十人のエルフ族を倒すほどの強さを見せていました。さらに、アスカロンの貫通力は、「貫けないものはない」とされるほど強力なものです。

マッシュルのデビルクンタブレットの末っ子となる五男は、ドミナ・ブローライブです。ドミナは、女性と間違われかねない美しく中性的な容姿と、セミロングのヘアスタイルが特徴的に描かれていました。また、彼のアザは右の頬にあり、二本の矢印が円を書いているような独特なアザを有しています。ドミナは、マッシュルのストーリー開始以前より、神覚者候補のヴァルキス魔法学校の生徒として潜伏していたことが判明しました。

ドミナは五兄弟の中で最もイノセント・ゼロを崇拝しており、父親の愛情を一身に受けたいと願っていました。また、彼は、過去に五つ子として唯一マッシュに出会ったことがあります。それは彼が幼い頃でしたが、自分よりも幼い兄弟の存在を知って、マッシュに激しい嫉妬心と敵愾心を抱いていました。当のマッシュは、そのようなドミナのことを、「ファザコン」と一言で切り捨てたのです。

ドミナは、イノセント・ゼロをして「強大な魔法使い」と認めるほどの能力と強さを有していました。彼の能力は水魔法であり、水そのものを膨大な質量にして放つ、水を矢に変形させて放つなどの攻撃面から、水を盾にして防御したり、水の中に相手を閉じ込めるなど防御面にも秀でていて、バランスの取れた魔法使いです。この能力を駆使して、ドミナはマッシュとの戦いを優位に展開していきました。

2023年に大団円の結末を迎えたアクションバトル漫画のマッシュルには、魔法にまつわる神秘的な描写が多く見受けられました。悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）についてもまた、普通の人間とは違った異色の設定が設けられたのです。それは、魔心臓でした。魔心臓とは、いったい何でしょうか？この章では、デビルクンタブレットの魔心臓について取り上げながら、彼らの最後についてもネタバレを含めて紹介していきます。

マッシュルに登場する悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）は、全員が自身の心臓を父親のイノセント・ゼロに預けています。そして、彼らが代わりに埋め込んでいるのが、魔心臓でした。魔心臓とは、魔力が込められた心臓であることが示唆されており、たとえば彼らが相手の攻撃を受けて傷ついたとしても、魔力が消えない限りは傷を治癒することができるという能力が備わっています。

また、体力についても同様のようで、彼らは疲労を感じた際に魔心臓の魔力で回復することが可能だとされています。魔心臓については、定期的にイノセント・ゼロの血を輸血することができれば、ほぼ不死身の状態を維持することができました。その反面、魔力がなくなると魔心臓の効果もなくなってしまうので、それが弱点といえます。デビルクンタブレットは、魔心臓を使ってマッシュと彼の仲間たちを大いに苦しめました。

• デリザスタ：レインとフィンのエイムズ兄弟と戦い、二人の連携攻撃を受けた後、レインに顔を真っ二つに斬られて死亡した。
• エピデム：ランス・クラウン、ドット・バレットと戦い、ドットを庇ったランスを見て激高して自戒人（イーラ・クロイツ）に覚醒したドットの猛攻撃を受けて死亡した。
• ファーミン：神覚者オーター・マドルとの戦闘で、オーターの辺り一帯を全て砂に変える魔法を受けて、砂の中に沈んでいき死亡した。
• ドミナ：途中で改心してマッシュを救うために闇のマグマに落ちるも、神覚者に救出された。その後もマッシュをサポートしたが、イノセント・ゼロの魔法で真っ二つにされて死亡した。

マッシュルの悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）の最後の死亡シーンを、上記しました。この結果、最後まで生き残ったのは、長兄のドゥウムのみです。また、ドミナが途中で改心してマッシュ側に寝返るなど、多くのファンにインパクトを残しました。

甲本一原作で、週刊少年ジャンプに連載されていシュールギャグとバトルアクション漫画のマッシュルには、謎を秘めたキャラクターも多数登場しました。悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）の父親であるイノセント・ゼロは、最大の謎キャラとして多くのファンに認知されているのです。この章では、マッシュルのイノセント・ゼロについて、彼の正体、目的、そして能力と強さの三項目に分けて、ネタバレを交えて取り上げていきます。

マッシュルに登場するイノセント・ゼロは、自分の名前を冠無理にした闇組織の「無邪気な淵源」の頭目にして、同作品のラスボスでした。その正体は、この世界を創ったとされる闇魔法使いのアダム・ジョブズの弟子であり、イーストン魔法学校校長のウォールバーグ・バイガンとは兄弟弟子にしてライバル関係にあったのです。アダムは弱き者を助ける思想の実践者で、ウォールバーグも同様でしたが、イノセント・ゼロは違いました。

イノセント・ゼロは、アダムの教えを自分の都合の良いように解釈して、あくまで自分自身のために生きて自分を高めることだけに腐心してきました。その結果、彼は人間として生きることを止めてしまい、のっぺらぼうのような容姿になりますが、目鼻口のある元の顔に戻すこともできるのです。

イノセント・ゼロの目的とは、自分がこれまで生きてきた中で、ただ一つ成し遂げることができなかったことです。それは、不老不死になることでした。この世界では、不老不死になる魔法などがなく、ある意味禁じられていることでもあったのです。そこでイノセント・ゼロは、禁じ手に及びました。彼は、造体禁忌魔法を発動させようとします。

その魔法の発動の真意は、不老不死の心臓を作り出すことであり、そのためにイノセント・ゼロは、デビルクンタブレットやマッシュの心臓を必要としたのです。彼が息子たちのことを道具としてしか見ていない証左が、この点にありました。

イノセント・ゼロの能力は、時間魔法です。時間を止めることができるというシンプルな魔法ですが、禁断の魔法と併用してアダム・ジョブズを蘇らせるなど、無限の強さを発揮していました。その他にも、時間を止めて相手を老化させたり、相手の攻撃を無効化できるなど、まさに無敵の魔法使いなのです。イノセント・ゼロは、この無敵の能力とともに、ラスボスとしてマッシュたちの前に立ちはだかりました。

この章では、マッシュルに登場する五兄弟（悪魔の五つ子）に関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。デビルクンタブレットは、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、マッシュルの原作漫画の大ファンだと思われる方のツイートです。悪魔の五つ子について、マッシュを加えた六つ子だと仮定すると、おそ松さんのパロディではないかと推察していました。

こちらは、マッシュルの大ファンだと思われる方のツイートです。原作漫画を読んでいて、悪魔の五つ子とマッシュの戦いを、テレビアニメ版でも観たいとつぶやいていました。

こちらは、マッシュルの原作漫画を最後まで読んだ方のツイートです。最終回を見て、今からでも神覚者と悪魔の五つ子の掘り下げをして、世界観を拡大してほしいという感想を持っています。

この記事では、マッシュルに登場する悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）にスポットを当ててきました。五兄弟は、これから放映予定のテレビアニメ版2期に登場する可能性が高いです。是非、悪魔の五つ子に注目して、マッシュルを見てください。