【地獄楽】人間が花になる原因は?花化の理由・目的や虫についてネタバレ解説

「地獄楽」には、人間が花になる「花化」という現象が登場します。花化については、綺麗な花が沢山咲いている反面、「人間が花になっていく過程がグロテスクで怖い」という感想も多く見受けられ、読者や視聴者に強烈なインパクトを与えました。この記事では、地獄楽の花化について特集します。人間が花になる原因が虫にある説、天仙が人間を花化させる目的、人間が樹化した木人の正体などをネタバレ紹介していきます。

【地獄楽】人間が花になる原因は?花化の理由・目的や虫についてネタバレ解説のイメージ

目次

  1. 地獄楽とは?
  2. 地獄楽の人間が花になる原因や花化の理由をネタバレ
  3. 地獄楽の花化して強くなった人間
  4. 地獄楽の調査団が帰らなかった理由や木人の正体
  5. 地獄楽の神仙郷にいる化物
  6. 地獄楽の花化に関する感想や評価
  7. 地獄楽の花化まとめ

地獄楽とは?

「地獄楽」とは、少年ジャンプ+に連載された漫画です。死罪人とその監視人たちが、不老不死の仙薬を取りに行くというストーリーと、美麗でグロテスクな描写で、当時の同サイトの記録を作るほどの人気を獲得しました。この記事では、地獄楽の中でも正体不明の謎とされた花化にスポットを当てます。蟲の影響があるとされる人間が花になる理由や、天仙が人間を花化させる理由、木人や神仙郷の化け物の正体などをネタバレ紹介します。

地獄楽の概要

地獄楽は、2018年から2021年まで、少年ジャンプ+に連載されました。原作者の賀来ゆうじは、秋田書店の週刊少年チャンピオン編集部で浜岡賢次の担当編集者をしていた、異色の経歴の持ち主です。また、藤本タツキの「ファイアパンチ」のアシスタントを務めたこともありました。地獄楽のコミックスは全13巻で、累計発行部数が380万部を突破しています。他にも公式ファンブック「地獄楽 解体新書」が、刊行されました。

地獄楽は、原作漫画が少年ジャンプ+の看板作品と称されるほどのヒットを収めたことで、連載終了後にテレビアニメ化と舞台化がアナウンスされました。先に展開されたのは舞台版の方で、2023年2月16日から26日まで、ヒューリックホール東京で上演されています。テレビアニメ版は、2023年4月から7月まで、全13話が放映されました。放送終了後に2期の制作発表が行われて、ファンを中心に大きな盛り上がりを見せているのです。

地獄楽のあらすじ

地獄楽の主人公は、「がらんの画眉丸」と称される忍です。江戸時代末期に生きる彼の正体は最強の忍で、周囲から畏れられていましたが、妻の結の父である石隠れの里の長に嵌められて、死罪人に身を落としていました。そのような状況下の彼に、打ち首執行人の山田浅エ門佐切がある話を持ちかけます。それは、極楽浄土と呼ばれる島へ行き、幕府が所望する不老不死の仙薬を探すというものでした。成功した死罪人は、無罪放免されます。

地獄楽 1/賀来 ゆうじ | 集英社 ― SHUEISHA ―

地獄楽の人間が花になる原因や花化の理由をネタバレ

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賀来ゆうじ原作の忍者時代劇漫画地獄楽の魅力をネタバレしますと、彼の細やかな描線で描かれる迫真のバトルシーンと、ホラーやグロテスク風味を感じさせるストーリー展開にあるとのことです。その中でも、「綺麗とグロが同居している」と多くのファンから評されているのが、人間が花になる花化でした。この章では、虫が関わっているとされている人間が花になる原因と、正体不明の天仙が人間を花化させる理由をネタバレ紹介します。

考察①人間が花になる原因は虫?

地獄楽で人間が花になる原因をネタバレしますと、極楽浄土の島に生息する虫が原因でした。この虫の正体は、蝶であることが判明しています。ところが、この虫には、さらなる不気味な正体が隠されていました。虫の顔をよく見ると、人間のような気味の悪い顔をしているのです。また、腹部は普通の蝶よりも太くなっていて、どちらかというと蛾を彷彿させる見た目とされました。尻には針のようなものがあり、これで人間を刺します。

人間の花化のネタバレを続けます。死罪人側の民谷巌鉄斎と監視人の山田浅エ門付知がともに行動していた時、突然巌鉄斎が左手を虫に刺されたシーンがありました。この時、彼は何と自分の左手首を刀で斬り落とすという、常軌を逸した行動に出たのです。付知が驚いて真意を尋ねると、地面に落ちた左手首から花が咲き出しました。巌鉄斎は、虫の正体など全く知りませんでしたが、身の危険を感じて咄嗟に最善の策を行ったのです。

人の顔をした蝶の虫の正体や習性などは、詳細には明らかにされていません。普通の蝶や蛾と同じように羽には鱗粉がありますが、それには毒や幻覚作用があることが示唆されています。また、死罪人の杠は、同じく死罪人の茂籠牧耶をわざと虫に刺させたようで、彼を使って花化の実験を行っていました。極楽浄土の島には、蝶のような虫の他にも多くの種類の虫がいて、ムカデのような虫も描かれましたが、こちらは無害のようです。

考察②花化した人間は強くなる?

地獄楽で描かれた人間の花化について、ネタバレ紹介を続けます。花化した人間が強くなるのか否かについては、タオ(氣)の存在が大きいことが明らかにされました。地獄楽におけるタオとは、この世に存在する全てのものに宿っている力のことで、生命と言い換えることもできます。タオは生物はもちろんのこと、建物や空気のような無生物にも存在しており、タオの正体を知る天仙たちは、1000年もの間タオを操る修行をしていました。

タオの詳細な正体は不明です。しかしながら、タオについてネタバレしますと、たとえば花化のように人間と花のタオが、一つの肉体の中に同居した場合は、勝ったタオの持ち主に引きずられる形になります。つまり、花のタオが勝てば人間の意識は花に支配されてしまい、事実調査団の面々は意識こそあるものの、明らかに花の方が勝っているように見受けられました。

そして、人間のタオが勝った時には、花のタオとのバランスを取ることができるようになり、花の能力を自分のものとして使えるようになるのです。つまり、天仙たちが修行をしてタオを操れるようになったことと同様のことが、人間にもできることが判明しました。人間が虫に刺され花になっていく描写は、美しくもグロテスクであり、その後のストーリー展開への影響も含めて、多くのファンに強烈なインパクトを与えたのです。

考察③人間を花化させる天仙の目的

地獄楽のストーリーにて、画眉丸一行の敵方となる天仙の正体をネタバレしますと、徐福のタオと植物を掛け合わせて造り出した人造人間でした。天仙たちのボスであるリエン(蓮)だけは例外で、彼女は元人間で徐福の妻だったのです。天仙たちは、雌雄同体で自分でタオを増強することができ、タオの修行をしながら1000年もの長い間生きていました。老いることなく負傷してもすぐに治癒できる天仙ですが、不老不死ではありません。

天仙が人間を花にする理由をネタバレします。天仙が1000年生きている理由には、修行でタオを操れるようになったこと以外に、「丹」という仙薬を飲んでいたことがわかっています。丹は、人間や木人にワイタンファ(外丹花)を寄生させて、そのタオを抽出することで作られていました。つまり、花化した人間は、丹の材料になるのです。こうして、地獄楽のストーリーよりもはるか以前から、人間は天仙によって花にされていました。

天仙のリーダーにして地獄楽のラスボスとなるリエンの目的についても、ネタバレ紹介します。リエンのみ元人間で、徐福の妻であることは先述しましたが、彼女は夫を生き返らせたいと考えていました。そのための不老不死の研究であり、天仙たちに修行をさせていたのです。リエンの研究は実を結び、彼女は不老不死の丹を作り出す神獣盤古を完成させますが、丹を作るために日本全土の人間を犠牲にしようと動き出しました。

Thumb【地獄楽】宗師とは何者?天仙が崇める理由やリエン(蓮)との関係を解説 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

地獄楽の花化して強くなった人間

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テレビアニメ版2期の放映が予定されている傑作忍者時代劇漫画の地獄楽では、花化がストーリーの重要な要素として描かれていました。ほとんどの人間が花のタオに敗れていく中で、逆に花化して強くなったキャラクターも生まれて、多くのファンを驚かせたのです。この章では、地獄楽の花化して強くなった人間三名を一覧にまとめて取り上げながら、そのキャラクターたちが最終的にどうなったのかまで、ネタバレ紹介していきます。

花化して強くなった人間①亜左弔兵衛

地獄楽の花化して強くなったキャラクターの一人目は、亜左弔兵衛です。弔兵衛は死罪人側の人間で、金のタオを有しています。元々は赤稿藩の武家の出でしたが、藩の改易と両親の死、特に藩主の仇討ちに参加した父親の刑死が大きく影響して、盗賊に身をやつしました。しかし、盗賊団の中で頭角を現して、「伊予の賊王」とまで呼ばれるようになります。彼には弟の桐馬がおり、桐馬は敬愛する兄の監視人として画眉丸一行に入りました。

弔兵衛は、画眉丸一行の中で、最も花化が進んだ人間として描かれました。彼は天仙との戦いで、花穴という場所に落とされたことで花と混じり、結果的に花化したのです。本人がそのことを自覚したのは、道士との戦いの最中でした。道士に首を斬られる致命傷を負った弔兵衛でしたが、花の再生能力を我がものとしており見事に復活します。そして、道士を返り討ちにすると、先に進んで行きました。

弔兵衛は、リエンに捕らえられて房中術を行わされるなど、研究対象となったこともあります。そして、盤古との戦いで力を解放して死亡したかに見えました。しかし、天仙のグイファ(桂花)に助けられて、弟の桐馬ともども九死に一生を得ます。画眉丸一行の旅には最後まで同行できませんでしたが、弔兵衛と桐馬は最終回で香港へ渡り「双龍兄弟」の異名で裏社会に君臨し、当時イギリス領だった香港をさらなる混乱へ導いていきます。

花化して強くなった人間②殊現

花化して強くなった人間の二人目をネタバレしますと、山田浅エ門殊現でした。殊現は、試一刀流の二位にある実力者で、タオは土です。殊現は、佐切の初恋の相手でもあり、現在でも佐切は彼に憧れの感情を持っていました。彼は高いカリスマ性と常人離れした剣術スキルを有しており、他の山田浅エ門たちから慕われると同時に、彼らには人情味を持って接しています。ところが、親を殺されたことが原因で、罪人には容赦がありません。

殊現が花化した理由は、弔兵衛とは違うものでした。彼は完成した仙薬を一目見て、ただならない妖気を放っていることに気がつきます。そして、毒見と称して仙薬を一口飲んだのです。すぐに吐き出して、舌先に違和感を覚えなかったことで毒とは判断しませんでした。しかしながら、激しい動悸や目の色が変わる異変がすぐに起き、傷を負っても痛みを感じないばかりか血も流れないなど、花化による強化が示唆されたのです。

元々鋭い観察力と驚異的な剣術の強さを有している殊現は、山田浅エ門たちの剣技の再現やタオの属性変化など、凄まじい能力を発揮していました。これに花化が加わったことで、ラスボスのリエンとの戦いでも、主力メンバーとして活躍したのです。徐福の遺体がリエン撃破のカギと知り、なぜか躊躇した画眉丸に代わって遺体を両断することに成功しましたが、自らもタオを使い果たしてしまい、最後を画眉丸たちに託して死亡しました。

花化して強くなった人間③画眉丸

地獄楽で花化して強くなった人間の三人目は、主人公の画眉丸です。がらんの画眉丸は、彼の通り名で、本名は明らかにされていません。がらんは、血も涙もない「がらんどう」を意味しており、それほど周囲から畏怖された最強の忍だったのです。虚無的な性格の画眉丸ですが、妻の結だけには心を開き、お互いに愛し合っていました。死罪になることを受け入れていた彼は、もう一度結に会いたいという一念で仙薬探しに参加します。

画眉丸は斬首しようとしても刀が折れ、火炙りにしても身体が燃えないなど、人間とは思えない生命力を有していました。そのような彼が花化したのは、先に挙げた二人とはまた異なる原因だったのです。リエンとの対決に臨んだ画眉丸は、忍術でリエンを背後から火だるまにしました。ところが、リエンの再生能力に巻き込まれてしまい、瞬時に花化したのです。しかし、その後もリエンと死闘を繰り広げており、強化したと思われます。

その後の画眉丸は、徐福の遺体を斬ることを躊躇します。それは、自分に妻の結がいるのと同様に、リエンにも愛する夫がいたのだとわかったからでした。この画眉丸の行動は、リエンに人間としての感情を復活させており、これまでの罪滅ぼしに画眉丸と佐切を治療して死亡します。全てが終わった後の画眉丸は、山田浅エ門十朱のはからいで死人扱いとなり、別人となり妻の結とも再会を果たして二人で穏やかな暮らしをしていました。

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地獄楽の調査団が帰らなかった理由や木人の正体

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少年ジャンプ+の看板作品として高い人気を得た時代劇漫画の地獄楽は、多くの謎と伏線が提示された作品として知られています。その中には回収されたものもあれば、謎のまま残ったものもありました。画眉丸一行の前に極楽浄土の島を調査した集団は、帰ることがありませんでしたが、この謎は明かされています。いったい何があったのでしょうか?この章では、調査団が帰らなかった理由と木人の正体を。ネタバレを交えて取り上げます。

考察①調査団が帰らなかった理由

地獄楽のストーリー内で、極楽浄土へ上陸した人間は、画眉丸一行だけではありません。実は彼らに先立って、幕府の調査団が島を訪れていました。その人数は総勢60名といわれており、画眉丸一行よりもかなりの大所帯だったのです。しかしながら、ほとんど全滅に近い形となり、唯一生還した与力と思われる人間も既に花化していました。そして、タオが花に負けたことも判明しており、意識はあるものの生きる屍のようになっています。

他の調査団の面々は、与力と同じように花化で島に留まらざるを得なかったか、島に棲む得体の知れない化物に殺されてしまった可能性が高いと推察されています。60人もの人間がこれほどの惨状に陥った理由は、島に対する知識の不足が真っ先に挙げられました。また、虫や化け物に対抗できるほどの強さを有した人間がいなかったことも、理由の一つです。幕府はこうした事態を受けて、死罪人と山田浅エ門たちに仙薬探しを命じます。

考察②木人の正体

地獄楽のストーリーでは、花化の他に「樹化」という現象も描かれています。文字通り、人間の身体が樹木に変化していくことであり、樹化した人間は「木人(ほうこ)」と呼ばれていました。木人の正体は、かつてこの島に住んでいた人間です。リエンの不老不死の研究の影響で島に住む人々が樹化したのは、およそ数百年前と考察されており、現在いる木人は当時の生き残りで、昔は妻と娘と幸せな暮らしをしていました。

木人となった彼は、天仙の館から逃げ出したメイを匿って、彼女とともに暮らしています。木人は、メイに娘の姿を重ね合わせているようでした。メイもまた、木人をまるで父親のように慕っているのです。木人は穏やかな性格をしており、画眉丸一行が島に上陸した時もメイに危害を加えないことを条件に、彼らに食事と休憩場所、そして島や天仙の情報を提供していました。これは、彼がかつて人間だった証左ともいわれています。

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地獄楽の神仙郷にいる化物

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地獄楽のメイン舞台である極楽浄土の島は、神仙郷とも呼ばれており、天仙のアジトにして不老不死の研究の場でもありました。そこには、天仙の他に道士、そして恐ろしい虫たちがいましたが、化物も存在していたのです。極楽浄土の島に、どのような化物がいたのでしょうか?この章では、地獄楽の神仙郷の化物を三種類、ネタバレ紹介していきます。

化物①門神

極楽浄土の島にいる門神とは、黒い身体に長い舌、そして両目から手が生えている巨大な化物のことです。名前の通り、島の門番的な役割を持っていて、その気味の悪い巨大な身体で上陸者に威圧感を与え、時には殺害もしていることが窺えました。

化物②竈神

竈神は神仙郷の化物の中でも、最もグロテスクな見た目をしています。その外見は、頭部が魚で人間の胴体、手足があり、蛙や虫も融合しているようでした。また、数珠を持ち、六本の腕で合掌するシーンもあります。竈神は、非常に攻撃的で、天仙のアジトに近づく者、抵抗する者を容赦なく攻撃するのです。

化物③海神

地獄楽の神仙郷の化物の最後は、海神です。海神は、島の周りの海を見張っている巨大な化物でした。人間の上陸を防いだり、逆に上陸者の脱出を阻止するのが役目だと判明しています。

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地獄楽の花化に関する感想や評価

この章では、地獄楽の花化に関するX(Twitter)でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。読者を怖がらせた花化は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか?

こちらは、地獄楽の原作漫画の大ファンだと思われる方のツイートです。地獄楽の最終回を読んだ後でテレビアニメ化のニュースを見て、綺麗だけれどもおぞましい花化がどのように表現されるのかが興味深いという感想をつぶやいていました。

こちらは、地獄楽のテレビアニメ版の大ファンだと思われる方のツイートです。仙汰が花化したシーンがトラウマになったとのことで、花化した人間の行く末がとても気になるとつぶやいています。

こちらは、地獄楽の原作漫画をリアルタイムで読んでいた方のツイートです。同作品のストーリー全てが、花化した画眉丸の見た夢だったという、いわゆる夢落ちだと思っていたとつぶやいていました。

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地獄楽の花化まとめ

おわりに イメージ画像

この記事では、地獄楽の花化について特集してきました。原作漫画は完結していますが、テレビアニメ版2期で花化が掘り下げられていくことが注目されています。是非一度、地獄楽を見て、花化に触れてください。

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