【キングダム】媧燐（かりん）の弟の正体は？昌平君や桓騎など史実から誰なのか考察

こちらの記事では、アニメ化や映画化もされた人気漫画『キングダム』に登場する、媧燐（かりん）の弟の正体が誰なのかを考察しています。キングダムの作中では「少女時代の媧燐（かりん）が、荒野で弟を探していた」という証言が登場しています。そのシーンでは、媧燐（かりん）の弟が誰なのかについては詳しく説明されていませんでした。

こちらの記事では、その「媧燐（かりん）の弟」と言われていた人物が誰なのかを、キングダムの作中の描写や史実から考察していきます。詳しくは『キングダムの媧燐（かりん）の弟の正体は誰？』の項目の中で紹介しているので、媧燐（かりん）の弟の正体が誰なのか気になっている人は、こちらの記事を参考にしてみてください。

媧燐（かりん）の弟の正体が誰なのかという疑問の他にも、媧燐（かりん）の弟が史実に存在したのかという詳細や、キングダムの作品情報などについても紹介しています。まずは、下記の項目でキングダムの作品概要と物語のあらすじを紹介しています。キングダムの作品情報をおさらいしたい人は、そちらの項目から目を通してみてください。

キングダムは、アニメ化や実写映画化もされ、近年人気となっている漫画作品の1つです。キングダムの原作漫画は、週刊少年ジャンプにて2006年9号から連載開始されました。作者は原泰久先生で、これまでにも読み切り作品をいくつか漫画雑誌に掲載していましたが、連載はキングダムが初めての作品です。キングダムは2006年から連載が開始され、2023年9月現在まで連載が続いている人気作品です。

2023年9月時点では、コミックスが69巻まで刊行されており、累計発行部数は9900万部を突破しています。キングダムは、古代中国の春秋戦国時代末期を舞台としており、主人公である信をはじめとして、昌平君や桓騎といった史実に実在た登場人物が大勢登場します。そのような歴史的なストーリーが評価され、2013年に開催された第17回手塚治虫文化賞では、マンガ大賞を受賞する快挙を遂げています。

中国の戦国時代に、信という少年がいました。戦災孤児だった信は、奴隷同然に扱われる日々を過ごしていました。しかし、同じ境遇にある漂と共に、夢に向かって鍛錬に励んでいました。その夢とは「天下の大将軍」です。その夢は、漂が自国の大臣・昌文君の目に留まったことで一歩近づきます。仕官として昌文君についていった漂が、致命傷を負いながらある地図を信の元に持ち帰ったことで、信はその場所に向かうことにします。

媧燐（かりん）は、キングダムに登場する女将軍の1人です。所属する国は楚で、大柄な男性と同等の身長と肉体を持つ人物です。また、戦術にも優れており、キングダムの作中では媧燐（かりん）の活躍によって、楚軍は秦軍を函谷関の戦いで追い詰めることができました。

戦いにおいては男性に負けない実力を見せる媧燐（かりん）ですが、キングダムの作中では、身長について触れられると激怒する可愛らしい一面を見せています。また、力が強いだけではなく知力にも優れており、前述の函谷関の戦いでは味方をも欺く作戦を実行し、秦軍を危機に追いやりました。

キングダムの作中で媧燐（かりん）は、男性にも引けを取らない楚の大将軍として活躍しています。戦闘の際には、自ら敵の中に飛び込む豪快さや、将軍として部下に命令する頼もしさを見せていますが、一方で女性らしさを見せているシーンも登場しています。その1つは身長についてのコンプレックスです。媧燐（かりん）は大柄の男性と並んでも見劣りしないほどの高身長です。

媧燐（かりん）自身そのことを大変気にしており、同じ楚軍の項翼や白麗に対して「身長について触れたら殺す」と口にする場面があります。また、自身の戦略について「華やかさと恐怖、そしてひとそえのかわいらしさ」が信条であることを口にしています。このセリフからは、普段は男将軍たちと肩を並べる媧燐（かりん）の女性らしさを感じることができます。

しかし、普段は男将軍と同じ豪快さや厳しさを見せ、部下たちにも猛々しい姿や接し方しているため「戦の天才だけれど、性格に難がある」と言われています。また、敵に自分の作戦の裏をかかれてしまった時には、思わず白目を剥いてしまうなど、感情豊かな人物であることも分かります。

史実と同じように、キングダムの世界でも将軍になる人物は男性が多い傾向にあります。そのような世界で、女性にして将軍になったという事実だけでも、媧燐（かりん）の強さは一目瞭然です。また、媧燐（かりん）は楚の宰相である李園が新たな王を迎えて一から国作りを行う際に「共に宰相にならないか？」とスカウトしています。

国の重役からそのような誘いを受けていることから、人々の目から見ても、知力・武力共に実力を認められていたことが分かります。実際の戦場では、足蹴りだけで兵士の首を折る物理的な強さのほかに、煙幕で敵を混乱させ隙を作るといった頭脳プレーも見せています。

また、他者が一騎打ちをしている際には、第三者が割って入るのは御法度とされています。しかし媧燐（かりん）は、そのような規則を無視して勝利を掴んでいます。そのような常識に囚われない、勝つことに対してのハングリー精神も媧燐（かりん）の強さといえるでしょう。

媧燐（かりん）は、キングダムの作中で「弟がいる」と明かされています。その人物以外にも「媧燐（かりん）と親密な間柄にあるのではないか？」とされている人物がいます。それが誰なのかというと、その人物は楚の武将として語り継がれている項羽です。キングダムを読んだ人の感想では「媧燐（かりん）は項羽の母親なのではないか？」と考察する声があがっています。

その理由として、項羽の大柄な体格が媧燐（かりん）と似ているということがあげられています。史実の項羽の父親が誰なのかは不明な点が多いですが、祖父は楚国の最後の王である昌平君と最後まで戦った項燕将軍だとされています。そのため、昌平君と顔見知りだったり、親しい間柄である人物が母親の可能性があるでしょう。

キングダムの作中に登場し、昌平君と知り合いで項羽と同じように大柄の体型の女性キャラクターというと、媧燐（かりん）を思い浮かべる人も少なくないでしょう。そのような経緯で、媧燐（かりん）と項羽が親子関係、もしくは親族関係にあると予想する人もいるようです。

媧燐（かりん）が少女時代に荒野で探していた弟の正体として有力なのは、キングダムの漫画29巻に登場した媧偃です。なぜ媧偃が、媧燐（かりん）が少女時代に探していた弟の正体の候補にあがっているのかというと、その理由はキングダムの作中で媧燐（かりん）のことを「姉上」と呼んでいるからです。名前も、媧燐（かりん）の姓と同じため、正式な兄弟である可能性が高いでしょう。

しかし作中では、媧燐（かりん）が昔弟を探していたことを李園に指摘された際に意味深な態度をとっています。そのため、変哲もない脇役キャラのような登場の仕方をした媧偃は、当時の媧燐（かりん）が探していた弟ではない可能性が浮上しています。媧燐（かりん）の弟は複数人おり、そのうちの1人が媧偃で、媧燐（かりん）が探していた弟は別の弟なのではないでしょうか？

媧燐（かりん）が探していた弟が誰なのかについて、2人目の候補は昌平君です。媧偃が媧燐（かりん）のことを「姉上」と呼んでいたため、弟の正体が媧偃の可能性が浮上しました。しかし、物語の流れを考慮すると、別の人物であるとも考えられます。なぜ他国の者である昌平君が、媧燐（かりん）の弟の候補にあがっているのでしょうか？その理由は、史実の昌平君の行動にあります。

昌平君は、媧燐（かりん）や媧偃と同じく、元々は楚の出身者です。史実で昌平君は、秦が天下統一を果たす手前で楚に寝返り、楚の王になりました。なぜ昌平君が秦を裏切って楚についたのか、史実ではその真実が明らかになっていません。そのためキングダムでは「媧燐（かりん）の弟で、姉と祖国を守りたかったから」という設定になる可能性も考えられます。

媧偃と昌平君に続き、媧燐（かりん）の弟だと予想されているのは、秦の将軍・桓騎です。桓騎は、作中で少年時代の出来事が描かれています。そのシーンで、桓騎は孤児だったことが判明します。また、どこの国の出身であるかといった描写などはなく、桓騎の過去は謎に包まれています。そのように、桓騎の出生などは不明な点が多いため、媧燐（かりん）の実の弟という可能性が考えられます。

キングダムの作中には、昌平君や桓騎など、史実に存在した人物が多数登場します。では、弟を探していた媧燐（かりん）は実在した人物なのでしょうか？現在までに判明されている中国の歴史では、媧燐（かりん）という女将軍が楚に在籍していたという事実はないようです。そのため、媧燐（かりん）は昌平君や桓騎とは違い、キングダムのオリジナルキャラクターの可能性が高いでしょう。

キングダムの漫画では、媧燐（かりん）の弟として媧偃が登場しています。しかし、媧燐（かりん）が実在しないキャラクターのため、媧燐（かりん）の弟である媧偃も、キングダムのオリジナルキャラクターです。また、李園が「媧燐（かりん）が少女時代に弟を探していた」というセリフを口にした際に、媧燐（かりん）は「それ以上追及するな」といった意味深な態度をとっています。

そのため、変哲もない登場の仕方をした媧偃は、媧燐（かりん）が探していた弟ではない可能性が考えられます。その場合、弟はもう1人、もしくは3人以上いると考えられます。そのため、史実で不審な行動を見せた昌平君や、過去が不明とされている桓騎が媧燐（かりん）の弟の可能性もあるでしょう。

上記では、媧燐（かりん）の弟について紹介してきました。こちらの項目では、キングダムのアニメで媧燐（かりん）の声を演じた田中敦子さんのプロフィールを紹介します。田中敦子さんは、1962年11月14日生まれ、群馬県出身のマウスプロモーション所属の声優です。代表作には『攻殻機動隊』シリーズの草薙素子や、『名探偵コナン』のメアリー・世良などがあります。

ファンからは「あっちゃん」「あつを」「少佐」などの愛称で親しまれています。アニメ以外にも、洋画の吹き替え声優やナレーターとしても出演されており、さまざまな分野で活躍しています。中学生の頃からダンスや演劇といった舞台に慣れ親しんでおり、声優活動を始める前は舞踏団のダンサーとして舞台にあがっていました。低めの大人な雰囲気の声質のため、知的な大人の女性役を演じることが多い声優です。

• 草薙素子（攻殻機動隊シリーズ）
• 美城常務（アイドルマスター シンデレラガールズ）
• カルラ（うたわれるもの）
• 田村玲子/田宮良子（寄生獣 セイの格率）
• アミダ・アルカ（機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ）
• 花御（呪術廻戦）
• リサリサ（ジョジョの奇妙な冒険）
• 小南（NARUTO -ナルト- 疾風伝）
• 木山春生（とある科学の超電磁砲）
• キャスター（Fate/stay night）

キングダムの読者からは「媧燐（かりん）の弟が誰なのか気になる」という声があがっています。「媧燐（かりん）の弟ではないか？」と囁かれている人物として、昌平君の名前があがっています。秦で活躍しながらも、最後は楚に味方した人物のため「媧燐（かりん）や楚に所縁のある人物だったのではないか？」と考える人も少なくないようです。

昌平君と並んで、媧燐（かりん）の弟説が出ているのが、秦の将軍・桓騎です。桓騎は見た目や軍才など、媧燐（かりん）と似ている部分が多いため「媧燐（かりん）の生き別れの弟ではないか？」と予想されています。また、コミックスの背表紙で媧燐（かりん）と桓騎が隣り合わせになっていることも「弟である伏線なのでは？」と言われる理由となっています。

媧偃は、作中で媧燐（かりん）のことを「姉上」と呼んでいるため、媧燐（かりん）の弟であることが判明しています。しかし、キングダムを読んだ人からは「どちらかが養子の義理の姉弟なのでは？」という声もあがっています。媧燐（かりん）が少女時代に探していた弟が、媧偃とは別の人物だと予想する人も多いようです。

以上、媧燐（かりん）が少女時代に探していた「弟」とは誰なのか、考察を交えながら紹介してきました。キングダムの作中では、媧偃が媧燐（かりん）のことを「姉上」と呼んでいたことから、姉弟関係にあることが判明しています。しかし、物語の流れを踏まえると媧燐（かりん）の弟は他にもいる可能性があり、読者からは「昌平君か桓騎ではないか？」と予想されています。