【SAO アリシゼーション】アスナとアリスはどっちが人気？キリトとの関係を考察

SAO（ソードアート・オンライン）において、ヒロインとして人気を二分するキャラクターがアスナとアリスです。この記事ではそのようなアスナとアリスについて、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

アリスが登場したソードアート・オンライン（SAO）アリシゼーション編は、SAO初の長編エピソードとして展開された物語です。キリトがSAO事件以来となる、仮想世界に閉じ込められることになり、キリトが現実世界に戻るための冒険がメインとなって展開されます。それまでのエピソードが2巻ずつの前後半で展開されてきたのに対し、アリシゼーション編は、前半となるアリシゼーション編で9～14巻もの展開がされました。

加えてアリシゼーション編は、新章アンダーワールド大戦と銘打ち、地続きとなる物語が展開されていくことになります。結果アリシゼーション編は、外伝となるムーンクレイドル編も合わせて、20巻まで展開される長編エピソードとなりました。メディアミックス展開も行われ、アニメやアンダーワールドを舞台としたゲームも作られるなど、エピソードとしても人気の高い形になっています。

デスガン事件から半年後。キリトはその間に、菊岡の紹介で、新型フルダイブの実験機のテストダイバーのアルバイトをしていました。ある日、キリトは仲間とデイシーカフェで談笑した帰り道、デスガン事件の実行犯の1人、金本に襲撃されることになります。意識不明になってしまったキリトが次に目を覚ました時、そこはアルバイトで訪れていたアンダーワールドでした。ログアウト不可の状態のキリトは現実世界に戻るために動き始めます。

アスナはソードアート・オンライン（SAO）の最初のエピソードである、アインクラッド編から登場するメインヒロインです。元々はリアルになったSAOに恐怖していましたが、現実世界に戻るために『攻略の鬼』と呼ばれる程にゲーム攻略に熱意を持つようになります。その過程でキリトと知り合い、自身の認識を改めると共に、自身の本来の温厚な性格を取り戻したアスナは徐々にキリトに惹かれていくことになるのでした。

SAOがクリアされる前には、ゲーム内とはいえキリトと結婚するにまで至っています。キリトによってSAOがクリアされ、キリトを含む多くの者は現実世界に帰還しましたが、須藤の陰謀により、ALOに囚われることになります。そこからもキリトに救われたことで、現実世界に帰還しました。現実世界に帰還後もキリトとは付き合っている状態です。

アリスは、アリシゼーション編にて登場した新キャラでした。元々はキリトがアルバイトでアンダーワールドを訪れていた際、幼馴染の1人として登場したキャラクターです。キリトとユージオと共に行動する中で、禁忌目録に違反してしまいカセドラル・セントラルに連行されることになってしまいました。このことが、キリトがカセドラル・セントラルを目指す1つの理由にもなっています。

しかし、アリスは、公理教会の最高司祭アドミニストレータにより、幼少期の記憶を失っており、アリス・シンセシス・サーティとなっていました。幼い頃の記憶を持たない上に、公理教会に背くキリトらの行動に最初は敵対しますが、自らの意志で右目の封印を破ることになりました。その過程で、キリトに恋心を抱くようになります。

アスナは、ソードアート・オンラインの中でも正統派なヒロインになっています。特にアインクラッド編では序盤に見せた弱さ、中盤以降の強さと内面の弱さ、そして終盤のキリトとの関係性など、様々な側面が描かれることになったのです。結果的にアスナの魅力がふんだんに描かれることになり、人気を高める要因になりました。そしてアインクラッド編以降はまた別の魅力が描かれることになります。

まず、描かれることになったのが、現実世界でのアスナです。アスナは元々いいところのお嬢様であり、アインクラッド編で見せたどちらかといえば強さを持っているキャラクターではありませんでした。ALOでのこともあり、キリトと恋人になったのです。加えて、キリトとアスナの間には、ユイの存在もかなり大きくなっています。

SAOにはそれぞれのエピソードでヒロインが登場しています。そしてアリシゼーション編でのヒロインと言えるのがアリスでした。アリスにあってアスナにない要素として、アンダーワールドでの出来事とはいえ、キリトと幼馴染の関係にあったことにあります。幼少期が描かれたことで、一気にアリスのファンが増えたのです。そして、アリス・シンセシス・サーティとなってからのギャップがよりアリス推しを増やすきっかけになりました。

アスナとアリスは、SAOでも人気を二分するヒロインですが、どっちが人気かと言われると、やはり人気が高いのはアスナになっています。これは、実際にアリシゼーション編が展開された後に行われた人気投票でもアスナが1位になった実績からも分かるのです。ただ、アスナとアリスには登場時期に大きな差があり、それがアリスのハンデになっているのもまた事実となっています。

アリシゼーション編時点でのキリトとアスナの関係は、現実世界でも恋人になっている関係です。SAOで出会い、SAO内で結婚までした2人。ALO事件を経て現実世界でも対面した2人は、現実世界でも交際するようになります。アリシゼーション編にて、キリトが昏睡状態になった時には、アスナもそばにいたりもしました。そしてキリトが行方不明になると、使えるツテを全て使って探し出しているのです。

しかも2人の間には、子供といえるユイの存在もあります。ユイは元々SAOを管理するプログラムでした。SAOではユイは消えかけますが、キリトの機転により、アイテムとして保存されます。ALOではそのユイの活躍もあってキリトはアスナを救い出すことに成功しているのです。現実世界に戻ったキリトは、理系を勉強し、いつかユイも現実で暮らせるようにすることを目指しています。それもアスナとの関係性の1つの証といえるのです。

2人の絆はとても強く、キリトは自身のプライベートとも言える、自身の居場所やバイタル状態をアスナがいつでもチェックできるようにすらしています。それだけアスナのことを信頼しているのです。

元々アリスが幼馴染アリス・ツーベルクとして過ごしている頃は、アリスはどっちかといえば、キリトではなくユージオが好きでした。毎日木こりに行くユージオにお弁当を作ったりしていたのです。しかし、アリス・シンセシス・サーティはこの記憶を持っていない状態で、キリトやユージオと対面することになります。つまりこの時点では2人への思いは全くない状態だったのです。

しかし、アリシゼーション編前半のエピソード終了時点では、アリスは明確にキリトを意識していました。心神喪失状態となったキリトを甲斐甲斐しく介護していたのです。

肝心のキリトの思いですが、元々キリトは、ハーレム系作品の中では珍しく、アスナ一筋を貫いているキャラクターです。他のヒロインも仲間としては信頼していますが、恋愛対象としては見ていません。ただ、アリスに対しては少しだけ違いました。基本的には、アスナへの思い、現実世界への帰還の思いが強いキリトですが、同時に、アリスの甲斐甲斐しく態度などにも感謝しており、無下にはできないと考えているのです。

ソードアート・オンラインで人気を二分するアスナとアリスですが、彼女達の出会いが描かれたのはアリシゼーション編後半のエピソードである、アンダーワールド大戦編でした。この時、キリトはユージオを失ったショックで心神喪失状態にありました。同時に現実世界では、ボトムアップ型AIの完成形であるアリスを狙った襲撃が行われている状態です。この状況を打破するべく、アスナは自らもアンダーワールドに降り立つことを決めるのでした。

スーパーアカウント『創世神ステイシア』でアンダーワールドの地に降り立ったアスナは、人界軍の味方として、ダークテリトリー軍を一時退けます。この時、アリスはキリトを連れて、前線に赴いており、ここでアリスとアスナは対面することになったのです。警戒するアリスに対し、キリトと同じ外の世界から来たことを説明したアスナは、キリトとの対面を許されます。

心神喪失状態のキリトと対面したアスナは、そのような状態のキリトを抱きしめます。それまで基本的には一切の反応を示さなかったキリトですが、そこでキリトの目から涙が流れることになったのです。アリスはその様子を複雑な気持ちで見ていることになるのでした。

出会い方やそれぞれのことを知らないこともあって、アスナとアリスの仲は決して良いとは言えない状態にあります。特にアリスは、アスナへの警戒心が強く、突然現れてキリトの恋人を自称するアスナの存在に、気が気ではない状態でした。一方で、アスナは、キリトのことを信じているので、言動に余裕を感じられました。このアスナの余裕もまたアリスの警戒心を強める結果になっています。

結果的に2人は、仲良くなる前に、キリトを巡ってただならぬ関係になってしまったのです。アンダーワールドでは、この2人に加えて、ロニエやソルティリーナも加わって、『自分の知ってるキリトを話す会』などが行われていたりもします。ただ、女性としては敵対関係とも言える2人ですが、剣士としての実力は認め合っている関係でもあります。

元々は、キリトを巡って剣呑とした関係だったアスナとアリスですが、アリシゼーション編が終わる頃には、ある程度仲の良さも改善されています。アリスが、現実世界に出て、キリト宅に来ていたり、ALOにも遊びに来たりしているのですが、それをキリトと共にアスナも支えていたりするのです。とはいえ、他のヒロインと違ってアリスはキリトのことを諦めていないというのもまた事実となっています。

ここからは既にソードアート・オンライン（SAO）を視聴した人のアスナとアリスについての感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。2人の関係性については、仲の良さが改善されてよかったとする声が非常に多いです。元々は、お互いがお互いをしっかりとは知らない状態な上に、キリトが好き同士ということで、どっちも譲れずに今後もこの関係性のまま行くのではないか、と不安視されていたりもしたのです。

しかし、結果的には、お互いがある程度の折り合いをつけているような状態になっています。特にアリスが現実世界に来てからは、アスナも他のヒロイン達と同じように、友人として付き合うようになっています。この包容力の高さがアスナの魅力だとする声も多くなっているのです。

これまでのヒロインと比較して、キリトを譲る気は一切見せないアリスですが、それも含めて面白いとする声が多くなっています。読者が安心して見ていられるのも、ある意味でキリトがアスナ一筋だからという声も見られるのです。これでどっちも選べないような優柔不断系だったり、鈍感で気づかない系だと四苦八苦してしまいそうだったとする声も見られる程になっています。

アスナとアリスはソードアート・オンライン（SAO）の中でも屈指の人気キャラクターです。登場時期の兼ね合いもあって、やはりアスナの方が根強いファンは多いですが、アリスは飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を獲得しており、今後の展開次第では、アリスの人気がアスナを追い越す可能性もあります。それだけどっちも魅力的なヒロインとして人気なキャラクターなのです。

もちろん、SAOのキャラ人気はこの2人だけでなく、シノンやリーファ、ユウキが好きだという声も見られます。それだけキャラクターの様々な側面が描かれる作品になっているのです。まだソードアート・オンライン（SAO）を視聴していない人は、どのキャラクターが推しかを見極めながら視聴してみましょう。