【あの花】めんまは殺された？噂の理由や死因・生まれ変わりについて考察

こちらの記事では、2011年に放映されたテレビアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。（あの花）』に登場する、めんまが死亡した理由について考察しています。あの花の物語の中では、めんまの死は不慮の事故として扱われています。しかし、あの花の視聴者からは、めんまの死因は事故ではなく、意図的に殺された可能性が浮上しています。

なぜ、めんまの死因が事故ではなく、殺されたといわれているのかを知りたい人は『あの花のめんまは殺された？噂の理由や死因を考察』の項目をチェックしてみてください。また、あの花の作中で明かされた、めんまの復活・生まれ変わりの理由や、めんまの正体が幽霊なのかといた考察も紹介していきます。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。（あの花）は、フジテレビが制作する深夜アニメ枠『ノイタミナ』にて、2011年4月から6月の間に放送されたファンタジーアニメ作品です。物語は、5年前に死亡した少女・本間芽衣子（めんま）が幽霊に生まれ変わり、仲良しだった友人・宿海仁太（じんたん）の前に姿を現したことから始まります。視聴者からは「感動する夏ものアニメ」として人気の作品となりました。

あの花は、劇場版アニメ『心が叫びたがってるんだ。』や『空の青さを知る人よ』を制作したアニメーション制作チーム・超平和バスターズによって手掛けられた作品の1つです。超平和バスターズは、長井龍雪さんが監督、岡田麿里さんが脚本、田中将賀さんがキャラクターデザインを担当しており、あの花が放送される以前に『とらドラ！』で共演したスタッフとなっています。

あの花の制作チームとして前記の3名が再び集結し、作中の登場人物たちが使用していたグループ名"超平和バスターズ"を、アニメーション制作チームの名前として使用するようになりました。あの花は原作となるアニメの他にも、漫画や小説、実写ドラマ化もされています。あの花の舞台となった埼玉県秩父市では、市や鉄道会社とあの花の運営が連携し、さまざまなコラボ企画が発足されました。

小学生の頃に結成した「超平和バスターズ」という仲良しグループの仲間たちから「じんたん」と呼ばれ、リーダー的存在だった宿海仁太は高校生になり、学校へ通わなくなっていました。そのきっかけとなったのは「めんま」と呼ばれていた超平和バスターズの1人がある夏の日に事故死したことでした。しかし、そのめんまが幽霊として生まれ変わり、じんたんの前に現れ「お願いを聞いてほしい」と言い出します。

めんまこと本間芽衣子は、日本人とロシア人のクォーターのため銀髪碧眼で、日本人としては一風変わった見た目の少女でした。そのため、幼稚園時代から「ガイジン」「ノケモン」と呼ばれ、子供たちから距離を置かれることもありました。小学5年生の遠足時に、じんたん（宿海仁太）たちのグループに入ったことで、明るい笑顔を取り戻します。

しかし、じんたんがリーダーポジションを務める仲良し6人組「超平和バスターズ」の一員として遊んでいた際に、崖から転落し死亡してしまいます。それから5年の月日が経ち、めんまは幽霊として生まれ変わり、再びじんたんの元へ現れます。

なぜ自分が幽霊に生まれ変わったのかはよく覚えていないというめんまですが、じんたんに何か"お願い"があったということは覚えていました。そして、幽霊に生まれ変わり、めんまはじんたんにそのお願いを突き止めて叶えてほしいと言い出します。

あの花は、めんまの死によってバラバラとなった仲良し6人組の絆を、めんまが幽霊に生まれ変わりをはたしたことで、再び修復していく過程を描いています。その最も重要な要素であるめんまの死亡理由は、あの花の作中では「崖から転落したこと」とされています。しかし、あの花の視聴者の間では「何者かによって殺されたのではないか？」と考察されることもあります。

なぜ、めんまの死が他殺であるとされているのかというと、めんまが所属していた仲良しグループ・超平和バスターズの人間関係が複雑なことが理由となっています。超平和バスターズは男子3名、女子3名の6人グループでしたが、その殆どがグループ内の誰かに対し、恋愛感情を持っています。特に、めんまは3人いる男子のうち、2人から想いを寄せられていました。

また、その2人は、それぞれ別の女子から恋愛感情を抱かれています。そのため、めんまは自分以外の女子にとって恋敵となる立場です。そのような人間関係や、めんまの死因が「崖からの転落死」とだけ判明していることから、あの花を見た人から「めんまの死は他殺なのではないか？」と考察されることがあるようです。

めんまの死因が事故ではなく他殺だと考察した場合、最も犯人に近いのは、あなる（安城鳴子）とつるこ（鶴見知利子）でしょう。その理由は、あなるとつるこにとって、めんまは恋愛において一番の障害となるからです。当時、あなるはじんたん（宿海仁太）、つるこはゆきあつ（松雪集）に好意を持っていました。しかし、じんたんとゆきあつは2人ともめんまのことが好きでした。

そのため、めんまが消えてくれれば、あなるとつるこの恋愛が成就する可能性は高まります。また、あなるはめんまが死亡した日に、ゆきあつと結託して、じんたんにめんまへの気持ちを他のメンバーたちの前で明言するよう差し向けています。このような状況から考えると、あなるがつること一緒に崖の近くに何かしらの罠を仕掛けていたと考察することができます。

あの花の作中では、ゆきあつもあなると「じんたんのめんまに対する気持ちを口にさせる」という計画を練っていました。そのため、もしめんまが故意に殺されたのであれば、ゆきあつもあなるたちが崖に罠を仕掛けていたことを知っていた可能性も考察されます。しかし、当時あなるたちは小学生だったため、殺害するつもりはなく「じんたんとめんまを引き離すための足止め」程度のつもりで罠を仕掛けたのではないかと予想されます。

めんまは幽霊として生まれ変わり、あの花の冒頭でじんたんの元に姿を現しました。なぜ、他の友人たちや家族のところではなく、じんたんの元に現れたのかというと、その理由は死亡した時の状況が関係していると考察されます。めんまは、死亡することになった当日、じんたんを除いた超平和バスターズのメンバーを集めました。その理由は、じんたんの母親からされたお願いを叶えるため、みんなの協力を仰ぎたかったからです。

しかし、めんまの計画は、あなるとゆきあつによって崩れることになります。2人は、めんまとじんたんの両片思いの関係をはっきりさせるため、じんたんもその場に呼んでしまったのでした。そして、めんまはみんなに協力してほしいと言い出せず、主題は「じんたんはめんまのことを好きなのか？」といった話になってしまいます。

じんたんは照れもあり「めんまのことは別に好きじゃない」と否定し、秘密基地から逃げ出してしまいます。そして、めんまはじんたんの後を追い、崖から転落してしまうのでした。そして、じんたんの母親からされたお願いを叶えることができないまま、死亡していまったのでした。

あの花の作中では、めんまの死因について「崖から落ちた」「川で見つかった」という情報しか登場していません。そのため、死因が崖から落ちた衝撃なのか、もしくは崖下の川で溺れたのか、それともその後別の理由で死亡したのか描かれていません。そのように、めんまの明確な死因については公開されていませんが、ぽっぽが川で虚な目をしためんまの姿を目撃していることから、水を吸い込んだことによる溺死だと予想されます。

自分たちだけの秘密基地を作って、いつも一緒にいるほど仲の良かった超平和バスターズですが、めんまが死亡してしまったことで、残されたメンバーたちはトラウマを抱えてしまいます。そして、次第に疎遠になっていってしまいました。しかし、じんたんとあなる、ゆきあつとつるこはそれぞれ同じ高校に進学します。

じんたんは高校生になって学校に通わなくなってしまったため、あなるとは高校でもほとんど顔を合わせることはありません。一方で、ゆきあつとつるこは学年2位と学年4位の成績を修めるライバルとして度々話すこともあったようです。また、ぽっぽは高校には進学せず、アルバイトで貯めた資金で世界を旅しているため、他のメンバーとの交流はありませんでした。

めんまは小学生の時に死亡しましたが、その後、幽霊に生まれ変わりました。まんまが幽霊に生まれ変わりをはたしたりゆうにはいくつかあり、その1つはじんたんの母親の願いを叶えることでした。じんたんの母親は病気を患っており、余命が短い状態にありました。そのような母親の姿を見たじんたんは、悲しみを表に出さないようにと考えたのか、いつからかこどもらしい感情を表に出さないようになってしまいます。

息子のそのような変化に気が付いたじんたんの母親は、自分のお見舞いに来てくれためんまにあるお願いをします。それは「以前のように、笑ったり泣いたりする仁太の顔が見たい」というものでした。それを聞いためんまは「自分がじんたんを泣かせる」と、じんたんの母親と約束をします。しかし、その直後にめんまは死亡してしまったため、その約束がはたされることはありませんでした。

あの花の序盤では、めんまがじんたんに何か叶えてほしいことがあったものの、それを思い出せずにいます。そのめんまからじんたんへのお願いというのが、この「じんたんを泣かせる」という、じんたんの母親の願いだったのでした。めんまが幽霊に生まれ変わり、じんたんの前に現れた理由は、その願いを叶えるためだったのです。

めんまが幽霊に生まれ変わりをした主な理由は、上記の「じんたんを泣かせる」というものです。それとは他に、めんまにはもう1つ気がかりなことがありました。それは、自分の死によって、仲が良かった超平和バスターズがバラバラになってしまったことです。めんまは、「じんたんを泣かせる」というお願いを思い出すまでの間に、みんなの関係を元に戻したいと考えるようになり、じんたんに仲直りするように言い聞かせました。

めんまは、じんたんだけが見ることのできる幽霊です。幽霊と一口に言っても、さまざまな性質を持つ幽霊がいます。めんまはじんたん限定ではあるものの、触ったり話しかけたりできます。その性質を活かせば、じんたんを苦しめることもできたでしょう。しかし、めんまはじんたんにちょっとした嫌がらせはするものの、人によってはむしろかわいいイタズラに感じる程度のものです。そのため、悪霊というよりは良い霊といえるでしょう。

めんまの正体候補として考えられるものに、地縛霊があります。地縛霊とは、生前執着のあった場所や、死亡した場所に取り残された幽霊です。めんまは、山の中にある秘密基地近くの川で死亡しているため、地縛霊であれば、その場所から動くことはできないでしょう。しかし、あの花の作中では、じんたんの家に現れたろ、街を歩いたりしています。そのため、地縛霊とも違うタイプの霊だと予想されます。

あの花を見た人から考察されているめんまの正体の1つに「サボテンの花の妖精」というものがあります。なぜサボテンの花の妖精という意見があがっているのかというと、じんたんの部屋の一角に、サボテンが置いてあるからです。サボテンのなかには、生を受けてから5年後の夏に花が咲く種類があるとされています。また、そのサボテンの花は5年後の夏に1度だけ花をつけると、その後は枯れてしまいます。

そのように、めんまの状況と一致する話があることから、めんまの正体がサボテンの花だという意見があがっているようです。また、幽霊に生まれ変わっためんまの記憶が、じんたんの部屋から始まっていたことや、作品のタイトルが『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』といったことからも「めんまの正体がサボテンの花の妖精なのではないか？」と考察されています。

あの花は「泣ける」「感動する」と話題の、高校生たちのある夏の物語です。小学生の時に事故によって死亡した女の子・めんまをめぐって、散り散りになた友人たちが再集結する感動ストーリーとして人気です。物語のラストで、それまでめんまのことが見えていなかった友人たちが、最後にめんまの姿を見ることができた結末に、多くの人が涙しました。

こちらの方のツイートでは、あの花の名言「めんま、み～つけた！」のシーンが泣けたとコメントされています。超平和バスターズのメンバーたちが、声を揃えて言ったそのセリフに「見つかっちゃった」と返答するめんまの言葉も、人気の名言となっています。

こちらの方は、あの花の作中でめんまがじんたんに「食べたい」と駄々をこねていた、サッポロ一番塩ラーメンのかき玉バージョンを食べたとツイートされています。アニメには、作品を代表する料理が登場することもあります。あの花では、めんまが食べたがっていたこちらの料理があの花の名物料理といえるでしょう。

以上、あの花のヒロイン・めんまの死亡について、考察を交えながら紹介してきました。めんまは崖から転落し、川で遺体が見つかっています。視聴者の中には、超平和バスターズのメンバーたちの恋愛関係を見て「めんまはメンバーの誰かに殺されたのでは？」と考察する人も見られています。また、めんまが幽霊として生まれ変わったのは、じんたんの母親と交わした「じんたんを泣かせる」という約束をはたすためでした。

あの花は原作のテレビアニメのほかに、漫画や小説、実写ドラマ化もされています。2023年8月9日からは、銀座・博品館劇場で舞台も予定されています。「あの花をもう一度見たい」という作品ファンの方は、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか？