【十字架のろくにん】漆間翔（かける）は兄想いな弟！最後は足を切断され死亡？

「十字架のろくにん」の主人公である漆間俊には、漆間翔という弟がいます。同作品は、壮絶ないじめを受けた漆間俊が、いじめ相手に復讐するというストーリーですが、漆間翔は兄想いの弟として描かれていました。この記事では、十字架のろくにんの漆間翔について特集します。彼のプロフィールや漆間俊との関係、足を切断されて死亡するというあまりにも悲劇的な最後などを紹介することで、十字架のろくにんの見どころに迫ります。

十字架のろくにんは、2020年に別冊少年マガジンで連載が開始され、2023年6月現在はマガジンポケットにて連載中です。当初は反響が薄く、打ち切り説も出たとのことですが、コミックス2巻がヒットしたことで作品の面白さが伝わりファンを増やしました。十字架のろくにんのコミックスは、11巻まで刊行されています。同作品の作者の中武士竜については、「中武士竜の絵置き場」というアカウントでTwitterを開設しました。

漆間俊は、小学校時代に至極京をはじめとするクラスメイトたちの標的となり、いじめを受けていました。彼が受けたいじめは、肉体的にも精神的にもひどいもので、最初は家族に相談せずに一人で耐えていましたが、事態を察した家族のはからいで転校します。ところが、至極京たちの暴挙は止まらず、ついには彼の家族も標的になってしまうのです。家族の惨状を知った漆間俊は、至極京たちへの復讐を誓いました。

漆間翔（うるしまかける）は、漆間俊の弟です。初登場時は6歳でした。ストーリーが進んでいくと、10歳になった漆間翔の姿を見ることができます。兄の漆間俊に似ており、整った顔立ちをしたかわいい少年に描かれていました。また、いじめの影響でどこか暗い表情の多い兄とは対照的に、明るく子供の無邪気さがよく出たキャラクターでした。

十字架のろくにんに登場する漆間翔は、とても兄想いの少年であることがわかっています。漆間俊のことを慕っており、彼が拾ってきた捨て猫をかわいがるシーンがファンを癒しました。また、いじめを受けている兄の変化にいち早く気付いたのも漆間翔であり、漆間俊が転校することで一度はいじめから逃れられたかと思われたのです。ところが、漆間俊の転校は、さらなる悲劇の幕開けに過ぎませんでした。

この章では、十字架のろくにんの漆間翔の最後と死亡シーンをネタバレを交えて紹介していきます。漆間俊は、かつて自分をいじめた相手たちに復讐を実行していました。しかし、至極京は彼の動きを察知しており、自らが率いる革命俱楽部のメンバーを使い、漆間翔を誘拐します。目的は弟を人質にすることで、漆間俊と白川純とのじゃんけん勝負を強制的に行わせることでした。漆間俊が負けると、漆間翔の命はないのです。

自体が飲み込めない漆間俊は、じゃんけん勝負の最初の一回で手を出せませんでした。すると、ペナルティとして漆間翔の右足がチェーンソーで切断されてしまったのです。怒りと悲しみの絶叫を上げる漆間俊でしたが、足を切断された弟は全く表情を変えていません。漆間翔は、事故の後遺症で痛覚を失っていました。少しだけ安堵した漆間俊ですが、状況が最悪なのに変わりはなく、デスゲームが続けられました。

じゃんけん勝負は、白川純の心変わりなどもあり、さらに混迷の度を増します。しかし、ここで漆間俊の祖父がやって来た激闘になりました。革命俱楽部のメンバーは、思い余って漆間翔の左足も切断しようとします。これを庇った祖父がチェーンソーで斬られて死亡します。そして、漆間翔も最後には至極京に心臓を一突きにされて死亡してしまいました。騒動後に漆間俊は逮捕され、十字架のろくにんは新章へと進んでいくのです。

この章では、十字架のろくにんに登場する漆間翔の過去や活躍をネタバレ紹介していきます。至極京たちは、漆間俊の家族を襲いました。車に乗っていた両親と弟に策略を行い、車ごと崖から落下させます。両親は意を失い、生き残った漆間翔は車から脱出しようとしたものの、至極京に石で頭部を何度も殴られ、さらに車に放火されました。

漆間俊の両親は死亡しました。漆間翔は、奇跡的に一命を取り留めました。しかし、身体中に大やけどを負い、至極京に何度も石で頭部を殴られたことで大きな傷が残るという痛ましい姿になります。また、意識を取り戻すことはなく、植物状態と診断されました。

奇跡的に助かった漆間翔を見舞った兄ですが、弟のあまりの変わりように悲しみました。それでも、漆間俊は弟が回復することを信じています。そして、「桜の花が散って少し暑くなった」や「学校の生垣にツツジが綺麗に咲いた。よく二人で蜜を吸ったね」など、外の景色の変化などを語りかけてあげるのでした。

漆間俊は、クラスメイトたちに復讐を試みている時も、常に弟のことを考えていたようです。二度目の見舞いに来た時には、漆間翔の髪が整えられていたことに気づきました。そして、「病院内に理髪店があることに驚いた」や「髪が伸びるって元気に生きてる証拠だよな」と話しかけます。その表情は、喜んでいながらも、どこか暗い影を落としていました。

漆間翔は、一生植物状態のままだと思われていました。ところが、ある日彼は目を開けたのです。その様子は、明らかに回復している様子が窺えました。一報を聞いた漆間俊は、急いで病院へと駆けつけます。しかし、彼が到着した時には、弟は眠りについていました。快方に向かっているという看護師の言葉を聞いた漆間俊は、感動しながら漆間翔の手をギュッと握ったのです。

後日、漆間俊は、目が覚めた弟と再会を果たします。彼は弟に向かって優しく話しかけますが、まだ会話はできません。落ち込んだ兄の様子を見た漆間翔は、かつていじめられていた兄を思い出したようで、「ヨシヨシしてあげる？」と言いました。こうして兄弟は、またコミュニケーションを取れるようになりました。

漆間俊は、車椅子に弟を乗せて外に出してあげるなど、失った4年間を少しでも取り戻してあげようと努力します。漆間翔も少しずつ状況を把握したようです。風の気持ち良さなどを感じる漆間翔でしたが、事故の時に乗っていたものと同種の車を見た時に過去がフラッシュバックしてパニックになりました。また、彼は両親がどうなったのかを訊いてきました。漆間俊は、弟を優しく抱くと「大丈夫」と言って落ち着かせたのです。

この章では、十字架のろくにんに登場する漆間翔に関するTwitterでのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。漆間翔は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、十字架のろくにんにの大ファンだと思われる方のツイートです。十字架のろくにんを読んでいる最も大きな理由として、漆間翔が救われてほしいことを挙げていました。

こちらは、十字架のろくにんをコミックスで読んでいると思われる方のツイートです。最新刊を読んで、ストーリーは面白いけれども、漆間翔がひどい目に遭わされているシーンを見ていると暗澹たる気持ちになってしまうとつぶやいていました。

こちらは、十字架のろくにんをリアルタイムで読んでいると思われる方のツイートです。同作品のストーリー展開について、漆間翔と祖父が死亡したことでバッドエンド確定になってしまったのではないかという感想をつぶやいています。

この記事では、十字架のろくにんに登場する漆間翔にスポットを当ててきました。漆間俊のかわいい弟だった彼は、あまりにも悲劇的な最後を迎えたことで、ファンに衝撃を与えています。漆間翔に注目しながら、十字架のろくにんを読んでください。