【十字架のろくにん】千光寺克美が全ての不幸の元凶？拷問方法と死亡シーンは？

この記事では、「十字架のろくにん」に登場する千光寺克美を特集し、主人公・漆間俊による千光寺への復讐における拷問方法や死亡シーンについて解説していきます。ただし、ここではその前に「十字架のろくにん」の作品情報をお届けしましょう。

「十字架のろくにん」は、日本の漫画家・中武士竜による漫画作品です。物語は、小学生の頃に壮絶ないじめを受けた主人公の漆間俊が、父方の祖父の支援を受けながらいじめを行ったグループへ復讐する姿を描いたサスペンス作品となっています。

「十字架のろくにん」は、講談社の「別冊少年マガジン」で2020年4月号から連載が開始されました。しかし、第1巻の販売部数が予想に反して伸び悩み、2020年11月号を最後に同社の週刊少年漫画雑誌「マガジンポケット」に移籍します。その後、第2巻の電子書籍は好調な売り上げを記録し、2021年3月時点で閲覧回数は累計1300万回を超えました。また、2022年3月時点での累計発行部数も100万部の大台を突破しています。

漆間俊は、小学生の頃、至極京たち集団から壮絶ないじめを受けていました。ある時、京の企みにより俊の両親と弟を乗せた車が交通事故を起こします。両親は即死、弟の翔も植物状態になってしまいます。1人残された俊は、祖父に引き取られることになりました。京への復讐を誓う俊は、第二次大戦中に秘密部隊に所属していたという祖父から厳しい戦闘訓練を受けます。やがて高校生となった俊は、復讐を実行に移そうとしていました。

ここからは、メインテーマである「十字架のろくにん」の千光寺克美の話題に移ります。千光寺克美は、「十字架のろくにん」の主人公である漆間俊をいじめる5人組の一員です。5人の中で「おもちゃ」を担当し、三度の飯よりも弱い者いじめが好きな性格をしています。特に虐めにはエアガンを使うことが多く、漆間俊もその対象となっていました。

「十字架のろくにん」初登場時の千光寺は、橋田小学校の6年生でしたが、再登場時には明関高校の1年生になっていました。裕福な家庭で何不自由なく育ち、両親は今も健在です。学校では運動こそ苦手でしたが、学業の成績は優秀であり優等生として通っていました。しかし、彼の本性は残虐ないじめっ子であり、同時に困難に直面するとすぐに泣いて助けを求める卑怯者でもありました。

小学4年生の頃、千光寺克美は席が漆間俊の隣になり、2人は友人になります。千光寺は愛用の改造エアガンで虫や小動物を殺したりして遊ぶのが好きでした。しかし、漆間が虫を殺す遊びを拒否したことから2人の間に亀裂が生まれ、後に至極たちを漆間に引き合わせることになります。

千光寺は漆間俊にとって憎んでも憎み切れない存在であり、そのため、漆間の復讐劇において最初の標的に選ばれました。また、克美は、深く愛情をかけた上でその対象を壊すことの快感を至極京より教え込まれます。詳細は後ほど触れますが、そのため再会時には漆間に対しても深い愛情を示しています。

期せずして千光寺は漆間と同じ高校に進学します。ある日、校内で俊と再会した千光寺は、友人のように親しげに話しかけます。「覚えていますか」と微笑みながら尋ね、また俊と仲良くしたいと語りました。千光寺を復讐の最初の標的にしようと考えていた俊は、その言葉に驚きを隠せませんでした。

千光寺は友好的な態度を装い、漆間を油断させようとしていたのです。案の定心を開いた漆間俊に対し、脅迫で仲間にしていた東と共に不意打ちを喰らわせ気絶させます。そして東に手伝わせて小屋まで引きずっていき監禁してしまいました。

千光寺は発火装置を使用して2人を牽制しながら、ネイルガンで漆間をいじめ続けます。しかし、俊にとっては過去に経験した絶望や祖父による厳しい訓練に比べれば、そんないじめは何でもありません。千光寺が発火装置から手を離した隙を突いて、一瞬の内に攻守逆転に成功します。今度は千光寺が下着姿で吊るされることになりました。

千光寺は、皮膚が剥かれた自身の姿を見せられ発狂します。以前自分がしたように露出した神経を改造エアガンで撃たれ、激しい痛みから嘔吐します。そして、かつて俊が自分を拒絶したことへの恨みや、自分を受け入れて新たな快楽を教えてくれた至極への感謝と崇拝、さらには漆間の家族への罵倒が千光寺の口をついて吐き出されます。しかし、そうした罵詈雑言に動じることなく、漆間は千光寺に容赦なく攻撃を加え続けました。

「十字架のろくにん」の千光寺が全ての不幸の元凶と言われるのはなぜなのでしょうか？その話題に入る前に、この言葉を使った十字架のろくにんの主人公・漆間俊についておさらいしておきましょう。漆間俊は、小学校5年生の時、同級生の至極たちから「実験体A」と呼ばれ凄惨ないじめに遭うようになります。体中に落書きされたり、改造エアガンで撃たれるなど集団リンチを受け続けたのです。

しかし、弟の翔や両親を心配させないよう、そうした出来事をひた隠しにして、至って普通に振る舞っていました。六年生になったある日、俊は翔に促されて家族に全てを打ち明けようとします。ところが、いじめの実態を告白しようとした矢先、交通事故により両親は死亡し、弟の翔は植物状態になってしまいます。しかも、これは交通事故を装った殺人だったのです。

両親が死亡し独りぼっちとなった俊は、祖父のもとに身を寄せることになります。やがて俊は祖父の過去を知り、同時に家族の死の真相も明らかになりました。太平洋戦争中、特殊部隊にいた祖父の指導のもと訓練が始まります。その結果、高校生になる頃には俊の身体能力は見違えるほど向上し、不良数人を1人で始末することも可能となります。また、何より敵に対して非情になれる強い精神を身につけることができたのです。

話を千光寺克美に戻しますと、彼は不良グループの一員で、漆間俊をいじめていました。千光寺は小学4年生の時に漆間と友達になります。たまたま席が隣り合わせとなったことがきっかけで、千光寺の方から話しかけてきました。千光寺は漆間と仲良くなった後、至極京たちに漆間を紹介します。その後、漆間はこの5人からいじめを受けることになったため、ことの発端を作った千光寺は漆間にとって不幸の元凶なのです。

千光寺克美は、前述の通り三度の飯よりも弱い者を苦しめることが好きな非道な人物です。幼いころから愛用の改造エアガンで虫や小動物を殺したりして遊ぶのが好きでした。ネタバレしますと、友達となった漆間にも同じ遊びを強要します。ところが、虫を殺す遊びを拒否した俊を逆恨みしたのです。

「十字架のろくにん」の千光寺克美は、相手を愛することに狂気的な情熱を抱く性格をしています。そのため、漆間俊は邪悪な意図を感じず、むしろ好感を抱いていました。千光寺によれば、愛する恋人やペットであればあるほど苦しむ姿を想像できず、それゆえ苦しむ姿に快感を覚えるのだと言います。ネタバレになりますが、愛する者の無残な光景を目にすると、この上ない背徳感を味わえるとも語っています。

ここからは、「十字架のろくにん」の漆間の千光寺に対する拷問方法や千光寺の死亡シーンについてネタバレ解説していきます。最初のネタバレは、千光寺に対する拷問方法です。漆間俊が千光寺に対して行った拷問は、「剥き（むき）」と呼ばれる拷問でした。この拷問は、俊の祖父が軍の特殊部隊・北山部隊に所属していた際に使用されていました。

ネタバレになりますが、漆間の拷問の手法は、0.2ミリほどの体の表皮を剥ぎ取り、その下の神経を剝き出しにするものです。剥き出しになった神経は、触るだけでもまるでバーナーで炙られるような激痛が走ります。

千光寺は、神経剥き出しの状態で改造エアガンの餌食となりました。漆間は千光寺が自分に対して行ってきた虐待方法で復讐を遂げようとしたのです。ネタバレしますと、千光寺は、エアガンをたった一発撃たれただけで、苦痛のあまり嘔吐してしまいます。

千光寺は、最後に死亡してしまうのでしょうか？千光寺は、最後の力を振り絞って漆間俊の首を絞めようとします。しかしその時、漆間は手際よく留めり縄を解き、片手で千光寺を吹き飛ばす技を披露しました。漆間は千光寺の首を絞めて気絶させます。ネタバレになりますが、千光寺が意識を取り戻した時、彼は手錠をかけられ吊るされていました。漆間は「ようこそ、終わりの始まりへ」と声を掛けました。

その後、漆間俊によるエアガンを使用した拷問が続きます。ネタバレしますと、絶え間なくエアガンの攻撃を受け続けた千光寺は、最後には泡を吹きながら死亡してしまいました。

時系列的には前後しますが、「十字架のろくにん」での漆間家の大虐殺から4年後、 千光寺は15歳で明閔高校の1年生になっていました。 そして、同じく明閔高校に通う漆間との再会を果たすのです。

千光寺は、微笑みながら下校中の漆間に「覚えていますか？」と声をかけました。そして漆間と再び仲良くしたいと言います。最後、千光寺は俊と一緒にプリクラを撮ったり、雑貨屋を訪れたり、飲食店で歓談したりします。漆間は心の中で「千光寺から向けられているこの感情は一体なんだろう!? かつて感じた悪意ではなく、むしろ好意なのでは？」と思ってしまいました。

その後、漆間は千光寺に核心をつく質問をします。「小学生の頃のことを覚えている？」という漆間の言葉を聞くと、千光寺はすかさず土下座をして「すみませんでした」と大声で謝罪しました。さらに、道路に飛び出した子猫を身を挺してかばう姿まで見せたのです。その光景を目撃した漆間は、最後には千光寺が心から改心したのだと感じました。

しかし、それはすべて漆間俊を欺くための演技でした。俊がホッとして油断している隙に、千光寺は石で容赦なく俊の頭を殴りつけて捕獲します。千光寺は、過去に漆間を殺さなかったことをずっと後悔していたと明かします。漆間は至極京のモノだと諦めていたからなのですが、高校で再会してから再び狂気が姿を現したとのことでした。

前述の通り、千光寺は相手を本気で愛すると同時に、苦しむ姿を見ることで快感を覚える性格でした。この異常な性癖のため、俊は千光寺の悪意を感じることなく油断してしまったのです。ところが今度は、千光寺が自分の優位性を過信し油断が生じました。俊は巧みに捕縛を解くと、逆に千光寺の首を絞めて気絶させました。

ここまで「十字架のろくにん」の千光寺克美特集をお届けしてきましたが、最後に千光寺に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、「十字架のろくにん」の千光寺を擁護するツイートからです。彼の異常な性格を歪んだ愛と表現し、美少年で可愛いと肯定的に捉えているようでした。

続いて紹介するのは、「十字架のろくにん」には毎回、最悪さを更新するキャラが登場すると語る方のツイートからです。次から次へと最悪なキャラが現れるので、最初に復讐を受けた千光寺が一番マシだと思えるそうです。

最後に紹介するのは、「十字架のろくにん」のストーリーが、グロい上にギャグを交えて進んでいくのでキツイというツイートからです。千光寺の容姿も「ベルサイユのばら」のようでしんどいと嘆いていました。

ここまで「十字架のろくにんの千光寺克美が全ての不幸の元凶？」と題して、千光寺の異常な性格や漆間俊との関係、さらには漆間による拷問方法と死亡シーンについてもネタバレで解説してきました。
 

千光寺の性格は、相手を愛することに異常なまでの情熱を抱く性格をしています。愛する相手であればあるほど、その対象が苦しみ抜き無残な姿になるのがこの上ない快感をもたらすのだと言います。千光寺は「十字架のろくにん」の主人公・漆間俊を虐めていたグループの一員です。リーダー格の至極京に漆間を紹介したことから、事の発端を作ったという意味で千光寺は漆間にとって不幸の元凶なのです。

また、千光寺に対する俊の拷問は、「剥き」と呼ばれる拷問で、体の表皮を0.2ミリほど剥ぎ取り、その下の神経を剝き出しにするものです。触るだけでも激痛が走る剥き出しになった神経に、漆間は容赦なくエアガンで攻撃を続けます。千光寺は、最後には泡を吹きながら死亡してしまいました。