【宇宙兄弟】南波日々人とオリガの関係は？事故やロシアに行った理由は？

この記事では、漫画「宇宙兄弟」の主人公の1人で、子供のころからの夢である宇宙飛行士になった南波日々人を特集します。これから、日々人の事故やパニック障害、そしてロシアの宇宙飛行士イヴァンの娘・オリガとの関係などを考察していきますが、その前にまずは宇宙兄弟の作品情報をお届けします。最初に宇宙兄弟の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと進みます。

「宇宙兄弟」は、日本の漫画家・小山宙哉による漫画作品です。講談社の漫画雑誌「モーニング」にて2008年1号から現在も連載中の作品となっています。また、2012年には実写映画やテレビアニメが制作され、さらに2014年にはアニメーション映画も公開されました。

「宇宙兄弟」の単行本は42巻まで刊行され、2023年1月現在、電子版を含めた累計発行部数は実に3100万部を突破しています。2011年には第56回小学館漫画賞一般向け部門や、第35回講談社漫画賞一般部門を受賞しました。

2006年7月9日、謎のUFOを目撃した南波六太と弟の日々人は、一緒に宇宙飛行士になることを誓います。それから19年後の2025年、日々人は夢を実現し、第1次月面長期滞在クルーの一員として月面に降り立ちました。一方、夢を諦め会社員となった六太は上司に暴行を働きクビになってしまいます。そんな六太にJAXAから宇宙飛行士の書類審査通過の知らせが届きます。

ここからは、メインテーマである宇宙兄弟の難波日々人（なんば・ひびと）の話題に移ります。日々人は、宇宙兄弟の主人公の1人で、もう1人の主人公・六太の弟です。東京都出身で1996年9月17日生まれ、最初に登場した時は28歳でした。身長182cmと背が高く、JAXAで宇宙飛行士として働いています。同僚からは、サムライボーイとかヒビチョフという愛称で呼ばれています。

日々人は、幼い頃に兄・六太と交わした「一緒に宇宙飛行士になる」という約束を信じ、宇宙飛行士になるという目標に向かって懸命に生きてきました。JAXAに宇宙飛行士として採用された後、NASAの月面基地クルーにも選ばれ、史上最年少で月面着陸を果たします。彼の経歴からは、宇宙飛行士になるまでの道のりが非常に順調だったことがうかがえます。

南波日々人の性格は、非常にポジティブで大雑把な傾向があります。兄の六太とは異なり、前向きで小さなことにはこだわらず、明るい性格で多くの人を魅了しています。物語の中では、兄弟の子供時代のエピソードが描かれています。

例えば、六太が「絶対なんて存在しないのでは？」と言った時に、日々人は「そうかもしれないけど、でも、私の中には存在する」と断言します。また、宇宙飛行士になった後も、「諦めることができるなら、それは夢ではない」と兄の六太に言う場面が描かれています。日々人の発言からは、自分を信じて努力すれば夢は必ず叶うというポジティブな考え方が伝わってきます。

月着陸時に初めて宇宙服を脱ぐ際、他のクルーたちは空気があるかどうかの不安から脱ぐのを躊躇していました。重い雰囲気が漂う中、日々人が勇気を持って宇宙服を脱ぎ捨てたことで、船内に明るさが戻りました。また、子供の頃から練習していた趣味のギターは、パーティーなどで仲間たちに披露され喜ばれています。このように、明るく活気にあふれ、前向きな性格の日々人は、多くの人々に愛されるムードメーカーなのです。

南波日々人と兄の六太の関係について考えてみましょう。宇宙兄弟の物語では、2人が非常に仲の良い兄弟であることがわかるエピソードが描かれています。「一緒に宇宙飛行士になろう」という約束を交わした2人でしたが、実際にその夢を叶えたのは日々人だけです。六太は夢を諦め、サラリーマンとしての道を選びました。

しかし、日々人はずっと六太の才能と可能性を信じてきました。そして、六太が会社を解雇されると、再び彼に宇宙飛行士になるよう求めたのです。また、六太が解雇された原因は、日々人を侮辱した上司に頭突きを食らわせたことによるものであり、そこには兄弟愛があったのです。

六太の方は、弟・日々人が努力して夢を叶えたことを知っています。その日々人が幼いころの約束を果たすよう求めているのです。兄として、宇宙飛行士になるために行動を起こすしかありません。性格の全く異なる兄弟ですが、お互いを信じる気持ちだけは共通していました。

詳しくは後述しますが、宇宙飛行士・日々人は月面での作業中の事故の後遺症でパニック障害になります。その治療のため単身ロシアへと赴き、ロシアの宇宙飛行士・イヴァン・トルストイの指導を仰ぐことになりました。

指導教官イヴァンの自宅に招待された日々人は、そこでイヴァンの15歳の娘・オリガと出会います。初対面のオリガは日々人にそっけない態度を取りますが、実はオリガはアニメ「Mr.ヒビット」の大ファンでした。オリガの自室のベッドの下にはMr.ヒビットのぬいぐるみもあるのです。大好きなMr.ヒビットのモデルとなった日々人にも、オリガは当然興味津々だったのです。

ある日、日々人はイヴァンからオリガのダンス公演の撮影を頼まれます。参考までにと渡されたオリガの10歳までの成長記録のDVDを見ると、そこには、なかなか上手く踊れずに先生から厳しい指導を受け泣きべそをかくオリガの姿が映し出されていました。何度挑戦してもオリガは上手く踊れず、周りの仲間からも邪魔者扱いされています。その様子に、日々人はオリガがダンスに向いていないのでは？という疑念を抱きました。

しかしながら、舞台に立ったオリガはまったく異なる姿を見せます。オリガは主役として堂々と舞台に立ち、10歳の頃のむくれた様子とはまるで別人のように美しく踊りました。その瞬間、日々人は人知れずオリガが努力してきたことを理解し、自分ももっとオリガのように努力しようと気持ちを新たにしました。日々人とオリガは、その後少しずつ親しくなっていきました。

日々人はオリガを妹のとして見ているようですが、オリガの方は「子供扱いしないで」と言ったり、「今は年齢が私の倍だけど、私が20歳になったら倍じゃなくなる」と言い、積極的にデートの約束を取り付けていました。今後は、日々人とオリガの関係からも目が離せなくなりそうです。

日々人の事故は、月面基地での作業中に発生します。行方不明の無人探査機を捜索していた際にクレーターに落下してしまったのです。基地との通信は途絶え、一緒に作業していたダミアンも事故の影響で体温調整装置の故障し足を傷めました。さらに、日々人の酸素タンクが事故により破損し生命の危機に瀕します。しかし、この危機的な状況の中でも日々人は決して諦めず、助かる方法を見つけ出すために奮闘し続けます。

日本では、日々人の事故の一報を受け、六太がJAXAに急行しました。そして、事故の状況を聞いた後、ある提案を行います。その提案とは、日々人たちが事故で落下したクレーターから離れた場所に救助を派遣するというものでした。「日々人が移動している可能性があるから」というのがその理由でしたが、NASA側は難色を示し却下します。しかし、吾妻の訴えにより空気生成機「BRIAN-０３」を移動させることになりました。

六太の提案通り、NASAはクレーターから離れた場所で日々人たちの信号を捉えます。その時点で、日々人の空気残量はごくわずかで、救助が間に合わない危険な状況でした。しかし、ギリギリのタイミングで「BRIAN-０３」が日々人たちの元へ到着し、全員無事に救助されました。

日々人は、地球にいる六太との会話の中で、「3人の宇宙飛行士に救われた」と話しています。その3人とは、ブライアン、東、そして六太でした。日々人は「生きて月面に立とう」と言い、それに応じる形で六太は「当然だよ」と返しました。2人の夢は「一緒に宇宙飛行士になる」から「一緒に月面に立つ」に変わったのでした。

地球に無事帰還した日々人は、英雄扱いを受けます。ところが、事故が原因でPTSDによるパニック障害を発症してしまいます。恐怖を克服しようと試みますが、一向にパニック障害の症状は改善せず、焦る気持ちを抑えられずに日々人は1人思い悩みます。

このままでは、宇宙飛行士を続けられません。日々人は人生最大のピンチに追い込まれます。その後、日々人は吾妻の助言に従い、訓練という名目で彼のことを知る者のいないロシアへと向かいPTSDによるパニック障害の治療を行うことになりました。

ロシアで日々人は、ロシアの英雄的宇宙飛行士、イヴァン・トルストイの指導の下、PTSDによるパニック障害のリハビリ訓練を開始します。イヴァンの訓練は、「できることから始める」をモットーに行われます。サングラスで目を隠すLv.1の訓練から始まり、やがてLv.5のアメフトのヘルメットを被ることまでクリアします。リハビリ訓練は順調に進んでいるように見えました。

ところが、そんな中で、突然アメリカへの帰還命令が発令されたのです。JAXAに日々人を再び宇宙に派遣する意向はなく、英雄である日々人を地上勤務に切り替えようとしていました。しかし、日々人はパニック障害を克服すれば再び月に行けると信じていました。アメリカに戻った後も仲間たちのサポートを受けながら訓練を続けます。やがて見事にパニック障害を克服した日々人は、NASAの復帰テストを受け合格します。

NASAでは、パニック障害を起こした宇宙飛行士を再び宇宙に送ることはしないとの方針を堅持していました。このままNASAにいても再び宇宙へ行くことは不可能と告げられた日々人は、ショックのあまり失踪してしまいます。その後、日々人の身を案じる六太の元へ、日々人からメールが届きます。メールには「NASAを去っても宇宙飛行士をやめるつもりはない、月面で会おう」とだけ記されていました。

悩んだ末、日々人はロシアで宇宙飛行士（コスモノート）として再出発する覚悟を決め、単身ロシアへと向かっていました。PTSDによるパニック障害のリハビリでお世話になったイヴァンには、「特別な関係」と思われることが嫌で頼ることができません。暫くの間、異国の地で孤独な時間を過ごすことになりました。

しかし、ポジティブ思考で明るい日々人は、NASAで培った経験を活かしながら徐々にロシア人の仲間たちからも受け入れられるようになります。やがて彼の努力は実を結び、ソユーズの月面探査のバックアップクルーに選ばれることとなりました。

ここで、アニメ「宇宙兄弟」での日々人役の声優、KENN（けん、本名は大橋賢一郎）を紹介します。KENNは、1982年3月24日生まれで東京都出身の声優です。現在Zynchroに所属し、俳優、歌手としても活動しています。

次に、KENNの経歴を簡単に紹介します。高校中退後、フリーターを経て音楽系の通信制サポート校「東京自由学院」に入学します。卒業後の2003年、オーディションを経てバンドグループ「The NaB's（ザ ネイビーズ）」のサポートボーカル兼キーボードとしてデビューします。2009年には、ソロアーティストとして初のマキシシングルをリリースし、さらには、2014年5月、初のミニアルバム発売に漕ぎつけました。

また、2004年には俳優・声優としての活動をスタートさせます。声優デビューは、テレビアニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」で、デビュー作にして主人公・遊城十代を演じ、初主演を果たしました。俳優業としては、舞台作品「ミュージカル テニスの王子様」で不二裕太役を演じデビューを飾っています。

次に、アニメ「宇宙兄弟」で日々人の声を担当した声優・KENNの主な出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• 遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX（遊城十代）
• ミュージカル テニスの王子様（不二裕太）
• 逆転裁判4（王泥喜法介）
• アイドリッシュセブン（四葉環）
• アイ★チュウ（愛童星夜）
• 境界の彼方（神原秋人）
• テラフォーマーズ（アレックス・カンドリ・スチュワート）
• アルスラーン戦記（ギーヴ）
• ツキウタ。THE ANIMATION（皐月葵）
• 将国のアルタイル（キュロス）

ここまで宇宙兄弟の日々人とオリガ特集をお届けしてきましたが、最後に日々人とオリガに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、オリガと日々人の切ない別れを綴ったツイートからです。日々人に対し、「必ずオリガに会いに行ってね」と語り掛けるようにツイートを結んでいました。

続いて紹介するのは、日々人ｇあオリガに言った素敵なセリフに関するツイートからです。自身がこんな言葉を掛けられたら、失神してしまうと本音を吐露していました。

最後に紹介するのは、日々人とオリガは結ばれてほしくないというツイートです。こうした感想は少なからず見られました。2人の年齢差とオリガがまだ15歳ということに違和感を感じた方が多かったようです。

ここまで「宇宙兄弟」の南波日々人とオリガを特集し、彼らの関係をはじめ日々人を突然襲った事故や日々人がロシアにいった理由などを考察してきました。

日々人は、月面基地での作業中、クレーターに落下するという事故に見舞われます。懸命の救助で助かるのですが、事故の影響でパニック障害を抱える身となります。その後パニック障害の治療のためロシアへと向かい、英雄的宇宙飛行士、イヴァン・トルストイの指導を受けることになります。そこで出会ったのがイヴァンの娘・オリガでした。

日々人にとって15歳年下のオリガは妹のような存在でしたが、オリガは日々人に淡い恋心を抱いていたようです。その後、アメリカへの帰還命令を受けて、日々人はオリガに別れを告げます。やがてパニック障害を克服した日々人は、NASAの復帰テストを受け合格します。ところが、過去にパニック障害を起こした者は宇宙に派遣しないNASAの方針を知り、事態打開のため日々人は再びロシアの地を訪れることになりました。