【オーバーロード】堕落の種子の効果と発動条件は？ラナーがインプになった理由は？

『オーバーロード』はダークファンタジーに分類される作品で、長く連載やアニメが続いています。ファンタジー作品らしく、いろいろな魔法や役立つアイテムも多数登場します。本記事では、それらのアイテムのひとつである、「堕落の種子」に焦点を当ててまとめていきます。まずは、オーバーロードとはどのような作品か、詳しい作品情報とあらすじをチェックしておきましょう。

オーバーロードは、丸山くがねさんによるダークファンタジー小説です。2010年5月から、小説投稿サイトのArcadiaで連載が始まりました。その後、2012年3月からは、小説家になろうでも連載が開始します。オーバーロードは書籍版も刊行されており、web版と同時並行で連載されています。書籍版はweb版とやや内容が異なり、一部ストーリーや登場人物が変更となりました。書籍版のイラストは、so-binさんが担当しています。

オーバーロードは2015年7月から、アニメ第1期が放送されました。アニメ第1期の終了後、劇場版総集編が前編と後編に分かれて上映されました。この総集編のED後に、アニメ第2期の制作が発表されます。アニメ第2期は2018年7月から10月まで、アニメ第3期は2018年7月から10月まで放送されました。2022年7月から9月にかけては、アニメの最新作となる第4期も放送されました。

VRゲームのプレイヤーであるモモンガは、ずっとプレーしてきた「ユグドラシル」のサービス終了をゲームの中で迎えようとしていました。しかし、ゲーム終了時刻になっても、強制ログアウトが起こりません。NPCたちが自我を持って動き回るのを見たモモンガは、自分もゲームのキャラになってしまっていることに気づきます。モモンガは「アインズ・ウル・ゴウン」と名乗り、自分たちが作ったギルドの本拠地を守っていくのでした。

オーバーロードの堕落の種子は、現実世界のゲームであるユグドラシルに出てきたアイテムのひとつです。堕落の種子はオーバーロードの作中で、アルベドからラナーに手渡されました。この堕落の種子は、ラナーにとって重要な意味を持っているアイテムです。ここでは、堕落の種子の効果や発動条件など、詳しい設定についてまとめていきます。

王女のラナーがアルベドからもらった堕落の種子には、悪魔種などの異業種へと種族変更する効果があります。ラナーの場合は、堕落の種子の効果によってインプ（小悪魔）へと変化しました。インプ（小悪魔）はコウモリのような羽を生やし、毒のある尖った尻尾を生やした悪魔です。本来であれば身長30cmほどの種族ですが、堕落の種子の効果でインプ（小悪魔）となったラナーは、人間でいたときの身長のままでした。

堕落の種子が発動するためには、何らかの条件が必要であるといわれています。オーバーロードの作中では、堕落の種子の発動条件に関する詳細な情報はありませんでした。ただ、「堕落の種子」という名前からも、悪の道に落ちるような行いが発動条件であることは想像に難くありません。

恐らくは、人の命を犠牲にすることで発動するのではないかと考察できます。オーバーロードのアニメでは、ラナーが孤児院に寄付する食べ物に毒を入れるシーンがあります。このシーンから、孤児院の子供たちの命を生贄にして、堕落の種子を発動させた可能性が高いです。

ラナーはクライムに悪魔になってほしいと言ったとき、「魔動王は本当に服従したかどうか踏み絵をするはず」と言っています。これは、クライムに誰かを殺させる布石であると推察されます。クライムに誰かを殺させて生贄を作ることで、クライム用の堕落の種子の発動条件を満たそうとしたのでしょう。

オーバーロードのラナーは、なぜインプ（小悪魔）となったのでしょうか？アルベドから堕落の種子をもらったことからもわかるように、ラナーはナザリックと関わりの深い人物でした。ここでは、オーバーロードのラナーが堕落の種子をもらった経緯や、インプ（小悪魔）となった理由について詳しく解説します。

堕落の種子がラナーに渡される発端となった出来事が、ナザリックによるゲヘナ作戦です。ゲヘナ作戦はデミウルゴスが主体となって行われた作戦で、リ・エスティーゼ王国の王都が舞台となりました。表向きは魔王ヤルダバオトに扮したデミウルゴスが王都に攻め込み、それを冒険者のモモンが撃退した事件として扱われています。しかし、実際はナザリックによる八本指への報復と、王国内の物資や人間たちを回収することが目的でした。

このゲヘナ作戦において、ラナーは裏でデミウルゴスと手を組んでいたのです。デミウルゴスとラナーがいつ知り合ったかは、作中では明確に描かれていません。ただ、作中でデミウルゴスが、「この人物だけは殺してはいけない」と言っているシーンがあります。この「殺してはいけない人物」というのがラナーの愛するクライムのことであるとすれば、この時点ですでに2人は繋がっていたことがわかります。

クライムたちがナザリックの一派と戦いに行ったとき、シャルティアはクライムの姿を見て撤退しました。このシーンにより、殺してはいけない人物はクライムであると確定しました。このときラナーはクライムが死んでもかまわないと考えており、蘇生して弱ったクライムを世話することを楽しみにしていました。その代わり、蘇生魔法が使えるラキュースが死なないように画策していたようです。

アニメ4期の最終回では、デミウルゴスとラナーが出会ったであろうシーンが、回想として流れました。この回想シーンを見ると、デミウルゴスのほうからラナーに接触しに行ったことがわかります。デミウルゴスがラナーに会いに行ったのはまだ作戦実行前であり、ラナーはゲヘナ作戦の計画段階からデミウルゴスに協力していたことになります。

ラナーはゲヘナ作戦でデミウルゴスに協力し、王女でありながら王国に大きな損害を与えました。ゲヘナ作戦が終わった後、ラナーはアインズから褒美を与えられます。この褒美は、封印されて開くことのない小箱でした。アインズからの褒美をラナーに渡したのは、アインズの側近であるアルベドです。アルベドは小箱を渡した際、「あなたに開けることができるかしら？」と問いかけています。

このセリフから、小箱は何らかの条件のもとに開く設定になっていることがわかります。この問いに対し、ラナーは「すでに準備を進めている」と答えました。ラナーは小箱の開け方を知っており、小箱の中身も知っていると推察されます。

アルベドがラナーに小箱を渡したとき、中身については言及していませんでした。しかし、2人の様子を見ると、ラナーは中に何が入っているか知っていた可能性が高いです。小箱の中身が堕落の種子だったことは、だいぶ後になってアルベドの口から語られました。ラナーの働きによって王国が滅んだ後、アルベドはラナーにこれからもアインズのために精一杯働くよう告げます。

アインズのために力を尽くすと約束するラナーに、アルベドは前払いとして報酬を渡しました。その報酬は、ラナーが以前もらったのと同じ小箱でした。アルベドは小箱を用意して、「前にあなたに渡した堕落の種子よ」と言いました。このセリフにより、以前の小箱の中にも堕落の種子が入っていたことが判明しました。

小箱の開け方については、オーバーロードの作中で明かされることはありませんでした。ラナーはクライムが一度死んで蘇生したときにすでにインプ（小悪魔）になっており、箱を開けたシーンを見ることはできませんでした。そのため、小箱をどうやって開けるのかは、不明のままとなっています。

ただ、ラナーが小箱を開けるための準備を進めていると言ったことからも、何らかの条件が必要であることがわかります。堕落の種子の効果を得るときと同じく、生贄が必要であるとも推察できます。人間の命を捧げることで小箱が開き、同時に堕落の種子が発動する仕組みだという可能性もあるでしょう。

オーバーロードのラナーは、表向きは王女として王国のために尽力していました。ラナーは蒼の薔薇と手を組み、王国に害をなす八本指の殲滅を計っていました。しかし、ラナーは蒼の薔薇を手駒として使っていただけに過ぎず、この時点ですでに裏でデミウルゴスと繋がっていたのでした。ゲヘナ作戦が成功した後も、ラナーはナザリック側の人間として動いています。

着々とラナーの計画は進んでいましたが、一時はフィリップのせいで計画が台無しになるところでした。しかし、何とかラナーの計画は露見することなく、父親である国王や国民を魔導国に売り渡すことに成功しました。最終的にはラナーは父親さえも自分の手で殺し、完全に王国を滅ぼしました。

王国が滅んだ後、いつの間にか小箱の解錠条件は満たされた状態となっていました。ラナーは堕落の種子を使いインプ（小悪魔）となり、永遠の命を手に入れます。ラナーは何の事情も知らないクライムに、「アインズに悪魔に変えられた」と嘘をつきます。そして、クライムの忠誠心を利用して、「クライムにも悪魔になってほしい」という願いを了承させるのでした。

インプ（小悪魔）となったラナーは正式にアインズの配下となり、魔導国のために働くことになります。ラナーは王国を滅亡させた人間離れした知略を買われ、人間嫌いのアルベドやデミウルゴスからも一目置かれていました。アインズに至っては、自分が愚者であることを見抜かれないかと不安も感じています。

しかし、ラナーは他の守護者たちと同じく、アインズのことを謀略と知略の才人だと勘違いしています。そのため、アインズが自分の芝居に協力してくれたのは、自分に忠義を尽くさせるためだと考えています。ラナーは堕落の種子の効果でインプ（小悪魔）になった後は、ナザリックで適当に働こうと思っていました。しかし、アインズが自ら道下役を買ってくれたことで、誠心誠意働かざるを得なくなったのでした。

オーバーロードのラナーは、自分の祖国をナザリックに売った裏切り者です。王女という立場にいながら、なぜ自分の国を滅ぼすに至ったのでしょうか？ここでは、オーバーロードのラナーがどういう目的で行動していたのかを解説します。また、国を滅ぼしたラナーのその後についても説明します。

王国を滅ぼしてまでもラナーが達成したかった目的は、ただひとつです。それは、愛するクライムと永遠に一緒にいることです。クライムとは、ラナーの護衛を担当している騎士です。クライムは平民出身の孤児で、野良犬のような生活を送っていました。クライムをその辛い生活から救い出してくれたのが、王女のラナーだったのです。

ラナーはクライムのことを心から愛し、クライムを馬鹿にする人間には「殺してやる」と殺意を向けるほどでした。ただ、ラナーのクライムに対する愛情は常軌を逸していて、狂気すらも感じさせるほどでした。ラナーはただクライムと一緒になりたいという一心で、王国を滅ぼしてしまったのです。

無事に目的を達成した後も、ラナーは王国を滅ぼしたことに関して何の罪悪感も抱いていませんでした。それどころか、帝国ひとつ滅ぼすだけで願いが叶ったと喜んでいました。ラナーにとっては他の人間の命などまったく価値がなく、ただひたすらクライムだけを求めていたのです。

ラナーは堕落の種子の効果を得て、インプ（小悪魔）になることに成功しました。望み通りインプ（小悪魔）となったラナーは、その後どうなったのでしょうか？アインズの配下となったラナーは、インプ（小悪魔）としてナザリックのために働くことになりました。ラナーはナザリックの一員として認められ、クライムと一緒に永遠のときを生きていくことになります。

オーバーロードのラナーは、非常に可愛らしい外見の少女です。アニメのオーバーロードでは、その外見に合ったかわいい声が印象的でした。オーバーロードのアニメでラナー役を担当したのは、声優の安野希世乃さんです。安野希世乃さんは作中で歌も披露し、その美しい歌声に称賛の声が上がっていました。ここでは、声優の安野希世乃さんのプロフィールや、これまでに出演した主な作品などを紹介します。

オーバーロードのラナー役の安野希世乃さんは、1989年7月9日生まれの声優です。血液型はA型、身長は157cmです。京都府で生まれ、11歳まで宮城県遠田郡涌田町で育ちました。小学校6年生からは、東京都で暮らしています。安野希世乃さんが声優に興味を持ったきっかけは、子供の頃に観た『怪盗セイント・テール』の特別番組でした。その番組で声優という存在を知り、自分も声優になりたいと思うようになりました。

15歳のときに、エイベックス・アーティストアガデミーの声優タレントコースに特待生として入学します。声優デビューしたのは、アニメ映画『キズナ一撃』の轟キズナ役でした。2021年には、第15回声優アワードで歌唱賞を受賞しています。安野希世乃さんは歌手としても活躍しており、音楽レーベルはフライングドッグです。オーバーロードでラナーとして歌ったように、多くのキャラクターソングを担当しています。

また、『異世界食堂』や『カードキャプターさくら クリアカード編』など、いくつものアニメでOPやED主題歌を歌っています。趣味は漫画や日本酒、自転車とバスに乗ることです。歌や書道、似顔絵などが得意で、中学生の頃はよく漫画を描いていたそうです。高校時代になると演劇部に所属し、演劇に力を入れるようになります。

安野希世乃さんは、『アイカツ！』の北大路さくらや『Wake Up,Girls！』の小早川ティナ、『うしおととら』の井上真由子などを演じています。『ポケットモンスターXY』ではコゼットを担当するとともに、ニャスパーやピチューなどのポケモンの声も演じていました。『妖怪ウォッチ』でもエミちゃんや未空リクなどとともに、のっぺら坊やイチゴニャン、サルニャンなど多くの妖怪役を担当しています。

その他にも、『異世界食堂』のサラ、『僕のヒーローアカデミア』の波動ねじれ、『スター☆トゥインクルプリキュア』の天宮えれな（キュアソレイユ）などを演じています。最近では、『EDENZ ZERO』のウィッチ・リグレット、『オリエント』の猿渡みちる、『アークナイツ【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】』のホシグマなども担当しています。

堕落の種子の効果発動に必要な条件は、オーバーロードの作中では明確にされていません。そのため、効果を発動するための条件が何か、ファンの間でさまざまな考察が飛び交っていました。孤児院の子供たちを生贄にしたという説が多かったですが、王宮の使用人を生贄にしたのではと考えている人もいました。

堕落の種子に関しては、箱の開け方を気にしている人もいました。堕落の種子の効果を得るための条件と同じく、箱の開け方もオーバーロードの作中では明かされていません。そのため、ラナーがどうやって箱を開けたのか気にするコメントや、箱の開け方に関する考察が多くみられました。

オーバーロードでは堕落の種子が入った小箱は出てきますが、箱の中身は結局一度も描かれませんでした。堕落の種子の詳細についてはわからずじまいで、堕落の種子の形や色などが気になる人もいるようです。

ラナーの思惑通りに動いたクライムは、ラナーに騙されたまま悪魔になることを承諾してしまいました。しかし、堕落の種子の効果を得るためには生贄が必要だと推察されるため、クライムには堕落の種子を使えないのではないかというコメントもありました。

しかし、クライムはすでに、ラナーのために悪魔になることを決心しています。自分の信念よりもラナーの思いを優先するクライムは、屈辱に耐えてでも悪魔になるのではないかと予想しているファンもいました。正義感の強いクライムが闇落ちすることに心を痛めつつも、そのシーンを見てみたいという声も上がっています。

オーバーロードのファンからは、堕落の種子のグッズが欲しいという声も上がっていました。堕落の種子自体はどのような形状かわかりませんが、堕落の種子が入っていた小箱であれば簡単にグッズ化できそうです。小箱は小物入れなどに使えるため、利便性が高そうです。堕落の種子が入っていた小箱だけでも、飾っておけばオーバーロードの世界に浸れることでしょう。

オーバーロードに登場する、堕落の種子についてまとめました。堕落の種子はラナーがアルベドからもらったもので、その効果によりラナーはインプ（小悪魔）へと種族変更を行いました。堕落の種子は物語において重要な意味を持つアイテムですが、詳細についてはほとんどわかっていません。

そのため、効果の発動条件や封印された箱の開け方などが、ファンの間で大きな話題となりました。堕落の種子の発動条件を考えならが、もう一度物語を振り返ってみるのもおすすめです。細かい伏線などに注目してみれば、これまで気づかなった事実が見えてくることもあるでしょう。