【静かなるドン 】近藤静也と秋野明美は最後結婚する？正体がバレるのはいつ？

「静かなるドン」は週刊漫画サンデーで、1988年から2013年まで連載されていた漫画です。作者は新田たつお、コミックは全108巻、文庫版は実業之日本社より全16巻、小学館文庫より全54巻が発売されました。さらに、愛蔵版や新装版など、様々なかたちで作品を楽しむことができます。また、静かなるドンは実写化され、オリジナルビデオ版とテレビドラマ版、映画版が製作されました。実写キャストは後のコーナーで紹介します。

静かなるドンのジャンルはヤクザ漫画ですが、随所にギャグを取り入れたコメディ漫画でもあります。1988年の連載開始より人気を集め、2013年度の「日本漫画家協会賞」の大賞を受賞し、2016年にはコミック発行部数が4500万部を超えています。静かなるドンは連載終了後も人気は継続しており、電子版の売れ行きは、2020年に6億円を記録しました。

近藤静也は、下着メーカー「プリティ」のデザイナーとして働くサラリーマンですが、本来の静也は関東最大規模の暴力団「新鮮組」の二代目総長、近藤勇足の一人息子です。ある日、父が敵対する組織に殺害され、内部抗争を懸念した母の近藤妙が、息子の静也に三代目を継承させました。この日から、昼間は普通のサラリーマン、夜は巨大暴力団の三代目総長という二つの人生を生きる近藤静也の波乱に満ちた生き様が描かれていきます。

静かなるドンのヒロイン、秋野明美は、主人公の近藤静也と同じ下着メーカー「プリティ」でチーフデザイナーとして働く社員でした。プリティ退職後はフリーのデザイナーとなり、ラムール・エテルネル社の社長に就任します。その後、プリティの二代目社長となります。連載開始当初は静也にとって憧れのマドンナ的存在でした。静也の正体を知ってからは、ヤクザの静也と同僚の静也を共に愛し、やがて二人は両想いの関係になります。

ここからは、静かなるドンの主人公である近藤静也の正体が、秋野明美にバレるのはいつ？についてみていきます。また、正体がバレてからの秋野明美と近藤静也の関係と、二人は最後に結婚する？についてみていきます。

静かなるドンの近藤静也は昼間は平凡なサラリーマンですが、実は関東で最大規模の暴力団「新鮮組」の三代目総長を務めています。静也はこの事実を会社では秘密にしており、誰も静也が暴力団の総長であることを知りません。それは、静也が恋心を抱いている同僚の秋野明美にも伝えておらず、決して知られないよう細心の注意を払って働いています。

一方で秋野は、ヤクザに絡まれて困っているところを、総長の姿の静也に救われたことから、ヤクザの静也を恋するようになります。秋野はヤクザの静也がサラリーマンの静也だと気づいておらず、別人だと思っています。ところが、ある事件がきっかけで、静也の正体が秋野にバレる事態となります。

静也の正体が秋野にバレるきっかけとなったのは、敵対する「鬼州組」との抗争でした。この抗争と同じ頃、秋野に佐々辺という普通のサラリーマンとの結婚話が持ち上がります。静也は秋野に普通の女性としての幸せを掴んで欲しいと考え、自分の恋心を隠します。秋野も、ヤクザの静也への恋心を抑え、佐々辺との結婚に踏み切ります。こうして、静也は秋野の結婚を祝い、自分は鬼州組との抗争に集中します。

鬼州組との抗争の最中、静也が鬼州組に捕まってしまい、秋野もそのことを知ります。佐々辺と結婚するつもりの秋野ですが、ヤクザの静也を忘れることはできません。秋野は静也の部下の鳴戸の頼みで、静也の救出に協力することになります。そして、静也を無事に救出し、気絶しているヤクザの静也と二人っきりになった秋野は、思わず彼のサングラスを外して、素顔を見てしまいます。

その顔は、昼間、会社で共に働いている同僚の近藤静也でした。秋野は、同僚の近藤静也が実は、関東で最大規模を誇る「新鮮組」の総長である静也と、同一人物であるという事実に衝撃を受けます。事実を知ったことを、秋野は静也に伝えることはしませんでした。近藤静也の正体が秋野明美にバレるエピソードは、コミック26巻で描かれています。

ここからは、秋野明美が近藤静也の正体を知ってからの二人の関係についてみていきます。近藤静也の正体に気づいたことを、秋野は静也に話さずにいました。それでも、会社にいる時の静也に対する秋野の態度が少しずつ変化し、ヤクザの静也に対しても大胆に振舞うようになります。このような秋野の態度の変化に対して、静也は何も気づかず、正体がバレていると思っていません。

静也の正体を知った秋野と、そのことを知らない静也は、いつしか両想いの関係になっていきます。秋野が静也の正体を知っていることに、静也が気づくのはコミックの87巻で、秋野が静也にプロポーズをしたシーンです。新鮮組と鬼州組の抗争がこれまでにない大規模な抗争へと発展したときのことでした。秋野は抗争の真っ只中へと向かう静也を止めようと、ウエディングドレスを着てサラリーマンの静也にプロポーズをします。

この時、静也は自分がヤクザであることに、秋野が気づいていることを知ります。しかし、静也もまた秋野にそれを伝えることはしませんでした。そのような中で、秋野と静也は両想いの関係になりますが、デザイナーとして独立した秋野は起業します。下着メーカーの社長として業界で成功していく姿に、静也は寂しさを覚えます。そして、静也にも新たな女性関係ができます。

静也は同じヤクザの世界の女性との結婚を考え始め、一方の秋野にも結婚話が持ち上がります。そのような中で、外国のマフィアが日本に上陸し、静也は戦いの中に身を投じていくことになります。壮絶な戦いに翻弄される静也と秋野の恋は、最後に結婚することができるのでしょうか？最後の二人の関係についてみていくと、秋野と静也はそれぞれが別の道で生きていくことになりました。

秋野は近藤明美という名前でフリーのデザイナーとなり、シンガポールで活躍することになります。最後に、秋野と静也が互いに名前を呼び掛けあうシーンとなり、読者の間で話題となったということです。両想いの関係で、最後は結婚する可能性もあると言われた秋野と静也ですが、二人は結婚することなく、物語は終わりました。

静かなるドンの主人公、近藤静也の正体が秋野明美にバレるのはいつ？についてと、二人は最後は結婚する？についてみてきました。ここからは、秋野明美と両面いの関係になった近藤静也のプロフィールや強さ、身長を紹介し、さらに、静也の父親について紹介します。

近藤静也は下着メーカー「プリティ」のデザイナーとして働くサラリーマンと、関東で最大規模を誇る暴力団「新鮮組」の三代目総長という二つの顔を持つ人物です。父は新鮮組の二代目総長だった近藤勇足（いさみあし）で、母は妙（たえ）、静子という異母兄妹がいます。元々、プリティに入社して普通のサラリーマンとして働いていましたが、父が敵対する組織に殺害され、三代目総長となりました。

会社ではヤクザであることは秘密にしています。同僚の秋野明美に恋をして、やがて両想いになりました。会社での静也は従順で真面目な社員です。上司からパワハラのような態度を取られますが、上の者に逆らうことはできないとして、素直に従います。ヤクザとしての静也は小柄な体格にもかかわらず貫禄たっぷりで、部下想いの総長として約1万人の構成員を率いています。総長として活動するときは常にサングラスを着用しています。

近藤静也は幼少期から二代目総長だった父に武術や射撃などを教わりました。厳しく仕込まれた静也は、他を圧倒する強さを備えています。このように、多くの手下を率いる総長にふさわしい強さを持つ静也ですが、本来は人と争うことを好まない性格です。そのため、手下から「静かなるドン」と言われています。

近藤静也の強さが大いに発揮されたエピソードを紹介します。関東正気会の組長、大久保は居合斬りの達人として名を馳せています。静也はこの大久保の刀を見事にかわして、その上、大久保の目に酒を浴びせました。静也の見事な動きに驚いた大久保は、「凡人をよそおう非凡」と表現し、静也の能力に恐れを抱いたということです。

近藤静也の身長については、明確な数値は明らかにされておらず、作中では静也は身長が低く、童顔であるということです。他の登場人物と比べてみると、新鮮組の古参組員で、巨漢として描かれている猪首硬四郎とはかなり身長差があります。また、秋野明美よりも少し低いくらいのため、静也の身長は150cm後半から160cm位だと推測されています。

近藤静也の父は、近藤勇足（いさみあし）といい、新鮮組の二代目総長でした。妻は妙（たえ）です。勇足は抜群の強さと圧倒的な求心力を備えており、二代目総長として新選組をまとめ上げ、関東で最大規模の組織にしました。また、勇足は戦闘力だけでなく、頭脳も非常に優れています。気の荒い性格で、飲酒することでますます狂暴になり、様々な事件や問題を起こしてきました。

抗争に勝利するためには手段を選ばず、手下が犠牲になっても平然としているような無慈悲で冷徹な人間です。一人息子の静也に対しても厳しい父親であったようです。静也は三代目総長を受け継ぐものとして、幼少期からヤクザとして必要な武力、射撃術などを厳しく仕込まれました。このような父と子の関係でしたが、ある事件から勇足の性格が全く変わってしまいました。

その事件とは、静也が親しくしていた金剛山という力士が、酒に酔って暴れていた勇足によって殺害されたというものです。この後、勇足が何故か階段から転落してしまいます。この転落は、静也の怒りによるものなのか、それとも単なる事故だったのか不明です。しかし、勇足はこの出来事以来、酒を断ち、その代わりに飴をなめるようになります。この時の恐怖は、勇足の性格をすっかり変えてしまいました。

静かなるドンは、1991年にオリジナルビデオ版として初めて実写化され、その後、テレビドラマ版、映画版が製作されました。ここでは、静かなるドンの主人公の近藤静也と秋野明美の実写キャストを紹介します。

オリジナルビデオ版の1991年～1996年版、2000年～2001年版は喜多嶋舞、1997年～1998年版は田中ひろ子、2011年版は和希沙也です。テレビドラマ版（1994年～1995年放送）は石田ゆり子です。映画版（2000年公開）は喜多嶋舞、映画版（2009年公開）は小林恵美です。そして、2023年5月12日に公開予定となっている映画版は、筧美和子です。

オリジナルビデオ版の1991年～1996年版、2000年～2001年版は香川照之、1997年～1998年版は竹下宏太郎、2011年版は袴田吉彦です。1994年～1995年にかけて日本テレビ系で放送されたテレビドラマ版は中山秀征です。2000年公開の映画版は香川照之、2009年公開の映画版は袴田吉彦、そして、2023年5月12日に公開予定となっている映画版は、伊藤健太郎です。

静かなるドンは主人公の近藤静也が昼間は平凡なサラリーマン、夜は巨大暴力団の総長という二つの顔を両立する中で、恋か組織か苦悩しながら生きる物語となっています。こちらの方は、この漫画は近藤静也と秋野明美の恋愛物語で、恋の行方が気になるという感想です。

こちらの方も、ヒロインの秋野明美に注目し、彼女の成長と愛の物語であるという感想です。また、静かなるドンは、暴力シーンにギャグシーンを盛り込まれ、登場人物の生き様がしっかりと描かれており、密度の濃い物語であるという感想です。

こちらの方は、静かなるドンの26巻に関する感想です。26巻では、秋野明美が近藤静也の正体に気づくシーンが描かれています。秋野は気絶している静也のサングラスを外したとき、会社の同僚である近藤くんと同一人物であることに気づきます。このシーンに泣いたという感想です。

静かなるドンの主人公、近藤静也の正体が秋野明美にバレるのはいつ？についてと、二人は最後に結婚する？についてみてきました。正体がバレるのはいつ？については、コミック26巻で、秋野が静也のサングラスを外した時に、静也の正体がバレることになりました。秋野と静也の関係については、ヤクザの静也のほうを先に好きになった秋野は、正体を知ってからは昼間の静也も愛するようになりました。

両想いの二人は最後に結婚する？については、最終話では結婚してはおらず、二人はそれぞれ別の道で生きていくことになりました。感想でも秋野と静也の恋の行方が気になるという感想や、秋野が静也の正体に気づくシーンに泣いたという感想がありました。ここまで、近藤静也の正体がバレるのはいつ？と、最後に二人は結婚する？についてのまとめでした。