【静かなるドン】漫画最終回のあらすじ・結末をネタバレ！静也と秋野のその後は？

「静かなるドン」とは、約24年間連載されていたヤクザ漫画です。コメディーや恋愛の要素も濃く、他のヤクザ漫画とは一線を画する人気を獲得していました。静かなるドンの最終回内容は、感動的な結末だったとされています。この記事では、静かなるドンの最終回あらすじ内容を中心に特集します。ストーリーの結末や近藤静也と秋野明美とのその後を紹介しながら、静かなるドンのメインキャラクターなども併せて取り上げていきます。

静かなるドンは、週刊漫画サンデー1988年11月15日号から漫画サンデー2013年1月8日号まで、全1175話が連載されました。コミックスは、マンサンコミックスより全108巻が刊行中で、複数のWeb漫画配信サイトによる電子書籍版もあります。静かなるドンは、原作漫画のメガヒットを受けて、過去に何度も実写化されました。2023年5月12日より、伊藤健太郎主演の映画版が、2話ずつ2週連続で全4話公開予定で注目されています。

静かなるドンの原作者は、新田たつおです。新田たつおは、1953年10月25日に、大阪府で生まれました。ペンネームであり、本名は島田好晴です。幼い頃から絵を描くことが好きだったとのことで、少年時代に漫画を投稿して入選したことがありました。新田たつおは1970年の高校在学時、「母と子の詩」が週刊少年サンデーに掲載されて漫画家デビューを果たします。

新田たつおは、短大卒業後に美術教師になりました。1975年に上京すると、「台所の鬼」で再デビューします。1980年代に入ると、青年誌や大人漫画誌での連載が中心となり、「ビッグマグナム黒岩先生」や「こちら凡人組」などのヒット作を世に送り出しました。両作品とも実写化されています。新田たつおの2023年4月時点での最新作は、2022年にグランドジャンプに発表した「世田谷イチ古い洋館に来た静かなるドン」です。

この章では、静かなるドンの101巻から108巻までのあらすじ内容を最終回まで紹介します。また、近藤静也と秋野明美のその後もネタバレを交えて取り上げます。コミックス101巻では、世界皇帝リチャード・ドレイク5世が、シシリアンマフィアと日本のヤクザを抗争させて双方とも滅ぼそうと暗躍を始めました。そのような状況下で生倉新八は新鮮組組長の座を狙い続けており、獅子王連合若頭頭骨手牛昇は、馬場花子と逃避行します。

静かなるドン102巻のあらすじ内容は、次の通りです。鬼州組組長の白藤龍馬は、シシリアンマフィアの襲撃を受けながらも、何とか逃げ延びていました。彼が向かった先は、敵対する新鮮組総本家です。出迎えた総長の近藤静也に対して、ある提案を持ちかけるのでした。また、鬼州組組員たちとシシリアンマフィアの抗争も激化の一途をたどっており、夜の高速道路を舞台にして、血で血を洗う抗争劇が描かれています。

静かなるドンのコミックス103巻の内容は、次の通りです。リチャード・ドレイク5世と対峙した秋野明美は、彼から恐ろしい予言をされました。彼女は、死亡すると宣告されたのです。さらに、「近藤静也の凶暴性を目覚めさせるスイッチの役割を果たす」とも言われました。失意と恐怖の中で帰国した秋野明美を、近藤静也が出迎えますが、その後の二人の関係は微妙なものになります。また、日本の政治の腐敗ぶりも描かれました。

静かなるドンのコミックス104巻のあらすじ内容は、次の通りです。シシリアンマフィアの動きは、さらに活発化しました。マフィアのゴッドファーザーにして、イタリアの首相でもあるジュゼッペ・メタボーニが来日したのです。しかも、彼は最強の殺し屋軍団を引き連れていました。全てが、世界皇帝リチャード・ドレイク5世の思惑通りに運んでいく中で、その後秋野明美もヤクザとマフィアとの抗争に巻き込まれていくのです。

静かなるドンのコミックス105巻は、表紙に刀を構えて共闘しているとされる近藤静也と白藤龍馬が描かれて話題になりました。あらすじ内容は、鬼州組の襲撃を予想していたジュゼッペ・メタボーニが、対抗措置として秋野明美を盾にするシーンが描かれています。メタボーニがイタリア首相として銀座通りをパレードする中、鬼州組の軍勢が迫りました。事態を重く見た近藤静也は、秋野明美を救うために新鮮組の参戦を決意するのです。

静かなるドンのコミックス106巻のネタバレ内容は、次の通りです。同作品のクライマックスである銀座の戦いの序盤が描かれました。シシリアンマフィアが大攻勢を仕掛けてきます。彼らを迎え打ったのは、急転直下で義兄弟の盃を交わした近藤静也と白藤龍馬率いる新鮮組・鬼州組連合軍でした。抗争は激化していき、遂に近藤静也の眠っていた野獣が覚醒してしまいます。世界皇帝リチャードの予言通りになり、秋野明美は戦慄します。

静かなるドンのコミックス107巻のあらすじ内容は、次の通りです。激化するヤクザとマフィアの抗争劇は、近藤静也の野獣覚醒でヤクザ側が優勢になるかに見えました。しかしながら、マフィア側は最終手段としてミサイルを発射してしまいます。ミサイルの直撃を受けて、白藤龍馬が生死不明になります（その後死亡たと判断された）。味方の状況を知って、呆然とする近藤静也のその後に信じられない出来事が起こりました。

近藤静也の想い人である秋野明美も、ミサイルの標的となってしまったのです。そして、近藤静也の目には、彼女がミサイルで死亡したように映りました。その後、近藤静也の心の中にあったタガが全て外れてしまい、彼はただただ暴力を振るうだけの殺人マシーンと化したのです。

静かなるドンのコミックス108巻のあらすじ内容と最終回結末は、次の通りです。銀座の戦いは、ヤクザとマフィアの和睦という形で終結しました。生きていた秋野明美は、白藤龍子の墓前に息子の龍馬の死を報告します。その際に、マイクロチップの在り処をつきとめました。一方、近藤静也は、今回の抗争の黒幕であるリチャード・ドレイク5世に一矢報いるべく、単身でヨーロッパへと向かっていたのです。

総長不在の事態に騒然となる新鮮組をよそに、近藤静也はシシリアにてリチャード・ドレイク5世を待ち受けていました。最終的に世界皇帝の座を追われた彼の結末を見届けた近藤静也は、その後世界皇帝の長老であるジョン・グリードキンに会うべくアメリカへと渡りますが、そこで罠にはまって捕えられてしまいます。ジョン・グリードキンの拷問を受ける様子が、新鮮組にも伝わり、秋野明美は彼を救う決心をするのでした。

アメリカにやって来た秋野明美は、マイクロチップと引き換えに近藤静也を取り戻すことに成功します。そして、心身ともに回復した近藤静也は、伊豆で秋野明美とその後について語り合い、それぞれの道を進むことになりました。秋野明美は、近藤明美と名乗りデザイナーとして成功を収めます。近藤静也は、鬼州組八代目組長となった骨手牛昇と盃を交わすことで全国統一を果たし、緩やかにヤクザ組織を解体していく結末となりました。

静かなるドンの1巻から10巻までの内容は、次の通りです。関東最大の暴力団である新鮮組総長近藤勇足が、射殺されて、近藤静也が跡目を継ぎました。ところが、彼は昼間は下着メーカー「プリティ」のデザイナーとして働いており、総長になってもサラリーマンを辞める気がありません。そのような、近藤静也の同僚には、秋野明美という女性がおり、美人で仕事もでき気遣いもある彼女に、彼は密かに想いを寄せていたのです。

秋野明美には野口という婚約者がいましたが、彼は銀座のホステス理江に入れ上げています。彼女の結末を憂慮した近藤静也が、動き出しました。一方で、新鮮組は蛭夜組、牛成会、香港マフィアと抗争していきます。そのような状況下で秋野明美は、総長としての近藤静也と出会い、彼の正体を知らずに恋心を抱いていくのでした。近藤静也は、自分の中にある凶暴性に気づいており、カタギと総長の二足の草鞋にジレンマを持ちます。

11巻から20巻のあらすじ内容は、新鮮組と鬼州組との抗争劇を中心に、近藤静也と秋野明美の恋愛劇が描かれています。鬼州組は、関東侵攻を決断しますが、四代目組長坂本健が不慮の死を遂げました。四代目未亡人の龍子は、秋野明美に瓜二つで、その後近藤静也と秋野明美両名と深く関わっていきます。また、鬼州組五代目組長となった沢木全次郎や、大女優の立木美沙子、殺し屋MrJもストーリーの中で重要な役割を担いました。

21巻から30巻までのあらすじ内容は、次の通りです。近藤静也は、秋野明美に惚れた佐々辺晋作に彼女を任せようと考えます。一方で、プリティでは理江による乗っ取りが行われていました。新鮮組と鬼州組との抗争も、近藤静也の真意をよそに激化を続けており、双方多数の犠牲者を出します。その中でも、新鮮組ナンバー2の鳴戸竜次の死亡は、近藤静也に大ダメージを与えました。また、生倉新八がクーデターを起こします。

近藤静也は、鬼州組六代目組長となった海腐雄二の娘彩子との縁談を経て結婚を決意しました。彼の行動は、ヤクザ終了の結末と秋野明美の幸せな未来を目論んでのことでしたが、上手くいきません。そのような中、世界的デザイナーのジョン・ロンが来日し、彼に憧れる秋野明美のことを好きになりますが、彼にはチャイニーズマフィア九竜の一因という裏の顔もあり、事態は思わぬ方向へと進んでいくのでした。

世界的ランジェリーメーカー「コルレオーネ社」のオーナー、ロベルトが来日しましたが、彼の正体はシシリアンマフィアのボスでした。近藤静也とは、誤解から敵対しますが、後に和解しています。ロベルトの愛人として理江が再登場するとともに、近藤静也を助ける謎の男ドンファンが出てきました。また、秋野明美がフランスで誘拐されたり、海腐彩子が岡羅以蔵の人質になるなど、ストーリーが激変していきます。

静かなるドンの51巻から60巻までのあらすじ内容は、次の通りです。新鮮組傘下の六本木陰獣会が、鬼州組へと寝返ったことで、抗争の火種が広がりを見せました。そのような中で、ビトー・アレキサンダー率いるアメリカンマフィアが日本侵攻を開始します。近藤静也は、昼の仕事でランジェリーショーを成功させるなどの成果を収めつつ、アメリカンマフィアへの対抗として、ある奇策を実行に移すのでした。

アメリカンマフィアとの抗争で重傷を負った龍宝国光の前に、鳴戸竜次と理江が戻ってきました。鳴戸竜次はギャンブラーとして、ビトー・アレキサンダーのカジノ船に乗り込みます。その後、理江が捕らわれの身となってしまったことで、近藤静也もカジノ船へ潜入しました。アメリカンマフィアとの抗争に終止符を打つことができた近藤静也でしたが、今度は昼職で博多転勤を命じられます。そこで、彼は地元ヤクザに遭遇しました。

近藤静也と秋野明美は、白藤龍馬が非業の死を遂げた龍子の息子だと知りました。そして、新鮮組と鬼州組は本格的な抗争に突入しようとします。京都に続々と集合した新鮮組のメンバーに向けて、近藤静也は撤退を決断し、新鮮組は大敗を喫するのでした。彼は、どうしても白藤龍馬と戦えなかったのです。事態を打破するために彼が向かったのは、意外にも上海でした。一方、龍宝国光は近藤静也に引退を進言します。

プリティは、副社長不在の際に黒江という女性社員がクーデターを起こして、粛清の荒らしに見舞われていました。また、近藤静也は関東と関西のヤクザが共存するという「天下二分の計」を携えて、鬼州組との和平交渉へと臨みます。ところが、白藤龍馬はその案を蹴りました。サラリーマンとの二足の草鞋が無理だと判断した近藤静也は、プリティに辞表を出して、鬼州組との全面抗争へと乗り出す決意をします。

鬼州組は、念願の東京進出を果たし、かつての新鮮組本部に拠点を構えました。新鮮組は、北海道へと逃れて捲土重来を期します。新鮮組と鬼州組は、函館で抗争劇を繰り広げました。近藤静也の活躍で、新鮮組が東京へ戻ると、一方の鬼州組も白藤龍馬が七代目組長に就任します。ところが、日本のヤクザ社会に大きな勢力が侵攻せんとしていました。その正体こそ、世界皇帝として知られるグリードキン家とドレイク家だったのです。

メガヒット漫画静かなるドンの主人公は、近藤静也です。彼の年齢は明らかにされていませんが、20代ではないかと推察されました。彼の容姿は、連載当初は小太りでしたが、次第にスラッとした筋肉質の男性へと変化しています。普段は下着メーカープリティのデザイナーをしており、父親の勇足の死後は関東最大の暴力団新鮮組の総長も兼任しました。基本的には極道嫌いで、日本からヤクザを亡くしたいと考えています。

近藤静也は、会社の同僚だった秋野明美に好意を持っています。しかし、ヤクザが正体である自分では彼女を幸せにできないと考えていました。また、自分の中に眠っている凶暴性も、彼女の幸せを妨げると思っています。昼間はうだつの上がらないサラリーマンですが、実は頭脳明晰で身体能力も非凡な男性でした。近藤静也は、最終回結末まで生き残ります。

秋野明美は、静かなるドンのヒロインです。プリティのチーフデザイナーから独立し、ランジェリメーカーの社長へと転身しました。美貌と聡明さを兼ね備えた女性として描かれており、昼間は近藤静也のことを気にかけ、夜は新鮮組の総長としての彼を想っています。やがて、二人が同一人物であることを知りますが、その後も結末まで変わることなく彼のことを愛し続けました。

近藤勇足は、近藤静也の父親にして新鮮組二代目総長でした。凶暴な人物だったとのことで、カリスマ性と非情さで新選組を関東最大の暴力団へとのし上げています。ストーリーの冒頭で、鬼州組の銃撃を受けて死亡しました。

近藤妙は、近藤静也の母親です。現在も二代目姐として、強い発言力を持っていました。「ニトロのお妙」の異名は、彼女が常にニトログリセリンを携帯していることから付けられています。また、美貌の持ち主でありながら常にサングラスをかけていました。初期は、新鮮組存続のためなら近藤静也も殺そうとする非情な人物として描かれましたが、次第に母親としての優しさを出すキャラクターへと変貌しています。

鳴戸竜次は、新鮮組のナンバー2で、武闘派集団鳴戸組のリーダーでもあります。常識に囚われない破天荒な性格の持ち主であり、初対面の近藤静也を大物だと見抜き、意気投合のその後は一貫して彼に忠誠を誓いました。新撰組最強と称される実力で、近藤静也を支えていましたが、鬼州組の東京侵攻作戦で万間猛と相打ちになって死亡したとされています。実は生存しており、その後ドンファンとして再登場、結末まで生き残りました。

龍宝国光は、鳴戸竜次の生死不明後に鳴戸組を継いだ人物です。鳴戸竜次の忠実な子分にして、「龍宝を手に入れた者は天下を制する」と言われた人材でした。近藤静也とは当初反目していましたが、彼の人物像を知ると鳴戸竜次のように忠誠を誓うようになります。射撃の腕前は、全キャラクターの中でナンバー1と評されていました。近藤静也がヤクザの天下統一を果たした結末後は、カタギになり鳴戸竜次、理江と合流しています。

猪首硬四郎は、新選組の突撃隊長で、最古参組員の一人です。近藤静也の教育係を任されていました。屈強な体格の持ち主で、パワーを活かした戦闘を得意としています。別れた妻との間に一人息子の硬太がおり、自分の正体を隠してしばしば会いに行くほどの子煩悩な男性として描かれました。近藤静也に対する忠誠心は他の追随を許さず、最終回結末で多くの組員がカタギになる中で、彼は最後まで近藤静也に仕えています。

生倉新八は、新鮮組のナンバー3です。実力ではなく、政治力でのし上がった人物でした。新しいタイプのヤクザである近藤静也に馴染むことができず、自分が総長になろうと何度もクーデターを起こしますが、ことごとく失敗に終わっています。静かなるドンにおけるコメディリリーフ的キャラクターであり、最終回結末まで生き残りました。

この章では、静かなるドンの最終回に関するTwitterでのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。同作品の最終回は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、静かなるドンの原作漫画の大ファンだと思われる方のツイートです。同作品を最終回まで読み終えて、終わり方に関心したことと、アフターストーリーを妄想してしまうとつぶやいていました。

こちらは、静かなるドンを読み込んでいると思われる方のツイートです。原作漫画を最終回まで読んで、バブル崩壊後からスカイツリーまでの平成絵巻を思わせる背景が良かったという感想を持っています。

こちらは、静かなるドンを熱心に読んでいた方のツイートです。原作漫画の最終回を読んで、近藤静也と秋野明美が結ばれなかったのでモヤモヤしたという感想をつぶやいています。

この記事では、メガヒットヤクザ漫画静かなるドンの最終回あらすじネタバレ紹介を中心に特集してきました。「大長編でありながら読みやすい」と高評価されている静かなるドンを是非一度、読んでください。