【ぼっちざろっく！】ヤムチャなどドラゴンボールのパロディ集！登場回や元ネタは？

『ぼっちざろっく！（ぼざろ）』は、芳文社のまんがタイムきららMAXで連載中の漫画です。原作の正式表記は「ぼっち・ざ・ろっく！」で、途中に中点が入ります。ぼっちざろっく！はガールズバンドを取り扱った4コマ漫画で、次にくるマンガ大賞2019のコミック部門で8位に入賞しました。2022年10月から放送されたアニメは大ヒット作品となり、原作の知名度も一気に上がりました。

陰キャで友達がいなかった後藤ひとりは、バンドを組めば自分も輝けると思いギターを始めます。それから欠かさず練習を続けてギターの腕前は上達しましたが、友達もできず相変わらず孤独な日々を送っていました。公園で落ち込んでいたひとりは、偶然出会った伊地知虹夏からバンドのヘルプを頼まれます。虹夏の頼みを断れなかったひとりは、結束バンドのギタリストとして活動し始めることになりました。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）の原作には、人気漫画のパロディシーンが多く登場します。中でも有名なものが、『ドラゴンボール』のパロディです。ドラゴンボールは言わずと知れた大ヒット作品であるため、パロディだと気づく人が多いようです。では、どういったシーンでドラゴンボールのネタが使われたのでしょうか？ここでは、ぼっちざろっく！のドラゴンボールパロディの登場回を解説します。

ドラゴンボールのヤムチャとは、ドラゴンボールの初期から登場するキャラです。もともとは孫悟空の敵として登場しましたが、最終的には悟空の仲間となります。このヤムチャのパロディシーンが見られるのは、ぼっちざろっく！（ぼざろ）のアニメの9話でのことです。アニメ9話は「江ノ島エスカー」という話で、結束バンドのメンバー4人が江ノ島に遊びに行く話が描かれています。

4人は散策の途中でアイスを食べますが、そのアイスを狙ってトンビが上空を飛んでいました。トンビは後藤ひとりのアイス目がけて急降下し、ひとりのアイスを奪ってしまいます。しかし、トンビの攻撃はそれだけで終わらず、ひとりは4羽ほどのトンビに襲撃されます。

トンビに襲われたひとりは傷だらけで地面に横たわり、ひとりの周囲の地面は丸くへこんでしまいました。ひとりが倒れているこのシーンが、ドラゴンボールのパロディシーンです。ボロボロになって地面に横たわっているひとりは、ドラゴンボールでサイバイマンの自爆攻撃を受けて死亡したヤムチャにそっくりでした。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）で見られるドラゴンボールのパロディふたつ目は、後藤ひとりのスーパーサイヤ人化です。このパロディシーンは、最終回であるアニメ12話で見ることができます。12話では結束バンドによる文化祭のライブから行われますが、ライブの途中でひとりのギターが壊れてしまいます。

壊れたギターは父親からの借り物だったため、ひとりは帰ってから父親に土下座をして謝りました。しかし、父親はひとりを怒らず、新しいギターを買うようにと30万円を渡します。このお金は、ひとりが「ギターヒーロー」として活躍していた、動画投稿サイトの広告費で稼いだものでした。予期せぬ大金を手にしたひとりは、これでバイトを辞めることができると喜びます。

STARRYにバイトに行ったひとりは、これが最後のバイトだという思いから気持ちを高ぶらせます。そして、謎のパワーを発し、スーパーサイヤ人と化したのでした。しかし、店長である伊地知星歌にバイトを辞めると告げられず、結局そのままバイトを続けることになりました。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）で使われたドラゴンボールパロディの3つ目は、天津飯が編み出した太陽拳です。天津飯もヤムチャと同じく敵として登場し、後に孫悟空の仲間となったキャラです。太陽拳は額に両手をかざし、まばゆい光を放って相手の目をくらませる技です。太陽拳は使い勝手が良いため、後にクリリンや悟空も使うようになりました。

ぼっちざろっく！で太陽拳のパロディが見られるのは、原作の3巻です。山田リョウが「天津飯！」と言いながら、伊地知虹夏と太陽拳のポーズをするシーンが出てきます。まだアニメでは登場していないシーンであるため、ヤムチャのパロディほど知られていません。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）のアニメ1話目のタイトルは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「転がる岩、君に朝が降る」という曲が元ネタとなっています。ぼっちざろっく！のアニメ1話では、この歌のタイトルの前半部分である「転がる岩」というワードが使用されています。「転がる岩、君に朝が降る」は何も持っていない自分を歌った曲で、まさに後藤ひとりにぴったりな曲です。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）のアニメ2話の「また明日」というタイトルも、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの楽曲が元ネタとなっています。「また明日」は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「それでは、また明日」の一部分です。「それでは、また明日」は、映画の『ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE』の主題歌にもなりました。

ぼっちざろっく！のアニメ2話の最後には、後藤ひとりが伊地知虹夏と山田リョウに向かい、「また明日」と言うシーンがあります。何の変哲もない挨拶ですが、虹夏はひとりが「また明日」と言ってくれたことをとても喜びます。アニメのタイトルになったことで、この「また明日」というワードが非常に重要なものであることがわかります。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）のアニメ3話の「馳せサンズ」の元ネタは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「長谷サンズ」です。「長谷サンズ」は「サーフ ブンガク カマクラ」というアルバムに収録されている曲で、江ノ電の「長谷駅」をモチーフにつけられたタイトルです。「サーフ ブンガク カマクラ」に収録されている曲は、すべてが江ノ電の駅を表しています。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）のアニメ4話の「ジャンピングガール（ズ）」は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「ダンシングガール」が元ネタです。結束バンドのメンバーは女子4人であるため、複数形の「ズ」が追加されていると推察されます。アニメ4話では、アー写（アーティスト写真）の撮影で結束バンドの4人がジャンプをするシーンがあります。「ジャンピングガール（ズ）」というタイトルは、このシーンを表していると推察できます。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）のアニメ5話のタイトルは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「飛べない魚」という曲のタイトルをそのまま使っています。「飛べない魚」は、停滞した日々から抜け出したいという願望が詰まった曲です。アニメ5話は結束バンドのオーディションが行われる回で、殻を破って突き進もうとする後藤ひとりと見事にリンクしています。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）のアニメ6話のタイトルの「八景」の元ネタは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「八景」という曲です。アニメ6話では、金沢八景駅前で後藤ひとりと廣井きくりが路上ライブを行います。ひとりの地元が金沢八景駅の近くであることが判明した6話には、まさにぴったりなタイトルだといえるでしょう。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）のアニメ7話の「君の家まで」は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「君の街まで」が元ネタになっています。5話、6話と楽曲のタイトルがそのまま使われていましたが、7話でまた一部分だけ表記を変えたタイトルに戻りました。アニメ7話は、伊地知虹夏と喜多郁代が後藤ひとりの家に行く回です。「君の家まで」というタイトルとアニメの内容が、しっかりとマッチしていました。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）のアニメ8話のタイトルは、言うまでもなくアニメの表題そのものです。アニメ8話は、後藤ひとりの正体が伊地知虹夏にバレた回でした。ひとりがギターヒーローだと知った虹夏は、これからもひとりのロックを見せてほしいと言います。

そして、「ぼっちちゃんのロック、ぼっち・ざ・ろっくを！」というセリフを聞かせてくれました。この見事なタイトル回収に、SNSでは「最終回のようだった」という感想が多く上がっていました。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）のアニメ9話のタイトルは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「江ノ島エスカー」が元ネタです。江ノ島エスカーは、実際に江ノ島にある有料のエスカレーターです。このエスカレーターは、アニメ9話の中にも登場します。「江ノ島エスカー」は3話の「馳せサンズ」と同じく、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのアルバム「サーフ ブンガク カマクラ」に収録されている曲です。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）のアニメ10話の「アフターダーク」の元ネタは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「アフターダーク」です。この回でも、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの楽曲タイトルがそのまま使われています。「アフターダーク」は、アニメ『BLEACH』のOP主題歌としても使われています。エネルギーに満ちた歌詞とメロディが、葛藤しながらも文化祭ライブの出場を決めた、後藤ひとりの心情にリンクします。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）のアニメ11話のタイトルの元ネタは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「十二進法の夕景」です。「十二進法の夕景」は非常に解釈の難しい曲で、なぜこのタイトルが11話に使われたか考察するファンも大勢いました。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の最終回である12話のタイトルは、「君に朝が降る」です。これは、1話目の「転がるぼっち」に続くタイトルになっており、ふたつ合わせることで、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「転がる岩、君に朝が降る」のタイトルが完成したことになります。12話ではED主題歌にもASIAN KUNG-FU GENERATIONの「転がる岩、君に朝が降る」のカバー曲が使用され、大きな話題となりました。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）の主人公である後藤ひとりの名前は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのギターボーカルの後藤正文さんが元ネタとなっています。後藤正文さんは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのほとんどの曲の作詞・作曲を手がけています。Gotch（ゴッチ）名義でも活動しており、こちらの名前もひとりのニックネームである「ぼっち」と似ています。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）の伊地知虹夏の元ネタは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの伊地知潔さんです。伊地知潔さんは、ぼっちざろっく！の虹夏と同じくドラムを担当しています。中学時代にマーチングバンドで基礎を身に着けただけあり、リズムの安定感が抜群です。虹夏は結束バンドを作ったリーダー的存在ですが、伊地知潔さんは途中からASIAN KUNG-FU GENERATIONに加入しました。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）の山田リョウの名前は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの山田貴洋さんが元ネタとなっています。山田貴洋さんはASIAN KUNG-FU GENERATIONのベーシストで、ボーカルも担当しています。作曲のアイデアを出すことも多く、後藤正文さん以外のメンバーの中では最も多く作曲に関わっています。元ネタの影響かどうかは定かではありませんが、ぼっちざろっく！のリョウも作中では作曲を担当していました。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）の喜多郁代の名前の元ネタは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの喜多健介さんです。喜多健介さんはギターとボーカルを担当しており、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのリーダーでもあります。ぼっちざろっく！の喜多とは違い、メインボーカルではありません。ASIAN KUNG-FU GENERATIONでは後藤正文さんがメインボーカルを務めていますが、中には喜多健介さんがメインで歌っている楽曲もあります。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）のドラゴンボールパロディを見た人からは、「ヤムチャしやがって」というコメントが多く寄せられていました。「ヤムチャしやがって」はドラゴンボールパロディから生まれた言葉で、「無茶しやがって」という意味になります。後藤ひとりがトンビに襲撃された姿を見て、この言葉を思い浮かべた人が大勢いたようです。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）のヤムチャパロディは、再現度が高いと評判です。実際のドラゴンボールのシーンと比べると、倒れている格好だけでなく髪の形までヤムチャと完全一致していることがわかります。この再現度の高さに笑ってしまう人が多く、爆笑したという人も大勢いました。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）の後藤ひとりがスーパーサイヤ人になるシーンは、特にドラゴンボールファンではない人でも気づくことができたようです。ただ、ドラゴンボールに詳しい人からは、「あれはスーパーサイヤ人ではなくて、スーパーサイヤ人2だ」という声が上がっていました。中には、「いきなりスーパーサイヤ人2になってしまうひとりは凄い」というコメントもありました。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）の作中で登場した、ドラゴンボールのパロディをまとめました。ぼっちざろっく！ではドラゴンボールだけでなく、他にもさまざまな作品のパロディが登場します。アニメではカットされた、原作だけのパロディシーンもあります。ぼっちざろっく！のアニメや原作を楽しむときは、ぜひ他の作品のパロディシーンを探してみてください。